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空飛ぶ空芯菜閉店(前編)
ピサヌロークで一番好きな場所は、たぶん「空飛ぶ空芯菜食堂」だったと思う。
タイ語ではラーン・カオトム・パクブンビンといい、ナーン川沿いナイトマーケットの外れに位置していた。
このように過去形で書いているのは、その食堂が先日廃業してしまったから。

閉店
[もう、椅子やテーブルも片付けられてしまった]

空芯菜を中華鍋から放り投げてキャッチするというパフォーマンスで有名な店で、日本のテレビなどでも過去に何度か紹介されているらしい。
パフォーマンスだけでなく、料理の味も良かったし、料金も手ごろだった。
なので、毎週のようにここへ来てはテラスのテーブルでビールを飲みながら、夕食に利用していた。
自分自身の食事だけでなく、ツアーでも利用することの多い食堂だった。

この食堂に始めてきた日付は、はっきり記憶していないけど、残っている最も古い写真の日付が2018年3月になっている。

2018年3月の写真
[ひょっとしたら初めて来たときの写真かも]

ここでは空芯菜を飛ばすだけではなく、料理を作るときに大きな炎をあげながら手際よく作っていくのも感心させられた。
バンコクやチェンマイなどからバスでやってくる西洋人団体観光客は、ピサヌロークでサムローに乗ってこの食堂で空芯菜キャッチをするのが人気で、毎晩のように西洋人団体客でにぎわっていた。
もっとも、彼らはここで夕食を食べるのではなく、あくまでもアトラクションとして空芯菜キャッチをして、それを試食。
また嵐のようにサムローで走り去っていっていた。
彼ら西洋人団体を運んでくるサムロー引きたちも心得たもので、空芯菜を飛ばす段になるとサムロー引きは即興の楽団になり、太鼓をたたいたりして雰囲気を盛り上げていた。
キャッチする西洋人も頭に派手な色のかつらをかぶり、腰の周りにはビニール製のやはり派手な腰蓑を巻かされていた。
このころが空飛ぶ空芯菜食堂がもっとも活気があったころではないかと思う。

炎の料理人
[背丈よりも高く立ち上る炎]

その年の8月くらいから私はピサヌロークに住み着くようになり、毎週のようにこの空飛ぶ空芯菜食堂に通い始める。
つまり常連ということになる。
そのころよく注文していたのはヤムという酸っぱ辛い料理と、空芯菜炒めにライスが定番であった。
看板メニューの空芯菜だけあって、空芯菜は味付けも食感も抜群に美味しかった。

パクブンファイデーン
[空芯菜炒め]

タイ語でパックブーンファイデーンと言って、もともとは中国料理の一品だったものがタイに定着して、タイ料理みたいになっている料理。
トゥウジアオという発酵させた大豆から作った調味料で味付けしたもので、歯触りがシャリシャリしてご飯にもビールにもよく合う。
値段も一皿40バーツと安かった。

私はネコを連れても何度か食事に来ていた。
ネコは私が食事中に、一緒に食事をするわけでもなく、紐でつながられ、テーブルの周りをウロウロするだけであったけれど、残念ながらその時のネコを撮った写真がない。
それと、ここで私はいつもビールを飲むので、ネコを連れて車を運転してくるのは、ちょっとはばかられて、ネコは常連にはなれなかった。

食堂のネコ
[野良猫?]

