10月も最終日を迎え、今月の出来事などを思い出せる範囲で思い出してみて、今月がどんな月であったかを総括してみることにしました。
月初めは台北の空港で夜明かしをして、雨降りの多い東京に数日滞在。
バンコクに戻ってからは、足腰を鍛えるための運動を開始。
来月は台湾へ行って、山登りをするつもりになっている。
登山というのではなく、山岳道路を歩くだけのことだけど、25キロほど歩くつもりなので、そのための体力づくり。
ビルの12階にある職場へもエレベーターを使わず階段で昇り、7階のアパートの部屋からゴミを捨てに行くときも階段と、とにかく暇さえあれば階段の上り下りを続ていた。
7月に日本でデジタルカメラのメモリーカードを買った。
いままで使っていたメモリー容量は256メガだが、今度のは1ギガとほぼ4倍となる。
これだけあれば、好きなだけ穫れそうだし、台湾で山の写真をたくさん撮ろうと思っていた。
私のカメラはオリンパス製で、使用するメモリーはXDカードと言うタイプなのだが、このタイプはバンコクではなかなか見つけられなかった。
日本でもドンキホーテに行ったけど売っておらず、アマゾンでネット注文して取り寄せたものだ。
調べてみると、XDカードはもはやほとんど流通しておらず、いまやオリンパスでさえXDを使わなくなっているらしい。
今のうちにXDカードを購入しておかないと、もう入手できなくなる懸念もある。
その1ギガ容量のXDカードをカメラに装てんしてみる。
台湾へ行く前に、何枚かネコの写真でも試し撮りするつもりでいた。
スクリーンに「カードをフォーマット」するようにとの指示が現れる。
指示に従う。
「すべてのデータが消えるんだよ、いいか」と警告してくる。
構わず進める、、、、、
「ピー、、、、フォーマットできませんでした」
なんだこりゃ、このカード不良品か!!
がっくり、私にとって安い買い物ではなかったのでショックだった。
が、なんとかならないかとパソコンで対処方法を検索してみたら、もっと重要なことが判明。
私のC-750というデジタルカメラは256メガまでのXDカードにしか対応していないらしい。
機種によって容量に制限があるなんて知らなかった。
メモリーなど「大は小を兼ねる」ものだと信じて疑ったことがなかったが、買う前にちゃんと調べておくべきだったと反省する。
[せっかく買ったXDカードだけど、私のカメラでは認識できなかった]
10月13日にタイの国王が逝去された。
公式発表前にすでに情報はリークしていて、私もその対応のために、多少はバタバタとしたが、バンコクの街そのものでは大きな混乱もなかった。
翌日から黒い服喪ネクタイを締めることとなる。
もうだいぶ長いこと冷蔵庫の調子が良くない。
サーモスタットが悪いのかヒーターが故障しているのか知らないが、冷凍庫はギンギンに冷えるのに、冷凍室は全然冷えなくなる。
そうなると、私は冷蔵庫の電源を抜き、冷凍庫の裏にある発泡スチロール製の蓋をこじ開けてみる。
するとラジエーター様の冷却装置が南極か北極の越冬基地のようにキッチリ凍り付いている。
小型の扇風機を冷凍庫内に突っ込んで回し、張り付いた霜や氷を解かす。
張り付いた氷が解け切ってしまえば、再び発泡スチロール製の蓋を閉じて、冷蔵庫の電源を入れる。
それでしばらくは冷蔵庫は冷凍も冷蔵もちゃんと冷える。
が、この作業をとにかく毎週一回は行わないと行けない。
以前にも修理屋に来てもらって400バーツ払って修理してもらったはずだが、全然治っていなかった。
もっとも、「何も壊れてないから大丈夫」との診断で、修理そのものをしていない。
[一週間で冷凍庫の奥は霜だらけ]
そこでもう一度修理を頼んで見たところ、修理に来たおじさんは「この部品かも入れない」とビニールに包まれたボタン型の部品を指さす。
