■かれんだー■
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<<前月 2024年11月 次月>>
■直近記事 20 ■
■コメント■
■カテゴリー■
■アーカイブ■
■2001-2004年の記録■
■ぶろぐ主宰者■
■ぷろぐらむ拝借■
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■その他■
 
■あどみん■
ADMIN ID:
ADMIN PW:

2020-2021 年末年始
今日はもう1月29日、今さらと言う気もするのだけれど、年末年始のことを書いておきます。

2020年という年は、ほんとうにひどい一年だった。
こんな年は、さっさと過ぎ去ってしまえば良いとも思えるのだけれど、時計の針を巻き戻して、あのときああしておけばよかったみたいなことがたくさんあって、2020年が終わてしまう前に、もう一度振り出しからやり直してみたい気持ちの方がもっと強い。

しかし、それでも過ぎてしまった過去は取り戻せないので、そのまま2020年も最終日を迎えてしまった。

12月31日 木曜日
前日からツアーの仕事でウドンタニに滞在。
午前5時前にザ・コテージ・ホテルという宿を出発して、鉄道駅へ向かう。
今回のお客様はバンコクから夜行列車でやってくるご家族。

夜明け前で、まだ真っ暗な駅頭で列車の到着を待つ。
駅前には、列車から降りてきた客を捕まえようと、バイクを改造したと思われる三輪タクシーがズラリと並んでいる。
こんな早朝から、客待ちして、いったいどれだけのお客が取れるというのだろうか?
ウドンタニにはこの手の三輪タクシーがやたらとたくさんいる。
供給過剰と言った感じで、お客を乗せて走っているのを見かけることより、道端でたむろして客待ちしている姿ばかりが目立つ。
たぶん、30年くらい前までは人力の自転車サムロー引きだった人たちが、バイク改造三輪タクシーに昇格したのだろうけれど、それまでのサムロー利用者たちも、自前のバイクや自家用車を乗り回す様になってしまい、結果として利用者が減ってしまっているのだろう。
それでも、三輪タクシーの運転手を続けていくしか、働き方を知らない人たちなのではないだろうか。
そして、この三輪タクシー、いたるところで客待ちしていて、オンボロだし、下層階級庶民の乗り物と言ったイメージなのだけれど、運賃は決して安くない。
ウドンタニの中心部から、バイパス沿いにあるピサヌロークをはじめとした周辺近隣県へのバスが発着するバスターミナルまでの三輪タクシーの運賃が100バーツもする。
運転手たちの言い分としては、お客が少ないから、100バーツでも苦しいという。
しかし、利用者からすると、100バーツはやっぱり高すぎるのである。

ウドンタニ駅
[夜明け前のウドンタニ駅]

バンコクからの寝台特急は、ほぼ定刻にウドンタニへ到着した。
まだ真っ暗だけれど、今日1日のツアーをスタートさせる前に、朝食へ案内する。
行先はカオピヤック・ウドンタニ、私がウドンタニ・うどんと呼んでいるカオピヤックの名店。
カオピヤックという艶があって、うどんそっくりのヌードルが濃厚でとろみのある豚骨スープの中で泳いでいる。
これがやたらと美味しいので、お勧めしたもの。

しかし、このカオピヤック、つい先日まで一杯50バーツだったのが、60バーツに値上げされている。
確かにここのカオピヤックは美味しいのだけれど、60バーツと言うのは、ちょっと高すぎるような気もする。
老舗の人気店だけれど、店自体はごく庶民的なあけっぴろげな大衆食堂に過ぎない。

カオピヤック料金表
[メニューの金額が書き直されている]

タレーブアデーンで定番の赤い蓮見学遊覧船に乗る。
はじめてタレーブアデーンへ来たのは6年前、2015年1月2日であった。
正月明け早々ということで、ボート乗り場は、ボート待ちの人でとても混雑していた。
ボートに乗る順番が回ってくるまでにずいぶんと待たされた記憶があるが、今回は大みそかと言うのに、ボート乗り場にはほとんど人がいない。
バンコク周辺で先日発覚した新型コロナの感染者の拡大で、旅行する人がばったりと減ってしまったようだ。
ここでもコロナで一変した世界が広がっている。
しかし、観光客を乗せた遊覧ボートが少ないので、赤い蓮の海を観賞するには、好都合でもある。

タレーブアデーン
[写真好きの人には、邪魔なボートがウロウロしていないので都合が良いかも]

2月にネコが死んでしまってから、ネコの供養を兼ねて、朝は托鉢僧に喜捨を続けている。
その托鉢僧が回ってくるのが、だいたい6時半ころ。
こちらは、その喜捨をする前に、朝のジョギングをするので、ジョギングの開始時刻は5時45分くらいとなる。
今の時期は、まだそのくらいの時間だと、夜明け前で真っ暗だけど、托鉢への喜捨を終えるころになると、だいぶ明るくなって、朝らしくなる。
つまり、この1年、太陽が昇ってくるより早くから活動を開始してきたわけだけど、その今年の太陽も今日が見納め。
チェンカーンのサンセットクルーズの船上から、今年最後の夕日を見送った。

サンセット
[メコン川に沈んでいくチェンカーンの夕日]

メコン川沿いの小さな町、パークチョムというところに宿を取っており、その町へ入る手前、道路沿いの小さな食堂に入って夕食をドライバーと一緒に食べる。
田舎なので、日没後に営業している食堂を見つけることは、困難だけれど、運よく開いている食堂があった。
店には他にもお客がいて、酒盛りをしているように見えたのだけれど、実際に店に入って、テーブルに着いてみたらば、酒盛りをしているのはお客ではなく、店の人たちであった。
つまり、まだ営業を続けていたのではなく、たんに自分の店で年末のパーティーをしていたにすぎないということらしい。
それでも、追い返されるでもなく、快く注文を受けてくれた。

