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北海道旅行第4日目(最終日)
10月31日 水曜日

とうとう旅行の最終日。
畳に布団での寝心地は上々。
6時半に目を覚まして、「湯巡り手形」を持って、朝食前に最後に残っていた定山渓ホテルへお湯をもらいに行く。

宿の外に出ると、温泉街を取り囲む山が雪で白くなっている。
温泉街自体は雪が積もることがなかったけれど、昨晩行った瑞苑くらいまで行けば、雪景色になっているかもしれない。
今回の旅行は天気がすっきりしないとぼやいたりもしたけど、結果的にイイものを見せてもらえた。

冠雪
[雪景色を最後に眺められてラッキー]

定山渓ホテルも「湯巡り手形」を見せるだけでスムースに大浴場へ通してもらえた。
この温泉ホテルも男女入れ替え制になっているようで、浴場は大浴場と中浴場の2つがあり、運のいいことにこの時間は男性に大浴場が解放されていた。

ここが一番の老舗で、湯元であるということだから、温泉の線質が良いのだろうと期待をしていたが、私ごときには実際のところ、その違いがよくわからなかった。
大浴場の中には、さまざまなお風呂があり、露天風呂はもちろん、小さな滑り台のあるもの、大きなプール式のお風呂など、楽しいお風呂だらけである。
時間がたっぷりあれば、ゆっくりしていたいところだけれど、朝食の時間も迫っているので、ひととおり体験して、脱衣所へ向かう。
ここの脱衣所の良いところは、他のホテルが冷たい水を用意しているのに対して、冷えた麦茶を出していることであった。
やっぱり冷水より麦茶の方がおいしい。

さて、鹿の湯へ戻って朝食。
昨晩と同じ宴会場で、指定席ではなく自由席。
どこでも空いているテーブルで食べるというスタイル。
4人掛けとかのテーブルではなく、長テーブルに椅子が並んでいるスタイル。
空いた席を適当に見つけてからバイキング式の料理を取りに行く。
豪華ではないけれど、バラエティーには富んでいる。
イカの塩辛など、子供のころは変な味だと思っていたけれど、最近は真っ先に取りに行くメニューになった。
漬物類がもう少しあるかと思ったけれど、漬物などはあんなりなかった。
食べなかったけれど目玉焼きは鉄板で自分で焼くといったセルフサービス。
ミニカップの納豆など、ここで食べなくてもいいのに、ついつい持ってきて食べてしまう。
昨晩の残りと思われるカレーもついついご飯にかけてしまう。
バイキングなんて料理取りに行くのが面倒だし、せわしないなんて言っているけど、やっばり欲張ってアレコレと食べてしまう。

朝食会場前
[妻にも朝食会場前の窓から雪景色を見せることができた]

朝食後、最後の入浴をする。
色々と温泉巡りをしたけれども、やっぱり自分が宿泊している宿の温泉が、時間的ゆとりもあって、落ち着いて入浴できる。
昨晩「調整中」の札を下げてクローズしてしまったミストサウナは今朝になっても札が下がったままだった。

10時にチェックアウト。
宿の送迎バスで札幌駅へ向かう人たちが出て行った後なので、ロビー周りも静かになっている。
私たちは、無料送迎バスではなく、路線バスで千歳空港へ直行する。
この定山渓温泉から、1日一本だけだけれど、空港行のバスが運行されていて、時間帯もよくとても便利そうだ。

小雨がまた降ってきて、バス停近くにある土産物屋の軒先を借りてバスを待つ。
私たち以外に、中国系の女性が大きなスーツケースを持って雨に濡れながらバスを待っている。一緒に雨宿りをしていればいいのにと思うけれど、お国の習慣で、バス停からちょっとでも離れたら、1日一本のバスを乗り損なってしまうのではないかと不安なのかもしれない。
バスは定刻に少し遅れてやってきた。
1日一本しか運行しないのは、利用客が少ないからだろうと思い込んでいたが、いざ乗り込んでみると、半分以上の席が埋まって、なかなか乗車率も良いようだ。
こんなにお客さんがいるのなら、もっと本数を増やすべきかと思う。
このバスはICカードが使えないとのことで、降りるときに現金を用意するようにとアナウンスがある。
乗客はほとんどが外国人の個人旅行者。
日本人などほとんど乗っていないようだ。

バスは山を下り、市街地が見えてきたと思ったら地下鉄の真駒内駅前に出た。
地下鉄と言っても、この辺りは高架を入っているのだけれど、その高架も屋根付きになっている。
雪や冬の寒さ対策なんだろうか、東京あたりでは見かけない光景である。

市街地は信号が多くて、何度も赤信号に引っ掛かったりする。
そのうち高速道路に入って、快調に走っているなと思ったらすぐ高速道路を降りてしまった。
千歳空港には11時半頃に到着。
国内線ターミナル前で降りたが、国内線ターミナルの広いことには驚いた。
それも巨大なショッピングモールのようだ。

