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札幌旅行 (歩く編)
6月11日 火曜日

朝は5時に目を覚ます。
6月、夏至も間近の北海道は、夜の明けるのも早いようだ。
さっそく起き出して、今朝も温泉巡り。
まずは鹿の湯本館の大浴場から。

早朝にもかかわらず、若干の先客あり。
ミストサウナもジャグジーも停止したまま。

6時になったら、次は橋を渡って対岸、昨晩も行ったミリオーネへ。
昨晩は夜だったけど、朝の露天風呂は気持ちがイイ。
こちらも若干の先客あり。

豊平川上流
[定山渓温泉、月見橋から眺めた豊平川上流]

ミリオーネからの戻り道で「北海道三景之碑」というものが立っていた。
大正時代に小樽新聞と言うのが公募して北海道三景を選定したようなのだけど、定山渓温泉が広い北海道にあまたある景勝地の中のベスト3に入っていたというのもすごい話。
たぶん、当時はまだ開拓時代で、北海道内でも物見遊山で観光客が行く場所など限られていたのだろう。

北海道三景之碑
[この碑が建てられて100年くらいになるのだろう]

宿の入り口近くの土産店前で変な自販機を発見。
ペットボトルや缶入りの飲み物に混ざって、缶入りおでんと缶入りラーメンが並んでいる。
おでんの缶があることは聞いたことがあるけど、ラーメンなんて初めて。
おでんなら缶詰でも違和感ないけど、ラーメンなんて缶の中で伸びたりしないんだろうか?
とても気になる。
値段は300円。
なお、ラーメンの本場サッポロでありながら、売られているのは熊本ラーメンというのもなんかチグハグ。

自販機で売られる缶ラーメン
[自販機で売ってるラーメンはカップラーメンだけではないようだ]

7時になって、朝食バイキング。
昨晩あんなに食べまくったけれど、朝は朝で胃袋が泣きだすくらい色んなものを食べてやろうと思う。
朝食会場は昨晩と同じ。
夕食は二交代制で、座席指定だったけれど、朝食は自由とのこと。
しかし、昨晩と同じ席に着席する。
隣りは台湾からの女性グループのようで、こちらも色々と運んで来ては楽しそうに食べている。

朝食のバイキングも美味しそうなものがたくさんある。
サラダがキャベツの千切りとオニオンスライスくらいしかないのは残念だけど、
湯豆腐、切り干し大根、浅漬け、焼き鮭、きんぴら、コロッケ、納豆。
朝食一の膳

続いて、バターコーン(冷凍かな)、厚焼き玉子、昆布巻き、ふかしカボチャ、イカの塩辛。
朝食二の膳

ソーメンもあります。
ソーメン

出汁茶漬けなんてものもある。
出汁茶漬け

カレーも、このカレーは昨晩のキーマ風カレーとは別で、昔のライスカレー風。
そして、「イチロー選手も毎日食べてる朝カレー」などとも書かれてる。
朝カレー

果物はグレープフルーツと冷凍のライチ。
フルーツ

いやはや、朝から盛大に食べたので、今日はランチ抜きでOKだね。

札幌市内への戻りのバスは10時発なので、朝食を終えてもまだ1時間半くらい時間がある。
この時間に、また温泉巡り。
お向かいの定山渓ホテルへ。

昨晩は大浴場が女性用になっていたけれど、この時間は大浴場は男性用に解放されている。
ちょっと古びた大浴場で、傷みも目立つけれど、お湯もイイ感じだし、露天風呂もある。
こちらもサウナとかは停止中で、すでに清掃が始まっているようだ。

さらに、花もみじの展望浴場へ。
展望のある浴場だけれど、下界を眺めるのに、お湯につかったままと言うわけにはいかず、湯から上がるなりして、外をのぞきこまなくてはならない。
温泉も、最近はやりのインフィニティ・プールのように、インフィニティ展望露天風呂なんてあったりしたら人気が出そうな感じがする。
いや、もうあるのだろう。

良いお部屋に泊めてもらったけれど、ほとんど部屋にいることなく、温泉巡りから戻ったら急いで身支度してチェックアウト。
昨日の夕方から、いったい何回温泉に浸かったことだろう。

札幌へ戻りのバスは、来る時より一回り小さいバスで、座席もだいぶ狭かった。
このバスも車内で飛び交っている言葉は韓国語と中国語ばかり。
浴場でも韓国語は随分と耳にしたけれど、中国語はあまり聞かれなかった。
こうしてバスに中国語を話す人たちがたくさん乗っているのに、浴場では声が聞こえなかったのは、温泉に入る習慣がない人たちなのか、それとも普段は大きな声で話しても、浴室では静かになる人たちなのだろうか。

札幌到着後、ゲストハウスへ立寄って、ちょっとメールのチェックなどしてすぐに外へ飛び出す。
昨日は札幌の西へ歩いたので、今日は北へ向かうことにする。
北にはモエレ沼公園と言うのがあるらしいので、そこまで歩いてみることにする。
地図で見ると直線距離で10キロくらいらしい。
まだ正午前だし、2時間半も歩けば着くだろう。

