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2019年のピーターコン
7月5日(金)~6日(土)

今年もピーターコン祭りに行ってきました。
以前と比べて、村祭りから観光客相手のイベントにシフトしてきている感があるけれど、致し方ないことなのだろう。

ピーターコン
[ピーターコンに扮してみました]

初日の5日は、下見的な目的でルーイ県のダンサイ村へ自分で車を運転して向かう。
バンコクからとピサヌロークからもスタッフを一人ずつ連れていく。

去年のピーターコン・ツアーで、いくつもの問題点があることを確認していたので、それを今回の下見である程度潰しておきたいと思っている。

問題点とは、いずれも小さな山奥の村に、たくさんの観光客がこの時だけ集まってくるわけだから、受け入れ態勢が問題になる。

食事場所、トイレ、駐車場。
さらには、イベント会場やスケジュールなど、、。

ピサヌロークからダンサイまで150キロ、2時間半ほどのドライブ。
しかも、ほとんどが山道の連続。

ダンサイ村でまず入手したかったのは、ピーターコン祭りのプログラム。
ダンサイ村に到着して、昨年のメイン会場だった学校へ行ってみたが、今年は学校でのイベントは組まれていないのか、ステージもなにもセットされていなかった。
当然、イベントの事務局などもない。
ただ、学校の前の通り、ここは昨年は歩行者天国となり、山車が出たりやピー(オバケ)たちが練り歩いていたりしていた場所なのだが、ステージが作られていた。
そのステージの設営作業を監督している女性に、イベントの事務局の場所を尋ねたところ、ピーターコン博物館にあるとのことで、そちらへ向かう。

しかし、イベントの事務局で得られた情報は、大したものではなかった。
プログラムもタイ語で書かれたものだけ。
昨年は「国際仮面舞踊ショー」として、韓国の河回村などから参加していたが、今年は近隣国からだけで、しかも小規模な参加のようである。
メイン会場と言うもの特になく、会場を分散させているというのも、盛り上がりに欠けてしまう原因となりそうな気がする。
初日は大きなパレードとかもなく、祭り自体もなんとなくボンヤリした感じがする。
しかし、明日は午前10時より村のメインストリートでピーターコン・パレードが行われることだけは確認できた。
実際に、このパレードが見られれば、あとは儀式やコンテストなどは、あんまり興味の対象ではない。

トイレは、仮設トイレなどの対策はとられていないようで、祭りの期間中、商店や民家もトイレを使わせてくれることになっているというが、タイ人ならいざ知らず、日本人が地元の民家でトイレを借りるというのは、ハードルが高そうだ。
使えそうなトイレは、村の市場近くにある有料トイレ(3バーツ)と博物館がある寺院内のトイレくらい。

食事場所として、こんなダンサイ村にも日本食の店があることを先日ネットで見つけた。
さっそくそこへ調査と称して行ってみる。
店は国道脇の路地を奥に入ったところで、ちょっとわかりにくい。
しかも、普通の民家の軒先にテーブルを並べたような簡易食堂。
名前は「くまモン亭」。
うーむ、いかにもパクリのタイ人気質が漂ってきそう。

くまモン亭
[普通の民家の軒先での営業です]

しかし、意外なことにオーナーは初老の日本人男性であった。
脱サラで、山奥の田舎暮らしが性に合っているとかで、こんなところに住み着いているのだとか。
できますものは、
カツ丼、親子丼、うどん、カレーライス、焼き魚、スパゲティなど。
タイの日本食屋によくあるラーメンとか寿司はなさそうである。

メニュー
[どれも100バーツ前後とお手頃価格です]

さっそく注文したのは、カツ丼。
ピサヌロークのタイ人スタッフにカツ丼を食べさせてみたいと思っていたからである。
私は、カツ丼が大好きである。
甘辛、ちょっと濃いめのタレが染みた、カツのコロモと玉子の絡み具合など、想像しただけでよだれが出そうである。
値段は90バーツ。

くまモン
[くまモンの認定を受けているお店だとのこと]