妻の搭乗手続きは済ませてあるので、そのまま搭乗ゲートへ向かわせれば良いだけ。
手荷物検査場まで送るが、そこまでも結構な距離があった。
飛行機は定刻のようだから、日没前には帰宅できるだろう。

妻を見送った後、国際線の中華航空のカウンターへ向かって歩く。
建物がつながっているとはいえ、歩くと結構な距離があった。

チェックインカウンターは混雑してはいなかったけれど、誘導が今一つで、少し順番を待たなくてはならなかった。
「お食事券にされますか、ラウンジにされますか」と聞かれる。
お昼どきではあるけれど、お腹が空いているわけではないし、ラウンジで飲み物とスナックをいただいた方がのんびりできそうなので、ラウンジ券を頂戴する。

ラウンジは中華航空のものではなく、空港内の有料ラウンジになっており、中華航空以外にも韓国や中国の航空便に乗られる人が何組か入っていたが、日本人は少数派のようだ。

飲み物はサッポロ生ビールやニッカウイスキー、十勝ワインなど北海道らしいものがそろっているが、食べ物は「おにぎり」と「インスタントラーメン」「柿の種」くらいしかない。
インスタントラーメンもカップ麺ではなく、チキンラーメン風の即席麺をカップに入れてお湯を注ぐタイプで、具は何もない。
でも、北海道に来て4日目にして初めてサッポロビールを飲むことができたことで、それなりに満足してしまった。

千歳空港のラウンジでビール
[やっとサッポロビールと巡り合うことができました]

台北までの中華航空は7割くらいの搭乗率だろうか、私の隣は中年の台湾女性。
何人かのグループで遊びに来た帰りのようだ。
帰りも、窓から日本海沿いの景色が見えないものかと外を眺めてみたけれども、本州もほとんどが雲に覆われているようで、景色を楽しむことができない。
1時間くらい飛んで、機内食のカレーライスを食べ終わったあたりで、窓の外を見ると、雲間に入り組んだ海岸線らしいものが見えた。
能登半島の輪島上空らしい。
入り組んでまえているのは能登島周辺だろう。

能登半島上空
[上空から見ると、縦方向の視界が圧縮されて、地形が扁平に見える]

飛行機は早いものだから、海岸線を追って地形を確認しようとしているうち、すぐに能登半島の西側が見えてきた。
先ほどと違って、海岸線はまっすぐに伸びている。
千里浜海岸あたりだろうか。

千里浜上空?
[今回は能登半島が眺められたことで満足とします]

シートのモニターで位置確認をしようとしたが、3Dなんとかシステムとかいう新しいGPS機能らしいのだけれど、現在地を確認しようと思うとすぐに画面が流れたり、表示方法が変わったりしてしまう。
あんまり便利ではない。
シンプルでも以前のように地図の上に航路を描きながら示してくれている方がわかりやすい。

新式のGPSモニタ
[ウイスキー・オンザロックをチビチビ]

夕方の桃園空港に到着。
飲みすぎ、食べすぎ、あんまり動く気がしないので、まだ数時間ある乗り継ぎ時間を仮眠室で寝て過ごそうかと思ったけれど、「いやいや、せっかく台湾に来たんだから」と思い返して、バスに乗っていつものルート、南崁の街まで行ってくることにする。

南崁まで大有バスに乗ろうとしたら、乗り場の係員から「切符を買ってこい」と言われる。
交通系ICカードでも良いと思っていたけど、変だなぁと思いながらターミナル内の切符売り場で「南崁」と言うと、メモ紙に殴り書きで「南崁」と書かれて渡された。
これは別に切符でもないし、お金も払っていない。
変だなぁと思いながらバス乗り場へ戻って、メモ紙を見せたら、「ここで待て、現金払い」と言われる。
切符を買えと言われたり、現金払いになったり、わけがわからない。

バスに乗り込む際に、運転手にメモ紙を見せたら「20元」と言われて、料金箱を指さされた。
20元?
いつも運賃は交通系ICカードで清算していたけれど、運賃はバス会社によって違うようだけれど、だいたい30~40バーツくらいであった。
それが20元とは、ちょっと安い。
降りるときにまた差額を請求されるのかとも思ったけれど、20分ほどバスに乗って南崁で下車するときも別に追加料金を請求されることもなかった。
つまり、空港の係員は、ICカードより現金がお得だということを伝えようとしていたのかもしれない。

すっかり暗くなった南崁の街を散歩し、市場で台湾うどんを1斤買い、スーパーで冷凍の水餃子を仕入れる。
八方雲集では明日のお弁当用に焼きニラ餃子を一パック買う。
このニラ焼き餃子がやたらと匂うのには閉口した。
こんなものを機内に持ち込んだら顰蹙ものだろう。
ビニール袋を二重にしてグルグル巻きにする。