うちのネコはほとんど来ることがなかったけれども、この食堂周辺に住み着いているネコがいた。
三毛猫でなかなかの美ネコ。
何軒か並んだ食堂を徘徊しては、気の良いお客さんからおすそ分けをもらったりしているらしい。
ナーン川沿いということもあり、ここ空飛ぶ空芯菜食堂も、並びの食堂も、淡水魚の料理を売りにしている。
ここでの淡水魚とは、ナマズ、ライギョ、プラーニンやプラータプティムと呼ばれるティラピアなどである。
残念ながら、私はだいたい一人で来ているので、この手の大きな魚き食べきれないし、値段も張るので注文していない。

三毛猫

しかし、こうして足元にネコがやってきても、私の注文する料理には、ネコが食べたがるようなものは少しも含まれていない。
ネコも「こりゃダメだ」と判断すると、さっさと次のテーブルへ愛想を振りまきに行ってしまう。

私は魚を注文しないし、肉類もほとんど注文しない。
肉は鶏肉を少し程度。
そのため、食堂側も気をつかって私専用のメニューを作ってくれた。

ヤムタクライ
[特性ヤムタクライ]

この料理は、ヤムタクライといって、レモングラスのヤム。
本来、刻んだレモングラスやハーブ類と一緒に豚ひき肉を入れるのが一般的なのだけれど、私のために挽肉の代わりとして揚げ出汁豆腐風に豆腐に小麦粉をまぶして揚げたもので作ってくれる。
この揚げ出汁豆腐風がヤムの汁を吸って、それがまた美味しかった。

他にも、秋になると華僑の風習でギンジェー週間というのがあり、これは菜食週間のようなもので、この時期になるとチャプチャイという野菜を煮込んだスープが特別メニューに加わる。
塩味のスープで、味はしっかりしており、ビールを飲んだ後のシメにぴったりの料理だった。

チャプチャイ
[華僑風の野菜煮込みスープ]

他にも、私がよく好んで注文したものに、ナマズのヤムであるヤムプラドックフーや空心菜を天ぷらにしたもので作ったヤム、ヤムパクブーントートクロープなどがある。
ヤムパクブーントートクロープはいわば空芯菜のヤムなのだけれど、私が初めてこの料理を食べたのは、チェンマイのレモンツリーで。
レモンツリーでは、空芯菜天ぷらに空芯菜だけではなく、カイダーオと呼ばれる一種の目玉焼きを混ぜ込んであり、合わせる方のヤムのタレにもエビやイカなどが入っている豪華版。
これが私の好物。
これと同じように、空芯菜天ぷらにカイダーオを和えてほしいと食堂のシェフに頼んだのだけれど、「そんなのはないよ」と断られたこともある。
エビやイカを入れるのは追加料金でOK。

空芯菜のヤム
[ヤムパクブーントートクロープ]

ヤムプラドックフーの適当な写真が残っておらず、残念なのだけれど、この料理はナマズをフレーク状にしたものを油で揚げ、それをヤムのタレで和えるのだけれど、ナマズと言われなければ、何の料理かほからないような変わった料理。
悪い言い方をすれば、天かすのヤムみたいな感じだけど、この天かすみたいなのがやはりヤムの汁を吸ってておいしい。
この料理を始めて食べたのは、今から30年以上前、当時のバンコクにヤオハンがあったころ、ジャスコの隣あったタムナックタイという巨大レストラン。
ここは現在のロイヤルドラゴンの原型みたいな感じで、ウェイターがローラースケート履いて料理を運んでいた。

川に面しているし、日没の頃に川風に吹かれながら旨い料理をつまみながらビールを飲むのは、至福の時間で、ピサヌロークと言う土地で日々繰り返される頭の痛くなるような事柄を忘れさせてくれた。

黄昏
[テラスから眺めた黄昏]

2020年、コロナが発生して、西洋人団体観光客が来なくなった。
2月、私のネコが死んでしまった。
しばらくは、私もふさぎ込んでしまい、空飛ぶ空芯菜食堂で開放感を感じるのに罪悪感を感じて、しばらく立ち寄らなくなった。
しかし、それからちょうど1か月、ここにもネコと一緒に来たことを思い出し、思い出を手繰るように、ネコの遺影をテーブルに立てて食事をした。

ネコの遺影と
[ネコの遺影を前に空芯菜のヤムでビールを飲む]

