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札幌旅行 (山登り編)
6月10日 月曜日

相部屋で2段ベッドのゲストハウスでは起き出すタイミングに気を使う。
目を覚ましたのは早朝だったけれど、ごそごそすると他の人に迷惑かとも思う。

ゲストハウスでは簡単な朝食としてパンを用意してくれている。
パンとバターとマーガリンだけ、目玉焼きもサラダもないけど、
パンはしっとりとして美味しいパンである。
コーヒーはインスタントだけどセルフサービス。
パンをかじっていると、同宿者がやってきて同じようにパンを食べたり、スーパーで買ってきたらしい弁当を食べたりしている。
もう食べたのか、それとも朝食を外で食べるのか、荷物をまとめて出発していく人もいる。
そして、日本人より外国人の方が多いようだ。
一泊3000円と手ごろな価格が、若いバックパッカーを引き付けているのだろう。
そして、ここは安いということだけではなく、地域社会に世界からの旅行者を通じて、海外への窓を開いているようなしっかりしたコンセプトを持っているようだ。

ゲストハウス
[もともとの建物は木造のアパートだったんではないかと推測するけど、しゃれた作りになっています]

今日も特別どこへ行きたいといったものがない。
予定は午後3時に定山渓温泉へ行くバスに乗ることしか入っていない。
そう思うと、ぐずぐずしてしまう。
パンを食べ終わってもサロンでパソコンに向かってしまう。
ところがこのパソコン、ハードディスクと言ってもSSDの残量がほとんどなくなっている。
ディスククリーンアップとかしても、残量は1ギガにしかならない。
別に今しなくても良いのだけれど、なんとか残量を増やそうと、あれこれ消したり、クリーンアップしたりしているうちに時間が経過して、10時を回ってしまった。
そろそろゲストハウスも清掃開始時間らしく、それに私自身もチェックアウトすべき時間になってしまっていた。

荷物をゲストハウスに預けて身軽な格好で外へ出る。
やはり歩くのは大通公園。
よさこいソーラン祭りの片づけ作業の待っ最中。
解体作業や運び出し。
そんな合間をアジア系団体観光客が写真撮影に興じている。
キャリーバックを引く旅行者もいる。

祭りの後の大通公園
[6月の札幌はすがすがしい天気に恵まれる可能性が高い]

銀行に立ち寄ってバンコクから運んできた現金を銀行口座に入金する。
タイはどこへ行ってもATMだらけだけど、日本は銀行の統廃合が進んで銀行がずいぶんと減ったし、ATMもあんまり見かけない。
かといって日本がキャッシュレス社会になっているようにも思えない。

大通公園もだいぶ西の方に来ると祭りの会場から外れていたのか、花壇とかがひときわ見事になる。
札幌とミュンヘンが姉妹都市とのことだそうだが、ビールつながりだろうか。
それともオリンピックかな。
そのミュンヘンから送られたというマイバウムというポールが立っていた。

マイバウム
[ミュンヘンから送られたというマイバウム]

バラもラベンダーも、青空のもとで咲き誇り、無料でこんなきれいなところを散策できるのだから、まったく嬉しくなってくる。
さらにその奥に札幌市資料館という建物があって、大通公園は終わっていた。

札幌市資料館前
[花壇の花が見事]

大通公園は尽きたけれども、そのまま西に向かって歩き続けることにする。
このまま行けば円山動物園があるらしく、そこには山があるらしい。
ちょっと山に登ってみるのも悪くない。

円山登り口
[案内板としてはもう少し細かく登山案内がほしいところ]

山の登り口は円山公園という公園になっていた。
広々とした公園と言うより、森林公園と言った感じで、カナダあたりのような感じがする。
ちょっとわかりにくいけど、登り口は神社の裏にあった。
山の上までの距離は1キロほどらしい。
わけない距離と思えた。
四国の八十八か所霊場にならって、頂上まで八十八カ所の観音様があるらしい。
神社裏にも鳥居と並んで、観音様などの像がある。
どうも神仏混淆になっている。

神仏混淆
[観音さん、お地蔵さん、お稲荷さん]