再び桃園空港に戻り、ラウンジで休憩。
担仔麺とパイナップルを少し食べ、お酒も少し飲んで、ソファーでぐったりする。
遊び疲れ、食べ疲れのようだ。

バンコク行きの飛行機に乗り込み、特別注文のフルーツプレートを平らげて、少しウトウトしたところで尿意を催してトイレに立つ。
用を足していたら、なんだか貧血のような症状になって、少し気分が悪くなってきた。
席まで歩いて戻れそうになく、目の前にあった空席に倒れこむように座る。
機内は空席が目立っていたが、ちょうどその席は4席並んで空いており、ひじ掛けを上げて、寝転ばせてもらうことにした。

しばらく眠り込んだら、症状は改善し、まもなく着陸態勢に入るということなので、もともとの8D席へと戻る。
疲れすぎと、飲みすぎが祟ったらしい。

入国審査は比較的スムースでアパートには午前3時に到着。

おわり

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北海道旅行第3日目(定山渓)
10月30日 火曜日

ホテルからの案内で、深夜の時間帯、午前1時から午前4時にかけて点検のため停電すると言われていた。
エレベーターもトイレの電気も消えて、非常灯だけになるとのことだった。
夜中にトイレに起きるものだから、気になっていた。
しかし、実際に電気が止まっていたのは、寝ぼけていたのではっきりしないけれど、実質30分もなかったのではないだろうか?
もっとも、タイで暮らしているのだから、停電なんて日常茶飯事。

7時前に起きだして本館下の大浴場へ向かう。
この本館下の大浴場も時間を区切って男女入れ替え制になっている。
この時間は谷に面した岩風呂風の露天風呂が男性用に解放されている。
岩風呂風露天風呂は、本館側に2か所あるが、気に入ったのは石の階段を下って入る側。
この岩風呂は、屋上の展望風呂よりも情緒がある。
自然の中にいる感じがする。
しかし、湯温はちょっとぬるい。

朝食会場も昨晩と同じプレミアムダイニング。
朝から海鮮丼があったり、パンも種類があったりと、豪華ではあるが、そとの景色が一般の食事会場と違って見えないのは少し残念。
小さく切ったサケの切り身は、すでに焼きあがって並べられているので、少し冷めてしまっているが、気の利くことに、隣に炭火のグリルがあり、温めなおすことができるようになっている。
少しくらい炭火で温めたからといって味が変わるものでもないだろうけれど、心なしか焼鮭がおいしい。
フルーツは昨晩同様に、グレープフルーツと冷凍のライチ。
リンゴでも置いてくれればイイのにと思う。
でも、リンゴは剥くのに手間がかかるし、剥けばすぐ色が変色してしまうので、難しいのだろうか。
タイならば人件費も安いので、その場でオムレツや目玉焼きを焼いてくれたりするので、リンゴでもあれば、その場で剥いてくれるサービスなど別けないだろう。

チェックアウトは11時なので、朝食後もまだのんびりしていられる。
部屋の窓から外を見ると、小雨が降ったり、雲が切れて晴れ間がのぞいたりと、はっきりしない天気。
外に出ているわけでなく、暖房の利いたホテルの中なので、外が寒いのか、それほどでもないのかよくわからないけど、見た限りでは、晴れ間がのぞいて、日が差してくると小春日和みたいに見える。
すぐわきから虹が立ち上っているのもうっすらとだけれど見える。

虹
[虹が見えた]

残り時間を利用して、本館と新館の2つの大浴場をはしごする。
もうほとんどの宿泊客がチェックアウトを済ませてしまったようで、どちらの浴場もガラガラであった。
空いててよかったのだけれど、そのうち清掃が始まってしまった。

定山渓温泉には2泊する予定になっている。
ただし、この定山渓ビューホテルから、今夜の宿、老舗旅館の「鹿の湯」へと移動する。
歩いても10分ほどの距離。
のんびり歩いても、昼前に鹿の湯に着いてしまった。
温泉旅館なので、チェックイン開始時刻は午後3時過ぎからとのことだけれど、2時半くらいには部屋の清掃が終わって入れるだろうとのことだった。
この待ち時間を利用して、郵便局へ郵便物の投函に出かける。
鹿の湯は、札幌から中山峠への国道から、谷へ下り、橋を渡ってすぐのところにあるのだけれど、その谷へ下る坂道には色が褪せかけたアジサイが咲いていた。
アジサイは初夏の花だと思っていたけれど、こんな晩秋の景色の中でも咲いているとは驚きだ。

アジサイ
[季節外れのような感じもするアジサイ]