そのコロナもますます深刻となり、タイ国内での感染も増えてきて、とうとうタイ政府の命令で外食が禁止されてしまった。
空芯菜食堂も休業せざるを得なくなってしまう。
ピサヌローク市内の他の食堂は料理のデリバリーサービスなどで営業を続けていたけれど、ここはデリバリー向きの食堂でもなく、結局5月まで店を閉じていた。

2020年5月に制限付きながら営業再開。
ソーシャルディスタンスということで、テーブル囲んで大皿の料理を大人数で突きあうことは禁止されて、食堂では個人向けの新メニューも開発して売り出した。

個人向けメニュー
[個人用セットメニュー]

私もその初日にこのメニューを試食してみた。
私のようなひとり者には適当なボリュームで何品も賞味できるし、盛り付けもきれいで良さそうなのだけれど、作る側からするとチマチマと少量ずつ何品も作るのは手間がかかるから、まとめて作って、その作り置きをお膳に盛り付けるだけにしてしまったようで、せっかくの料理なのに冷めてしまっている。
タイの人は猫舌が多くて、熱い料理にこだわらない人も多いようだけれど、でもやはりこのスタイルは定着しなかった。

新メニュー試食
[こんな写真に写るなら半ズボンなど履くんじゃなかった]

【後編へつづく】


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| 日常 | 03:34 PM | comments (0) | trackback (0) |
フィルムカメラ
以前にも書いたけれど、妻が持っていたフィルム式一眼レフカメラが故障して、シャッターが切れなくなっていた。
その修理のためにバンコクのメガプラザというところまで持ち込んで部品交換を受けた。

[カメラを修理]のブログ

中古からの再生品だけどレンズも交換して、ファインダー越しに見ても被写体がだいぶスッキリしているのがわかる。
ネコが生きていたら、シャッター第一号のモデルになってほしかった。
結局、一枚目はネコの祭壇を被写体に選んだ。

ネコの祭壇
[部屋の壁にネコの遺影とネコの御膳]

最初のシャッターはフィルムを十分に巻いてから押さなかったため、端の方が感光してしまっている。


続いてカメラを向けたのは、部屋から見えるワット・チャン・タワントク。
ネコはここの焼き場で火葬してもらった。

ワットチャンタワントク
[金色に輝くお堂は写真映えがする]

フィルムは数年前に日本で買っておいた27枚撮りで、ずっと冷蔵庫の中に保管してきていた。
タイでもまだフィルムを売っていたりするけれど、値段も高いし、それに高温なので保管状態も気になる。

フィルムカメラは、シャッターを押しても、それがどんな感じに写っているのかわからない。
しかも、フィルムも現像もプリントもお金がかかる。
プロのカメラマンなら、自分が押したシャッターの写真の出来具合など、想像が付くのだろうけれど、
私にはさっぱりイメージがつかめない。
小さなファインダーから覗いて、ピントを合わせるのだって大変な作業。
もともと目が悪いこともあって、くっきり見えない。

露光やシャッタースピードも本来ならきちんと設定すべきところだけれど、このキヤノンAE-1というカメラは、
当時最先端のプログラムを内蔵してて、自動設定してくれるらしい。
いまなら当然のことなのだろうけど、当時は画期的だったらしい。
しかしまだピント合わせを自動化するオートフォーカス機能は開発されていなかった頃のモデルである。

ということで、根がケチなこともあり、シャッター一枚一枚にも本気になる。
本気になっても、技量が伴っていないのだからどうしようもないけれど、スマホと違って、「ここは」と思うところ以外では、カメラを向けない。
しかも、カメラも重いので、そうそう持ち歩いたりしない。
だからますますシャッターを押す機会が減って、フィルムのマス目が進まない。

火焔樹
[ナーン川沿いの火焔樹の木]

雨期入り宣言直後は、まだ暑期の盛りで、強烈な日差しに火焔樹のオレンジが映えている。
ここでシャッターを押して、そのままスマホでも写真を撮ってみる。

スマホでの火焔樹
[スマホで撮影した同じ火焔樹]

