先週まではタイ正月のソンクラーンであった。
しかし、世の中は長い正月休みに入ったけれど、ソンクラーンの水かけ祭りは禁止され、タイの正月らしさは感じられなかった。
それどころかタイではバンコクを中心に新型コロナの第三波が発生してしまった。
[いつも大混雑のワットパーソンゲーオも拍子抜けするほど閑散]
前回の第二波も年末年始の繁忙期直前に発生して、大きな痛手を負うことになったのだけれど、今回もソンクラーン正月目前での発生で、壊滅的ともいえる状況、しかも翌月の連休にも影響を与えて、今後の針路をどのように取っていったらいいのか、皆目見当もつかなくなってしまった。
もっとも、新型コロナの感染爆発もこれで三度目、最初は何が何だかわからないうちに、数か月が過ぎて、低空飛行ながら、前へ進むルートを探し出せた。
第二波では、もはやこれまでと覚悟を決めたけれど、感染源が特定されていたこともあり、比較的短期間で、しかも全国への蔓延も避けられたので、ジリ貧でも残留組に残れた。
しかし、今回の第三波は、もう諦めが先行してしまっている。
せっかく築いてきたものが、あっけなく崩されるのも三回目で、崩れることに慣れてきたようだ。
戦場の兵士も、戦争慣れして来たら、死ぬことさえも日常化してしまうように、もうどうにでもなっちまえといった諦め感に支配されてしまった。
[ピサヌロークでは早々にアルコール類販売が禁止されたのでルーイ県でビールを仕入れる]
今日は4月23日。
昨日からバンコクに来ている。
本当は昨日から代休で4連休となっており、久しぶりに南の島にでも行って気分転換してこようかと思っていたのだけれど、コロナの影響が日増しに悪化してきており、大使館からも移動自粛要請が出ているので、こんな時に南の島へ行っているうちにロックダウンにでもなって、身動き取れなくなったら立場が悪いと考え、南の島は延期ということにして、今回は諦めた。
しかし、ピサヌロークのアパートに閉じこもっているのは、嫌であった。
とにかく、暑すぎて、とても部屋にはいられない。
そこで、バンコクへ避難してきた。
バンコクの部屋は風通しがいいので、気温が高くても、ピサヌロークのような不快感はない。
それと、ピサヌロークのアパートが最近はちょっと嫌になっている。
暑いのも確かだけれど、アパートのオーナーの娘たちがウザったい。
南洋諸島の原住民かと思えるような肥満体系。
それが、いつも1階でゴロゴロ寝転んでいる。
掃除もせず、食べかけのクズを散らかしたまま。
ゴキブリみたいな存在に思える。
そして、先日私はそのゴキブリから注意を受けた。
「タロー、階段の窓を開けるな、埃が入ってくるじゃないか」
このコロナのご時世、建物内の換気は必須。
閉め切っていたら、不衛生である。
そして、暑い。
廊下など共有スペースの掃除は、ゴキブリの仕事ではないのか。
しかし、掃除など、数か月に一回程度しかやられていない。
先日も、廊下にはゴミや埃、虫の死がいが堆積していて、とても不潔になっていた。
あまりにひどいので、私がほうきで掃除をしてやった。
こんなんだったら、このアパートから出ればいいだけの話だけれど、
このビサヌロークにあとどれだけい続けるのかもわからない。
来月には支店閉鎖や解雇、倒産だってあり得る。
それと、ネコと最後に過ごした場所なので、ネコとの思い出もある。
嫌な気分もあるけれど、我慢するしかなさそうだ。
[部屋は西日が当たり最悪だけど、この景色は捨てがたい]
バンコクまでは夜行高速バスに乗ってきた。
夜行バスなど、屁の河童だったはずなのに、歳をとったためなのか、やっぱり身体にこたえるようだ。
バンコクに到着した後も身体がだるい。
眠たいというのとはちょっと違って、動きたくないし、何をするにも気力がない。
もともと南の島へ行こうと思っていたのに、南の島まではピサヌロークから1000キロ以上も離れている。
バスや船に24時間以上乗っていくわけだから、もし南の島行きを実行していたら、どうなっていただろう。
そうそう、南の島行きに備えて、水中眼鏡を修理した。
長いこと泳ぐ機会もなかったためか、ゴムが劣化して、水中メガネは右と左に分裂してしまっていた。
劣化したゴムの代わりに自転車の古チューブを加工して、左右をつなぎ合わせた。
どのくらい耐用するかわからないけど、ダメもとでもイイと思っている。
[雑貨屋の棚に並んだ昔のタイウイスキー、売り物ではないそうです]
そして、もう一つ修理したのがまな板。
木製のママゴト用みたいな小さなまな板だったのだけれど、棚から落ちて真っ二つに割れてしまった。
もう、随分と使ってきたし、新しいものに変えても悪くないのだけれど、小さくて使い勝手が悪くても、やっぱり愛着がある。
ここで、一緒に苦労してきた料理当番みたいに感じて、修理してみることにした。
単純に木工ボンドで張り合わせるだけの作業だったけれど、木工ボンドを探すのに苦労した。
ピサヌロークでは接着剤と言ったら、瞬間接着剤くらいしか置いていない。
いろいろと聞いて回ったらば、郊外にある巨大なホームセンターへ行けば売っているらしいとのこと。
で、行ってみたらば、木工ボンドもあるにはあったが、ペットボトルくらいの大きさのもの一種類しかなかった。
それで日本は接着剤は用途別にすごくバラエティーがあるということに気が付いた。
それでも、木工ボンドでまな板を修理することができた。
残ったボンドは、たぶん使い切らないうちにダメになってしまうんだろうなと思う。
この巨大ホームセンターでは、自動車の板金修理に使う補修パテを見つけた。
缶に1kgくらい入った業務用みたいなのだけれど、日本円で1000円程度の値段で売られていた。
去年までラビットスクーターの修理で補修パテを何度か買ったけれど、ちょびっとしか入っていなくて、とても高いので、チビチビとしか使えなかったけれど、ここでこんなに安く手に入るのなら、次回からはセコセコせずに使えそうだ。
でも、そんな日がいつになったら来ることやら。
バンコクのアパートで体重計にのってみた。
針は65kgを指している。
やっぱり体重が増えたようだ。
特に腹の周りに脂肪が貯まってきているようで、かがむと腹の周りに大きな輪っかができてしまう。
食生活が良くないのだろう。
最近は特にピーナッツの食べ過ぎが原因として考えられる。
もともとピーナッツをはじめとした豆類は好物なのだけれど、最近は乾物屋でピーナッツを買うと安くて旨いことを発見して、キロ単位で買うようになってしまった。
そして、ついつい食べ始めてしまって止まらない。
それに塩分も多いから、血圧も上昇傾向にあるのではないかと思えるが、血圧計は表示する液晶部分が壊れているので、しばらく測定していない。
コロナで仕事が減っていて、時間もあるから来週あたり病院へ行って、測定してもらおうかな。
病院と言えば、三年前に入院して頸椎の手術をうけ完治したはずの、右肩から右腕にかけて、調子が悪く似ってきている。
去年あたりから、右手を背中に回そうとすると、痛くて回せなくなっているなと思っていたのだけれど、このところ、横になっていると首から右肩にかけて痛んだり、痺れたりするようになってきた。
今日あたりも椅子に座って、キーボードを叩いていても、右手に痺れがあったり、モノを持つときに力が入らなかったりする。
頸椎のトラブル、再発しかけているのかもしれない。
ピサヌロークの田舎病院で治療できるものだろうか。
[巨大な蓮のある「おやゆび姫の池」も閉園してしまいました]