郵便局から戻っても、まだ部屋へ入れるまで2時間近くある。
ロビーのソファーに腰かけて、パソコンに取り込んだビデオを見る。
20年くらい昔の是枝監督作品「ワンダフルライフ」。
「一番大切な思い出」を一つだけ選び、この瞬間を映像で再現された瞬間に、永遠の世界に旅立つというストーリーで、このような展開そのものは、なんとなく現実離れしたSFのようで、本来私が好きな展開ではないのだけれど、この映画だけは、気に入っている。
一人一人にインタビューを通じて、一番の思い出が何であったかへたどり着かせる。
それはまるで何世代もの時代にまたがるようなドキュメンタリーのような展開になっている。
見終わった後になって、登場人物たちと同じように、もし自分が今死んで、それまでで一番の思い出が何だっかと思い返すとしたら、何を選ぶだろうかと考えてしまうほどだ。

隣のソファーにはタイ語を話す初老の夫婦が腰かけては、立ち去り、レセプションから中国語なまりの英語で何か交渉している声が聞こえてきたりもした。

2時半になって部屋のカギを受け取る。
部屋は3階ということだったけれど、昔からの増築を続けてきた旅館らしく、建物の構造が大変複雑になっている。
エレベーターを降りて、非常階段側へ回り込み、脇にある通路を先に進んで、右に曲がった建物というわけで、案内板がなければとてもたどり着けそうにない。
部屋は和室の8畳間。
やはり谷に面した部屋であるが、木々に隠れて眺望の方はビューホテルに劣る。
座卓の上には何種類かの茶菓子も置いてあるが、安い料金での予約だったからか、仲居さんがお茶を入れに来てくれることはなく、急須もなく、自分で湯のみにティーパッグ放り込んでお湯を注ぐ。
しかし、決してサービスが悪いとも思わない。
仲居さんに来ていただいて、心付けにいくら包むか考えるより、セルフサービスの方が気楽である。
ただ、欲を言えば部屋にWiFiが入っていてほしかった。

ネットで妻の航空便をプリチェックインしておいたが、ただチェックインしただけではだめで、搭乗券をプリントしなくてはいけないらしい。
宿のレセプションでプリントのサービスをしてもらえるかと聞いたが、「やっていない」とのこと。
温泉旅館だから、ビジネスセンターみたいなものなどないのだろう。
そこで国道沿いのコンビニへ行ってみる。

さすがは日本のコンビニで、コピーマシンも超多機能で、USBからのプリントなど朝飯前のようだ。
こちらはコンビニにコピーサービスだってないような国から来ているので、初めての体験である。
それでも、操作方法は液晶画面で丁寧に説明が出てくるので、搭乗券も無事にプリントアウトできた。

宿への戻り道、ちょっと遠回りして、また日帰り温泉施設の方から、赤いつり橋の方を回ってみる。
途中の国道沿いで、風呂桶に入ったカッパの彫像が、打ち捨てられたような感じで置かれていた。
この定山渓温泉はカッパ伝説をもとにあちこちにカッパのオブジェが置かれて、観光客たちと記念写真に納まっていたりするが、何かの間違えで忘れられた存在のカッパもいるらしい。

忘れられたカッパ
[彼だけどうして陽が当たらないのだろう]

小雨が降る中、国道沿いの歩道では、アスファルトの隙間からコスモスが伸びで花を咲かせていた。
そろそろコスモスもおしまいのようで、なんとなく寂しげな姿に映った。
国道は交通量も多く、そのため拡幅工事をしているから、来年はこの歩道のコスモスも広げられて車道の下になってしまい、もう咲くことはないのだろうと思うと一層哀れに見えてくる。

コスモス
[国道沿いのコスモス]

日帰り温泉施設から赤いつり橋へ続く森の中の道では、傘を差した外国人観光客もいて、英語で道を尋ねられた。
まだ時刻は4時前だけれど、日没時刻が早いのか、それとも天気が小雨が降って雲が多く、薄暗いためか、谷へと降りていく小径は、なんだか晩秋を通り越して初冬のような雰囲気になっている。

豊平川上流
[初冬のような寒々とした谷]

宿に戻って大浴場へ降りていく。
この旅館の大浴場は、建物の一番下、谷に面したところにある。
1階まで下りて、さらに長い階段を降りると脱衣所があり、浴場はさらに階段を下ったところとなっているが、別に地下というわけではなく、大きなガラス窓からは谷の景色が見える。
露天風呂もちゃんとある。
露天風呂は数人入ればいっぱいになるくらいの大きさの四角い風呂であったが、湯温はちょうどよかった。
同じ露天内に腰かけて休憩できる木のベンチがあり、サウナのようにちゃんとバスタオルも敷かれているのはうれしいサービスだ。
ここは温泉プールはなく、時間区切りの大浴場の男女入れ替えもないようだ。
サウナはミストサウナという霧のようなものが噴射される部屋になっており、高温ではないが、しばらく入っていると飛沫で頭からびっしょり濡れてしまう。