出てきたカツ丼は、味噌汁やサラダなどとセットになっていて、丼などの器も陶器、安直なタイのなんちゃって日本食屋よりしっかりしている。
それに、ボリュームも日本のカツ丼とほぼ同じレベル。
大いに期待して箸をつけたのだが、残念ながら、味は期待値が高かったせいか、がっかりものであった。

カツ丼
[見かけは美味しそうなカツ丼です]

全体に薄味、いや全然味付けがされていない。
出汁も聞いていない。カツを卵とじで煮込む際に、水だけしか入れてなかったのではないかと思われるような味。
この卵とじのカツ丼にトンカツ・ソースをかけて食べることになった。
ソースカツ丼のような感じだけれど、水っぽい。
せっかく、タイ人スタッフにカツ丼の旨さを経験させたかったけど、裏目に出てしまったようだ。

この食堂にはたくさんのネコたちがいた。
生後ほどない仔猫もいたりして、ネコたちにとっては楽しい環境らしい。
ネコを追いかけて写真を撮るのも楽しい。

ネコ
[つぎつぎにネコがやってくる]

ネコと遊んでいるうちに、雨が降り出してきた。
明日の本番で、雨になったら雨宿りする場所も確保しなくては、、、。
やはり、手っ取り早くこの食堂を紹介しておくのが無難かもしれない。

そんなことを考えていたら店のオーナーがコーヒーをごちそうしてくれた。
タイで飲むコーヒーとしては、まずまずの味で、日本のファミレスと同じくらいのレベルだから、たぶんこの村で一番おいしいコーヒーなんだろう。

親猫
[まだ若そうに見えるけど、仔猫の親だそうな]

雨がやんで、ふたたびメインストリートを歩く。
まだまだピーも観光客も少ない。
ピーターコンのお面を貸し出して写真を撮らせるサービスがあった。
お面の頭の部分には"CP"としっかりスポンサーのロゴが描かれている。
なるほど、SNS好きのタイ人たちは、喜んでこの仮面かぶって写真を撮り合ってSNSにアップするだろう。
スポンサーとしては、労せずして広告効果が得られるのだろう。

ピーターコン広告
[CPはタイの畜産会社]

ピサヌロークからダンサイ村へ向かう道の沿道で塩を売っているのが気になっていたので、帰り道で立ち寄ってみる。
塩を売っている老婆に、この辺りに塩井戸があるのかと尋ねたら、少し戻ったところから川沿いに入ったところだと教えてくれた。
山奥の村で、車で乗り入れていくと、村の人たちの視線を感じてしまうほどだ。
塩井戸の場所がよくわからず、ウロウロして、なんとか塩井戸の立て看板を見つけたけれど、塩井戸らしいものが見当たらず、あきらめて帰ることにした。

しかし、ちょっと未練があり、近くの民家の人に聞いてみた。
「大きなタマリンドの木があるところだよ」と教えてくれたので、その場所へ行ったが、やはりさっきの立て看板のところであった。
こりゃダメかと思い引き返そうとしたら、先ほどの人がバイクで追いかけてきて、井戸の場所を教えくくれた。
雑草が生い茂る原っぱの中に、湧水が湧いているところがあり、そこが塩井戸なのだそうだ。
今の季節は、雨や川からの水が入り込んだり、塩分が薄くなっているが、1月から5月にかけて塩をこの井戸から汲んだ塩水で作っているそうだ。
村の人にとっては神聖な場所らしく、井戸の周りでは脱帽で裸足にならなくてはならないそうだ。

塩井戸
[この女性が親切に案内してくれた]

帰り道で、最初に道を尋ねた老婆から塩を一袋買う。
20バーツ。
塩が入ったビニール袋の中にはアリも一匹入っているのが見えた。

塩井戸の村
[水牛が遊ぶのどかな山里]

翌、7月6日。
ツアー客を引率して大型バスでダンサイ村へ向かう。

昨日と打って変わって、村全体がはじけている。
観光客がごまんと繰り出し、ピーもウヨウヨ。
ダンサイ村に到着した時がまさにパレードの出発のタイミングとぶつかり、メインストリートは人で埋め尽くされている。
パレードの先頭の方は、整然とした山車と着飾った人たちの行進だけであまり面白くない。

パレード
[ピーターコン祭りのパレード]

ピーもあまりいないのだけれど、後ろの方になると、だんだんピーの含有率も高くなり、ピーのスタイルとかも過激になってくる。
良く知られたピーターコンのお面を被ったピーだけではなく、ハリボテや水牛、泥人形と入り乱れている。
これらのピーとの記念写真を撮ろうとする観光客も入れ乱れて、パレードはほとんど前進することなく、ただの大騒ぎになっている。

メキシコのピー
[メキシカン?]

