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続・チビのこと
7月からピサヌロークの下宿の部屋にやって来ていたネコのこと。
私はこのネコのことをチビと呼んでいるが、下宿のオーナーはチャカチャンと呼んでいるそうだ。
チャカチャンとはタイ語でセミという意味。

段ボールで爪とぎ
[ベッドの下には段ボールを敷いて、爪とぎ用にしている]

下宿のネコということになっているけれど、ここの家人たちはネコを飼っているという意識はあんまり無いようで、この下宿で生まれた仔猫なんかも、どこへ消えてしまったのかわからないうちに減っていくし、そのうちまたどこかから拾ってくるのか迷い込んでくるのか、見かけないネコが増えている。
そんなネコたちの中でも、このネコは特に私になついて、夜はほとんど一晩中私の部屋の中にいる。
そんなわけで、私がイギリスへの旅行などで一週間ほど下宿を留守にしている間、ずっとこのネコのことが気になっていた。
私がいない間、下宿のメス猫たちにイジメられてないだろうか、ちゃんとご飯は食べているだろうかと。
結局、そうした懸念は杞憂に終わり、久しぶりで下宿の部屋に戻って数時間後には、嬉しそうにネコは私の部屋へ訪ねてきた。

ネコの我が家
[もうずっとここに住み着いているような態度]

それからと言うもの、ますます私の部屋から外へ出たがらなくなった。
部屋には砂箱、つまりネコ用のトイレを用意していない。
このネコのトイレは下宿の外へ行って用を足しているらしいのだけれど、夜中など外から大きなネコの鳴き声や悲鳴が聞こえてくることがよくある。
だいたい、ネコがトイレに立って、外へ出た時に他のメス猫と遭遇してしまってのことらしい。

階段で待つ
[私の帰りを階段で待っている]

私は8月末にはピサヌロークを引き払い、バンコクへ異動になる。
このネコを連れていくかどうかで悩んだ。
仮に連れて行ったとしても、年明けの1月末にこんどは日本への本帰国が待っている。
タイは狂犬病蔓延国なので、ネコを連れ帰るには検疫関連で厳しく、面倒で、そして時間のかかる手続きが必要になる。
マイクロチップの埋め込み、二回の予防接種、抗体検査、そして180日間の保留期間。
単純計算でも最短で7カ月かかる。
1月末まで5カ月しかないので、タイムオーバー。
日本の空港検疫で不足する2か月間を留め置きさせるというのも不憫。

ノビノビ
[部屋の中では警戒心がなくなっている]

日本の検疫所で留め置き以外に、7か月後以降に私が再びタイへネコを迎えに来てやるという方法も考えた。
2か月間、タイの誰かにネコを預かってもらえば、ネコもそれほど不憫な思いをしないで済むのではないかと。
しかし、下宿のオーナーと話をしていたら、そのプランも無理そうだとわかった。
オーナー曰く、このネコは妊娠しているとのこと。

食欲旺盛
[お腹に子供がいるからか食欲が旺盛]

妊娠しているということは、遅かれ早かれあと1、2ヶ月もしたら仔猫が生まれてくる。
そうなると、その仔猫の貰い手を探さなくてはならない。
ネコをもらってくれる人なんて、そう簡単に見つかるもんじゃない。
探すのに苦労しないんだったら、真っ先のこのネコを飼ってくれる人を探しだしている。

仔猫まで日本へ連れて行くのはさらに困難。
生まれてすぐにチップを埋め込んだり、ワクチン接種と言う訳に行かないし、小さな仔猫から抗体検査用の血液採取も危険。
1年くらいかかってしまいそう。

冷蔵庫の前で
[私のネコもよくこんなお道化たポーズをしたものだった]

調べてみると、ネコは出産するまで中絶手術を受けさせることが可能らしい。
人間のように何か月と言う縛りがないとのことだが、子供が大きくなってからの堕胎は、大きな手術になってネコの負担も大きいらしい。
それに、中絶などさせることは、私としては大変不本意。
胎児の処分だって、ゴミ箱へと言う訳に行かない。

バンコクへの異動まで、あと1週間を切って、にっちもさっちも行かなくなったけれど、ネコは私の下宿の部屋を安住の地と心得てしまったようだ。
このところは出産準備のためか、タンスの中とかにやたらと入りたがる。
これはネコの本能なんだろう。