豊平川に沿って歩く。
サイクリングロードになっているようで、歩きやすいが、なんだか鼻がむずむずして、鼻水がしきりと垂れてくる。
天気は晴れているが、少し風も吹いている。

豊平川河川敷
[豊平川沿いのサイクリングロード]

どうやら花粉症アレルギーのようだ。
さわやかな季節で、あちこちでルピナスが咲いている。
このルピナスの花粉にはふた昔以上も前にニュージーランドで泣かされたことがある。
あれは南島だっただろうか、ルピナスの先満ちている山の斜面をリフトに乗っていた時に発症し、鼻水、くしゃみ、涙に、目の痒み、あの時はあまりの辛さに、すぐにでも日本へ逃げ帰りたかった。
そのルピナスに北海道で再会してしまったようだ。

ルピナス
[道端のルピナス、素敵な花なんだけど、花粉に泣く]

JRのガード下をくぐり抜け、そろそろ河川敷を離れて、住宅街の中の道へ進路変更したいのだけど、サイクリングロードと土手とは離れていて、途中が結構ワイルドになっていて歩けそうにない。
かろうじて土手へ上がっても、土手下への道路へ降りる階段とかも見当たらない。

強引に背の高い雑草の生い茂る中をかき分けて、車の走る通りに出る。
その通りも渡って住宅地の中を北へ進む。
住宅地と言っても、個人の住宅はあまり多くなく、集合住宅や物流関係の事務所が多い。
行き交う人はほとんどいない。
平日昼間の住宅地なんてそんなもんなんだろう。

学校は中学校などがある。
制服の学生が歩いてたりする。
今日は火曜日だけど、もう下校時刻なんだろうか。

少年鑑別所があり、刑務所もあり、高い塀に囲まれて中が見えない。
見張りは立っていないけど、監視カメラはいくつも塀の上に取り付けられている。
この刑務所から通りを挟んだ側もやはり住宅地で、戸建ての住宅が並ぶ。
住宅でもアパートでも、庭に灯油のタンクが置かれている。
北海道では灯油とは屋外に置くものらしい。
たぶん、東京で使っている石油ストーブとは別の暖房器具なんだろう。

札幌の街は碁盤の目のような形になるよう道路が整備されているようだけれど、そのためかやたらと交差点が多く、信号がある。
困ったことに押しボタン式信号は、ボタンを押してもなかなか青にならない。
東京ならボタンを押せばすぐに信号が変わって、道を渡れるのに、ここでは2、3分くらい待たされる。
車の往来もそれほど多くなく、ボタンなど押さずに渡ってしまいたい気分である。

家などの建物の密度が薄くなってくると、工事関係の事務所や資材置き場、作業の車を置いた駐車場が多くなってくる。
なんとなく、埼玉県あたりと共通する景観になってくる。
やがて乳製品の大きな工場が見えてきて、川沿いの道に突き当たる。
ダンプカーが行き交う殺風景な道である。
川沿いの道の右手には、残土置き場のようなものが見える。
それもかなりの高さまで積み上げられ、真っ黒な色をしている。
札幌の中心地は、キレイだ綺麗だとはしゃいでいたが、郊外へ出たらばこんなもんかと思っていたのだけれど、この残土の山をよく見たら、残土ではなく「雪」であった。

冬の間に除雪をした雪をこんな街はずれに捨てに来ていたのだろう。
とんでもない量の雪が6月になって、しかも埃をかぶって真っ黒になりながら残っている。
つい先日の北海道は気温が39℃まで上がったというのに、まだこんなに雪があるなんて、いったい冬の間どれほどの雪が捨てられていたんだろう。

汚れた残雪
[真夏以上の暑さも耐えて、真っ黒になった残雪の山]

モエレ沼公園は綺麗な三角形をした丘を中心とした公園になっていた。
湿原地帯にあると案内にあったので、湿原を木道かなんかで歩けるようになっているのかと思ったけれど、運動場と美術館がある普通の公園であった。

モエレ沼公園の丘
[モエレ沼公園]

乗用芝刈り機が野原を回って雑草を刈っている。
雑草と言っても、可憐な花を咲かせており、東京モノの目にはお花畑で無残にお花を刈り取っているように見える。
関東では見かけない薄紫色のシロツメクサやマーガレットなどがどんどん刈られ、それまで野の花でパステル画のように柔らかな色合いだった場所がみるみる緑一色に変わっていく。
この芝刈り機から吐き出される埃でも花粉アレルギーが過剰反応してしまう。

はかない野花
[もうすぐ芝刈り機で刈り取られる運命の野花たち]

綺麗な三角形をした丘へはテニスコートの裏から登れるように道が付いていた。
他にも登っている人がいるが、行き絶え絶えと言った感じで、難儀そうに登っていた。
高さ自体が大したことのない丘なので、登り始めて5分もかからずに頂上へ。
頂上は、遮るものが何もないので、かなり強い風が吹いていた。
見晴らしは良いし、反対側から続々と団体観光客が登ってくる。