それと踊るピーもたくさんいるので、巨大なスピーカーをいくつもトラックの荷台に積んだサウンドカーもやってくる。
これがうるさいのなんのって、鼓膜どころか、肺に響いてくるほどの音量でディスコ風の音楽を掻き立てている。

正装ピーターコン
[ピーターコンらしいピーターコン]

さて、このピーターコンのお祭り騒ぎ。
日本人の体力では、数時間もはしゃいだらへばってしまいそうなところ、彼らは疲れなど知らないらしい。
中には、酔いつぶれているピーもいたりはするが、みんな陽気なピーばかり。
でも、こちらはそろそろ歩き疲れてきたので、やっぱりこの手のお祭りは半日も参加すれば十分なんだろう。

泥人形
[こうしたノリは日本ではあまりないんじゃないかな]

お昼ご飯は村の中で見つけたタイラーメンのバミーを食べさせる店に入った。
もうお昼時も過ぎた時間だったけれど、店内は満席で、一人だったので何とか相席で潜り込むことができた。
バミーはちょっと茹で過ぎであったけれど、食にありつけただけで幸運。

バミーナームサイキオ
[タイのワンタンメン]

この祭りに出ている屋台は、圧倒的に食べものや飲み物が多く、続いて村人たち相手の生活必需品、そして土産物といったものが多く、私も土産にステッカーを1枚買った。
ただし、ピーターコンとは関係のないステッカーである。

Cat in Car
[気に入ったの゛早速マイカーに貼ってみました]

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ミャンマー日帰り
6月25日 火曜日

ミャンマーで調べることがあったりして、ピサヌロークから車でメーソットへ向かう。
日帰りなので、早朝の出発。
自分で運転していくのは、メーソットまでで、メーソットの空港には別に手配をしたバンが待っていて、国境を越えたミャンマーのミャワディまで運んでくれることになっている。

ピサヌロークからメーソットまでは距離にして240キロほど。
3時間半くらいで到着できそうな気もするけど、途中に山道もあるので、日帰りでの往復はかなりハードになりそうな予感。

通い慣れたスコタイへの道を走り、遺跡のあるあたりを大きく迂回するバイパスで抜ける。
道はよく整備されていて、走りやすいのだけれど、スコタイを過ぎてタークに近づいたあたりで、学校の登校時刻とぶつかり、学校前の横断歩道ではしばしば横断する子供たちを待ったり、学校へ入る車列に道を閉ざされたり、時間を食ってしまう場面が多くなった。

タークを過ぎて国道1号線と分離すると、峠道に入る。
想像していた通り大型トラックが多い。
コンテナを積んだトレーラーがノロノロと坂を上っている。
この峠道も道路の拡張などの工事がガンガンと進められている。
勾配は大変急なところがあったり、カーブもきついので、トンネルでも掘れば、輸送力改善の効果が高いと思うのだけれど、タイの道路と言うのはトンネルがないような気がする。
鉄道トンネルはあるから、トンネルが作れないということはないだろうけど、不思議だ。

メーソットへの峠道
[道幅も広げられているけど、坂とカーブはキツイ]

メーソットまではいくつものアップダウンがあり、峠を越えたと思っても、またすぐに峠になってしまう。
道幅が広げられている部分が多いので、大型のトレーラーを抜かすのに苦労はないが、下り坂ではトレーラーがものすごい速度で坂を下ってくるのには驚いてしまう。

メーソッドの街外れの交差点では、トレーラーがバイクを轢いたようで、トレーラーにたくさんある車輪の下にバイクが巻き込まれていた。
どちらの不注意かわからないが、バイクは即死であろう。