その部品は霜取りセンサーで、故障しているかどうかは、交換してみなくてはわからないとのこと。
「部品代は280バーツで、工賃入れて全部で800バーツだけど、どうする?」と聞かれる。
どうするもなにもこちらは直してほしいので、これでダメでも発注するしかない。
作業は簡単に終わったのだが、終わった後が長かった。
この修理人のおじさん、ペブリ通りのアパート内に小さな雑貨屋もやっているのだが、家電製品の出張との両立が困難だから、だれか手伝ってくれる人はいないかと私に相談を持ち掛けてきた。
私は彼の家族が私のジョギングコース沿いで別の雑貨屋をやっていることを知っている。
いつも私はそこでお米を買っているし、その店には奥さんも何人か娘さんもいる。
だから「娘さんの一人にでも来てもらったらいいじゃないか」と言ったところ、
「いや、それがダメなんだ、嫌だと言っている、あんたの友達紹介してよ」
こんなことを日本人の私に相談しても仕方ないだろうにと思うのだが
「他人を雇うと、お金や商品をごまかすから、泥棒を雇うようなもんだよ、だけど日本人なら胡麻化さないだろ、、、」
なにか勘違いしているようだけど、確かに小さな商店で他人を雇って店番させるのは難しいだろう。
「じゃ、兄弟とか親類はどうなんだね」と私が言ったのが良くなかった。
「兄弟たちとは縁を切ったんだ、親の遺産を俺にだけ分けてくれなかったずるい奴らなんだ、チャチュンサオに土地があったんだ、俺が末っ子で、南部に行ってたから、勝手に処分してしまいやがったんだ、、、」
もうあとは延々と愚痴が続いた。
[交換した霜取りセンサー 交換自体は私でも出来そうな作業だった]
修理から2週間、今のところ冷蔵庫はちゃんと働いてくれている。
月初めの日本一時帰国中に、以前アパートの1階にいた洗濯屋の主人から電話が入る。
別に洗濯屋が私の日本の電話を知っていたわけではなく、携帯電話がローミング設定になっていただけのことである。
「タロー、車の保険手続きするから、車検証とお金用意しろよ」と言う。
このアパートにいるときから副業で自動車保険の勧誘をしている。
ここにいた期は、まぁそれなりに便利ではあったが、いなくなり目が届かなくなると、面倒なことの比重が大きくなる。
「わかったわかった、今度の土曜日に勤務先に取りに来てよ」と約束する。
3等保険に税金の手続きまで込々で9,500バーツということで、安くもないけど面倒な手続きを代行してくれる分の駄賃と思って言い値を支払う。
「コープクンカップ、コープクンマークカップ」とやたらと感謝されるので、やっぱり値切るべきだったかなと思えてくる。
だいたい私は無事故だし、年間走行距離もせいぜい3,000キロ前後。
「来週の金曜までには全部手続き済ませてアパートの管理事務所に預けとくよ」
が、その金曜日になっても車検証も保険もアパートには届いていない。
まったく相変わらず約束を守れない男だ。
さらに1週間待って、まだ届けに来ない。
電話をかけてどうしたのかと尋ねてみたところ
「もう保険の手続きは済んだから大丈夫、車検証の更新とか税金はタローが自分でやってくれよな、書類は今週中に届けるから」
冗談じゃないよ、まったく面倒な手続きまで込々で代行するから頼んでいるのに、面倒なとこだけ残して、まったく無責任極まりない。
「ダメ、ダメ、全部手続きする約束だろ、ちゃんとやってくれよ」
「だったら、もう1週間かかるよ」
しかし、さらに1週間が過ぎても何も連絡をしてこない。
10月22日-23日の1泊2日でネコを連れてプラチュアップキリカンへ行ってきた。
そろそろ雨季も終わって、海で泳ぐのも良さそうだと考えたし、またプラチュアップキリカンのマナオベイの岬に聳える山に登ってみようと計画した。
プラチュアップキリカンと言えばサルのいるガラス山(カオ・チョンクラヂョク)が有名だけど、登山としてはマナオベイのカオ・ワームムアクがすごいらしい。