三角の丘頂上
[モエレ沼公園の丘の上から]

さて、そろそろ丘を下って、公園内の美術館でも見学してみようかと、斜面を下り始めたところで携帯電話のベルが鳴る。
ピサヌロークのスタッフからで、仕事上でのトラブルで不都合が起きているらしい。
新人で、社会経験もなく、どう処理すべきかも考えられないくらいパニックになっている。
その対応のために、30分くらい時間がかかってしまう。

このトラブルで、イライラが募って、なんだか美術館など見学する気分ではなくなってしまった。
ただ、美術館へ行けばWiFiが使えて、カバンに入っているノートPCから、より詳細な指示をスタッフに送れると思ったのだけれど、美術館のロビーではWiFiが提供されていないようだった。
やっばり外国人観光客の多い札幌の中心部じゃないとWiFiは飛んでないらしい。

美術館でWiFiが使えずさらにイライラが増してしまい、そのままモエレ沼公園を出て、札幌市内へ向かって歩き出す。
公園からダンプカーの行き交う川沿いの道へ出てすぐに、サッポロさとらんどとか言う施設があった。
大変に広大な施設で、牛や羊もいるような観光牧場のようにも見える。
ここにも立派なビジターセンターがあったけれど利用可能なWiFiは飛んでいなかった。

ヒースやラベンダーの丘とかがあるように園内の案内図には書かれていたけれど、花はシーズンではないのか咲いていなかった。
その代わり、バーベキューなどの施設にはたくさんのグループが来ていた。
観光牧場にバーベキューは付き物だと思うけど、さっきまで可愛いと写真を撮ったり、撫でてやっていた羊や子牛を、同じ敷地内でバーベキューにして食べてしまうのだから、なんだか随分と残酷な感じもする。

サッポロさとらんど
[観光牧場のようなサッポロさとらんど]

札幌市内までの帰り道、ほとんど民家のないようなところをしばらく歩き続け、ようやく住宅地のようなところへ入る。
住宅の庭にはサクランボが実っているところも散見された。
サクラを庭木に植えている住宅は多いけど、サクランボがこんなに見事に実を結んでいるものは見たことがない。
普通のサクラとサクランボのサクラとは種類が違うのかもしれない。

さくらんぼ
[住宅の庭に実ったサクランボ、つまんでみたい衝動が起きた]

住宅地を歩いていると、公園も多い。
そうした公園に「キツネにエサを与えるな」との立て札があったりする。
こんな民家が多いところにもキツネが出没するとは知らなかった。
キツネを見てみたいような気もする。

キツネにエサやるな
[東京では、ネコやハトにエサやるなの立て札はあるけど、キツネはないだろう]

ようやく、JRの苗穂駅近くまでやってくる。
この近くにサッポロビールの工場があり見学コースもあって観光名所になっているらしい。
ただ案内には「試飲は有料」とも書かれている。
以前に見学したことのあるワイナリーやウイスキー工場では無料の試飲があったように記憶するが、とにかく試飲も有料となっている。

見学できるのは正確には工場ではなかった。
昔の工場を改装して、ビールの資料館になっていた。
サッポロビールの創成期からのストーリーが説明され、麦芽を発行させる巨大な釜や、ろ過する道具なども展示されているが、ビールの製造工程の見学はなかった。
古い宣伝ポスターが貼り出されていたり、それなりに見ごたえのある資料館となっており、自由見学は無料だけれど、ガイド付きは有料ともなっていた。
来場者は韓国人観光客を中心に、アジアからの観光客が、日本人見学者より多いようだった。

サッポロビール工場
[ビール工場の赤煉瓦はビールのサッポロビールの資料館になっていた]

サッポロビールの隣には大きなショッピングモールがあり、こちらは日本人ばかり。
このショッピングモール内にはWiFiが飛んでいて、やっとネット接続ができた。
PCを取り出し、資料を作ってピサヌロークへ送信する。
ちょうど夕方の買い物時間になっていたこともあり、スーパーは随分とにぎわっていた。
総菜売り場を覗いたら、お寿司の詰め合わせなどがあった。
こんなもんでも買って、夕食は簡単に済ませようかとも思ったけれど、せっかく札幌まで来てスーパーの総菜売り場で買った寿司と言うのも残念な気がしたので、そのまま何も買わずにショッピングモールを裏口から出る。

ゲストハウスに戻ったら、もう7時近くになっていた。
今晩のベッドを確認させてもらい、夕食を食べに出かける。
さっきスーパーでお寿司を見たので、お寿司を食べたいと思っている。
ススキの近くの小さな寿司屋に入って、いくつか握ってもらう。
食べ終わってから考えると、マグロやイカやアジなど、北海道らしいネタを何も注文せずであった。
それに稲荷寿司なんかも食べてしまっていた。
それでもサッポロビールは3日目にしてようやく飲むことができた。

