■かれんだー■
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30    
<<前月 2025年04月 次月>>
■直近記事 20 ■
■コメント■
■カテゴリー■
■アーカイブ■
■2001-2004年の記録■
■ぶろぐ主宰者■
■ぷろぐらむ拝借■
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■その他■
 
■あどみん■
ADMIN ID:
ADMIN PW:

新型コロナ第三波
先週まではタイ正月のソンクラーンであった。
しかし、世の中は長い正月休みに入ったけれど、ソンクラーンの水かけ祭りは禁止され、タイの正月らしさは感じられなかった。
それどころかタイではバンコクを中心に新型コロナの第三波が発生してしまった。

ワットパーソンゲーオ
[いつも大混雑のワットパーソンゲーオも拍子抜けするほど閑散]

前回の第二波も年末年始の繁忙期直前に発生して、大きな痛手を負うことになったのだけれど、今回もソンクラーン正月目前での発生で、壊滅的ともいえる状況、しかも翌月の連休にも影響を与えて、今後の針路をどのように取っていったらいいのか、皆目見当もつかなくなってしまった。
もっとも、新型コロナの感染爆発もこれで三度目、最初は何が何だかわからないうちに、数か月が過ぎて、低空飛行ながら、前へ進むルートを探し出せた。
第二波では、もはやこれまでと覚悟を決めたけれど、感染源が特定されていたこともあり、比較的短期間で、しかも全国への蔓延も避けられたので、ジリ貧でも残留組に残れた。
しかし、今回の第三波は、もう諦めが先行してしまっている。
せっかく築いてきたものが、あっけなく崩されるのも三回目で、崩れることに慣れてきたようだ。
戦場の兵士も、戦争慣れして来たら、死ぬことさえも日常化してしまうように、もうどうにでもなっちまえといった諦め感に支配されてしまった。

ビール仕入
[ピサヌロークでは早々にアルコール類販売が禁止されたのでルーイ県でビールを仕入れる]

今日は4月23日。
昨日からバンコクに来ている。
本当は昨日から代休で4連休となっており、久しぶりに南の島にでも行って気分転換してこようかと思っていたのだけれど、コロナの影響が日増しに悪化してきており、大使館からも移動自粛要請が出ているので、こんな時に南の島へ行っているうちにロックダウンにでもなって、身動き取れなくなったら立場が悪いと考え、南の島は延期ということにして、今回は諦めた。
しかし、ピサヌロークのアパートに閉じこもっているのは、嫌であった。
とにかく、暑すぎて、とても部屋にはいられない。
そこで、バンコクへ避難してきた。
バンコクの部屋は風通しがいいので、気温が高くても、ピサヌロークのような不快感はない。

それと、ピサヌロークのアパートが最近はちょっと嫌になっている。
暑いのも確かだけれど、アパートのオーナーの娘たちがウザったい。
南洋諸島の原住民かと思えるような肥満体系。
それが、いつも1階でゴロゴロ寝転んでいる。
掃除もせず、食べかけのクズを散らかしたまま。
ゴキブリみたいな存在に思える。
そして、先日私はそのゴキブリから注意を受けた。
「タロー、階段の窓を開けるな、埃が入ってくるじゃないか」

このコロナのご時世、建物内の換気は必須。
閉め切っていたら、不衛生である。
そして、暑い。
廊下など共有スペースの掃除は、ゴキブリの仕事ではないのか。
しかし、掃除など、数か月に一回程度しかやられていない。
先日も、廊下にはゴミや埃、虫の死がいが堆積していて、とても不潔になっていた。
あまりにひどいので、私がほうきで掃除をしてやった。

こんなんだったら、このアパートから出ればいいだけの話だけれど、
このビサヌロークにあとどれだけい続けるのかもわからない。
来月には支店閉鎖や解雇、倒産だってあり得る。
それと、ネコと最後に過ごした場所なので、ネコとの思い出もある。
嫌な気分もあるけれど、我慢するしかなさそうだ。

ワットチャンタワントク
[部屋は西日が当たり最悪だけど、この景色は捨てがたい]

バンコクまでは夜行高速バスに乗ってきた。
夜行バスなど、屁の河童だったはずなのに、歳をとったためなのか、やっぱり身体にこたえるようだ。
バンコクに到着した後も身体がだるい。
眠たいというのとはちょっと違って、動きたくないし、何をするにも気力がない。
もともと南の島へ行こうと思っていたのに、南の島まではピサヌロークから1000キロ以上も離れている。
バスや船に24時間以上乗っていくわけだから、もし南の島行きを実行していたら、どうなっていただろう。