山道は良く整備されているが、「単独行動はやめましょう」みたいなことも立て札に書かれている。
しかし、別に人気のないような登山道ではなく、子供たちの遠足にも利用されているような山道であった。
10メートルか20メートルごと、大体クネクネ曲がる坂道の、曲がり角あたりに観音様が祭られているが、観音様だけではない。
戦没者の碑もあるし、仏像やお地蔵さんなどもある。
寄贈した人の名前や住所が読めるものもあり、丘珠村と言うのが目に付いた。
丘珠村という旧町村名を使っているところを見るとずいぶんと古いものなのかもしれない。

札幌の八十八か所霊場
[石仏を眺めながら登っても面白いかもしれない]

15分もあれば簡単に登り切るだろうと考えていたが、結構息が切れる。
軽装だし、子供だって登るような山で息が切れるなど想定外であったが、もう長いことまともに運動をしていない。
筋肉、体力がすっかり落ちてしまっているのかもしれない。
9月にはまた台湾の山でも登ろうかと思っていたけれど、これではとてもおぼつかない。
八十八カ所の観音様には、番号が振ってあるので、いまどのあたりまで来たかは番号で確認できる。
しかし、1キロはもう歩いただろうと思って観音様の番号を確認すると、まだ40番台だったりする。

結局、頂上までは25分かかってしまった。
頂上には山神の碑があり、その奥の岩場が展望台になっていた。

山神
[山頂の山神と彫られた石碑]

ここからは札幌市街が一望できる。
銀色の玉子のような札幌ドームも見える。
ここからは札幌市街の南東方向が正面に見え、大通公園は左手の方角らしい。
なんとなくビルなどの密集するところに、緑の茂みが見えるから、あのあたりなのだろう。

札幌展望
[パノラマ写真です]

山頂には本格的な登山ルックの人もいれば、私同様に軽装の人もいる。
時刻は12時半を回っている。
そろそろ下山して、何か軽く食べておくべき時間である。

山頂の登山者
[狭い岩場は展望を楽しむ登山客でいっぱい]

下りは登りとは別の道をたどる。
途中で、カラスに出会う。
それもすぐ1メートルほどのところに来て枝に止まる。
最初はなんとなく威嚇するようにそぶりを見せたが、
「カー子、カー子、どうしたんだ」と声をかけると、カラスは首をかしげて見せる。
「なんだカー子や、何か言いたいことがあるのか」と続けて声をかけると、じっと見つめてくる。
「お前はピョン子の生まれ変わりで、会いに来てくれたのかい」と言ったところで、飛び去って行ってしまった。
ピョン子は昔、チェンマイで飼っていた小鳥の名前である。

下山は、楽々ですぐに住宅街に出てしまった。
そこから札幌市内に向かって歩き始める。
途中に「お寺カフェ」なるものの看板があった。
当世なんでもカフェになるものだと感心したが、その看板には厄除けとかお寺のサービスメニューが書かれている。
その中には「水子供養」なんかもあったりする。
うーむ、水子供養の読経を聞きながらコーヒーなど飲んで、待ったりできる人がいるのだろうか?

昼に何を食べるかイメージはなかったが「定食」と書かれたファミレス風の店が道沿いにあったので入ってみる。
北海道で食べたいものの一つにホッケがある。
ホッケの焼き魚定食でもと思って店に入る。
店はセルフサービスになっており、好きな惣菜の皿をお盆にとって、レジでご飯と味噌汁もらって清算するカフェテリア方式。
おかずの一品一品は200円程度と高くはない。
しかし、ホッケはなかった。
焼鮭とサンマがあったので、サンマを取る。
ラップがかかっていたが、もう冷えている。
サンマは痩せてて、小さく、やたらと細長いイワシみたいに 見える。
納豆も一つもらう。
お会計は税込み520円。
冷めたサンマはセルフで電子レンジへ。

半田屋の昼ごはん
[半田屋での昼ご飯、このサンマはダイエットしすぎだね、小ライスでもこのボリューム]

店内を見回すと、高齢者の利用が多いようだ。
それと営業回りか、配送途中に昼食に車で立ち寄った人たち。
店の名前は「半田屋」。
ご飯は小をもらったけれど、大きなお茶碗だった。
サンマは痩せっぽちだったけれど、日ごろのつましい食生活のおかげて、美味しくいただくことができた。
頭と背骨だけ残して、きれいに食べ尽してしまった。