結論は8月26日に出た。
私がネコをもらってくれる人を困難だけれど、タイと言う土地ではお金さえ出せば買えないものはないとさえ言われている。
お金を出してネコを飼ってくれる人を探してもらった。
この仲介者へ5千バーツ。約2万円少々。
ピサヌロークのような田舎町では、これでもちょっとした金額。
しかし、たぶん中絶手術の費用と同じくらいだろう。
そして、飼ってくれることになった人にも5千バーツということで、簡単にネコの行き先が決まってしまった。

車に乗る
[受け渡し場所のオフィスまで車に乗る]

斡旋された人はまだ学生で、ピサヌロークの隣りビジット県にある実家はネコ好きで10匹近く飼っているという。
ちょっと不安ではあったけれども、もうタイムリミットが近づいている。
彼を信じて、ネコを託す。
当面一週間は毎日ネコの写真を撮って送ってほしい、その後も時々連絡がほしいと書面に書いて渡す。
実家と言うのは農家だそうで、そこには彼の兄と母がいるそうだ。
だいぶ奥の方に入ったところで、ピサヌロークから100キロ近くも離れているが、彼はネコをナップザックに入れてバイクで実家へと走って行った。

里親
[彼が新しい里親になってくれる]

本当に大丈夫だろうかと、気になって仕方がない。
無事着いたとかの連絡の一つもほしいところだけど、催促して良いモノだろうかと悩む。
夜になってから、ネコの写真が送られてきた。

びっくり顔
[新しい環境に放り込まれ、びっくりしたような顔をしている]

次の日も、日曜日ではあったが、ネコのことが気になって休んだ気がしない。
夕方になっても連絡がなく、イライラも募ってくる。
こっちから電話をかけたけれど電話に出ない。
お金で飼い主探すなんてダメだったんだろうか、お金だけもらったら知らんぷりなんだろうかと余計な方向へ考えが行ってしまう。
夜になって、やっと写真一枚が送られてきた。
「これから夕方までに写真を送ってほしい」と依頼する。

リラックス
[少しは落ち着いてきたようだ]

月曜日、まだかまだかと待っていたら5時頃になって写真が届く。
いちど訪ねて行って、実際この目でどんな家で飼われているのか、他のネコたちとの相性はどうなのかと確認さえできれば私の精神状態も落ち着くんじゃないかと思う。

美人ネコ
[こうしてみるとなかなかの美ネコだ]

火曜日は、午前中に写真が届く。
他のネコとも、仲良くやっているとのこと。
だんだん新しい環境にネコは慣れていってくれているようだ。
むしろ私の方がネコのことで振り回されないようにしないと。

寝ぼけ顔
[なんだか寝ぼけたような顔をしていて、光の加減か目が青くなっている]

水曜日、名前はカプチーノになったそうだ。
少し白みがかった茶色だからだろうか。
名前まで付けてもらったからには、もうすっかりそこのネコに成り切っているのだろう。
中絶まで考えたりしたけど、子供が生まれたら見に行ってみたいと思ってしまう。

下宿にて
[これはまだ下宿にいた時の写真]

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チビのこと
8月9日 水曜日
7月の下旬ころ、具体的な日付は記憶にないのだけれど、ピサヌロークの私の部屋にネコが寝泊まりするようになった。
もともと部屋のある下宿のネコで、一昨年くらいにここで生まれたメス。
このネコの父親はウォッカと言うトラネコ。
母はブラウニーと言う名でシャムの血が混ざった茶色いネコ。
何匹もの兄弟がいたのだけれど、いなくなったりして、今現在この下宿に残っているのは、オスでウォッカそっくりなネコと、私の部屋で寝泊まりするようになったブラウニーそっくりのネコだけになっている。
半年前まではもう一匹ウォッカそっくりのがいたのだけれど、いつの間にか消えてしまった。

下宿のネコたち
[私の部屋はネコたちのサロンになっている]

このメスにも名前があるはずなのだけれど、私は知らない。
下宿のオーナーに聞けば教えてくれそうだけれど、私はただ「チビ」と呼んでいる。
身体が他のネコたちより小柄なのでチビとしたのだけれど、私がチビと呼べば自分のことと認識しているようだ。
このチビがある晩、私の部屋へ入り込んできた。
私は風通しを良くするため寝るときも部屋のドアを開けたままにしている。
それでよくネコたちが夜中に侵入してくるのだけれど、朝まで部屋にいるようなことはめったにない。
それが、このチビは朝まで部屋に居座っていたりした。

チビ
[小柄なネコなのでチビと呼ぶ]