そうそう、南の島行きに備えて、水中眼鏡を修理した。
長いこと泳ぐ機会もなかったためか、ゴムが劣化して、水中メガネは右と左に分裂してしまっていた。
劣化したゴムの代わりに自転車の古チューブを加工して、左右をつなぎ合わせた。
どのくらい耐用するかわからないけど、ダメもとでもイイと思っている。

ネコ酒
[雑貨屋の棚に並んだ昔のタイウイスキー、売り物ではないそうです]

そして、もう一つ修理したのがまな板。
木製のママゴト用みたいな小さなまな板だったのだけれど、棚から落ちて真っ二つに割れてしまった。
もう、随分と使ってきたし、新しいものに変えても悪くないのだけれど、小さくて使い勝手が悪くても、やっぱり愛着がある。
ここで、一緒に苦労してきた料理当番みたいに感じて、修理してみることにした。
単純に木工ボンドで張り合わせるだけの作業だったけれど、木工ボンドを探すのに苦労した。
ピサヌロークでは接着剤と言ったら、瞬間接着剤くらいしか置いていない。
いろいろと聞いて回ったらば、郊外にある巨大なホームセンターへ行けば売っているらしいとのこと。
で、行ってみたらば、木工ボンドもあるにはあったが、ペットボトルくらいの大きさのもの一種類しかなかった。
それで日本は接着剤は用途別にすごくバラエティーがあるということに気が付いた。
それでも、木工ボンドでまな板を修理することができた。
残ったボンドは、たぶん使い切らないうちにダメになってしまうんだろうなと思う。

この巨大ホームセンターでは、自動車の板金修理に使う補修パテを見つけた。
缶に1kgくらい入った業務用みたいなのだけれど、日本円で1000円程度の値段で売られていた。
去年までラビットスクーターの修理で補修パテを何度か買ったけれど、ちょびっとしか入っていなくて、とても高いので、チビチビとしか使えなかったけれど、ここでこんなに安く手に入るのなら、次回からはセコセコせずに使えそうだ。
でも、そんな日がいつになったら来ることやら。

バンコクのアパートで体重計にのってみた。
針は65kgを指している。
やっぱり体重が増えたようだ。
特に腹の周りに脂肪が貯まってきているようで、かがむと腹の周りに大きな輪っかができてしまう。
食生活が良くないのだろう。
最近は特にピーナッツの食べ過ぎが原因として考えられる。
もともとピーナッツをはじめとした豆類は好物なのだけれど、最近は乾物屋でピーナッツを買うと安くて旨いことを発見して、キロ単位で買うようになってしまった。
そして、ついつい食べ始めてしまって止まらない。
それに塩分も多いから、血圧も上昇傾向にあるのではないかと思えるが、血圧計は表示する液晶部分が壊れているので、しばらく測定していない。
コロナで仕事が減っていて、時間もあるから来週あたり病院へ行って、測定してもらおうかな。

病院と言えば、三年前に入院して頸椎の手術をうけ完治したはずの、右肩から右腕にかけて、調子が悪く似ってきている。
去年あたりから、右手を背中に回そうとすると、痛くて回せなくなっているなと思っていたのだけれど、このところ、横になっていると首から右肩にかけて痛んだり、痺れたりするようになってきた。
今日あたりも椅子に座って、キーボードを叩いていても、右手に痺れがあったり、モノを持つときに力が入らなかったりする。
頸椎のトラブル、再発しかけているのかもしれない。
ピサヌロークの田舎病院で治療できるものだろうか。

おやゆび姫の池
[巨大な蓮のある「おやゆび姫の池」も閉園してしまいました]

| https://chiangmaikk.com/blog/index.php?e=187 |
| 日常 | 11:56 AM | comments (0) | trackback (0) |
手打ちうどん
もう一年以上も日本へ帰れていない。
日本に帰れていないことによって、生活上での不便も発生し始めています。
大した問題じゃないんだけど、今まで一時帰国するたびに、「業務スーパー」や「ドン・キホーテ」で安売りの食材を仕入れてきていた。
中でも、乾麺は1キロ入りで200円前後の特売品ばかり狙っていた。
安物であっても、タイで日本の蕎麦やウドンが食べられるだけで、美味しく感じられるのだから、安いに越したことがない。