岬の突端にニュッキリとタケノコが生えてきたような形の山だ。
登山も鎖を手繰りながら上ると言うから面白そうだし、頂上からの眺めも過ぎらしいようだ。
車でのんびりドライブであったが、途中何度も小雨に降られた。
朝6時半に出発をして、プラチュアップキリカンに着いたのがちょうど12時。
ランチには「モスリム食堂(クルア・モスリム)」と看板を出している小さな食堂に入った。
ここで食べた牛肉のマサマン・カレーは美味しかった。
甘ったるいのにかなり唐辛子も入っていてご飯によく合う。
この味はクセになりそう。
[この画像はgoogle mapのストリートビューのモノを転載してます]
そしてマナオベイで泳ぎ始めたのだが、少し沖まで泳いだところで雨が降り出してきた。
スコールのように雨脚が強い。
海面に大粒の雨が叩きつけるように降るので、跳ね上がりが水煙になっている。
灰色の空、黒い海、そして白い水煙と視界が墨の濃淡で3色に塗り分けられたようになった。
なかなか幻想的で素敵な風景だ。
水煙でどっちが浜で、どっちが沖なのかもわからない。
波はない。
水面に浮かび、方向など気にしないで、のんびりと泳ぐ。
海水は温かいが、雨はとても冷たい。
雨が小降りになったところで、モーターボートが向かってきた。
「なんだよ、人が泳いでんのに危ないなぁ」とつぶやいてたら、
ボートに乗った真っ黒に日焼けした兵士に「沖へ出るな、浜へ戻れ」と警告を受ける。
警告をするくらいなら、拾い上げて浜辺までボートに乗せてくれればいいものを、警告だけして行ってしまった。
しかたなく、ビーチへ戻るのだが、猛烈に寒い。
沖の海水は温かかったけど、浅いビーチ近くはスコールで海水が冷えたらしい。
こりゃたまらないと、急いでシャワールームへ向かい、もう海水浴は中止とする。
[雨のマナオベイ]
夜、プラチュアップキリカンの桟橋近くの屋台街を冷やかす。
ここの名物のパイナップルをかじる。
柔らかくて、甘くて、おいしい。
夕食用にと「蓮の葉包飯(カーウ・ホーバイブア)」と言うのを買ってみる。
ニラのお好み焼き風と小さなプラトゥー(鯖の仲間)が一匹付いて30バーツとお手頃価格。
しかし、ご飯にはなぜかかなりのニンニクを混ぜ込んであり、これはちょっと辛かった。
[ニンニクの代わりに生姜を入れてくれてたらよかったのに、酢飯でも悪くないだろう]
翌朝、海岸沿いをジョギングし、シャワーをした後、二度寝をしてしまった。
そして、11時近くになったからカオ・ロームムアク山へ登りに向かう。
標高300メートルほどの山らしいから、2時間もあれば十分だろう、それから昼ごはん食べてバンコクへ向けて出発しようと考えていた。
しかし、山の麓に着いて登山口がどこか銃を構えた警備兵に聞いたのだが、
「今日の受付はもう終わったから、また明日の朝6時に来るように」と言われてしまう。
なんと、軍の敷地内にある山だけあって、勝手に登ったりすることは認められてないらしい。
他の人にも確認したが、どうも朝10時くらいまでに登録を済ませないといけないらしい。
今回の目的達成はできなかった。
残念、また次来る時のお楽しみとしよう。
[カオ・ロームムアクの登山口で門前払い]
「10月26日までにチケットの発券をしないと予約は自動的にキャンセルされる」と言う無情な通知を受けていた。
12月に一時帰国しようといつもの中華航空の予約をしようとしたのだが、帰りの台北=>バンコク間が満席でキャンセル待ちになってしまっていた。
台北を23時に出てバンコクに午前2時に到着するというフライト。
タイペイで5時間ほどの乗り継ぎ時間があるのも好都合。
つい1週間前に調べた時は、空席がたくさんあった。
当然だろう、こんな時間の飛行機なんだからガラガラに決まってる。
そして、いざ予約しようとしたら満席のキャンセル待ち。