お寿司も食べたけれど、北海道で食べたいものは他にもあって、ホッケは食べておきたかった。
しかし、居酒屋に一人で入って、焼いたホッケでお酒を飲むには、ちょっと気が引けるので、こんどはスーパーの総菜コーナーでホッケを買って、ゲストハウスへ持ち帰り、ウイスキーをチビチビやりながら食べることにする。
大きなホッケが食べたかったけれど、売っていたのは小ぶりのモノばかりであった。

今夜の同室者はタイ人の姉弟であった。
大阪からスタートして北海道まで観光してきたそうで、去年も日本へ遊びに来たそうな。
タイではチャンタブリの出身とのこと。
タイの若い人も毎年日本へ観光旅行来れるなんて、豊かになったものだ。
もっとも、タイと日本の物価の差も小さくなり、航空運賃も安くなっているからできることなのかもしれない。

4万歩以上
[随分と歩いたもんだ]

***続く***


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札幌旅行 (山登り編)
6月10日 月曜日

相部屋で2段ベッドのゲストハウスでは起き出すタイミングに気を使う。
目を覚ましたのは早朝だったけれど、ごそごそすると他の人に迷惑かとも思う。

ゲストハウスでは簡単な朝食としてパンを用意してくれている。
パンとバターとマーガリンだけ、目玉焼きもサラダもないけど、
パンはしっとりとして美味しいパンである。
コーヒーはインスタントだけどセルフサービス。
パンをかじっていると、同宿者がやってきて同じようにパンを食べたり、スーパーで買ってきたらしい弁当を食べたりしている。
もう食べたのか、それとも朝食を外で食べるのか、荷物をまとめて出発していく人もいる。
そして、日本人より外国人の方が多いようだ。
一泊3000円と手ごろな価格が、若いバックパッカーを引き付けているのだろう。
そして、ここは安いということだけではなく、地域社会に世界からの旅行者を通じて、海外への窓を開いているようなしっかりしたコンセプトを持っているようだ。

ゲストハウス
[もともとの建物は木造のアパートだったんではないかと推測するけど、しゃれた作りになっています]

今日も特別どこへ行きたいといったものがない。
予定は午後3時に定山渓温泉へ行くバスに乗ることしか入っていない。
そう思うと、ぐずぐずしてしまう。
パンを食べ終わってもサロンでパソコンに向かってしまう。
ところがこのパソコン、ハードディスクと言ってもSSDの残量がほとんどなくなっている。
ディスククリーンアップとかしても、残量は1ギガにしかならない。
別に今しなくても良いのだけれど、なんとか残量を増やそうと、あれこれ消したり、クリーンアップしたりしているうちに時間が経過して、10時を回ってしまった。
そろそろゲストハウスも清掃開始時間らしく、それに私自身もチェックアウトすべき時間になってしまっていた。

荷物をゲストハウスに預けて身軽な格好で外へ出る。
やはり歩くのは大通公園。
よさこいソーラン祭りの片づけ作業の待っ最中。
解体作業や運び出し。
そんな合間をアジア系団体観光客が写真撮影に興じている。
キャリーバックを引く旅行者もいる。

祭りの後の大通公園
[6月の札幌はすがすがしい天気に恵まれる可能性が高い]

銀行に立ち寄ってバンコクから運んできた現金を銀行口座に入金する。
タイはどこへ行ってもATMだらけだけど、日本は銀行の統廃合が進んで銀行がずいぶんと減ったし、ATMもあんまり見かけない。
かといって日本がキャッシュレス社会になっているようにも思えない。

大通公園もだいぶ西の方に来ると祭りの会場から外れていたのか、花壇とかがひときわ見事になる。
札幌とミュンヘンが姉妹都市とのことだそうだが、ビールつながりだろうか。
それともオリンピックかな。
そのミュンヘンから送られたというマイバウムというポールが立っていた。

マイバウム
[ミュンヘンから送られたというマイバウム]

バラもラベンダーも、青空のもとで咲き誇り、無料でこんなきれいなところを散策できるのだから、まったく嬉しくなってくる。
さらにその奥に札幌市資料館という建物があって、大通公園は終わっていた。

札幌市資料館前
[花壇の花が見事]

大通公園は尽きたけれども、そのまま西に向かって歩き続けることにする。
このまま行けば円山動物園があるらしく、そこには山があるらしい。
ちょっと山に登ってみるのも悪くない。

円山登り口
[案内板としてはもう少し細かく登山案内がほしいところ]

山の登り口は円山公園という公園になっていた。
広々とした公園と言うより、森林公園と言った感じで、カナダあたりのような感じがする。
ちょっとわかりにくいけど、登り口は神社の裏にあった。
山の上までの距離は1キロほどらしい。
わけない距離と思えた。
四国の八十八か所霊場にならって、頂上まで八十八カ所の観音様があるらしい。
神社裏にも鳥居と並んで、観音様などの像がある。
どうも神仏混淆になっている。