お風呂は時間制の入れ替えになっていなかったけれど、夕食のバイキングはまるでクルーズ船の夕食のように2部制になっていた。
私たちの夕食開始時間は5時が指定されていた。
4階にある夕食のバイキング会場へも迷路のようにくねくねと建物の中の廊下を伝っていく。
夕食会場周辺には台湾からの観光ツアー客の団体だろうか集団でガイドの説明を受けていた。

会場はやはり宴会場のような作りで、窓のない四角い作り。
バイキングではあるが、昨晩のものより少し格落ちする感じのテーブル配置とディスプレイではあるが、しかし宿泊料金(1泊2食で6500円くらい)から考えたら、随分とコスパの高い内容で、海鮮ちらし寿司もあるし、鉄砲汁もある。
妻は甘えびが気に入ったようだ。
ソフトドリンクなどは無料のようだけれど、ビールやアルコールは有料。
エビはなかったけれど揚げたての天ぷら、コロッケなどの揚げ物もある。
味噌ラーメンだってセルフサービスで用意されている。
味噌ラーメンには七味唐辛子が欲しいところなのだが、会場のスタッフに所望したが、薬味はテーブルに用意されているものだけとのことであった。
そしてフルーツにはまたしてもグレープフルーツと冷凍のライチ。
定山渓温泉組合でフルーツ提供に関して取り決めでもしているのだろうか。
甘いものでは、お汁粉もあれば、甘酒もある。

甘えび
[はじめて食べるわけでもないだろうに、甘えびが気に入ったようだ]

夕食が終わってもまだ6時過ぎ。
部屋に戻ると、座卓が片付けられて、布団が敷いてある。
まだ寝るには早すぎるので、宿の案内物に目を通していたら、「湯巡り手形」というものをフロントで貸し出していて、この手形があると近隣の他の温泉宿の大浴場へも入れると書かれていた。
これは便利なものである。
泊まっている鹿の湯以外に、ミリオーネや瑞苑、定山渓ホテルの大浴場の利用ができるらしい。
早速フロントで「湯巡り手形」を借り出して温泉巡りに出発する。
なお、他館の大浴場を利用するにあたっては、宿泊している旅館の浴衣を着ていくことが条件らしい。
外はミゾレ交じりの天気で、浴衣に下駄、薄い丹前だけでは寒そうだけれど、お湯につかれば暖かくなるだろうと、宿で借りたビニール傘をさして出発。

湯巡り手形
[これが4館共通で使える湯巡り手形]

最初に向かったのが「定山渓万世閣ミリオーネ」。
この宿には20年ほど前に2度ほど泊まったことがある。
仕事上で付き合いのあったプリンスホテルの営業さんがこの温泉宿の支配人に転職されていたこともあって、一回は社員旅行だったんではないかと思う。
20年前のホテルだと、新しいとは言えないかもしれないけれど、この定山渓温泉では新しいホテルの部類に入るだろう。
国道沿いに建つ大きな四角いホテルで、館内もスッキリしており、温泉旅館というよりホテルといった感じである。
手形を見せると心得たもので「さぁどうぞ」とばかりに大浴場へ通される。
大浴場のなかは照明を少し落として、落ち着いた雰囲気を演出している。
サウナがあったのでまずはサウナに入って、冷え切った身体を暖める。
時刻は7時くらいで、宿泊客はみんな夕食タイムだからだろうか、入浴客はほとんどおらず、貸切みたいな感じになっている。
露天風呂も小さいながらある。
ホテル自体が高いところにあるので、温泉街を見下ろすような感じになっている。
内風呂は大きいのだけれど、特別特徴もなく、一通り各浴槽に沈んでは、這い上がりを繰り返して、ささっと入浴完了。
次の「定山渓グランドホテル瑞苑」に向かう。
この瑞苑は温泉街から少し離れたところで、国道沿いを傘さし、下駄をカラコロと鳴らしながら歩く。
暖まった身体がまた急速に冷えてくる。

瑞苑は初めての宿。
名前ならしても、なんとなく純和風旅館のようなイメージを持っていた。
さっそく、フロントで「すみません鹿の湯からお湯をもらいに来ました」と言って手形を差し出した。
しかし、フロントにいたのはトナカイ゜の着ぐるみを着た若い女性スタッフで、私が何しに来たのかわからない様子で一瞬きょとんとしていた。
そこで、もう一度「あのぉ、お湯をいただけますか」と声を掛けたら、どうやら中国人スタッフだったらしく、同じくらいの年齢で日本人の女性スタッフに助けを求めに行った。
うーむ、純和風と思ってたけど、なかなか意外な展開。
最初から、中国人スタッフだとわかっていたら、中国語で行ってあげればよかったかな、、
それにしても、クリスマスまでまだだいぶあるのに、どうしてトナカイの着ぐるみなんだろう。
ハロウィン用がないから代用で着込んだのかな、若い子でかわいく見えたけど。