まだ開通していないはずの第二友好橋への標識があり、立派な取り付け道路は完成していた。
メーソットの空港は田舎の空港としては随分と立派で、真新しい建物であった。
プロペラ機が数便バンコクと往復しているだけではもったいないくらいである。
コンビニやファーストフードも入っているようだけど、いったい一日にどれだけの来店者と売り上げがあるのだろう。

メーソット空港ターミナル内
[真新しいターミナル内は閑散としてます]

この空港で国境の向こうまで行けるバンに乗り換える。
よくわからないのだけれど、現在のルールでは、タイの自家用車ではそのまま国境を越えることはできないらしい。
大型のバスもやはりだめ。
旅行者を乗せたバンで、しかも車両がリースなどの担保になっていないことが国境を越えられる条件らしい。
国境を越えても、ミャワディ周辺しか行動範囲は許されていないようで、遠くまではいけない。

越境可能なバン
[メーソット空港で乗り換えたバン]

バンで最初に向かったのは、まだ未開通の「第二友好橋」。
現在の国境であるモエ川にかかる橋も、なかなか立派な橋ではあるが、トラックなどのチェックや書類手続きなどで、随分と不便があるらしい。
そこで、もっと広い敷地で、作業ができるような新しい橋を作っているとは聞いていたが、それがどの程度完成しているのか気になっていた。

先ほど見た、真新しい第二友好橋への取り付け道路ではなく、モエ川沿いの旧道から現在の橋よりモエ川の上流にかかる第二友好橋へ向かったのだけれど、これが良かった。
昔ながらの狭くて曲がりくねった田舎道なのに、大型コンテナを積んだトレーラーなどが次々にやってくる。
バンのドライバーによると、橋ではなくモエ川を船で渡して、ミャンマーへ送るのだそうだ。
小さな川で、コンテナごと運べるような船などありそうにないから、コンテナから物資をばらして、小舟でミャンマーへ送っているのだそうだ。
対岸のミャンマー側にはカレン族の税関があるとも言っていた。

カジノもあった。
大きくはないが、国境の向こう側、ミャンマーなのでカジノも合法的なのだろう。
ここも小舟でモエ川を渡るだけなのだが、タイ側にもミャンマー側にもイミグレーションなどなさそうで、だれでもフリーパスのように見える。
ゴールデントライアングルにもカジノがあるが、一応はミャンマー側のイミグレーションがあり、入国料を取られて記憶がある。

モエ川沿いのカジノ
[この川を渡ればカジノがある]

タイ側の第二友好橋はほぼ完成しているようで、建物も立派なのが立っており、既に内装工事も終わっているのか、静まり返っている。
柵がめぐらされた施設に入るには、ちゃんと正面から進まなくてはならないようで、正面から橋に向かうと、守衛の詰め所があり、そこの守衛に「いつ開通するのか」と質問してみた。
「タイは完成したが、ミャンマーがまだだから、いつかはわからない」とのことであった。

第二友好橋タイ側
[タイ側の第二友好橋のゲート]

その後、同行のタイ人スタッフに簡易国境通過証を発行してもらいに行く。
空港から国境へ向かう中間地点にあるのだけれど、田舎の保健所のような建物。
タイ人はここで30バーツを払って通行証の発行を受けるらしい。
ここから国境まではまだ距離があるのに、国境へ向かう大型トラックが延々と行列を作って並んでいる。
こんなに順番待ちの列が長かったら、国境までたどり着くころには日が暮れてしまうのではないだろうか。

仮国境通行証発行所
[こういう施設は国境のすぐ近くにあった方が良いと思うのだが]

バンも国境を通過するための書類を作るのだけれど、これは国境の橋のたもとで行っていた。
延々と続くトラックの行列とは関係なしで、バンは行列への横入りが認められているらしい。
さっさと、国境手前100メートルくらいのところに割り込んでしまった。
しかし、橋への行列は、牛歩の歩みどころではなく、蝸牛の歩みみたいなもの。
私はバンから降りて、歩いて国境へ向かう。
タイの出国審査を受け、歩いて橋を渡る。
橋の中間で、左側通行から右側通行へとクロスさせる部分がある。
橋の中間地点
[ここで車線が入れ替わる]