スマホにはさまざまなプログラムが入っていて、ピントだけではなく、色の補正とか、手ぶれ補正とか、全部やってくれてるから、構図さえ決めれば、素人でもプロの技術が使えてしまうのだろう。

雨の降る中、ダンサイ村のピーターコン祭りでも、コロナでなかなか現れてくれないピーを被写体にしてシャッターを切った。

ピーターコン祭り
[ピーターコン祭りで登場したハリボテのオバケ]

動きのある被写体を狙うのは、とても難しい。
ピントを合わせているうちに被写体はどこかへ行ってしまう。
その点では風景を映すのは、ちゃんと構えることができる。

朝焼け
[バンコクのアパートから見えた朝焼け]

バンコクへ戻っていた時、朝目が覚めたら、ちょっと怖いくらいの朝焼けが見えたので、シャッターを切ってみる。
雨期入りして、空に雲が多くなっていて、その雲が朝日に反射してエビ茶色に光っている。

そんなこんなで、ようやく27枚撮りフィルムを約二か月かがかりで撮り切ったのが7月4日。
翌5日の午後にフィルムを現像に出す。

以前、ピサヌロークではフィルムの現像はできないからバンコクへ持って行くしかないと写真屋に言われたことがあったが、今回レンズの修理をしてくれた修理屋によると、ピサヌロークでも現像が可能とのことで、市内の写真屋を訪ねてみたけれど、どこもフィルムを売っている店はあっても、現像はやっていないという。
いったい、フィルムを買った人が現像する時はどうするのだろう。
それにショーケースに入ったフィルムのパッケージも色あせているから、いったい何年前のモノかもわからない。

もういちど修理屋へ行って、現像できる店を教えてもらう。
修理屋は地図まで描いて説明してくれた。

フイルムを現像できる店はPhoto Plusという店舗で、鉄道線路を越えた先にあった。
店内は写真屋といったイメージではなかったけれど、フィルムを専門にやっているという。
店の奥の方に、むかしタイの写真屋でよく見かけた同時プリントの巨大な機械が置かれている。
これが現役かどうかわからないけれど、店の女性に「DPEで」と言ったけれど通じなかった。
タイ語で同時プリントを何というのかわからない。

料金は現像が150バーツだけど、いまはフェースブックのシェアキャンペーンで100バーツとのこと。
プリントは一枚3バーツらしい。
夕方5時ごろに現像が完了するので、それから焼き付ける写真を選べと言う。

こちらとしては、同時プリントの発想なので、出来の良し悪しに関係なく、全部プリントしてほしいのだけれど、その辺の意思疎通ができない。
27枚撮りでも、実際に何枚の写真かは現像してみないとわからないという。
どうやら、料金は前払いらしく、何枚プリントするか分からないから、金額が確定できないと言っているらしい。

現像が終わったら通信アプリのLineで知らせるというので、ひとまず引き上げる。
焼き付ける写真が決まったら、プリントには1時間とかからないという。

そして、6時少し前にLineでメッセージが届いた。
なんと、ただ現像してくれただけではなく、デジタル処理した画像データまでダウンロードできるようになっている。
なるほど、そういえば店のスタッフは、「現像の終わったネガフィルムは必要か?」と質問してきた。
「ネガが必要なら1週間以内に取りに来ないと処分してしまいます」とも付け加えられた。
写真を現像に出して、ネガが不要なわけないのに、なんでこんな当たり前の質問をするのだろうと思っていたけれど、
どうやらデジタル化してフィルムは不要と言う人も多いのだろう。
時代は変わったものだ。

ラインで届いた画像
[画像を選んでダウンロードすることもできる]

あらためてすべて写真に焼いてもらうように伝えて、店に受け取りに行く。

写真の出来具合だけれど、このブログに貼り付けている通りで、下手な写真ばかりである。
でも、プリントされた写真の感じから、なんとなく印画紙に焼き付けプリントしたものではなく、デジタル処理したものをプリンターで印刷したみたいだった。
色合いも、デジタルで補正されたような印象がある。

