また早いもので、11月も下旬になってしまいました。
前回、ブログを書いてからもう一か月以上も放置していたことになります。
この一か月間の間のハイライトと言うべきは、ロイクラトンでした。
今年のロイクラトンは、10月31日でしたが、会社の仕事として請け負ったスコータイ・ロイクラトンのツアーはそれより一週間早い10月23日からのものでした。
しかし、この仕事、自分でもがっかりするほどの失策の連続でした。
10月23日、ケチの付き始めは、バンコクから飛んでくる飛行機の遅れから始まりました。
スタッフも大人数の扱いに慣れておらず、スタッフが団子になってボーっとしてたり、おしゃべりしてたり。
スコータイでのイベントも、予定されていたプログラム通りには進行していないし、観光局に用意してもらうことになっていたクーポン券も人数分そろってなかった。
こちらの問題もあったけど、イベント主催者の対応にも随分と泣かされた。
[遺跡のライトアップはされてて、にぎやかだけど、メインとなる見どころがない]
そして、その翌週、ロイクラトンの本番にもまたまたツアーを引率。
今回のイベントは間際になって、どんでん返しの連続で、バタバタしたのだけれど、当初、「今年は中止」と発表されていたライトアンドサウンド・ショーが急遽開催されることになった。
しかも、無料で入場できるとの発表。
先週はイベントに目玉がないと感じていたけれど、ライトアンドサウンド・ショーが開催されれば、それだけでスコータイまで出かけていく価値がある。
でも、気になるのは「無料」で開催されることだ。
無料で誰でも見られるが、見られる人数は限られているわけで、主催者に確認したら「開演の30分前には来た方が良い」という。
当然だろう。
で、その前々日に見に行かれた知人によれば、「19:30からのショーだけど、1時間前にはもう行列ができていた」という。
当日、これは2時間前には並ぶべきかもしれないと考えて、まだ西日で暑い最中に行列に並び始める。
既に行列の先頭から100メートルほど離れているだろうか、会場には800人収容できると言っていたから、この程度ならある程度良い席を確保できそうだと思った。
しかし、食べ物の屋台の前に並んでいるのは、辛かった。
火を使うので、日差し以外にも熱風を浴びることになる。
[ライトアンドサウンドショーの行列]
長いこと並び、18:45頃になって開場になったらしい。
既に私たちの後ろには長蛇の列ができている。
会場内にどんどんと人が入って行くのが見える。
しかし、列はちっとも動かない。
19:00になっても、列は20メートルと前に進まない。
20メートル進んだと言っても、列自体が前に進んだのではなく、途中で痺れを切らして列から離脱した人が出たからに他ならない。
19:15、入場が打ち切られた様子。
ちょっと入口の状況を見に行って見たら、愕然とした。
入口周辺には行列なんかは全然形成されていない。
ただの人だかりが幾重にも囲んでいるだけ。
しかも、誘導整理するスタッフもいない。
イベントのスタッフは、入り口を入った中に立っているだけ。
中にいるスタッフに声をかけて聞いてみると、「もう満員になったから、入場できないけど、今日は特別に21:30からもう1回上演するつもりだ」とのこと。
冗談じゃない。
またさらに2時間も待つなんて、しかも、こんな状況では2時間後だってまた入場できる確約はない。
それにしても、私はタイ人がほとほと分からなくなった。
列に並ばずに、割り込みと言うか、入り込む人がいるのは理解できる。
そして、タイの人たちは、割り込まれても「マイペンライ」で気にしてなさそうな人も多いのは知っている。
注意したりして、モメ事を何より嫌う性格の人たちだから。
でも、理解できないのは、2時間以上も並んでいて、入れないとわかっても、やっぱり「マイペンライ」の精神。
さらに、この期に及んでもまだじっと並んでいる人たち。
私は、マイペンライ精神をまだ会得していないので、悪あがきに終始しました。
そして、遺跡の壁によじ登って、チラリとだけでも見てやることにしました。
座ってなんかは見れませんし、立ちっぱなしも辛いのですが、少しは見れました。
11月13日と14日にシラチャで旅行説明会が開催されるので、ついでにバンコクでも仕事をこなそうと11日からピサヌロークを離れる。
シラチャへの土産としてピンク色のソムオーを仕入れていく。
ピサヌローク駅の北側に来ている小型トラックの荷台で売っているもので、驚くくらい値段が高い。
一粒が120バーツという。
私がときどき食べるソムオーは白いものだけれども、一粒10バーツから20バーツ。
それでも、十分美味しい。
それが120バーツになるとどんなもんなんだろうか?