しかし、その乾麺もとうとうもう一年以上も日本へ帰れていない。
日本に帰れていないことによって、生活上での不便も発生し始めています。
大した問題じゃないんだけど、今まで一時帰国するたびに、「業務スーパー」や「ドン・キホーテ」で安売りの食材を仕入れてきていた。
中でも、乾麺は1キロ入りで200円前後の特売品ばかり狙っていた。
安物であっても、タイで日本の蕎麦やウドンが食べられるだけで、美味しく感じられるのだから、安いに越したことがない。

しかし、その乾麺もとうとう底をついてしまった。
タイでも日本の乾麺は手に入るんです。
タイで作っているものもある。
しかし、「1キロ入りで200円(60バーツ)」なんてものは、お目にかかれない。
お金を払えば、手に入るけど、お金を払いたくない。

でも、やっぱり食べたくなるので、作ってしまうことにした。
蕎麦だと、そば粉が必要だし、そんなもの地元のスーパーで売っていそうにない。
しかし、ウドンであれば、基本は小麦粉だけなので、問題なさそう。
昔、日本でも一度作ったことがある。
あの時は、麺棒で薄く延ばすことが上手くいかず、太さがマチマチになってしまった。

小麦粉団子

スーパーでAll Purposeの小麦粉を一袋買って来て、食塩水少々を混ぜて、よく捏ねて団子にする。
小麦粉に食塩水を混ぜながらまとめていく作業は、電気鍋を使った。
もちろん、電気を入れず、中華鍋のような形を利用すると、混ぜやすく、まとめやすかった。
この電気鍋、ピサヌロークに来てから、色々なことで大活躍している。
ご飯に寿司酢を混ぜるのにも、都合が良い。

特大の中華饅のようにまとまって、ビニール袋に入れて熟成させる。
夏場は30分、冬場は1時間以上は寝かせると良いとネットに書いてあったけれど、ここピサヌロークでは年間を通じて、ほとんど日本の真夏並みなので、30分ほど寝かせてみた。
寝かせ終わって、ビニール袋から取り出そうとすると、表面がビニール袋に張り付いて、ちょっと取り出しにくかった。

麺棒の代用

熟成したはずの小麦粉団子を、踏んづけたり、引っ張ったりして、粘土のように、こねくり回すけれど、なんか柔らかすぎる。
でも、既定量で作っているのだから、大丈夫だろうと、そのままタイル張りの床に打ち粉をして、麺棒で伸ばす作業に入る。

麺棒と言っても、代用品である。
塩ビ製の管。
直径も3センチくらいしかなくて、ちょっと細すぎるけど、使えないこともなさそう。

小麦粉団子が軟らかいからか、伸ばす作業は簡単であった。
ネットでは厚さ3ミリくらいまで伸ばせとあったけれど、あっという間に3ミリ以下になってしまった。
こんなに薄かったら、稲庭うどんみたいになってしまうのではないかと思えてくる。

切る作業

ちょっと、薄くなりすぎたような気もするけど、いまさら厚みをです方法も分からないので、切る作業へ移行する。
切り口がペタペタとくっ付くので、タピオカの粉を振って、貼りつきを抑える。
一本一本の切る幅は3ミリから5ミリくらいと幅が出てしまう。
厚さは1ミリくらいしかないので、これでも「きし麺」みたいになるのではないかと想像する。

ウドン玉の完成

切断作業も完了。
小麦粉100グラムからでも、結構な分量のウドンができるようだ。
なんか、軟らかすぎて、弾力が足りなさそうな気もするけど、さっそく茹でてみることにする。
茹でるのには、さっき小麦粉に食塩水を混ぜるのに使った電気鍋。
こんどは鍋に水を張って、電気のコンセントも差し込み、電気鍋本来の使い方となる。

茹で方始め

鍋にたっぷりお湯を沸かして、そこへ打ったばかりのウドン玉を放り込む。
ボコボコと沸騰していた、鍋が静かになり、沸騰が止まってしまった。
急にウドン玉を放り込んだから、温度が下がってしまったようだ。
電気鍋に蓋をして、しばらく放置。
ネットでは10分以上は茹でるように書いてあったけれど、3分ほどで再沸騰し、5分もすると吹きこぼれそうになる。