しかし、どうも日本人女性も私の来意が理解できなかったらしい。
「えーとぉ、お湯ですかぁ、、ちょっと待っていただけますか」と奥へ引っ込んでいった。
やがて彼女らの上長らしい男性が現れ、手形を見ると「さあどうぞ、奥入ったところに下駄箱がありますから」と言う。
この「湯巡り手形」で瑞苑まで来る人は少ないから、スタッフに周知されていなかったのかもしれない。

大浴場はウナギの寝床のように細長く奥の深い作りになっている。
そして大浴場自体が2階に分かれていて、下の階には半露天風呂がある。
半露天風呂というのは、つまり建物の中にあるのだけれど、壁を取り払って、露天風呂のようにしてあるお風呂のようだ。
上の階にはサウナが2種類あった。
ひとつは「江戸蒸し風呂」という水蒸気のサウナということになっているが、あまり熱くはない。
蒸し風呂への入り口に扉はなく、間口1メートル四方くらいの穴が開いており、その穴をくぐり抜けたところが蒸し風呂になっている。
この穴を「石榴口」というのだと解説がしてある。
もう一つは乾燥式サウナであるが「低温サウナ」と書かれている。
なるほど、低温で寒暖計は41度を示している。
うーむ、41度とは、暑期のタイの外気温より低いんじゃないか?
サウナで暖まるつもりが、逆に寒く感じてきてしまった。

再び下の階の半露天風呂へ飛び込んで温めなおす。
そとはミゾレから雪に変わったようだ。

雪が降りだす
[まだ10月なのに、雪が本降りになってきた]

大粒のボタン雪が降る中、鹿の湯へと歩いて戻る。
まだ定山渓ホテルが残っているけど、これは明日お邪魔することにしよう。
下駄などふだん履き慣れていないものだから、下駄が濡れて、下駄の鏡の部分が滑る。
特に国道から温泉街へと下る石の階段では、一歩一歩慎重に足を運ばなければ転げてしまいそうだった。

恐怖の階段
[慣れない下駄ではこんな階段も一苦労]

瑞苑を出るときには大粒の雪だったけれど、温泉街の真ん中まで来ると、またミゾレに変わった。
やはり温泉街は暖かいのだろう。
身体が冷え切っているので、部屋へは戻らず、そのまま宿の大浴場へと向かう。
ミストサウナへ入っていたら、女性従業員が入ってきて、「少し温度が低くないですか?」と聞いてくる。
確かに、サウナとしては少し暑さが足りないけど、でも全裸でいるところへ女性従業員が入って来られるのにも驚いてしまった。
「温度調節しますので、しばらく使えなくなります」と言われて、「使用停止」の札がかけられた。

つづく

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北海道旅行第2日目(札幌)
10月29日 月曜日

ゲストハウス雪結での一晩は快適であったけれど、窓からの景色と言うものは残念ながら何もない。
そしていつの間に朝になっていたのかもよくわからない。
でも、目が覚めたらば朝になっていた。
そして雨模様だった。

うれしいことにゲストハウスでは朝食用にパンが用意されていた。
バターもジャムもあり、トースターも使える。
コーヒーもある。
パンは地元のパン屋が作っているパンのようで、もっちりしていて美味しかった。
厚切りのトーストを三枚もいただいてしまった。

膝が痛いという妻を部屋に残して、朝の散策に出かける。

ゲストハウス雪結
[ゲストハウスの立地はビルとビルに挟まれた狭い空間]

まだ雨が降り続いており、時折強い風も吹きつけてくる。
散歩としてはあんまりいい条件ではない。
そんな天気の中、散歩で向かった先はまず豊平川である。
秋になると豊平川にも鮭が遡上してくるという。
鮭の遡上と言うのをこの目で見てみたいと思っていた。

豊平川までは歩いてすぐの距離であったが、川の水量は多く、濁流の様相で、鮭が遡上してくる影などまるで見当違いのようだ。
それでも、川沿いの歩道を隣の橋があるところまで歩いてみる。
雨風はだいぶ強くなり、折り畳みの傘が壊れてしまいそうなほどだ。

豊平川
[雨降りの中、豊平川沿いを歩く、サケの遡上などどうして見れるでしょう]

狸小路にある業務スーパーに立ち寄って、乾燥ワカメと同じく乾燥ヒジキを買う。
わざわざ北海道まで来て買うものではないかもしれないが、私にとっては、北海道だろうが、東京だろうが、日本で買っておきたい常備食材である。
ドンキホーテも覗いてみるが、入ってすぐのところに、北海道土産の特設コーナーが作られ、中国語と韓国語が飛び交っている。
かつて、中国語圏からの訪日ツアーで立ち寄るのは、東池袋の訪日客専門の免税店と看板を出した土産物店で、薬や乾物などを売っていたようだが、ドンキホーテがこうして観光客を集めるようになってしまうと、商売しずらくなってきていることだろう。

お寺の鐘
[ゲストハウス近くにはお寺があり、モミジとイチョウが色づいていた]