品種はタプティムサヤームというそうだ。
ピサヌロークのスタッフに聞いても、食べたことがないという。
ネットで調べてみるとバンコクのオートーコー市場で1000バーツで売られていたとか、高級デパートでは700バーツだったとかのブログがヒットする。
ますます好奇心が湧いてくる。
何日か通って、ちょっとだけ試食をさせてもらう。
[タプティムサヤーム これは100バーツ]
酸味も、ソムオー独特の苦みもなくて、上品な甘さと瑞々しさ。
確かに美味しい。
でも、なんか酸味や苦みと言ったソムオーらしさがないと、私の舌には物足りない感じ。
うーむ、もし自分で食べるんだったら、いつもの安いソムオーでイイかな。
でも、プレゼント用には、見た目もきれいだから、この高級品もありかもしれない。
ロイクラトンのツアー以来、体力が落ちている気がする。
身体がだるい。
それでも、休めないし、休日もない。
鍛えておかないと、なし崩しにダメになってしまいそうなので、夜明け前のジョギングだけは続ける。
このところ、乾季に入りジョギングのルートでカブトムシをよく見かける。
そして、なんと大きなカニも見つけた。
[道端で見かけたカニ]
大きなハサミを持った立派なカニが、舗装された道路を横歩きしている。
この辺りには、田んぼもあるから田んぼから這い出してきたのだろうか。
タイの人たちは、青パパイヤを使ったソムタムによくカニを入れる。
そのカニは淡水のカニだそうで、たぶんこんなカニを使っているんじゃないかと思う。
タイの人はソムタムが大好きだから、毎日たくさんのカニがすり鉢で青パパイヤと一緒に叩き潰され、唐辛子まみれになって食べられてるんだろう。
このカニもボヤボヤしているとソムタムになってしまうかもしれない。
11月7日、気分転換を兼ねて、出社前にナーン川沿いにあるナイトバザールで、朝だけ営業のベトナム朝食屋台へ立ち寄る。
格別に美味しいわけでもないけど、なんとなく異国情緒と言うか、雰囲気があって、気分転換にはもってこい。
カイカタと呼ばれる小さなアルミ製の両手鍋にソーセージや目玉焼き、そして甘辛く味付けされた豚ひき肉が入っている。
この豚ひき肉はミニバゲットにも挟んである。
ミニバケットと言っても焼き立てのフランスパンのようなパリパリ感はない。
なんとなく、コッペパンとフランスパンの中間みたいなパン。
[ナーン川沿いのベトナム風朝食の屋台にて]
そして、アルミフィルタで落とすコーヒー。
練乳がたっぷり入っているので、コーヒーの香りもしないけど、なんとなくまだ行ったことのないベトナムで朝を迎えたような気分になれる。
11月8日、体力の限界を感じて、1日休みを取る。
休んで何をするか、朝から飲んでみたい。
[ビール、タイ焼酎、ピーナッツ、しあわせ]
まずは、軽ーくビールを一本飲み乾して、飲みかけで少し残っていたタイの焼酎、ブラック・コックという銘柄も舐める。
つまみはピーナッツ。
先日ピンクのソムオーを売っている近くの乾物屋で1キロ、90バーツで買ったもの。
ソムオーを見ていたら、ピーナッツを炒る香ばしい香りがして、惹きつけられるように買ったものだけども、こうして食べてみるとやっぱり美味しい。
コンピニで10バーツくらいで売っている小袋のピーナッツと違って粒もそろって、断然美味しいし、それに安上がり。
目覚めの一杯を飲んで、今日は昼寝でもしようと思っていたのだけれど、酔いが回る前にメールやメッセージの着信が続く。それに対応しているうちに、お昼過ぎとなり、午後からはこの下宿部屋、壁が太陽光線に焼かれて室内がとても熱くなって、眠れたものではない。
[部屋にただ一つの窓]
ベッドにも窓から強烈な太陽光線が差し込んでくる。
カーテンを閉めれば、熱気がこもるし、私のネコも日中ここで留守番しているときは、暑くて辛かったことだろう。
アルコールが少し回ってくると、ネコのことばかりが思い出される。
冷蔵庫の性能が悪くて、冷凍庫にやたらと霜が付く。
こんな暑い日の午後には冷蔵庫の霜取りでもすることにした。
冷蔵庫の電源を抜き、冷凍庫のモノを発泡スチロールの中に移し、小型扇風機で冷凍庫の中に風を送り込む。
[冷蔵庫から落とした霜]
15分もすると、冷凍庫の壁面からよくもこんなにと思うほどの氷の板が剥がれ落ちてきた。
あんまり冷えない冷蔵庫なのに、どうしてこんなに分厚い氷の板を張り巡らせるのだろうか?