ほぼ完成

8分もすると、「伸びてきてるのではないか」と心配になり、ちょっとつまんでみる。
軟らかい。

もう十分とザルにあげて、お湯を切る。
本来なら冷水で流したいところだけれど、当地の水道は、蛇口をひねっても、ぬるま湯しか出てこない。
ま、いっかぁと、これで手打ちウドンの完成とする。

事前に用意していた、具材入りの汁と合わせていただいたけれど、やっぱりコシがない。
なんとなく、ウドンタニで食べたカオピヤックを思い出させるくらいフニャフニャのウドン。
うーむ、小麦粉の種類が違ったのだろうか?
熟成や温度管理に問題があったのだろうか?

反省点は、いくつもあるのだけれど、実はこの2週間ほどで3回くらい手打ちうどん造りに挑戦している。
しかし、まだブットくって、腰の強いウドンになっていない。
やっぱり、「1キロ入りで200円」の安売り乾麺は偉大だと思ってしまう。


| https://chiangmaikk.com/blog/index.php?e=186 |
| | 02:36 PM | comments (0) | trackback (0) |
ナコンサワン旅情(後編)
3月6日と7日の2日間でナコンサワンへ泊りがけで出かけてきた。
その後編(3月7日分)

翌朝
ホテルにチェックインした時には、朝食はないけれど、パンとコーヒーなら用意してると聞いたのだけれど、インスタントのコーヒーはあったが、パンは用意されていなかった。
その代わり、ちいさなケーキ風お菓子が置かれていた。
そのなお菓子とコーヒーを飲んでいたら仔猫がいた。
お腹を空かせているようで、お菓子を少しちぎって与えたら夢中で食べた。
スポンジの部分よりクリームの付いたところの方がネコは好きなんじゃないかと思い、クリームの多い部分を与えてみたけれど、クリームはあまり好きではないようだ。

ケーキを食べるネコ
[もともとケーキが好きなのか、それとも空腹でなんでも食べちゃうのかどっちだろう]

朝はゆっくり目に出発して、最初に向かったのがブンボーラペット。
ブンボーラペットはタイ最大の淡水湖で、渡り鳥の越冬地としてバードウォッチャーに人気のスポット。
6年前にネコと一緒にここで小舟に乗っている。
大きな湖だけれど、水深はそれほど深くないようで、あちこちに島影もあり、そうし場所には薄桃色の蓮の花や、赤ピンクの睡蓮の花が群生していたし、小舟を進めると、無数の水鳥たちが一斉に飛び立ったりして、ネコは舳先に立ってそれを眺めていた。
今回も、そんな光景を眺められることを期待していたのだけれど、前回小舟を雇った場所には、小舟もなければ人影もなかった。
そのかわり、土煙を巻き上げてダンプカーが行き交っていた。

船は結局ブンボーラペットのビジターセンターで借りることができた。
10人は乗れる遊覧ボート。
いまひとつ風情に欠けるのだけれど、安定性と居住性は良い。
さっきのダンプカーもそうだけれど、どうやら猛烈な勢いでブンボーラペットは干拓工事が行われているらしい。
あちこちでショベルカーが土を掘り、ダンプカーが土を運び、ブルドーザーが土を均して、湖沼を埋め立てて行っている。
6年前に見た景色が一変してしまっている。
こんな景色だったら、観光客もわざわざ600バーツも払って舟遊びをしようなんて気にならなくなってしまうだろう。

干拓工事
[どうして環境破壊をしてまで干拓工事が必要なんだろう]

土が剥き出しの岸と、その上は雑草などの生えた干拓地が沖の方まで続いている。
そうしたところにも、蓮の花が咲いていたりする。
蓮は泥の中からきれいな花を咲かせるが、しかし、こんな掘り起こされたり、埋められたりしている場所だと、なんだかかわいそうな感じがする。

蓮の花
[ところどころにハスの群生がある]

もう渡り鳥たちは北の国に帰った後なのか、渡り鳥は見かけなかった。
カワウやコウノトリ、セイケイなどはたくさんいたけれど、一斉に飛び立って、空が見えなくなるくらいに埋め尽くされる光景は見られなかった。

カワウ
[カワウ、コウノトリ、セイケイはたくさんいた]