半田屋
[セルフサービスで和風カフェテリアと言った感じで楽しい・でも総菜は冷えてる]

ゲストハウスから荷物を改修してNHK前の定山渓行きバス乗り場に向かう。
バスは7割がた埋まっている。
年配者も多いが外国人も半分くらい占めている。
韓国語と中国語が飛び交う。
日差しがまぶしいからだろうか、後ろの席から手が伸びてきて、私の先にあるカーテンを引っ張って、窓をふさいでしまった。
私は、北国の柔らかな日差しも気にならないし、窓から新緑も楽しみたかったが、カーテンの綱引きなどしたくないので、車窓を諦めた。

1時間ほどで4時には定山渓温泉鹿の湯に到着。
部屋の鍵を受け取ると、本館の8階であった。
部屋に入ると、8畳間と広くはないけど、角部屋で2面に窓があって見晴らしも良い。
前回来た時は、迷路のような渡り廊下を歩いた先のちょっと陰気な感じの部屋であった。
私は窓から少し薄暗い森の木立が見えるのも嫌いではなかったけれど、やはり明るく見晴らしのいい部屋と言うのは気持ちがいい。

鹿の湯の部屋
[こんな部屋を使わせていただきました]

さっそく、周辺を歩き回ってみることにした。
以前から気になっていた場所に、定山渓神社の裏に登山道があり、夕日岳というところへ登れるらしい。
5時半からの夕食までまだ1時間以上あるので、さっと登って、汗かいたら温泉入ってと簡単に考えていた。
札幌市内は晴れていたけれど、定山渓は曇っていて、霧雨のような雨も時々降っている。
そして、ここにも「単独での登山はしないように」とある。
まぁ、北海道だからクマも出るのかしらん。
しかし、歩き始めてすぐ、山登りは断念した。
まだ100メートルと歩いていない。
登山の案内看板があり、山頂まで2時間くらいかかるらしい。
これじゃ、夕食前に軽く登って、温泉入ってどころではない。
夕食だって間に合わないし、下山するころには真っ暗だ。

定山渓神社
[定山渓神社、立派なお社です]

断念したら、もう温泉へ直行。
今日は浴場の修理のため露天風呂が使えないとのこと。
その代わり、鹿の湯の新館ともいえる「花もみじ」の展望浴場を開放しているとのこと。
でも、まずは宿に敬意を表して、本館の大浴場を利用させてもらう。

浴場修繕工事中
[部屋にはこんな工事の案内が置かれていた]

大浴場までは、長い階段を裸で降りていかなくてはならないので、高齢者にはきつそう。
お風呂は熱めと温めの大きなお風呂、円形のジャグジー、ミストサウナ。
入浴客は多くはなく、数人程度。
大きな浴槽で、手足伸ばして入れるけれど、いまひとつ面白みに欠けるところがある。
別に打たせ湯だとか、変わり風呂が好きなわけではないのだけれど、露天風呂はやっぱりほしい。

昼ご飯を食べたのが2時で、夕食が5時半だから、まだ全然お腹が空いていない。
夕食は交代制ということだったので、遅い回にしておけばよかったかなとも思ったけれど、意地汚いものだから、いざ食べ始めると、あれこれと食べてみたくなってしまう。
大浴場には入浴客があんまりいなかったので、きょうは宿泊客が少ないのかとも思ったけれど、食事会場はほぼ満席。
日本人よりも台湾や韓国からの観光客の方が多いようだ。
料理はどれも美味しくいただけた。
でも、前回宿泊した時の方が料理内容が良かったようにも思える。

そして、ひたすら食べる。
ブッフェなのでセルフサービス。
何十種類ものメニューが並んでいるところから、一口ずつ取るのだけれど、一口も何十種分だから大変な量となる。
しかも、惣菜だけでなく、ラーメンも、海鮮丼も、カレーライスも食べたい。
甘酒やデザートも食べたい。
制限時間は1時間半。
しかし、1時間ほどでもう無理と言うほどの満腹になってしまった。