橋の下では、小舟で国境を超える人たちの姿が確認できる。
小舟での越境には、出入国手続きなどはないようだ。

ミャンマー側の入国審査は、狭い部屋で行われた。
くたびれたシャツを着た係官が、審査をするが、入国カードもその場で書かされる。
写真も撮影される。
係官は、あんまり英語を得意としないようだ。
昔のミャンマーは、イギリスの植民地であったこともあり、流暢な英語を話す人が多かった印象があるが、いまは英語をあまり教えていないのだろうか。

タイの出国手続きからミャンマーの入国手続きまで、だいたい20分くらいの時間がかかった。
ちょうどバンも国境の橋を渡り終えたところだったようで、うまい具合に合流できた。

まずは、ミャワディトレードゾーンへ向かう。
ミャンマーに入ってみると、タイ側よりも国境の街の雰囲気が濃い。
活気もある。
しかし、薄汚れ、埃っぽく、雑減として、秩序が乏しく感じられるのは、インフラの遅れが原因なのだろうか。
川を一本渡っただけで、まったく違った世界に来たようなイメージになってしまう。
タイ側には、ミャンマー文字の看板などたくさん見かけたが、ミャンマー側ではタイ文字をほとんど見かけない。

ミャワディ市内
[ミャワディのメインストリート]

建物が密集しているのは、国境から数キロほどのところまでで、そこから先は田舎なのだけれど、のどかな雰囲気の中で、あちこちで大掛かりな土木工事が行われていた。
このアンバランスな感じも、発展途上を感じされる。

ミャワディトレードゾーンもちっとも近代的ではなく、税関らしいところでトラックの積み荷の検査をしている。
出入りしているトラックのナンバーはすべてミャンマーのもので、タイのナンバーなど一台も見当たらない。
たぶん、タイからのトラックは国境を越えた後、積んできた物資をミャンマー側のトラックに積み替えてしまうのだろう。
このトレードゾーンも英語がほとんど通じないので、係官に質問しても要領を得られない。
税関の施設内も、舗装されているのは一部だけで、泥んこの中をトラックが出入りしていた。
新しい第二友好橋が完成したら、この税関も新しい橋の方へ移転するのかもしれない。

ミャンマー側の税関
[税関らしいピリピリした感じは全くない]

お昼の時間になったので、昼食とする。
街はずれ、街道沿いのレストランで、こぎれいだけどエアコンはない。
レストランの向かい側には、新しいがホテルが二軒並んで建っている。
できますものは、簡単な洋食と中華、飲茶もあるらしい。
そして、タイ料理に、少しだけミャンマー料理。
大きな店だけれど、他に来店客は内容で、どんな人たちが食事をしに来るのかよくわからないが、ビールの広告ポスターがたくさん貼られているところを見ると、夜の営業がメインなのかもしれない。

ミャワディのレストラン
[レジェンド・ミャワディ・レストラン]

何をどう頼んで良いかわからない。
メニューもあるけど、言葉が通じない。
タイ語も通じない。
片言の英語を話せるマネージャーが出てきて、やっと意思疎通が叶う。

注文したのは、13,000チャットのコースメニュー。
中華とタイとミャンマー料理のミックスだそうだ。
ウエイトレスが何人かいて、お茶を注いでくれる。
笑顔で、言葉は通じないが、一生懸命サービスに努めていることは感じられ、印象は良い。
で、出てきた料理の味も良かった。
最初は「ミャンマー料理なんて油っこくて、まずいから食べたくない」と言っていたドライバーも、一緒のテーブルに着かせて同じものを食べさせたら、「うまい、うまい」とよく食べていた。

セットメニュー
[こんな料理がなんだかんだと10皿くらい出てきた]

ミャンマーのスープだというものは、マイルドなトムヤムのような味で、とても美味しかった。
中華風の総菜類も、いい味付けだった。
今一つだったのが、タイ料理モドキのヤムウンセン。
結構満足度が高い昼食となったが、エアコンがない半分オープンエアの環境のため、ハエがいるのが気になった。

食堂の従業員
[サービスに努めてくれたウエイトレスたち]

昼食後は、タイ側で聞いた「(第二友好橋は)ミャンマーがまだだから、いつかはわからない」というのが、どの程度まだなのかを確認したいので、ミャンマー側の第二友好橋へ向かう。