しかし、こんな自然条件の中で、ワニを発見した。
タイで野生のワニを見たのは初めてである。
前回来た時もワニなど見かけなかった。
こんなに盛大に自然破壊が行われていても、ワニが棲んでいるとは、さすがはタイで一番大きい淡水湖だと思う。
そんなワニも我々のボートが近づくとすぐに泥水の中に潜り込んでしまった。

ワニ
[ワニを発見]

ボートから降りて、野生のワニの次は、飼育されたワニのショーを見ることにした。
ショータイムは11:30からとなっていて、我々がワニ・ショーの開場へ到着した時は、すでに10分ほど過ぎていた。
入場料は30バーツと安い。
会場内は小さな子供連れが多く、そんななか初老に近い中年男子二人で乗り込む。
開始時間は過ぎていたけれど、まだショーは始まっておらず、ワニと格闘するはず係員は、11:45になって登場。
野生のワニと違って、飼育されているワニは巨大で、よく太っている。
しかし、敏捷性はちっとも感じられない。
ショーのハイライトはワニが大口を開いているところへ、係員が頭を突っ込むというものなのだけれど、もともと敏捷性を感じられないワニなので、いまひとつ緊張感が伝わってこない。
ここまでおよそ10分ほど、このあと「観客の皆さん、大きく開いているワニの口めがけてコインを投げ入れましょう」というものになってお終い。
なんだか、30バーツのショーだとこんなこんなのかなって感じだった。
その点では、サムットプラカーンのワニ園で行われているショーは、迫力もあったし、コメディーも効いてて面白かった。

ワニショー
[ハラハラドキドキにはちょっと欠けていた]

ワニのショーのあとは、また49バーツを払って水族館を見学する。
あんまり魚にも興味がある方ではないのだけれど、せっかく来たからと言うので覗いてみる。
土地柄か淡水魚中心で、色合いは地味。
ナマズの種類はたくさんあって、へんてこりんなのも多い。
ハイライトはトンネルのような水槽で、マンタのように大きな淡水エイが天井をのうのうと泳いでいく。
しかし、水槽内の水が濁っているからか、ガラスの仕切りから離れると魚たちの輪郭がすぐにぼやけてしまう。

ドーム式水槽
[もう少し、透明度が高いと良いのだけれど]

水族館の2階には野鳥展示室のようなものがあったので、覗いてみたけれど、作り物の鳥が展示されているだけで、展示スペースもあまり広くなかったので、ちらっと見ただけですぐに退室してしまった。

ブンボーラペットは、残念ながら事前の期待値が大きすぎたためか、ちょっとガッカリな印象であった。

水族館
[水族館の建物は船の形をしている]

フンボーラペットに続いて、ナーン川とピン川の合流地点へ行ってみる。
チャオプラヤ川の発祥地点である。
この合流地点にパーサーンという建造物ができている。
弓なりのデザインで、木材を多用しており、モダーンな印象があるけれど、特別何かがあるといった建造物ではない。
インスタ好きのタイ人ならこれをバックにして写真でも撮るのだろう。

パーサーン
[パーサーンを斜め後ろから見たところ]

昼食にはナコンサワンの旧市街、市場のあるあたりで、レーキーという華僑食堂に目星をつけていた。
マレーシアや香港あたりにありそうな小さな店だけれど、店構えからしても、安くて旨そうなものを食べさせてくれそう。

レーキー
[何の変哲もないお店]

お昼を回った市場街は、閑散として、気怠さが漂っていたけれど、レーキーはほぼ満席に近く、空きテーブルが一つしかなかった。
安食堂ながら、エアコンもあり、店内もきれい。
日曜日の午後だからか、家族連れも何組か来ている。

注文したのはコーシーミーという餡かけ焼きそば。
コーシーミーと言うのは福建語から来ているそうで、漢字で書くと鶏絲麺と書くらしい。
これは好物で、バンコクのモンティエンホテルのコーシーミーを始めて食べた時に感動してしまった。
また、雲吞スープも注文。
そして、この店の料理も間違いなく美味しかった。
値段も高くない、庶民的な価格。
庶民食堂とはいえ、調理人はいい仕事をしている。
前夜の中華もうまかったけれど、昼も旨いものを食べることができて、満足。

コーシーミー
[鶏とタケノコのトロミ餡がかかった焼きそば]

雲吞スープ
[具がタップリのワンタンスープ]