中華航空に「ゴールドメンバーなんだからキャンセル待ちなんとかしてよ」と電話で頼み込んでおいた。
そしてその時は「たぶん大丈夫でしょう」と言われていたのだが、いつまでたっても予約が取れたとの連絡が来ない。
そして明日はもう発券期限と言う段になって、もう一度電話したら「あいにくオーハーブッキングしていてチャンスは低いようですから、日付の変更を、、、」と言われてしまった。
どうやら、利用者の多い便ではないのは確かなのだが、そのせいか機材を変更して小型の737型にしたらしい。もともとはエアバスの330だったから、半分になったわけで、そりゃキャンセル待ちも難しいわけだ。
結局、諦めて台北で14時間待ちして翌朝のバンコク行きに予約をして航空券を発券してもらった。
どうせ12月の上旬なんて仕事も暇だろうし、1日長く休んでも影響ないだろう。
気がかりなのは、留守番させてるネコのことだけだ。
当初の希望便は737型にダウンサイズされていたが、変更日の便はジャンボであった。
これはまた幸いと、2階席に席の予約を済ませる。
これで成田=>台北=>バンコクと帰りはずっとビジネスシートを確保できたわけだ。
もう機材変更などしないようにしてもらわなくちゃ。
10月27日夜。突然高熱が出る。
夕方からひどい悪寒もしていた。
いやだなぁ、風邪を引いたかな、雨の海がまずかったかなぁ、、、。
体温を計ったらば40度近い。
こんなに熱が高いのは、いつもの扁桃腺炎かもしれない。
喉が赤くなっているが、扁桃腺炎の割にはのどの痛みはない。
とにかく寒い。
翌朝、早朝から外での仕事が入っていて、ふらつきながら出社。
半日で帰ろうかと思たが、月末近い週末なので、そのまま定時まで働く。
帰宅してベッドにダウン。
頭はいたいし、寒くてブルブルと震えるし、眠れない。
ネコも心配してくれているのか、私の額を舌でペロペロと舐め続けてくれる。
これは熱さましに効果があるのかもしれないけど、ネコの舌はザラザラしていて、かなり痛い。
舐めてくれるより、湯たんぽ代わりになってじっとしててほしいのだが、、、
10月29日、もう出社できる状態ではなくなり、病欠を取らせてもらう。
昼過ぎから、少し楽になったので、病院へ行く。
血液検査をしたらA型インフルエンザとの結果が出た。
「すぐ入院しましょうかね」と言われたが、遠慮させてもらう。
病院内はエアコンの効かせすぎで、こんなところで寝泊りしたら寒くて風邪を引いてしまう。
結局、タイレノールやタミフルなど何種類かの薬をもらって帰宅となった。
診察治療費、8,485バーツ也。
とんでもなく高いけど、保険を利用してキャッシュレス。
「感染力が強いから、外出したらダメだからね」と釘を刺される。
[高い熱がなかなか下がらない]
さて、私はネコと暮らしているが、ネコにインフルエンザがうつったら可哀そうだ。
ネコはとても動物病院へ行くのを嫌がるし、私も仕事があるから、に日中は看病などしてあげられない。
困ったなぁ、どうしたらいいかネットで調べたらば、
「ヒトのインフルエンザはヒトにしか感染しない」と書かれてあった。
つまりネコにインフルエンザをうつしてしまう心配はないらしい。
安心したら気が軽くなった。
10月30日は日曜日だったので、1日中寝てた。
まだ熱は高いが、悪寒はしなくなったようだ。
スタミナを付けようと冷凍のウナギのかば焼きを温めて食べる。
そして、31日月曜日、熱も引いて平熱に戻った。
まだなんだかフラフラするが、熱で体力が落ちているだけだろう。
それと飲みつけない薬を飲んでいたので、胃に不快感がある。
明日からもう薬も飲むのやめてしまおう。
[ちょっと奮発して買った冷凍ウナギ 湯煎より電子レンジで温めた方がふっくらして美味しかった]
10月、どうもあんまりイイ月ではなかったようだ。