標識
[右に曲がれば第二友好橋]

で、ミャンマー側も見たところ、完成しているようだ。
道路も、橋も、建物も、立派なものが出来上がっている。
こちらには守衛がおらず、どういうことになっているかわからないが、タイ側もミャンマー側もハード面では橋は完成しているらしい。
ミャンマー側も広い敷地を有し、ミャンマー風の建築による建物など、かなり堂々とした施設になっている。
標識を見ると、バスや乗用車のレーンもあるようだから、新しい橋が開通したら自家用車で越境したり、国際連絡バスなども運行するのだろうか。

ミャンマー側のゲート
[いつ開通するのか余計わからなくなってきた]

で、さらに面白いのは、橋の施設手前の森の中へと続く田舎道があり、そこをひっきりなしに大型トラックが行き来している。
小舟で細々と物資を渡しているようなレベルの物量ではなさそうだ。
いったいどんな形になっているのか、興味津々だけれども、なんとなく危険もありそうな気がするので、見に行くことはあきらめる。

トラック
[こんなトラックが森の小径から出入りしている]

これにてミャンマーで確認すべきことは完了してしまったが、まだタイへ戻るには少し時間が余っている。
バンのドライバーにミャワディ市内のミャンマー寺院へ連れて行ってもらう。

この寺と言うのも、国境を越えただけで、タイとミャンマーでは大きく異なるようだ。
お寺の基本となるところは、仏塔があったり、仏像があったりと、共通している部分は当然あるけれど、ミャンマーの仏像は、顔面が白塗りで、口紅を差したように赤い唇、つけまつげで、おめめパッチリ。
しかし、タイのような微笑はあまり感じられない。

ミャンマー仏像
[タイの仏像も、ミヤンマーの仏像も、日本人には違和感を感じる]

また、仏像の後ろに電飾が付いているものも多かったり、タイの仏像よりもケバケバ強い印象がある。
それに対して、仏塔は大きな仏塔を中心にして、小さな仏塔が取り囲んでいたりして、なんとなく仏教の宇宙空間を演出したような作りで悪くない。

パゴダ
[ミャンマーの仏塔はなかなか感じがイイ]

寺院の中には仏像以外に、一般の人のような姿をしている像もたくさんあるが、これらは私の勝手な想像だけど、ミャンマーの精霊信仰によるナットではないだろうか。

なんだろう
[狛犬かナットか、、]

それと、ミャンマーでも生まれた日の曜日によって、拝む対象の仏像の形が決まっているようなのだけれど、タイとは対象となる仏像も異なっているようだ。
タイのことは、いろいろと調べてきたけれども、車で日帰りできるような距離にありながら、なんとミャンマーに関して知識がないかを、ごく短時間の寺院見学でも感じてしまった。

で、いちばん印象に残ったのは、空に透明感があったこと。
30年以上前、インレー湖の近くで見上げた空も、ここと同じような透明感のある空であった。
タイとは数キロと離れていない場所で、空の色が全く違うなんてことはあり得ないだろうけれど、ずっと眺めていたくなるような空であった。

国境の橋を渡って、ミャンマー側からタイへ戻ることにする。
入る時より簡単だろうと思っていたらば、さにあらず。
ミャンマーの出国手続きでは、ミャンマーに入国するのにビザを持っていないのはおかしいとケチが付いた。
しかも、英語はほんの片言で、こちらが「昨秋からノービザになったから、こうしてビザなしでミャンマーに入っているんだ」と説明しても、なかなか理解してもらえない。
押し問答にもならないが、そのことを理解してもらうのに、10分以上時間がかかった。
その間に、出国審査室の前を、雇ったバンが通過していくのが見えた。

世界一危険なイミグレかも
[出入国審査手続きをしているすぐそばを大型トラックが通り抜ける]

なんとかミャンマーの出国スタンプを取り付けて橋を渡る。
タイ側はスムースだろうと思ったら、これもダメ。
審査窓口は一つだけ。
そして、並んでいるのは数人だけなのだが、いずれもミャンマー人。
ちゃんとパスポートなどを所持して、正規の手続きを踏んでいるようだけれど、所持金やタイでの滞在先などの証明を求められたりしてて、やたらとキビシイ。
つまりそれだけ時間がかかる。