神仏混淆
[観音さん、お地蔵さん、お稲荷さん]

山道は良く整備されているが、「単独行動はやめましょう」みたいなことも立て札に書かれている。
しかし、別に人気のないような登山道ではなく、子供たちの遠足にも利用されているような山道であった。
10メートルか20メートルごと、大体クネクネ曲がる坂道の、曲がり角あたりに観音様が祭られているが、観音様だけではない。
戦没者の碑もあるし、仏像やお地蔵さんなどもある。
寄贈した人の名前や住所が読めるものもあり、丘珠村と言うのが目に付いた。
丘珠村という旧町村名を使っているところを見るとずいぶんと古いものなのかもしれない。

札幌の八十八か所霊場
[石仏を眺めながら登っても面白いかもしれない]

15分もあれば簡単に登り切るだろうと考えていたが、結構息が切れる。
軽装だし、子供だって登るような山で息が切れるなど想定外であったが、もう長いことまともに運動をしていない。
筋肉、体力がすっかり落ちてしまっているのかもしれない。
9月にはまた台湾の山でも登ろうかと思っていたけれど、これではとてもおぼつかない。
八十八カ所の観音様には、番号が振ってあるので、いまどのあたりまで来たかは番号で確認できる。
しかし、1キロはもう歩いただろうと思って観音様の番号を確認すると、まだ40番台だったりする。

結局、頂上までは25分かかってしまった。
頂上には山神の碑があり、その奥の岩場が展望台になっていた。

山神
[山頂の山神と彫られた石碑]

ここからは札幌市街が一望できる。
銀色の玉子のような札幌ドームも見える。
ここからは札幌市街の南東方向が正面に見え、大通公園は左手の方角らしい。
なんとなくビルなどの密集するところに、緑の茂みが見えるから、あのあたりなのだろう。

札幌展望
[パノラマ写真です]

山頂には本格的な登山ルックの人もいれば、私同様に軽装の人もいる。
時刻は12時半を回っている。
そろそろ下山して、何か軽く食べておくべき時間である。

山頂の登山者
[狭い岩場は展望を楽しむ登山客でいっぱい]

下りは登りとは別の道をたどる。
途中で、カラスに出会う。
それもすぐ1メートルほどのところに来て枝に止まる。
最初はなんとなく威嚇するようにそぶりを見せたが、
「カー子、カー子、どうしたんだ」と声をかけると、カラスは首をかしげて見せる。
「なんだカー子や、何か言いたいことがあるのか」と続けて声をかけると、じっと見つめてくる。
「お前はピョン子の生まれ変わりで、会いに来てくれたのかい」と言ったところで、飛び去って行ってしまった。
ピョン子は昔、チェンマイで飼っていた小鳥の名前である。

下山は、楽々ですぐに住宅街に出てしまった。
そこから札幌市内に向かって歩き始める。
途中に「お寺カフェ」なるものの看板があった。
当世なんでもカフェになるものだと感心したが、その看板には厄除けとかお寺のサービスメニューが書かれている。
その中には「水子供養」なんかもあったりする。
うーむ、水子供養の読経を聞きながらコーヒーなど飲んで、待ったりできる人がいるのだろうか?

昼に何を食べるかイメージはなかったが「定食」と書かれたファミレス風の店が道沿いにあったので入ってみる。
北海道で食べたいものの一つにホッケがある。
ホッケの焼き魚定食でもと思って店に入る。
店はセルフサービスになっており、好きな惣菜の皿をお盆にとって、レジでご飯と味噌汁もらって清算するカフェテリア方式。
おかずの一品一品は200円程度と高くはない。
しかし、ホッケはなかった。
焼鮭とサンマがあったので、サンマを取る。
ラップがかかっていたが、もう冷えている。
サンマは痩せてて、小さく、やたらと細長いイワシみたいに 見える。
納豆も一つもらう。
お会計は税込み520円。
冷めたサンマはセルフで電子レンジへ。

半田屋の昼ごはん
[半田屋での昼ご飯、このサンマはダイエットしすぎだね、小ライスでもこのボリューム]

店内を見回すと、高齢者の利用が多いようだ。
それと営業回りか、配送途中に昼食に車で立ち寄った人たち。
店の名前は「半田屋」。
ご飯は小をもらったけれど、大きなお茶碗だった。
サンマは痩せっぽちだったけれど、日ごろのつましい食生活のおかげて、美味しくいただくことができた。
頭と背骨だけ残して、きれいに食べ尽してしまった。

半田屋
[セルフサービスで和風カフェテリアと言った感じで楽しい・でも総菜は冷えてる]

ゲストハウスから荷物を改修してNHK前の定山渓行きバス乗り場に向かう。
バスは7割がた埋まっている。
年配者も多いが外国人も半分くらい占めている。
韓国語と中国語が飛び交う。
日差しがまぶしいからだろうか、後ろの席から手が伸びてきて、私の先にあるカーテンを引っ張って、窓をふさいでしまった。
私は、北国の柔らかな日差しも気にならないし、窓から新緑も楽しみたかったが、カーテンの綱引きなどしたくないので、車窓を諦めた。