店は川沿いの道から少し斜面を上がったところにあり、周辺には全く灯りがない。
ときどき道を走る車のヘッドライトが通り過ぎていくだけである。
料理はタイ料理だけだったけれど、スパゲッティー・パッキーマオというタイ風の唐辛子や胡椒をやたらと効かせたスパゲティーもあった。
しかし、料理を作っている人も既にしこたま飲んでいて、味覚が麻痺しているのか、出てくる料理の辛いことと言ったらもう大変であった。
テーブルを囲んだドライバーも「こりゃ無理だ」とギブアップするくらいの辛さであったけれども、1年の最後の夕食を残したんでは、また来年もロクなことが起きないだろうと、ビールで口内の火事を鎮火させながら食べ尽した。

ヤムタクライ
[半端じゃない辛さのヤムタクライ]

2020年最後の寝床は、パークチョムにあるバンガローでドライバーさんと同衾である。
年末ということもあり、人気観光地のチェンカーンに部屋はなく、チェンカーンから40キロ近く離れたところまで流れてきた訳だ。
しかも、夜も更けてからの到着で、明日は夜明け前に出発しなくてはならない。
木賃宿同然のバンガローで、今年を締めくくるとは、なんとも2020年らしい終わり方とも思える。
さっき辛い辛いと言いながらビールを飲んだのだけれども、まだ飲み足りないが、バンガローの中で続きを飲むと、明日もハンドルを握ってくれるドライバーさんがゆっくり休めないだろうと思い、バンガローから抜け出し、ベンチでラオカーオというタイの米焼酎を舐め始める。
ちょっと肌寒いけれど、夜空を見上げたら、満月のようにまん丸い月が照っていた。

月夜
[パークチョムのバンガローを照らす月]

わびしい大みそかになることは、最初から予想されていたので、あらかじめ「年越しそば」を持参してきていた。
カップ麺でお湯を入れるだけ。
日本のカップ麺なので、カップの中にはフォークも入っていない。
それも事前に予想されていたので、割り箸も持参。

静まり返った、屋外で、カップ麺の年越しそば、カウントダウンとか、ガラパーティーなどとは全く無縁。
ただ、月だけは丸く明るかった。

カップ麺
[年越しそば]

タイにはお寺はたくさんあるけれど、除夜の鐘と言うのは叩かないようで、どこからも鐘の音は聞こえてこなかった。
トッケーというお化けヤモリの声は聞こえてきたし、カウントダウンだろうか、盛大ではないけれど、花火の上がる音も聞こえてきて、年は明けて、2021年が始まった。

2021年1月1日
年末から引き続いてのツアーを担当しているけど、年が改まったので、これが仕事始めということになるのだろうか?
今朝は近くの山の上から初日の出を拝んでいただくスケジュールが組まれているので、夜明け前から業務開始。

近くの山と言うのは、プーラムドゥアンという山と言うよりも丘で、麓からロットイーテックと呼ばれる農業用の耕運機を改造した荷車に乗って登っていく。
前回ここに来た時は、雲海と言うか、朝靄にすっぽり包まれて、すべてが真っ白で、視界ゼロの状況であったけれど、今朝は雲海も朝霧も発生していない。
しかし、空は晴れてもおらず、曇りがち。
これでは、ご来光も無理ではないかと危惧したけれど、雲の切れ間からほんの少し、そして短時間であったけれど、ご来光を拝むことができた。

初日の出
[プーラムドゥアンでのご来光]

今年は少しはいいことがあるのだろうか、、、。
一瞬のご来光の後、山から下りて、お客様はリゾートホテルでご朝食。
その間、広いリゾートの敷地の中を散歩していたら、ネコが2匹いた。
2021年の最初に出会ったネコということになる。
2匹いて、黒猫の方は、人見知りして、近くに行くと警戒して逃げてしまったが、三毛猫は、人懐っこくて寄ってきた。
リゾートの人にここで飼っているのかと聞いてみたら、飼い猫ではなく、誰かがこの辺に捨てていったネコだろうという。
このネコたちにも、今年は良いことがありますように。

三毛猫
[ちゃんと食べ物にありつけているのだろうか]

午後にカオコーにあるワットパーソンゲーオという最近人気のお寺へ初詣。
ここはインスタ映えするとのことで、去年のお正月休みは大渋滞を巻き起こしたりしたが、ここでもやはりコロナによる旅行自粛で、観光客が減って、大した渋滞に巻き込まれることなく、行くことができた。
それでも、寺院の境内は、参拝者と言うより観光客で埋め尽くされていた。

ワットパーソンゲーオ
[元旦のワットパーソンゲーオ]

夕刻、日没時にはピサヌローク県、ヌーンマプラーンのバーンムンで夕焼け空を煙がたなびくように飛んでいくコウモリを眺めた。
2020年は新型コロナウイルスの感染源との汚名もかぶせられたコウモリだけど、もともとコウモリとは「幸守」と当て字をしたり、古来中国では"蝙蝠"の発音が"福に変ずる"という変福に似ていると言われ、縁起良しとされていたらしい。
年の初めに無数のコウモリを見ることができたので、新しい1年こそは、なんとしても良い年になってほしい。

夕焼けに飛ぶコウモリ
[バーンムンの洞窟から飛び立つ無数のコウモリ]

| https://chiangmaikk.com/blog/index.php?e=180 |
| 日常 | 06:40 PM | comments (0) | trackback (0) |

PAGE TOP ↑