10時半に宿へ戻る。
チェックアウトは11時。
急いで荷造りをして、大通公園へ向かって歩き出す。
二条市場で売られているカニを見て、こんなに大きなカニは見たことがないと妻は言っていた。
そして、「北海道へ来たのだからカニ食べなくちゃ」とも言っている。

創成川
[二条市場から創成川に出るころには天気が回復してきた]

雨は上がって、青空が広がってきた。
大通公園も木々の紅葉と落ち葉で秋らしい。
ここもやっぱりたくさんの観光客。

テレビ塔
[さっきまでの天気が嘘のように明るくなった。]

ひだまりの暖かそうなベンチに腰掛ける。
膝が痛いという妻は、もう歩けないとのこと。
昼から向かう定山渓温泉へのバスは大通公園沿いから出発するので、あと2時間ほどベンチで日向ぼっこと言うことになりそう。
しかし、私としては、日向ぼっこよりもせっかく晴れて来たので歩き回りたい。
ベンチに妻一人を残して散歩に出かける。

大通公園のベンチ
[ここに座って留守番してもらう]

どこかで北の幸が詰まった弁当でも買って、ベンチで昼ごはんにするのも悪くなさそうだと思い、弁当屋を探しながら歩く。
道庁前にも立ち寄る。
ここも観光客がいっぱい。
ウエディングドレスを着て記念写真を撮っている。
プロのカメラマンやスタッフが何人もいる。
タイや台湾ではこうして結婚式アルバムのための撮影隊はよく見るが、日本でも最近はこんなのがブームになっているのだろうか?
それとも、外国からわざわざ札幌までアルバム撮影のために乗り込んできているのだろうか?

県庁前にある池のほとり
[朝方の雨を含んで、色づいた落ち葉がしっとりして、より鮮やかに見える]

そんな光景を見ていたら、またまたポツポツと雨が降り始めて来た。
妻は公園のベンチに荷物と一緒に残したままである。
急いで戻らなくてはと、小走りで駆け出すが、ブロックごとに信号につかまってしまう。
ポツポツはやがて本降りになってしまった。

県庁へと続く並木道
[雨さえ降りださなければ、もう少し歩き回りたかった]

ベンチには誰も座っていなかった。
あぁ、面倒なことになった。
周囲を見回しても雨宿りできそうなところは、喫煙者のためのスモーキングルームくらい。
そんなところに入っているわけないし、やれやれと歩いていたら、「おとーさーん」と呼ぶ声がする。
声の方を見たら、地下道の入り口に妻が立っていた。

昼食は地下街で居酒屋ランチとする。
魚力という居酒屋で、ランチの定食類が1,000円以内とお手頃。
掘りごたつ式のテーブルに案内されて、私はホッケ定食。妻は焼きサバの定食とする。
ホッケが大きい。
バンコクのオフィス近くの安居酒屋でホッケを頼んだら、小鯵の干物みたいなものが出てきたことがあるが、やはりホッケの本場である北海道だけあって、お盆からはみ出すくらい大きなホッケで、脂ものっていてとても美味しい。
サバも半身だけれど、新鮮でおいしく、焼きサバだけでなく刺身の3点盛まで付いていた。
札幌の居酒屋、しかもチェーン店でないところが良かったのかもしれない。

雨が降ったりやんだりする中、ほぼ満員の乗客を乗せて定山渓ビューホテル行きのバスは走り出した。
平日、月曜日と言うのに、今日はバスが2台出るとも言っていたので、地震で離れたお客様がだいぶ戻っているのだろう。
札幌市内から定山渓まではたいした距離ではないけれど、市街地の中をしばらく走る際に、やはり信号にしばしば引っかかる。
道はおおむね豊平川沿いのようだ。

午後3時前にはホテルに到着。
今回は少しだけ奮発して、新館の部屋をとってある。
夕食もちょっとだけ豪華なプレミアムダイニング。

部屋は谷に面した広い洋間で、コーヒーメーカーも付いている。
ただし、部屋の中が少しタバコ臭いので、窓と廊下のドアを開けて空気を入れ替える。
窓は安全のためか、あまり大きく開かない。

窓からの景色
[6階の部屋だけど、眺めは悪くない]

部屋でのんびりすることもなく、小雨が降ったりする中を散歩に出かける。
温泉街から河童の公園を抜けて、赤い橋を渡る。
公園内や橋周辺でも中国語や韓国語を話す観光客を何人も見かける。
沢に沿った歩道では、私の前を広東語のような中国南部のイントネーションが飛び交う家族連れが歩いていた。
香港からの観光客としては少し野暮ったいので、大陸の人かもしれない。

モミジと赤い橋
[南の国から来た観光客の目には感動的な配色と映るんだろうな]