1時間ほどで4時には定山渓温泉鹿の湯に到着。
部屋の鍵を受け取ると、本館の8階であった。
部屋に入ると、8畳間と広くはないけど、角部屋で2面に窓があって見晴らしも良い。
前回来た時は、迷路のような渡り廊下を歩いた先のちょっと陰気な感じの部屋であった。
私は窓から少し薄暗い森の木立が見えるのも嫌いではなかったけれど、やはり明るく見晴らしのいい部屋と言うのは気持ちがいい。

鹿の湯の部屋
[こんな部屋を使わせていただきました]

さっそく、周辺を歩き回ってみることにした。
以前から気になっていた場所に、定山渓神社の裏に登山道があり、夕日岳というところへ登れるらしい。
5時半からの夕食までまだ1時間以上あるので、さっと登って、汗かいたら温泉入ってと簡単に考えていた。
札幌市内は晴れていたけれど、定山渓は曇っていて、霧雨のような雨も時々降っている。
そして、ここにも「単独での登山はしないように」とある。
まぁ、北海道だからクマも出るのかしらん。
しかし、歩き始めてすぐ、山登りは断念した。
まだ100メートルと歩いていない。
登山の案内看板があり、山頂まで2時間くらいかかるらしい。
これじゃ、夕食前に軽く登って、温泉入ってどころではない。
夕食だって間に合わないし、下山するころには真っ暗だ。

定山渓神社
[定山渓神社、立派なお社です]

断念したら、もう温泉へ直行。
今日は浴場の修理のため露天風呂が使えないとのこと。
その代わり、鹿の湯の新館ともいえる「花もみじ」の展望浴場を開放しているとのこと。
でも、まずは宿に敬意を表して、本館の大浴場を利用させてもらう。

浴場修繕工事中
[部屋にはこんな工事の案内が置かれていた]

大浴場までは、長い階段を裸で降りていかなくてはならないので、高齢者にはきつそう。
お風呂は熱めと温めの大きなお風呂、円形のジャグジー、ミストサウナ。
入浴客は多くはなく、数人程度。
大きな浴槽で、手足伸ばして入れるけれど、いまひとつ面白みに欠けるところがある。
別に打たせ湯だとか、変わり風呂が好きなわけではないのだけれど、露天風呂はやっぱりほしい。

昼ご飯を食べたのが2時で、夕食が5時半だから、まだ全然お腹が空いていない。
夕食は交代制ということだったので、遅い回にしておけばよかったかなとも思ったけれど、意地汚いものだから、いざ食べ始めると、あれこれと食べてみたくなってしまう。
大浴場には入浴客があんまりいなかったので、きょうは宿泊客が少ないのかとも思ったけれど、食事会場はほぼ満席。
日本人よりも台湾や韓国からの観光客の方が多いようだ。
料理はどれも美味しくいただけた。
でも、前回宿泊した時の方が料理内容が良かったようにも思える。

そして、ひたすら食べる。
ブッフェなのでセルフサービス。
何十種類ものメニューが並んでいるところから、一口ずつ取るのだけれど、一口も何十種分だから大変な量となる。
しかも、惣菜だけでなく、ラーメンも、海鮮丼も、カレーライスも食べたい。
甘酒やデザートも食べたい。
制限時間は1時間半。
しかし、1時間ほどでもう無理と言うほどの満腹になってしまった。

一の膳
[右手前の皿は天ぷら、左奥はコロッケ、そして海のモノなど]
二の膳
[冷菜や焼き物など]
三の膳
[パエリヤ、ジンギスカン、グラタンとなんでもあり]
海鮮丼
[海鮮丼のご飯はお寿司になってます つまり海鮮ちらし]
豚骨ラーメン
[札幌だから味噌ラーメンかと思ったら豚骨ラーメン、アジアからの観光客には豚骨が人気らしい]
カレーライス
[カレーはひき肉を使ったキーマ風とのこと]
甘味
[お汁粉とイチジクのシロップ漬け]
甘酒
[甘酒、もうほとんど残ってなかったが、煮詰まって濃厚]
洋菓子
[プチケーキ、ただし手前は和菓子でワラビ餅だそうです]
冷菓
[杏仁豆腐とコーヒーゼリー]

なんで、夕食を早い回にしたかと言うと、この鹿の湯を気に入った理由が「湯巡り手形」が利用できることにある。
利用時間に制javascript:pins(0);限があるが、鹿の湯だけではなく、近隣にある他の旅館のお風呂ももらい湯できるのだから、これはやたらと楽しい。
その利用制限時間が、6時から9時までと翌朝となっている。
なので、早い回に夕食をとれば、7時から9時まで温泉巡りができてしまうというわけである。
しかし、夕食を終えて部屋に戻ると、畳の上には布団がちゃんと敷かれており、そして苦しいほどに満腹のため、そのまま布団の上にひっくり返って、フーフーという体たらく。
しばらく、休憩してからでないと動けなくなってしまった。