それに寝坊助でもあるようで、私が朝の支度をして、仕事に出かけても気づかずに寝ていたのだろうか、仕事から帰って部屋のドアを開けたら、部屋の中に閉じ込められていたこともある。
寝てるときはドアを開けてても、さすがに外出するときはドアを閉める。

私の部屋がネコにとって格別居心地のよい所と言うわけではないのだろうけど、このチビはどうも下宿の中で行き場所をなくしているようだ。
どういうことかと言うと、このチビを生んだブラウニーは、自然界の法則で成猫となったチビを子離れと言うのか、追い出しにかかっている。
それも追いかけまわして、いじめるのである。
チビもすっかりブラウニーに恐怖心を抱いている様子。
一方、父親のウォッカは、チビが自分の娘だということもわからないのか、近頃チビの尻を追い回している。
そうした恵まれない環境にあって、私の部屋だと安心していられるということなのだろう。

が、しかしブラウニーがただの子離れでチビを虐めているのではないかもしれない。
チビの兄弟、ウォッカそっくりのオスを追い払おうとすることはないなら、これはメス同士の縄張り争いなのかもしれない。

ブラウニー
[母ネコのブラウニー、チビとよく似ている]

部屋の中にい続けるので、最初は私のネコの霊前から下げたキャットフードを分けてあげていたけれど、それでは食べたりないとエサをねだるようになってきた。
たぶん、下宿で用意しているネコたちのエサ場には、チビを目の敵にしているブラウニーと遭遇する可能性も高くて、行きたくないのだろう。
そこで、ドライキャットフードを500グラムほど買ってきた。
ピサヌロークでは、ペットフードを売る店がやたらとたくさんある。
そして、大袋からビニール含めに小分けして安売りしていたりする。
Me-Oというブランドのビニール袋詰めで38バーツと格安。

このキャットフードを与えたのが決定打になってしまったようで、どうもチビは私の部屋で飼われているつもりになってしまった。
私の顔を見れば、エサをねだる。
朝、仕事に出かけるときは、部屋の外に連れ出すのだけれど、仕事から帰って来ると私の部屋へ登る階段のところで待ち構えていたりする。
そして、いっしょに部屋へ入り、「腹減ったニャー」と騒ぎ出す。

階段で待つチビ
[こうして階段のところで私の帰りを待っている]

部屋の中にネコ用の砂箱、つまりネコのトイレは用意していない。
いったいいつ下の用事を済ませるのかわからないが、私が気が付かないうちに、たぶん寝込んでしまってから部屋から抜け出して、外で用を足してくるのだろう。
トイレくらい用意してやるのは簡単だけれど、そんなことをしたらずっと部屋に住み着いてしまい、私が飼い主にならなくてはいけなくなってしまいそうだ。
ネコを飼いたくないわけではないけれど、半年後には日本へ帰国するつもりになので、ネコを連れ帰る準備期間が足りない。
それにもともと下宿のネコだし、私がいなくても食べるに困ることはないだろう。
あと半年、しっかりエサを食べていれば、チビも大きくなって、母ネコのブラウニーから虐められなくなるのではないかと期待をかけていた。

ところが、なんでこんなめぐりあわせなのか、またまたバンコク勤務を命じられてしまった。
異動日は9月1日付けだそうだ。
このままチビをピサヌロークの下宿に置いていくか、それともバンコクへ連れて行くべきか悩んでしまう。
バンコクへ連れて行ったら、そのまま来年は日本へ連れて行かなくてはならない。
日本へ連れて行くには、予防接種や抗体検査証明、マイクロチップ埋め込みなど、たくさんの手続きと時間がかかる。
時間切れになってしまったら最悪。
それに日本での暮らしにチビが順応できるかもわからない。

チビ
[もうすっかり居住権をつかんだ気でいるようだ]

はてさてどうしたものかと思うのだけれど、今日から1週間ちょっとピサヌロークを留守にする。
バンコクへ行き、そして5日間ほどイギリスへも旅行してくる予定。
チビもその間、私の部屋へは入れないわけで、私の留守中どうしているだろう。
来週木曜か金曜にピサヌロークへ帰ってから、チビの様子を見て考えることにしてみよう。

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この一か月に出会ってきたネコについて
タイはますます暑い日が続いている。
ピサヌロークからバンコクへ拠点を戻して半年が過ぎたけれど、バンコクでの職場環境になれない。
お客さん的な居心地で、仕事に対するやる気が起きてこない。
やるべきことが見つからないなんてわけではなく、やるべきことはわかっているし、大して難しいことでもないけれど、気力が湧いてこない。