午後からはナコンサワン市内のお寺巡り。
このナコンサワンには、ちょっとした丘が、街の北側にいくつかあり、丘の上にはお寺がある。
何十年も昔、チェンマイからバスでバンコクへ向かってくると、ナコンサワンの街の入り口で、丘の上に金色の仏塔が光っているのが印象的だったことを記憶している。
あれから、何度も見てきているけれど、その仏塔のある丘には今日まで登った経験がない。

ナコンサワンの丘の上にある仏塔
[昔から気になっていた]

最初に向かったのは、ナコンサワンタワー。
丘の上にあり、ナコンサワン周辺を360度見渡せる展望台になっている。
もっとも、展望タワーと言っても高さは32メートルしかないそうだから、わざわざ登らなくては見られない景色などは期待する方が間違っているかもしれない。
入場料はしっかりとられて20バーツ。

ナコンサワンタワー

展望台には先客2人あり。
景色を楽しみに来ているというより、エアコンが効いていて静かだから、二人だけの時間を過ごすために登ってきたと言った感じであった。
展望台からの眺めは、やっぱりわざわざ登るほどのことはなかったという印象。
川の合流地点やブンボーラペットが良く見えれば、フムフムと思うのだろうけど、実際に見えるのは、特徴の薄い大きな田舎町でしかなかった。

ナコンサワンの景色
[特別タワーに登ってみたくなるほどの景色ではない]

このナコンサワンタワーの隣に、昔から気になっていた丘の上の金色仏塔があった。
仏塔はワットチャュラマニーというお寺にあり、タワーから歩くと最初に大仏の横を通り過ぎることになる。
この大仏も仏塔もきっきのタワーから見えていた。

大仏と仏塔
[タワーはエアコンが効いていることが一番の魅力だったかも]

ワットチュラマニーはなかなか俗っぽいお寺であった。
600年の伝統がある古刹ということだったけれど、キンキラキンのお寺で、礼拝堂の中に安置されている仏像の背後には電飾まで施されている。

電飾仏像
[この手の電飾付き仏像はミャンマーでは一般的]

さらにその奥に幅の広い階段が続き、金色の仏塔へ至るようになっている。
仏塔の入口手前に、何体もの仏像が並んでいるけれど、明らかにヒンズー教の神様の像も混じっている。
タイではヒンズーの神々も釈迦の守り神ということになっているから、矛盾はないわけだけれど、アランゴダーイのなんでもアリといったイメージ。

チュラマニーの仏塔
[これがナコンサワンで夜に輝いていた仏塔]

仏塔の下の部分は2階建ての建物になっており、やはり礼拝室を兼ねて、いくつもの仏像が並んでいるけれど、この礼拝室の中でちょっと変わった読経(?)が拡声器から流れて、館内に響き渡っていた。
読経と言っても、ものすごく早口で、まるでラジオで株式市況を読み上げているように聞こえる。
タイのお経だからパーリ語なんだろうけれど、よくもこんなに早口でよどみなく読み上げられるものだと感心してしまう。

超早口のお坊さん
[奥のお坊様が株式市況か競馬中継かと言ったテンポでお経をあげられている]

仏塔の中にはスコータイ風の黄金仏が安置されており、膝の上におろした右手の指の長さが、人差し指から小指まで、横一列に長さがそろっているので、ピサヌロークの仏像によく似ている。
仏像のスタイルも他の仏像が坐禅を組んでいるのに対して、この仏像は降魔印を結んでいる。
そして、仏像の置かれている場所の天井はドームになっており、ドーム一面に色鮮やかすぎるくらいに釈迦の一生が描かれている。

仏塔の中のスコータイ仏
[600年の歴史ある寺院だけど、どこにも古さを感じさせない]

続いて、隣の丘にあるワットウォラナートバンポットへ登ってみる。
ナコンサワンタワーやワットチュラマニーへは車で登ってしまったけれど、こちらのお寺は麓から階段が一直線についているので、階段で登ってみる。

階段にはモザイク風にタイルが貼られており、蓮の花などが描かれている。
登り口の両側にある該当には金色をしたカエルのオブジェがある。
この丘の名前、カオコップ(カエル山)と言うらしい。
どうしてカエル山なのかは、現在まで未確認。

カエルのオブジェ
[カエルのオブジェはこれ以外に巨大なのが境内にあった]

ワットウォラナートバンポットの長い階段
[今回の旅行は階段が多い]