ひとりに10分以上はかかっているだろうか、そのうちに「国境通過証」で、スイスイと抜けていったタイ人スタッフから電話が入る。
「まだ入国審査で並んでるから待ってろよ」と伝えたつもりなのに、5分おきに電話をしてくる。
しかも、頭の痛いことに、所持している携帯電話が、まだミャンマー側の電波を拾ってしまうため、すぐ目と鼻の先にいるスタッフからの着信が、国際電話のローミング扱いとなっている。
くだらないことで出費となってしまい面白くない。

ミャンマー⇒タイ
[新しい橋になったら、もう歩いては渡れないんだろうな]

結局30分以上かかって、タイへ入国できる。
あとは、空港へ戻って、空港の駐車場に止めてあるマイカーに乗り換え、ふたたび峠を越えてピサヌロークまで運転が待っている。
早朝から、夜まで、まったく疲労困憊で、ピサヌロークのオフィスにもどり、残務整理をしてから帰宅。

日帰りミャンマーは興味深かったけど、疲れた。

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札幌旅行 (帰国編)
6月12日 水曜日

北海道の滞在もアッという間に過ぎてしまいました。
しかし、花粉アレルギーで、鼻水は止まらないし、目も痒いので、そろそろ限界かもしれない。

二段ベッドから起きだして、朝食のパンを3枚。
そのままサロンでメールのチェック。
それがちょっと時間がかかって、他の滞在者たちがどんどんチェックアウトして出ていき、ゲストハウスに残っているのは私だけになってしまったようだ。

木彫りのゾウ
[ゲストハウスの玄関に木彫りのゾウ、タイ土産だろうか]

私も、タイへ戻る準備に取り掛かる。
と言っても、もともと荷物もほとんどないのだけれど、ピサヌロークのスタッフたちに何か土産を買って行ってやらなくてはならない。
とりあえず狸小路のドン・キホーテへ。

ここは観光客が多く利用しているからか、北海道の土産コーナーのようなものもある。
しかし、土産物として作られた商品だと割高になってしまうような気がしたので、そのまま地下の食料品売り場へ。
なるべく安く、そしてタイ人が喜びそうなものはないだろうかと陳列棚をぐるぐると回り、最終的にはチータラを買い物かごに放り込む。

チータラが喜ばれるかどうかはわからないけど、バンコクのタイ人スタッフはチータラが好きで、よく土産にねだられている。
きっと、同じタイ人だから、喜んでくれそうな気もするが、バンコクのような都会と違い、ピサヌロークのような田舎では、チータラなど食べたことないだろうし、それに田舎の連中は味が保守的で、食べ慣れないものを美味しいと感じられない傾向があるので、心配でもある。

ゲーストハウスにもどって、チータラをカバンに放り込み、11時過ぎには私もゲストハウスを後にする。
空港行の連絡バスは豊平川を渡った先のファミリーマート前からがイイよと教えられた。

その豊平川に架かる橋を渡っているところで、後ろから空港行のバスが私の横をかすめていった。
あぁ、乗りそびれた。
バスは20分に1本らしいから、これで20分待ちかと思ったのだけれど、すでにファミリーマート前でバスを待っていた先客は、中国系のグルーブでやたらと荷物が多く、その荷物をトランクに詰めるのに手間取っているようだ。
小走りでバス停に向かい、大きく手を振って、なんとか動き始めたバスに乗せてもらうことができた。

空港までは1時間半くらい時間がかかった。
バスの運転手が車内アナウンスしたところでは、札幌市内中心部の車両混雑で、空港到着が予定より1時間くらい遅れたらしい。
私自身は、遅れの影響を受けなかったけれど、始発から乗り込んでた人は、飛行機の出発時間も迫ってハラハラとしたことだろう。