休みの日などは、もっと気力がなく、1日の大半をベッドに寝転んで過ごしている。
外は暑くて、外出する気にもならないし、早く夕方になってビールを飲みたいと思うだけ。
つまり、生活に対して張り合いがない。
そもそも元気がない。

毎日楽しくない。
これじゃ、生きてても意味ないなとも感じる。
ときどき、さっさと死んじまって、あの世に先に行ってしまったネコに会いに行きたくもなったりする。

そんな毎日の中で、あちこちで見かけるネコに出会うと、ちょっとは元気が出てくる。
それも、幸せそうにしているネコを見ると、こっちまで嬉しくなってくる。
ネコなりに、環境に順応して、健気に生きている姿を見ると、少しは元気な気分にもなってくる。

そんなわけで、この1か月間に私が出会ってきたネコたちについて、書き留めてみたいと思う。

足にまとわりつくネコ
[足にまとわりつくネコ]

基本的には、だいたい毎日朝6時前から5キロほどをジョギングしている。
以前は30分を目安に走っていたが、だんだんと時間が長くかかるようになってきてしまった。
気力がないから、体力も落ちているのかもしれない。
しかし、少しぐらい走るのが遅くなったって別にどうってことはない。
それに沿道のネコたちにあいさつしながら、時に立ち止まって、ネコをなでたりする方が精神衛生的に良いということを経験的に知っている。

そんなネコの中でも、このところ一番気になっているのがこの黒ネコ。
まだ若いメスで、どうやらこの1か月ほどの間に捨てられた感じのノラである。

私のネコにそっくり
[尻尾がすっきりしているところなど、私のネコによく似てる]

私を見かけると、駆け寄ってきてくれる。
毛のツヤも悪くなく、お腹を空かせているわけではないようなので、きっと誰かから常に食べ物がもらえる環境なんだと思う。
駆け寄ってきて、足の周りにまとわりつく。
抱かれるのはあまり好きではないようで、抱き上げると、「降ろせ、降ろせ」とバタバタする。
そのくせ、私がまた走りだそうとすると、走って追いかけてくる。
なので、スズメとかにネコが気を奪われている隙に、そっと立ち去らなくてはならない。

一時は、あんまりに可愛いし、このネコをアパートへ連れ帰って飼おうかとも考えたことがあったけれど、いったん外の生活を覚えたネコを狭いアパートに閉じ込めるのは、かわいそうだとも思うようになった。

ちょっと気まぐれなところもあるネコ
[貯水池の近くの空き地が棲家らしい]

そしてそのうちに、ネコの方でも、そんなにべたべたとすり寄ってこなくなった。
きっと最初の頃は、捨てられたばかりで、とにかく人恋しくて必死だっただけかもしれない。

ジョギングでは、ポケットにうちのネコの遺影に供えた後のドライキャットフードを小袋に入れて忍ばせてある。
このきっとフードを毎朝楽しみにしているネコがいる。

食いしん坊ネコ
[毎朝律儀なネコ]

去年くらいか、ひょっとしたらもう少し前くらいから時々見かけていたメス猫なのだけれど、このところ毎朝おんなじところで、私が走ってくるのを待っている。
しかも、私の姿を見かけると、ニャニャニャニャニャと言いながら小走りでかけてくるようになった。
さっきの黒ネコと異なり、こちらはただ食べ物がもらえるから喜んで寄ってくるようなのだけれど、それでもネコが喜んでいるのを見るのは悪くない。
縁台のようなところで、キャットフードを少し食べさせる。

お腹に大きな瘤あり
[食いしん坊なだけかもそれとも本当に空腹なんだろうか]

このネコは、お腹のところに腫瘍でもあるのか、おおきな瘤がぶら下がっている。
触るとほんのりと冷たいのだが、別に痛そうでもない。
以前からずっとコブが目立っていたから、悪性と言うわけでもなさそうだけれど、ちょっと気になるので、獣医のところへ連れて行ってみたいけれど、いちど獣医のところへ連れて行くようなことになったら、また元居た場所へ戻すことができなくなってしまいそうで、躊躇している。

食べ物を待っているネコはほかにもいて、ラマ九世寺に住み着いている黄色いネコも、私を見かけると、何かもらえると思って寄ってくる。
お寺のネコは、だいたいのところお寺から何らかの食べ物をもらっているようで、飢えているようではないのだけれど、たぶんお寺でもらうものより、ドライキャットフードの方がおいしいのだろう。