冷蔵庫から出てきた霜が凍った氷を洗面器に放り込み、そのまま室内に放置してみた。
これで少しは涼しくなるかと思ったけれど、この程度ではちっとも涼しくならなかった。
11月11日と12日の2日間はバンコクで勤務する。
バンコクでもミーティングやら書類の作成やらでバタバタとする。
でも、バンコクのアパートは、ピサヌロークと比べて居心地が良い。
部屋の扉を開けた時、ムッとするようなこともないし、風が通り抜けるので涼しい。
それと基本的に東向きの部屋なので、西日は当たらず、日の出の景色が楽しめる。
[バンコクの朝焼け]
13日からはシラチャだけれど、シラチャの子供たちにプレゼントをしようとカブトムシを連れてきた。
バンコクもそうだろうけど、シラチャでもカブトムシを見たことのない子供たちがたくさんいるらしい。
なんでも、先日シラチャへカブトムシを一匹70バーツくらいで売りに来た業者があって、随分とたくさん売れたそうだ。
[ピサヌロークにはたくさんいるカブトムシ]
シラチャではスタッフと夕食を共にした。
台湾小吃という食堂で食べたのだけれど、ずいぶんとたくさん食べた。
水餃子や小籠包、炒め物など、食べるだけでなく話もした。
日本語でこうして食事をしながら会話をするのは、随分と久しぶりな感じがする。
紹興酒もちょっと高かったけれど奮発した。
店の名前は台湾小吃だけれど、大陸の紹興酒しか置いてなかった。
タイには台湾の紹興酒を輸入している業者がないのだろうか?
シラチャで泊った宿も悪くなかった。
シラチャレジデンスと言った大通りから少し奥に入ったコンドミニアムで、部屋はきれいで大きく、広いバスルームにはバスタブまで付いてる。
もっとも、お風呂に浸かるのを楽しみにしてたけど、夜は紹興酒に酔って、バタンキューだったし、朝起きてお湯を張ったけど、あまり熱いお湯は出てこなかった。
で、カブトムシだけれども、カブトムシたちは、夜中の間に脱走していなくなっていた。
きっとシラチャの支店内のどこかに隠れているはずだろうけど、ちょっと探したくらいでは見つけられるものではない。
子供たちへのプレゼント、残念ながら中止と相成りました。
11月15日にピサヌロークへ戻った。
正直なところバテバテ。
夕食を作る気力もないので、下宿近くのペピロークというナーン川に浮かぶ食堂に入った。
ここはピサヌロークに来た当初によくネコを連れて食べに来たところ。
ここのソムタムのセットがお気に入り。
しかし、今日はほぼ満席の大盛況。
なんとか隅の方にテーブルを用意してもらう。
ネコの写真をテーブルに飾って、ビールを飲む。
ここはこのところ連日大盛況。
値段はピサヌロークとしては安くない部類なのに、以前と比べてすごく繁盛している。
翌朝、目が覚めたらもう夜が明けていた。
夜明けのジョギングをさぼってしまった。
シラチャでも走らなかったので、これで4日連続でのさぼり。
そして、その翌朝もまた、走れなかった。
走れなかっただけでなく、職場でも体調が思わしくなくて、午後から病院へ行くことにした。
「風邪の引き初めでしょう」ということで、やたらとたくさんの薬をもらう。
保険会社に伝票を回すからだろうか、いつも絶対に飲みきらないくらいの薬を処方される。
そして、飲みきらない薬が冷蔵庫にいっぱい入ったままになっている。
飲むのはタイレノールとノド飴くらい。
11月18日にはようやく体調も回復して、夜明けのジョギングを再開する。
走り始めてしばらくすると東の空がオレンジ色に染まり始めてくる。
[ナーン川の向こう側から朝がやってくる]
ピサヌロークにいるとよく方向が分からなくなる。どっちが東で、北はどっちかなどあやふやになってしまう。
たぶんナーン川が市内を蛇行して流れているからだろう。
川の流れる方向が、南向きだったり、西向きだったり、はたまた北向きだったりするので、川が北から南へ流れていると思い込んでいる私は、東西南北が分からなくなってしまう。
ジョギングのあとは僧侶へのタンブン。
[托鉢僧]
時刻はもう6時半。
すっかり夜が明けて、明るくなっている。