またいつか機会があれば、バンコクにでもネガを持って行って、ちゃんと印画紙に焼き付けてもらってみようと思う。

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| 日常 | 11:03 AM | comments (0) | trackback (0) |
腰痛治療
10日ほど前くらいから、右側の腰に痛みを感じ始めた。
ギックリ腰になんかなった経験がないのではっきりわからないけど、ずいぶんと痛いらしいし、とうとう自分もギックリ腰になったかと思った。
しかし、別に重たいものを持ったということもないし、原因が思い当たらない。
痛いのは右側の腰で、骨盤の上部、特定の一部分だけ。
座っていたり、立っている分には痛くないのだけれど、歩くと痛い。
特に階段がとても痛い。
ひょっとして一か月前にインペリアルホテルのプールサイドの階段から落ちた時の後遺症かとも思ったりした。
階段から落ちた後で、ピサヌウェート病院へ行ったけれど、あんまりしっかり診てもらえなかったので、不満があった。
そこで今回は病院を変えてみることにした。
変えた病院はピサヌローク市内のバンコク病院。
街の東側にあり、下宿やオフィスからは遠いのだけれど、タイ各地にある私立病院の大手なので、ピサヌウェート病院より良いのではないかと期待した。

6月8日、午後に自転車でバンコク病院へ行ってみる。
自転車を病院の建物の横へ止めるように指示され、裏口のようなところから病院へ入る。
その裏口のようなところから入ってすぐに小さな受付があり、そこで登録をするが、スタッフはあんまり愛想がよくない。
パスポートや保険のカードなどのコピーを取られるが、その間こちらはカウンターの前に立ったまま。
登録が終わったのか、血圧などの検診へ案内されたのだけれども、案内するスタッフはスタスタと先に歩いていってしまい、後ろも振り向こうとしない。
こちらは腰が痛くて、歩くのも大変。
できれば車いすを用意してほしいくらいなのに、不親切である。
健診場所で待っている間に周りを見回すと、患者たちの服装はピサヌウェート病院の患者たちよりも劣るように感じた。
この病院は高級病院と言うか、治療費が高いことでも有名な病院なので、サンダル履きで古着のような服を着た患者は似つかわしくないのだけれど、順番が来るまで看護婦さんと患者さんが話しているのに耳をそばだてていたら、とうやら交通事故で自動車保険での治療らしい。

血圧、体重と測定されて、医師と面会。
診察に当たってくれたお医者さんは、病院スタッフと違い、比較的親切で、短時間ではあるけれど、ちょこちょこと触診し、問診した。
タイ語なので説明してもらってもはっきりわからなかったけれど、骨の問題でも、神経の問題でもなくて、肉の問題だそうだ。
ついでに最近自転車を漕ぐと左の膝に痛みをおぼえるので、そのことも申告したら、それもやっぱり肉の問題だろうとのこと。
肉がどうしたのかはわからないが、薬を飲んで明日からリハビリに通うようにとのこと。

このお医者さんは別として、どうも印象が良くないので、この病院へ来たことを後悔し始めていたのだけれど、決定的にヒドイと感じたのは会計で出会った。
会計で呼び出されるのに30分以上も待たされたし、1,570バーツの請求を受けた。
「治療費は保険でカバーされるはずだ」
と主張したらば、
「20%の自己負担だから1,570バーツになる」
と言い返された。
いままで、一度も自己負担など求められたことがない。
確かに、外来で保険がカバーするのは8,000バーツまでだから、それをオーバーしたので自己負担ならわからないでもない。
しかし、ほんの数分の診察で、レントゲンを撮ったり、血液検査をしたわけでもないのに8,000バーツを超えるなんて考えられない。
「20%の自己負担なんて今まで請求受けたことがないから、保険会社に確認してよ」
と文句を付けた。
ここからが病院に対する不信感につながるのだけれど、
「じゃ、払わなくても構わない」
と言われた。
一体どうなっているのだろう。
もし、1,570バーツを払ったらどうなっていたのだろう。