お寺の黄色いネコ
[お寺の黄色いネコ、目はブルー]

私もネコの背中を撫でながら、
「おしいしかい、これはウチのネコちゃんのご飯なんだよ、おいしいだろ」と声をかけている。

このネコはさっきのネコのように必ず毎朝同じ場所で私を待っているというわけでもないけれど、いるとしたらばだいたいお寺の入り口の門の前でウロウロしていることが多い。

お寺では、猫や犬にも食べ物を与えていることもあってなのか、お寺にネコを捨てていく人も多い。

この黄色いネコは、うまくお寺に住み着くことができているようなのだけれど、ときどき捨てられたばかりと思われる首輪をつけたネコがニャーニャーと鳴いているのを見かける。
しかし、同じネコを3日と続けてみることはなく、姿を消しているので、どこかへさまよって出て行ったのか、何らかの事故に巻き込まれたのではないかと思って心が痛む。

ちょっと気の弱いネコでした
[まだ若いオス、ちょっと気が弱かった]

この子猫は、やはり捨ネコらしかったが、お寺から消え失せてしまうことなく、なんどかお寺の入り口で見かけた。
若いオス。
少しお腹も空いているようで、キャットフードを喜んで食べてくれた。
それでも、力の関係からか黄色いネコがやってくると遠慮して、私の陰に隠れたりする。
また、ときどき黄色いネコに威嚇されたりしていた。

が、しばらく黄色いネコしか見かけない日が続いた。
子猫の方はどうしたんだろうかと思いながら、黄色いネコにキャットフードを分けていたら、寺男に「子猫は犬に噛み殺されたよ」と知らされた。

犬もネコも好きだけれど、しかし、こういう話を聞くと犬が嫌いになってしまう。
それにタイの犬は、一匹の時は尻尾を巻いて逃げ腰なのに、徒党を組むとやたらと吠えかけてきたりして性根が良くない。

アユタヤの蒸気機関車
[アユタヤへも行きました]

3月下旬に仕事でアユタヤへ行った。
SLの運行日で、その実況をした。
そのアユタヤ駅でネコたちにあった。

アユタヤ駅のネコ
[日本ならネコ駅長とかにしてもらえそう]

このネコは駅舎内の切符売り場で見かけた。
この駅で飼われているのかはわからないけれども、どうやらその堂々たる態度から、ここを縄張りにして住み着いているネコらしい。

またホームの方にも別のネコたちがいた。
こちらはケージに入った純白のネコたちばかり。

ウイーっと伸びをする
[伸び伸びネコ]

ネコの入ったケージはいくつもあり、まだ乳ばなれしていない子猫も母ネコと一緒に入っていた。
ケージに入っているから、ここで飼育されているネコで大切にされているのだろうけど、狭いケージの中の世界にいるのは、ネコとしては不憫なんじゃないだろうか。

兄弟だろうか
[この2匹は兄弟だろうか]

無防備に昼寝をしている姿を見る限りにおいては、ネコは不憫なんて感じてなさそうにも思えても来る。

好奇心旺盛なネコ
[スラムへの闖入者に興味津々の子猫たち]

ジョギングコース周辺から、運河沿いは、湿地帯で、バラックのような建物が密集したスラムのような環境になっている。

こんな環境にもネコたちは幸せそうに暮らしている。
飼い猫なのか、地域ネコなのか、野良なのかも判然としないけれど、昼下がりに狭くくねった路地を歩くと、何匹ものネコたちに出会うことができる。

無防備な寝相
[しあわせなんだろな]

ここで生活している人間たちの生活レベルからして、ネコたちも贅沢な食べ物など食べれてはいないと思われるのだけれど、毛のツヤの悪いネコはあまり見かけないし、怪我をしているネコも見かけない。
このあたりはコミュニティーと呼ばれるモスリムの人たちの居住地なので、犬があんまりいないからなのかも知れないし、人ひとりが歩けるくらいの狭い路地奥なので、自動車も走ってこないから、ネコたちも安心して暮らしていられるのかもしれない。

入り組んだ細い路地
[路地はネコたちの遊び場]