30分ほど休んだところで正気を取り戻して、橋を渡った国道沿いにあるミリオーネへ下駄をつっかけてカラコロと向かう。
下駄など履きなれないので、坂道や階段では、なかなか難儀をする。
昔の人は、こんな下駄でよく山道を歩いたり、駆けまわったりできたものだと思う。

ミリオーネの大浴場は少し薄暗い照明だけれども、ちょっと豪華な印象を与えてくれる。
ちょうど宿泊客の夕食時間帯だからだろうか、入浴している人は多くはなかった。
露天風呂からは、鹿の湯が見える。

続いて定山渓ホテルの浴場も利用させてもらう。
このホテルは大浴場と中浴場が1か所ずつあり、時間を区切って男女交代制となっている。
今の時間は、男性が中浴場。
浴室には韓国人観光客ばかりであった。
日本人もいたかもしれないけど、静かな日本人は目立たないが、韓国人は目立つ。
特に浴室内での行動は、日本人と大きく違う。
浴室でフィットネスのジムのような行動取る人が多い。
洗い場でスクワットをしてみたり、腕を振り回したり、浴槽に潜ったり。
声も大きい。
注意をしようかとも思ったけれど、周りがほとんど韓国人ばかりで、別にこれらの行動を迷惑がっているようには見えない。
彼らが韓国で普段利用している銭湯やサウナとおんなじ感覚なのだろう。

8時半には定山渓ホテルでの入浴を済ませて、まだ今夜の「湯巡り手形」の利用時間が残っているので、三軒目の瑞苑へも回ろうかとも思ったが、定山渓ホテル裏の二見公園で夜九時までイルミネーションを点灯しているということなので、三軒目の入浴はやめて、二見公園へ向かう。
イルミネーションで飾られた公園内も、聞こえてくるのはやはり中国語と韓国語ばかり。
みなさん写真撮影に熱心。
イルミネーション自体はLEDで電飾されているだけのもので、特別感動を呼ぶようなものではなかった。
青い光が続く道はなんとなく幻想的な感じもしたけれど、これが電飾などではなく、ホタルだったりしたらもっとイイのにと思う。

青いLED
[幻想的な雰囲気は出ているかな]

9時には宿へ戻ったけれど、そのまま部屋に戻らず、花もみじ側の展望浴場へ向かう。
展望浴場は12階にあり、露天風呂もあって、本館の大浴場よりもいい感じである。
しかし、そろそろ湯疲れしてしまってきたので、早めに部屋へ引き上げる。

布団の上で、パソコンを使ってちょっと仕事をし、ウイスキーをチビチビしてから床に就く。
とりあえず、なんとなく充実した1日だった。

畳に布団
[部屋には布団が敷かれてます これがうれしいんです]

***続く***

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札幌旅行 (お祭り編)
6月9日 日曜日

6時前には起き出して、ラウンジへ向かう。
ラウンジよりも、この安楽椅子の方が快適そうだけれど、根が卑しいので、ラウンジで飲食にありつきたい。

こんな早い時間からラウンジには人がたくさんいて、みんな盛大に食べている。
ヌードルコーナーやブッフェラインなどは、さながら配給待ちか学食のようである。
台湾の人で朝からビールを飲んでいる人はいないようだけれど、ヤクルトを2本、3本と飲んでいる人はいる。
それと地瓜という焼き芋も人気。
私も台湾風の朝粥をいただき、湯麵をすすり、ビールを飲んでいるうちに札幌行きの搭乗案内となった。

朝粥
[白粥には炒った南京豆がほしいところだけどなかった]

札幌行きの飛行機は台湾から北海道へ向かう観光客、それも家族連れでいっぱいであった。
日本人などいるのかわからないが、機内アナウンスには日本語も入るし、担当してくれたキャビンアテンダントは「私の名前はカヤです」と名乗った。
カヤと言うのは、萱という姓らしい。
またまたシャンペンをいただき、モーニング・シャンペンだと喜んでしまう。

モーニングシャンパン
[客室乗務員から身分不相応なもの注文してると笑われてる気がする]

機内食は和風のメニューで、お弁当箱のようなものに入っている。
スズキにほうれん草を磨り潰したようなものがかかっていたりして、全体的に薄味。
醤油がほしいところだけど、醤油は付いてきてない。
ちょうど沖縄近くを飛んでいるのだろうか、気流の関係で飛行機が揺れた。
そして、味噌汁がこぼれた。
いそいで、お椀の蓋を閉じた。

和風の機内食
[台湾から日本への機内食でもしっかりした和風のメニューが出た]