「じゃ、ここにサインして」
と言われて、書類を見てみると白紙の請求書が含まれている。
不本意ながらサインをして、隣りの窓口で薬を受け取る。
もらった薬は、前回階段から落ちた時とほぼおんなじ薬で、痛み止めと筋肉弛緩剤を一週間分。
そして、明日から一週間毎日リハビリに通うようにと言われたが、印字された請求書のコピーは渡されなかった。

お会計
[白紙の請求書へサインだけ]

さて、いったい病院は保険会社にいくら請求するつもりなのだろうか。
私に自己負担20%で1,570バーツだと言ったのだから、もともとの費用は7,850バーツということになる。
ちょっと、高すぎ。
うーむ、この金額って、保険がカバーする金額ギリギリまで請求ってことではないだろうか?
でも、タイを代表する系列の病院で、そこまでアコギなことはするわけないだろう、きっと一週間分のリハビリの費用も含めてじゃないだろうか。
それにしても、どうして白紙の請求書にサインをさせるのだろう。

なんだか、モヤモヤばかりでスッキリしないが、翌朝からリハビリに通い始める。
このリハビリを受けるにあたって、血圧を測ると、下が80で上が120と理想的な数値。
もともと高血圧で前日に測定したときが95/155だったので、劇的に良くなっている。
処方された筋肉弛緩剤とかが血圧を下げているのだろうか?
血圧計はオムロン製であった。
私の血圧計もオムロンだけれど、一年ほど前から液晶表示が故障してしまって、使い物にならなくなっている。
病院ならオムロンのサービススタッフも出入りしているだろうから、修理窓口もあるのだろうと思って、リハビリ部門のカウンタースタッフに、「私もオムロンの血圧計を使っているが、故障して修理したいので、オムロンのコンタクト先を教えてほしい」と申し出た。
「故障したら、捨てて新しいの買いなさい」
とスタッフは言い放ち、他の女性スタッフとケラケラと笑い出した。
非常に不愉快。

リハビリといっても何か運動させられる分けてはなく、こちらはベッドに寝たまま。
そして患部にレーザー光線を当てて温めること15分ほど、これを腰と膝のニか所に対して行い、その後氷枕(保冷剤)を患部に当てて冷やすこと15分といった簡単なもの。
リハビリを担当するスタッフの対応は悪くない。
レーザーの照射も丁寧で、ときどき熱くないかと聞いてくる。
冷却の方は氷枕を当てられたまま、だれも付き添いはおらず、何かあったら呼び鈴を鳴らせと言われる。
リハビリに要する時間は、待ち時間を含めても1時間ほど済んだ。

リハビリ後、そのまま帰ろうとしたら、呼び止められて会計へ回れという。
リハビリ代は2,615バーツで、保険でカバーされるからと、サインだけを求められる。
レーザー照射と氷枕での冷却にしては、ずいぶんと高い気がしたが、前日に請求書のコピーを確認できずにサインした分には、リハビリ代は含まれていなかったわけだ。

リハビリ
[うつ伏せに寝て、腰にレーザー照射]

投薬とリハビリはさっそく効果が出てきて、もうほとんど腰の痛みを感じなくなってきた。
自転車でも膝は痛くならない。
おんなじ薬を飲んでいても、高額治療費を払うと、治りが早いのだろうか。

こうしてリハビリを毎日続けたのだけれど、リハビリ部門の血圧計で血圧を測ると、毎度とても良い数値(78/120)が表示される。
そこで「処方された薬とか飲むと血圧が下がるものか?」と質問してみた。
すると、「関係ないはず」とのこと。

オムロン血圧計
[本当にこの数値ならうれしいのだけれど]