一の膳
[右手前の皿は天ぷら、左奥はコロッケ、そして海のモノなど]
二の膳
[冷菜や焼き物など]
三の膳
[パエリヤ、ジンギスカン、グラタンとなんでもあり]
海鮮丼
[海鮮丼のご飯はお寿司になってます つまり海鮮ちらし]
豚骨ラーメン
[札幌だから味噌ラーメンかと思ったら豚骨ラーメン、アジアからの観光客には豚骨が人気らしい]
カレーライス
[カレーはひき肉を使ったキーマ風とのこと]
甘味
[お汁粉とイチジクのシロップ漬け]
甘酒
[甘酒、もうほとんど残ってなかったが、煮詰まって濃厚]
洋菓子
[プチケーキ、ただし手前は和菓子でワラビ餅だそうです]
冷菓
[杏仁豆腐とコーヒーゼリー]

なんで、夕食を早い回にしたかと言うと、この鹿の湯を気に入った理由が「湯巡り手形」が利用できることにある。
利用時間に制javascript:pins(0);限があるが、鹿の湯だけではなく、近隣にある他の旅館のお風呂ももらい湯できるのだから、これはやたらと楽しい。
その利用制限時間が、6時から9時までと翌朝となっている。
なので、早い回に夕食をとれば、7時から9時まで温泉巡りができてしまうというわけである。
しかし、夕食を終えて部屋に戻ると、畳の上には布団がちゃんと敷かれており、そして苦しいほどに満腹のため、そのまま布団の上にひっくり返って、フーフーという体たらく。
しばらく、休憩してからでないと動けなくなってしまった。

30分ほど休んだところで正気を取り戻して、橋を渡った国道沿いにあるミリオーネへ下駄をつっかけてカラコロと向かう。
下駄など履きなれないので、坂道や階段では、なかなか難儀をする。
昔の人は、こんな下駄でよく山道を歩いたり、駆けまわったりできたものだと思う。

ミリオーネの大浴場は少し薄暗い照明だけれども、ちょっと豪華な印象を与えてくれる。
ちょうど宿泊客の夕食時間帯だからだろうか、入浴している人は多くはなかった。
露天風呂からは、鹿の湯が見える。

続いて定山渓ホテルの浴場も利用させてもらう。
このホテルは大浴場と中浴場が1か所ずつあり、時間を区切って男女交代制となっている。
今の時間は、男性が中浴場。
浴室には韓国人観光客ばかりであった。
日本人もいたかもしれないけど、静かな日本人は目立たないが、韓国人は目立つ。
特に浴室内での行動は、日本人と大きく違う。
浴室でフィットネスのジムのような行動取る人が多い。
洗い場でスクワットをしてみたり、腕を振り回したり、浴槽に潜ったり。
声も大きい。
注意をしようかとも思ったけれど、周りがほとんど韓国人ばかりで、別にこれらの行動を迷惑がっているようには見えない。
彼らが韓国で普段利用している銭湯やサウナとおんなじ感覚なのだろう。

8時半には定山渓ホテルでの入浴を済ませて、まだ今夜の「湯巡り手形」の利用時間が残っているので、三軒目の瑞苑へも回ろうかとも思ったが、定山渓ホテル裏の二見公園で夜九時までイルミネーションを点灯しているということなので、三軒目の入浴はやめて、二見公園へ向かう。
イルミネーションで飾られた公園内も、聞こえてくるのはやはり中国語と韓国語ばかり。
みなさん写真撮影に熱心。
イルミネーション自体はLEDで電飾されているだけのもので、特別感動を呼ぶようなものではなかった。
青い光が続く道はなんとなく幻想的な感じもしたけれど、これが電飾などではなく、ホタルだったりしたらもっとイイのにと思う。

青いLED
[幻想的な雰囲気は出ているかな]

9時には宿へ戻ったけれど、そのまま部屋に戻らず、花もみじ側の展望浴場へ向かう。
展望浴場は12階にあり、露天風呂もあって、本館の大浴場よりもいい感じである。
しかし、そろそろ湯疲れしてしまってきたので、早めに部屋へ引き上げる。

布団の上で、パソコンを使ってちょっと仕事をし、ウイスキーをチビチビしてから床に就く。
とりあえず、なんとなく充実した1日だった。

畳に布団
[部屋には布団が敷かれてます これがうれしいんです]

***続く***

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