4月の中旬はソンクラーンと言うタイの正月休み。
私は仕事でピサヌロークとウドンタニなどへ飛び回った。
そうした先でもネコたちに出会うことができた。

いつもピサヌロークの定宿はリタイ・ゲストハウスに泊まっていたのだけれど、こんかいぼやぼやしていたら、満室とかで泊まることができなくなってしまった。
しかたなく、ちかくにあるサマイニヨムという1970年代のホテルへ泊まることにした。

たぶん40年前くらいは、それなりの格式あるホテルだったんだろうと思われる作りの宿で、なんとなく部屋の中は3年前にクローズしたアマリンナコンホテルによく似ていた。
ロビーやレセプションの体裁は、ちゃんとしたホテルなのだけれど、そこにいるのはホテルのスタッフではなく、ネコと犬。

ホテルロビーの犬と猫
[あんまりお客様を歓迎しているといった態度ではありません]

ホテルのオーナー家族は、きっと動物好きなのだろう。
レセプションの奥の部屋から出てきて、私に吠え掛かってきた犬を制止した。
犬数頭とネコもメスが2匹とオスが1匹いるそうだ。
ネコも良くなつくのはオスだけで、メスのうちの1匹はフーフーと威嚇してくるし、もう1匹も警戒心が強い。

このオスネコは馴れている
[レセプションの台もネコの昼寝場となっている]

たぶん、このネコたち。
生まれたときから、ここで飼われてきたのではなく、元は野良だった時があり、それが拾われてここで飼われるようになったために、威嚇したり、やたら警戒したりする性格が抜けきれていないのではないだろうか。
そうしたネコたちを、こうして自由にホテルの中で飼っているのを見て、
「よかったね、いい人たちに拾われて」とネコたちに祝福の言葉をかけたくなる。

ビクターのマスコットか
[ビクター蓄音機のマスコット、ニッパーのネコバージョン]

もっとも、宿泊する人たちもみんながみんな動物好きとは限らないようで、ネット上にはひどいコメントも掲載されていたけれど、私はとても気に入りました。

ソンクラーン水かけ祭り
[4月14日、ブンカーン県ワットプートーク山門前にて]

ソンクラーンのタイ正月は水かけ祭りで知られているけれど、新型コロナウイルスの蔓延により2020年から水掛け合いが禁止されている。
今年も禁止されてしまったのだけれど、田舎では禁止されても、やっぱり水掛け合いをしている人たちはいる。
もっとも、ほとんどが子供たちなので、大目に見られているのかもしれない。
娯楽の少ない田舎で、数少ない子供たちの楽しみにしていた祭りなのだから。

ワットプートーク
[ワットプートーク全景]

ブンカーン県のワットプートークは、例年ソンクラーン期間中の入山を禁止してきていたけれど、今年は禁止されなかった。
ワットプートーク山門前の簡易食堂で昼食を食べていたら、食堂を黒ネコが徘徊していた。
チッチッチッチッと呼び寄せようとしたが、関心は示すものの警戒して近くには寄ってこない。
しかし、ガイヤーンと言う焼き鳥などを盛大に食べている隣のテーブルの下にちょこんと座って動かない。

テーブルの下の黒ネコ
[きれいな黒ネコ]

どうやら食べ物が欲しいらしい。
しかし、焼き鳥を手にして、呼んでみても、欲しそうに近くまでは来るけれど、けっして手からもらおうとしはない。
床に置いてやると、引っさらうよう咥えて、店の裏へ駆けて行った。
あとを追ってみたらば、店の裏のゴチャゴチャとしたところに3匹ほどの子猫がいた。
この黒ネコはお母さんネコだったようだ。

ネコの親子
[子猫は黒ではない]

子育ての真っ盛り。
子猫は食べ盛りなのだろう。
焼き鳥の食べ残しをもらうたびに、店の裏へと飛んで行っている。
ネコとはほんとうに母性愛の強い生き物だと思う。

ウドンタニのネコ
[ウドンタニ空港でも黒ネコに出会う]

黒ネコと言えば、ウドンタニの空港でも1匹見かけた。
この空港で時々見かけるネコで、去年のシーズンにも見た記憶があるし、今年の1月には写真にも撮っている。
ターミナルの建物から出たところにいて、人に馴れている。
毛のツヤも良さそんなので、食べ物にも苦労はしていないのだろう。
しかし、ここは空港へ出入りする車も多く行きかう場所なので、事故に遭わないだろうかと気にもなる。
だから、こうしてまた会えると
「ちゃんと元気にしててくれたかぁ」と声をかけてしまう。
さて、ネコのことをいっぱい書いたし、私も少し元気出してみるとするか。

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