「もともと高血圧なのに、数値が良すぎるんだけどね」と言ったところ、
「じゃ、別の血圧計で計ってみましょう」ということになって、他の部門へ行って、再測定してみた。
下の数値91、上の数値144。
ほとんどいつもとおんなじ数値。
さらにまた別の部門へ回って血圧を測定するが、88/140となる。
「血圧計によって数値が違うものだから」と説明を受けた。
なお、「でも、心拍数はどれもほとんど一緒だから大丈夫」とも言われた。
こういうのでも、スタッフは悪気はないのだろうけど、信用を失うもとになると思うな。

いつもの血圧
[別部門にあった血圧計]

リハビリ中、こちらはベッドに横たわっているだけで、何もすることがないからスマホでメールをチェックしたりするのだけれど、病院内には"OPD GUEST"というWiFiが飛んでいるらしい。
これは外来者用のWiFiだろうと思いカウンタースタッフのWiFiのログインパスワードをもらおうとしたのだけれど、スタッフが言うには「これはスタッフ用のWiFiで外来患者用のWiFiはない」と言う。
でも、飛んでいる電波は"OPD GUEST"以外に"HOSPITAL STAFF"というのもある。
このスタッフは勘違いしているなと思って、設定画面を見せて説明したが、
「私も"OPD GUEST"を使ってて、これにはパスワードが必要だけど、部外者には秘密なの」と話し方は丁寧だったけど、どうも要領を得ない。
たぶん、このスタッフさんが知らないだけなのだろうと思って、病院入口の受付スタッフに確認したら、ログインパスワードが書かれた紙きれを渡された。
なお、このパスワード、ログインするたびに入力しなくてはならないのが面倒くさい。

膝の冷却治療
[冷却治療は患部に保冷剤を当てるだけ]

腰も膝もほとんど痛みを感じなくなってきたところで、自宅でできるストレッチ・トレーニングと言うのを指導を受け始める。
全部で5種類ほどなのだけれど、毎日少なくとも朝晩2回、それぞれ10回ずつやるようにと指示される。
5種類を朝晩で各10回ということは、100回である。
これを続けないといけないらしい。
こういうのはあんまり得意ではない。
ついつい忘れがちとなってしまう。
でも、朝リハビリに行くと、「ちゃんとやりましたか」とチェックを受ける。
嘘はつきたくないので、口ごもると「ちゃんとやってくださいね」と叱られる。

リハビリも1週間続けた6月15日。
これで朝の病院通いも終了かと思っていたのだけれど、どうも毎日2,616バーツ(日によって金額が少し前後してる)になるカモと見込まれてしまったらしい。
リハビリを開始する前に医師との面会があった。
今回は女医さん。
「どうですか」
との質問に「おかげさまですっかり良くなりました」
と答えたのだけれど、
「そうですか、それは良かった、じゃまた1週間後に」
と言われる。
私はてっきり、また1週間後に経過をチェックしてくれるだけなのかと思ったのだけれど、病院スタッフからまた1週間分のリハビリ・アポイントカードを渡される。
「あれ、まだリハビリ必要なんですか?」と質問したら、
「大丈夫、保険が効くから」とトンチンカンな答えが返ってきた。
「もう、ほとんど痛くないし、毎日通院は勘弁してほしいな」とお願いしたところ、1日おきに通院してリハビリを続けるということで了承された。

毎日のリハビリ請求書
[治療費合計だと、結構な高額医療費ということになりそう]

さて、腰の痛みの原因、よく分からないけど、リハビリ担当から患部周辺のストレッチ・トレーニングをしっかりやって、筋肉を鍛えるように指導されている。
ジョギングしたり、プールで泳いだり、運動に気を付けているつもりだったけれど、この何か月か仕事がなくなって、椅子に座っているだけの時間が1日の大半を占めていたのが故障の原因ではなかったかと思えてきた。
なるべくストレッチ・トレーニングを忘れないようにして、次回お医者さんに会ったらばリハビリからも解放してもらえるようになりたいものだ。

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