デザートは果物とハーゲンダッツのアイスクリーム。
昨日もおんなじだった気がする。

昨日の続きで「人魚の眠る家」の続きを見る。
脳死少女は家庭内にさまざま感情的対立をもたらし、そして結局は脳死判定を受け、臓器を提供という結末。
脳死を人の死として認めるかどうか、少女を刺し殺したら、罪に問われるのかどうかなど、母親役の熱演があったが、クライマックスはここまでで、最後に母親も脳死を受け入れていくところの葛藤が今一つ軽かった気がする。
でも、全体としては、重たいテーマであるけど、見ごたえのある映画であった。

この座席はいろいろな機能があって、電動でシートがベッドのようにもなったりする。
とても快適なシートだけれど、食事も食べて、映画も見終えたら、あとは寝てしまうだけ。
寝てしまうと、せっかくのサービスも受けられなくなってしまいもったいない気もするけど、でもやっぱり寝てしまう。
掛け布団も軽くて、あたたかい。

午後2時前に新千歳空港到着。
何人かは日本人も乗っていたようで、日本人用の入国審査へ向かう人がいた。
入国審査は成田と違って、係官がバスポートにスタンプを押す。
スムースに入国審査を終えたけれど、結局荷物が出てくるのに少し待たされる。

札幌市内行きのバスは満席とのことで、バス停で2本もやり過ごす。
始発は国内線側らしく、その段階ですでに満席となり、国際線では「満席です、次のバスをお待ちください」と言われてしまう。
バス停の係員が見かねて、無線で連絡を入れて調整を依頼してくれて、3台目でようやくバスに乗れる。
もっとも、それでも補助席であった。
6月の北海道は観光客でいっぱいなのだろう。

満席のバスも札幌ドームに来たら乗客が半分くらい降りてしまった。
私も補助席から解放されて、通常のシートへ移る。
窓から外を見ると歩道も人がいっぱい。
そしてドームの方向に向かって歩いている。
何があるのだろうか?
よく見るとどうやらサザンオールスターズのコンサートか何かに迎え集団らしい。
年齢層も幅広い。
サザンなど若い人の音楽と思っていたが、それは私が中学生当時のことで、当時の若い人ももう初老の域に達しているはず。
新しいファンもいるだろうから、当然年齢層も広がるのだろう。

さらにバスが豊平川を渡って、市内中心部に入ると、こんどはまた変な集団がいるのが見えた。
新選組のような派手な服装と、顔も派手なメイク。
そろいのスタイルで100人くらい固まっていたり、歩道を走っていたり、コスプレ大会でもやっているのだろうか?

ゲストハウスに到着したのは午後4時過ぎ。
荷物を降ろして、札幌の街歩きに出かけることにする。
6月の北海道は日が長いので、3時間くらいは見学して来れるだろう。
一昨年から、これで3度目の札幌なので、どこか行ってみたいと言うほどのところもないけど、大通り公園は何度言ってもいいと思っているので、まずはテレビ塔へ向かう。

テレビ塔
[観光客の多い大通公園のテレビ塔]

大通り公園は、ビールやトウキビ、ソーセージ、ソフトクリームなどの出店でいっぱいである。
観光客が多いから、こうした店も多いのだろう。
そして、またここにも異様なコスチュームの集団があちらこちらにたむろっている。
やがて、その異様な集団の正体が判明した。
彼らは「よさこいソーラン」に来ていたのである。
私はもう3度目の札幌だし、何の計画も、下調べもしてこなかったけれど、今日はよさこいソーラン祭りの最終日ということらしい。

異様な集団
[大通公園のあちこちに異様な集団がたむろっている]

大通り公園にも特設ステージが作られ、入場券は完売とも書かれている。
それでも、私は背が高いので、仕切り越しにステージを横から眺めることができた。
実はよさこいソーランなど今まで良く知らなかったのである。
そんな祭りが札幌であるなど知らなかったし、よさこい節は高知県の専売特許と思っていた。
それがまるで阿波踊りのように何万人もが参加する踊りの祭りというので、驚いてしまった。

公園には中継用の大きなスクリーン
[公園内に設置された中継用の巨大スクリーン]

大通り公園周辺の道も交通規制が敷かれて、派手で勇壮なパフォーマンスが披露されていた。
勇壮ではあるが、踊り手の多くは女性である。
大学生のチームも、地域のチームも、よくもこれだけ練習したものだと思うほどである。
このノリは私にはとても付いていけないとも思うが、見ていると熱いものが感じられてくる。

学生たちのグループ

[学生の団体も、道内各地の青年団有志みたいな団体も演じている]

熱いものが感じられても、日没とともに北国はまだ寒いようで、薄いシャツだけではちょっと寒すぎる。
こんなに気温が下がるとは思っていなかった。

日没後も続く
[パフォーマンスは日没後も続き、見学者の服装は冬物になっている]

よさこいソーランをファイナルまで見たい気持ちもあったけれど、簡単に夕食を済ませて宿に戻ることにする。
夕食は狸小路の「みよしの」でカレーと餃子がセットになったみよしのセット510円。
安上がりな夕食である。
ゲストハウスでチーズでウイスキーをチビチビやって寝てしまう。

***続く***


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