赤い橋からは森の中の土の道を歩いて、日帰り温泉施設の前まで出る。
ここから国道を使ってホテルまで戻る。
国道は拡幅工事をしていた。
小学校の中に郷土資料館があって、昔の定山渓電鉄の資料も展示していると聞いていたので、立ち寄ってみたい気もしたが、拡幅工事で足場が悪く、次回また来た時まで取っておくことにする。
次回とは、来年の6月にまた来ようと思って、先日飛行機の切符を手配したばかりである。

森の中の小径
[雨が降っていなければ、もっと気持ちよさそうなのに]

最上階の温泉に入る。
屋上には露天風呂もあるが、時間を区切って男女入れ替え制。
夕方から夕食時までが男性用となっている。
先客が数人入っていて、ゴルフ仲間で来ているらしい。
ずっとゴルフの話をしていた。

以前来た時と比べて、湯の温度が少し低くなっているような感じがした。
気温の影響だろうか。
お湯はおとなしく、無色無臭。
安心して入っていられるけど、北投温泉の瀧之湯や月光荘のような迫力のあるお湯でないのが少し面白くない。

脱衣場には「浴場へは靴を脱ぐこと」と張り紙がしてあった。
中国系のお客さんも多いようだが、このルールは見たところ守られているようだ。
北投温泉の熱海ホテルや韓国と山東省を結ぶフェリーの浴場のようなことにはなっていなかった。
日本に来るには、それなりにマナーを身につけているようだ。

風呂から上がって、夕食まではまだ30分ほどある。
湯上りなのでビールを飲みたいが、夕食のときに飲むべきか、今飲んでしまうか迷ってしまう。
妻が「今飲んだら、買ってあげるよ」というので、喜んでエレベーター横の自販機に向かう。
ビールの自販機にはアサヒの銘柄しかなかった。
北海道に来ているのだから、サッポロビールかなとも思うけれど、今目の前にシルバーグレーのスーパードライを見てしまえば、サッポロでもアサヒでも何でもよくなってしまう。
コインを投入してもらい、ロング缶のボタンを押す。ゴロゴロ、ドタンという自販機から缶ビールが出てくる音を久しぶりに耳にした。
タイにいると、こうして自販機でビールを買うなんてことがまずないものだから。

夕食はプレミアムダイニングという名称で、一般よりちょっと豪華らしい。
確かに座席の配置もゆったりしているし、料理のディスプレーもきれいだが、一般のバイキング会場は巨大なガラス窓から、夕暮れの景色を眺められるのに、こちらは窓のない宴会場のような部屋である。

ズワイガニもあるし、ビーフシチューもあり、ミニイクラ丼など料理の内容も悪くない。
良くないかなと思ったのは、握りずしで、サシミの部分がやたらと薄い。
ちょうど小僧寿しみたいな握りだったことと、ステーキを切り分けてもらったら、脂身だけだったこと。
フルーツがグレープフルーツと冷凍のライチというのはどうかと思う。
でも、ほとんどのものがおいしかった。
うちのタイ人スタッフたちにも食べさせてあげたい。
デザートにはソフトクリームもあって、自分でくるくるとガラスの容器に受け取ろうとしたが、上手く三角形にならなかった。
息子が子供のころ、バイキングとかでアイスクリームがあると、料理より先にアイスコーナーへ走ってしまい、何度叱っても改まらなかったが、こうして北海道でソフトクリームを食べてみると、なるほどアイスクリームというのはおいしいものだと再確認した。

夕食後にも温泉に浸かる。
こんどは、露天風呂が女性に開放されている時間なので、本館地下の大浴場に向かう。
大浴場への連絡通路は大きな温泉プールの中を抜けており、プールで遊んでいる人もいる。
うーむ、この季節だから考えもしなかったけれど、水着を持ってくるべきだった。
本館の大浴場には様々な種類のお風呂もあったが、成分表などを見ると、ほとんどの浴槽の湯が循環ろ過式で、源泉かけ流しというわけではないようだ。
また、「湯温調整中」との札をかけて、使えない施設もいくつかあった。
お湯の温度は、だいたいどれも少しぬるめの感じだった。

また、風呂から上がったら何か飲みたくなったけれど、満腹なのでもうビールは飲みたくない。
ホテルからちょっと歩いてコンビニでウイスキーのミニボトルを買ってくる。
ジョニ黒とすこし奮発。

定山渓ビューホテルの夜景
[定山渓ビューは温泉の入り口に建つ立派なホテルです]

ストレートでクイクイとやりながら、妻の足裏のマッサージを30分ほどしてあげる。
素人のマッサージだから、健康に良いとかなさそうだけれど、まぐれでも、こうしたマッサージで妻の膝の痛みが軽くなってくれたらという思いはある。
それに、もう二度と妻とこうして遠くまで旅行することなどなさそうだ。

寝る前にもう一度だけ、屋上の露天風呂に行く。
夜遅い時間は再び男性に開放されている。
雨は降っていないけれど、星もほとんど見えないし、湯につかっていても、頭から寒さを感じてしまう。

つづく

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