中華航空のチェックインを済ませて、ロイヤルというラウンジに入る。
ここは空港の各航空会社共用のラウンジで、韓国や中国、香港などへ向かう乗客と一緒になる。
しかし、日本人の姿はほとんど見られない。
ここのラウンジで嬉しいのはサッポロビールの生ビールサーバーがあることくらい。
他は、飲食系は今一つパッとしない。
食べものがほとんどない。
温かいものは、即席麺程度で、それもチキンラーメン風のがあるだけ。
具は一切なし。
後はおにぎりと柿の種、パンくらい。
お酒は男山もあれば北海道ワインのトカップというのもあった。
トカップは十勝地方のワインらしいのだけれど、100%が十勝のブドウではなく、輸入物もだいぶ含まれているようだ。

台北までの飛行機は7割くらいの搭乗率だった。
ほとんどが台湾の人のようで、日本人がいたかどうかはよくわからない。
私を担当してくれた女性客室乗務員は若い人ではなかった。
日本語が話せるのだけれど、その日本語はなんとなく学校で習ったような日本語とは違って、なんだか林森北路あたりの従業員が使う日本語に似ていた。

和風の機内食をいただく。
メインは牛肉の薄切りであった。
食事と一緒にお酒も頂く。
「浜福鶴備前雄町大吟醸」という銘柄であった。
最近はいろんな銘柄が、それもしゃれた感じで出ているけど、まったく疎いのでよくわからないが、飲み口の良いお酒でお代わりをした。

和風の機内食
[お醤油とかは付いてきません]

映画も見た。
「海よりもまだ深く」という是枝監督のもので、舞台は清瀬の旭ヶ丘団地。
ストーリーも、演出も面白かったけれど、どこの団地もそうだろうけれど、団地の住人が高齢者ばかりになっているのは、滝山団地とも共通していて、とても興味深かった。
これらの団地は、10年後にはどうなっていくのだろう。

青森県上空あたり
[陸奥湾でしょう、津軽半島上空で、奥が下北半島]

台北に到着。
台北は雨模様であった。
台湾入国のための書類は買い終えていたけれど、雨の中を空港から外へ出ていく気になれない。
乗継便まで5時間くらいあるけれど、そのまま空港内に留まることにする。

台北到着、外は雨
[外は雨なので、台湾入国はあきらめてミナル移動のシャトルに乗る]

折よくラウンジの仮眠室は一つ空いており、そこに潜り込んで昼寝をすることにした。
しかし、この小部屋、ベッドではなく、背もたれが深く倒れたシートで、足も延ばせるようになっているけど、フルフラットと言うわけではない。
それと毛布などもない。
エアコンは効いていて寒いくらい。
さらに、困ったことに出発案内のアナウンスは室内のスピーカーから始終流れてきて、音量調節もできないから、仮眠室と言っても、安眠できる環境ではない。

仮眠室
[雰囲気は悪くないけど、寝るには寒くてうるさい]

飛行機の出発2時間くらい前になって仮眠室から這い出して、ラウンジで牛肉麺をいただく。
機内食も牛肉だったのに、また牛肉を食べてしまった。
大好きなパイナップルもあるが、ここの果物のカットの仕方が、ちょっと雑だなと感じる。
台北のラウンジは、飲食物の見てくれはあんまり気を使っていないようだ。
どら焼きのようなものがあり、つまんでみたら、どら焼きとはちょっと異なりパンケーキに餡子をサンドしたようなものだった。

牛肉麺
[お肉は少なめと言ったのに、たっぷり入っている]

台北からバンコクへの機内は搭乗率が低く、私の隣には誰も来なかった。
機内食は、和風ながら軽食で簡単なものだった。
鮭の西京焼きとだし巻き卵、そしてご飯は鮭チャーハンを俵型にまとめたもの。
また、日本酒を所望したけれど、搭載してきてないとのことで、白ワインをいただいた。

軽食
[鮭チャーハンは箸では食べにくかった]

バンコクに到着し、優先入国のカードをもらっていたけれど、一般の入国審査場はあんまり混雑していなかったので、カードを追加また使うべき時もあると思ってキープし、一般用に並ぶ。
どうせ、空港では荷物が出てくるのが遅いから、入国審査を優先的に抜けたとしても、荷物のターンテーブルで待たされることには変わりない。
そして、実際一般用のレーンを通っても、ターンテーブルはまだ回り出していなかった。

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