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終活
7月18日、バンコクにて
現在生活の拠点はピサヌロークが中心となっている。
バンコクのアパートは借りっぱなしにして、モノも置きっぱなしにしているけれど、コロナの関係もありバンコクへの往復もだんだんと不自由になってきて、バンコクのアパートに戻ることがほとんどなくなってしまった。
それでも、家賃を払い続け、冷蔵庫などにより発生する電気料金や駐車場代なども払っているので、これらバンコクの家賃と光熱費関連はピサヌロークで発生するものよりも金額的に大きくなっている。
今後もバンコクのアパートを借り続けていくべきなのか、判断に迷う。
一か月のうち数日しか利用しないバンコクのアパートにかける費用から考えたら、ホテルに泊まっている方がずっと安上がりで快適なはず。
しかし、バンコクに置いてある家電製品や家具など生活道具を狭いピサヌロークのアパートに持ってくることは物理的に不可能。
どうすべきが、ずっと悩んでいた。

ピサヌロークでの仕事も4月から止まったままで、ピサヌロークから撤退しなくてはならないことだって考えられるし、少なくとも数年後には定年を迎え、晴れて本帰国となるはず。
でも、いまのところは一寸先も闇といった状況で、今後の生活拠点に関する計画が立てられないでいる。

ひとつだけはっきりしていることは、数年以内の本帰国。
そうなると家電製品を処分する必要がある。
バンコクのアパートに置いてある家電製品、いずれも購入して10年以上が経過しており、もう中古屋に持ち込んでも値段が付かないんじゃないかと思われる。
しかし、まだまだ現役で使える連中なので、粗大ごみとして処分してしまいたくない。
それぞれに愛着もある。

冷蔵庫
[大型冷蔵庫が2台も並んでいる]

たとえば、冷蔵庫。
大型のが2台もある。
そのうちの1台は、2001年にチェンマイで暮らし始めた時に購入したものだから、もう20年選手である。
数年前にセンサーなど交換して、まだまだ現役で活躍できるが、最近は電気代節約のためにコンセントを抜いた状態にしている。
20年前にこの冷蔵庫を買ったときのことは今でも覚えている。
カドスアンケオのショッピングセンターに入っているセントラルデパートで買ったものだけれど、
配達されてきた冷蔵庫は、購入した冷蔵庫と違うものであった。
配達してきたスタッフに言っても埒が明かず、デパートに苦情を言ったら、私たちが購入したことになっている冷蔵庫は在庫切れになっていて、納品まで時間がかかる。
この冷蔵庫も良い製品だから、こっちにするようにと言われてしまい、あぜんとしたことがある。
結局は違う製品などではなく、納品まで待つから、ちゃんと注文したものを届けるように念を押した。

もう一台は2007年にバンコクのセントラルデパートで買ったもので、クレジットカードのキャッシュバックキャンペーンを利用した。
当時は妻も長男もバンコクにいたので、冷蔵庫は2台あってもまだ足りないくらいであった。
私が一人暮らしになってからも、日本から買い込んできた食料品を冷蔵庫で長期保管するので、2台の冷蔵庫は重宝していたけれど、
一年半前から日本へは一時帰国できなくなっていて、貯蔵していた食品類もほとんど食べ尽してしまって、現在は冷蔵庫一台でも持て余し気味。

洗濯機
[狭いベランダにおいた洗濯機]

洗濯機はバンコクのアパートに住み始めたばかりの頃、知り合いから中古で買ったもの。
韓国メーカー製の全自動洗濯機で、やはり家族がいたころには、汗をかく土地でもあり、毎日大活躍をしていた。
その後、一人暮らしになってから、洗濯機を回すのは週に一回くらいとなり、ピサヌロークへ移ってからはほとんど使うことがなくなってしまった。
この洗濯機の上にエアコンの室外機が置いてあったのだけれど、去年ネコが死んでしまってから、室外機のところにハトが巣を作って、そこから落ちてくるフンで洗濯機の表面がハトのフンだらけになってなっていた時期がある。
ピサヌロークへ生活の拠点を移した当初は、ときどきネコを連れてバンコクへ戻って来ていたので、ハトも寄り付かなかったのだが、いまでは洗濯機を回す頻度より、洗濯機に付着したフンを掃除する頻度の方が高くなってしまっていた。

テレビ
[ブラウン管式テレビ]

テレビは貰い物である。
帰任するので不要となったテレビとDVDプレーヤーを譲り受けたもので、やはり家族がいた時はテレビをつける機会も多かったけれど、現在では電源コンセントも抜いたままの状態。
それにブラウン管式のテレビは時代遅れとなっている。

それらの中古家電は、不要不急であり、できれば捨ててしまうのではなく、使ってくれる人がいたら嬉しいくらいに思っていたのだけれど、アパートの事務所で家賃を払っているときに居合わせた住み込みのメーバーン一家のご主人(アパート専属のエンジニア)が、喜んでもらい受けるという。
シーナカリンにいる娘が入用なんだとか。
この娘さん、うちの長男とだいたい同じくらいの年齢のはずだけれど、結婚でもして所帯でも持ったのだろうか。
しかも、冷蔵庫、洗濯機、テレビの3点セットを2,000バーツで引き取ってくれるという。
これからも使い続けてくれるなら無料進呈してもいいところだけれど、お金を払って買ったものの方が大事にしてもらえそうな気もするので、2,000バーツで手を打った。

搬出
[洗濯機の運び出し]

そうと決まると、すぐに搬出に取り掛かり、冷蔵庫や洗濯機などが運び出されていった。
洗濯機などは大きすぎてベランダの窓を外さなくては運べなかったけれど、本職がエンジニアなので簡単に窓が外されてしまった。
テレビのリモコンなどは電池を入れっぱなしなしてあったため、液漏れを起こしていた。
冷蔵庫二台のうち、バンコクで追加購入した1台は、そのまま私が使い続けることにした。
まだ食料品が少し残っているし、当面はバンコクのアパートの解約をするまでは、ここにあった方が何かと便利である。

アパートの解約に関しては、いつかすることになるのだろうけれど、もう少し様子見をすることとして、駐車場の契約に関しては、解約も検討課題。
アパートの部屋にめったに帰ってこない以上に、駐車場に車を止める機会はとても少ない。
バンコクへ来るときも、ガソリン代が気になるので鉄道やバスを利用することが多くなっている。
なので、たとえ月々600バーツとは言え、実質的には随分と高い駐車料金を払い続けていることになっている。
さて、さっそく解約を事務所へ申し出ようかと考えたのだけれど、駐車場にはバイクも止めており、もう少し様子を見ることとした。

冷蔵庫跡地
[歯が抜けたようになってしまった冷蔵庫あと]

大型家電が部屋から消えて、すっぽりと空間ができてしまうと、やっぱり寂しさを感じる。
家具などの移動をして、配置換えをすれば部屋をもっと広く使えたり、見栄えも良くなりそうだけれど、いまはまだ家具の移動とかをしたくない。
冷蔵庫の前でネコがじゃれて遊んでいた姿や、洗濯機に登っていたネコなど、ネコの思い出もいっぱいあり、もう少し思い出のままに放置しておきたい。

部屋の中には、本棚や家具など、バンコクを撤収することになったら処分しなくてはならないものがまだまだ残っている。
これらもボチボチ行き先を探してあげたいものだ。

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| 日常 | 11:16 AM | comments (0) | trackback (0) |

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