長い階段を上り詰めたところが境内になっていて、やはり金色の仏塔がある。
この仏塔の前後左右に身体が緑色をした坐禅仏が安置されているのだけれど、まるで刺青でもしているかのように身体に模様が付いている。

仏塔と仏像
[模様と言い、色使いと言い、ちょっと違和感のある仏像]

礼拝堂にもいくつも仏像が並んでいて、若い女性たちが拝んでいる。
そして、拝み終わったら、横に置かれた仏像に抱きついて、その仏像を持ち上げようとしている。
確認はしていないが、どうやら、この仏像を持ち上げられたら、願い事が叶うということらしい。
仏像は鉄製のようで、かなり重そう。
タイではよくゾウをかたどった重りを指一本で持ち上げたら願いが叶うってのもあるけど、ここでは仏像を「片腕だけで」持ち上げるってことのようだ。
※ほんとうは2回チャレンジして、1回目に持ち上げられ、2回目は持ち上がらなければ、願いが叶うのだそうです。

抱きかかえ仏像
[たしかに、重たい仏像]

しかし、若い女性が仏像に抱き着いたりして、問題ないのだろうか?

若い参拝者
[ちなみにこの女性は持ち上げられなかったようです]

さて、Iさんがバンコクヘ戻る列車の出発時間が近づいたので、ナコンサワン駅に向かう。

バンコク行きの特急列車は、ほぼ定刻通り16:20にやってきて、Iさんはバンコクへ向かって帰って行った。
私もピサヌロークへ直帰して良いところだけれど、昨日見ないで終わったカオノーのコウモリをやっぱり見ておきたいと思う。

バンコク行き特急
[帰りの特急も珍しく遅れてない]

ふたたびカオノーへ、こんどは一人で向かう。
カオノーに到着したのは5時半。
まだ日没までには1時間ある。
何もしないで待つのも時間がもったいないので、もう一度カオノーへ登ってみることにする。
昨日登っているので、登り方は心得ている。
階段、ハシゴと、ちょっと息が弾むけれど、休憩も取らずに一気に頂上まで上り詰める。
なんと20分で登頂成功。
昨日は麓にしかいなかったサルたちが、今日は頂上にもたくさん出没している。
不意に現れた私に驚いたのか、サルたちが逃げるのだけれど、とんがった岩の先や細い木の枝を軽々と飛び移っていく。
サルたちには高所恐怖症と言ったものがないのだろうか。

山頂付近のサル
[サルたちは何の目的で山頂まで登ってくるのだろうか]

まだ日没には少し早いけれど、山頂で西の空が赤く染まっていくのを眺める。
このまま夕陽が沈むのを頂上から眺めていたい気もするけど、そうすると当初の目的であるコウモリが見られなくなってしまう。
それに、日が暮れて、暗くなってから足場の悪い崖の上を歩くのはおっかない。

山頂からの夕焼け空
[夕陽を背景に立っている仏像と座っている仏像]

6時10分過ぎには下山を開始する。
やっぱり、下りは楽で、15分ほどで麓に到着。
そのままコウモリを見られる場所まで車を進める。

もうすっかり夕方。
車を運転しながら空を見上げたら、もうコウモリたちの飛翔が始まっていた。

コウモリの飛翔
[運転中の車からもコウモリの大群がはっきり確認できる]

車を適当な場所に止めて、コウモリの川を見上げる。
コウモリたちはカオノーの隣り、カオゲーオにある洞窟から噴き出してきている。
ピサヌロークのヌーンマプラーンもすごいが、ここのコウモリたちも数では引けを取らないのではないだろうか?
しかし、残念なのはここのコウモリたちの飛行高度が高くて、ヌーンマプラーンのように手を伸ばせば届きそうな感じにはならない。

夕陽に飛んでくコウモリ
[コウモリの飛翔は延々と続く]

コウモリの飛翔は延々と続き、あたりがすっかり暗くなってしまった。
もう十分にコウモリも見たので、ピサヌロークへ帰ることにする。
ピサヌロークまで150kmほどだけれど、田舎道だし、スピードも60キロくらいに抑えて、のんびり帰ることにする。

2日間ではあったけれど、久しぶりに旅をしたなって感じの旅になった。


| https://chiangmaikk.com/blog/index.php?e=185 |
| | 10:18 AM | comments (0) | trackback (0) |
PAGE TOP ↑