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台風19号と一時帰国
10月11日 金曜日

大型の台風が関東地方に接近しているらしい。
今日からの一時帰国、台風上陸より一日早く成田に着陸できそうなのだけど、すでに電車などは台風接近に伴って計画運休なども発表されている。

ピサヌロークからバンコクまでは夜行列車に乗り、早朝のドンムアン駅に到着。
ドンムアン空港からスワナプーム空港までは午前5時のシャトルバス。
何度も利用しているけど、このシャトルバス受付係員の態度が気に入らない。
毎度非常に不愉快な印象を受ける。
まるで動物に指図するかのような言葉での説明なしの対応。

不愉快を我慢してバスに乗り込むと、バスはほぼ満席。
今朝の始発バスだから、このバスを待っていた人もたくさんいたのだろう。
なんとか空いてる席を見つけて座ることができた。
スワナプーム空港まで45分ほど。
バスの中はエアコンの効き過ぎで寒かった。

バンコク空港でタイバーツから日本円に両替を行う。
こんな早朝からすでに両替所がオープンしてて、首尾よく良いレートで日本円を入手。

バンコクから台北までの飛行機は意外なことに満席であった。
いつもはガラガラで、そのうち便が廃止になるのではないかと心配してきたけれど、今朝は私の隣も空席になっていない。
ふだん中華航空のエアバスでは8Dというスクリーン前の座席を指定してきたが、今回は非常口横の座席にしてみた。
足元は広いが、正面に客室乗務員が座られるのは、あんまり居心地が良くない。

ラウンジでしっかり朝食を食べてきたが、機内食も出されると食べてしまう。
メニューはタイ風で前菜にソムタム風サラダ、メインが豚肉の赤カレー(ゲーンペット)、デザートはカオニャオ・マムアン風にもち米のプディングの上にマンゴージャムを載せたもの。
味はそれほど辛くはないので、ちょっと物足りない。

タイ風機内食
[左側には切り干し大根の煮付け]

今回の一時帰国では、ラビットスクーター用のバッテリーをタイから持ち帰ることにしている。
バンコクで飛行機にチェックインをする際に荷物に鉛バッテリーが入っていることを申告したら、預け荷物ではなく、手荷物にするように指示される。
その手荷物に入れたバッテリーだけれど、バンコクの手荷物検査では特に問題はなかったが、台北空港の乗継での手荷物検査で引っかかった。
手荷物にバッテリーの持ち込みは禁止されているという。
こちらはバンコクの空港で中華航空の係員に確認し、バンコクの手荷物検査でもパスしていることを訴えたが、
「ここは台湾だから、台湾のルールで認められない」と頑として聞き入れない態度。
こうした態度は、きちんと規律を守っているので好意が持てるのだけれど、しかし、私としてはバッテリーを持ち帰りたい。
「このバッテリーにはまだ希硫酸を入れていないので、危険物ではなく、ただの鉛の塊に過ぎない。
手荷物検査を実施する目的は危険物の持ち込みを排除することのはず、なのに危険物ではない鉛の塊を持ち込ませないのはどういうことだ」と食い下がる。

「希硫酸が入っていないことがどうしてわかる?」と係官も一歩も引かない。
私はバッテリーのキャップをすべて外して、バッテリーを逆さまにして見せる。
「ほら、なにも出てこないでしょ」と言ったが、それでも納得しない。
「中を開いて確認できなければダメだ」とまで言う。
こちらも、ここまで来たら意地なっているので、
「ナイフを貸してくれ!」と言って小型ナイフを受け取り、バッテリーの上部に切れ目を入れていく。
なかなか、小型ナイフでは大変なのだが、少しずつ、切れ目が入って、内部が覗けるようになってきた。
が、そのうちナイフの方が真っ二つに折れてしまった。
借りたナイフを折ってしまったことに詫びを言ったら、
「どうせ没収して廃棄するものだから大丈夫」と言う。

しかし、新しいナイフはもう貸してくれず、「もうこのバッテリーは使い物にならないだろう」と言う。
でも、こちらも意地なので、「使えなくても日本へ持ち帰る」と主張する。
そろそろ係官もウンザリしている様子が見えるが、こちらはゲーム感覚で楽しみ始めている。
「ダメだというのなら、そのことが記載されている書類を提示すべきだ」と主張。
このあたりが係官に好感が持てる部分なのだが、まじめに書類をさがし始めたりする。
こちらは係官が書類をさがしたり、あちこち問い合わせているのを見物する。

「機内に持ち込むならこの書面に署名してください」
どうやら、私はゲームに勝ったらしい。
すでに乗継便はファイナルコールになっている。
係官と握手を交わしてゲートへ急ぐ。

バッテリー
[ナイフで切り裂いてまでして持ち込んだバッテリー]

成田までの飛行機もほぼ満席であった。
座席はいつもの8Dで、こちらはちゃんと隣の席が空席になっていた。
機内では「長いお別れ」という映画を見る。
山崎努が主演する痴呆老人のストーリー。
私もこの手の映画に興味を覚える年になったようだ。

日本に近づくにつれて台風の影響か飛行機が揺れ始め、機内サービスも中断されがちとなる。
そして、成田までのフライトも少し迂回でもしたのか時間がかかった。
すでに台風の影響で雨が降る中、無事に着陸。

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10月12日 土曜日

今晩あたり台風が直撃するらしいが、午前中はまだ風も弱く、普通の雨模様地変わらない。
ちょっと距離があるけれど、傘をさして墓参りに行ってくる。
行きに比べて、帰りは少し風も雨も強まったようで、靴やズボン、シャツまで濡れてしまう。

今回はラビットスクーター2号機の整備をしたいと思っていたが、雨天延期。
テレビは通常番組を変更して、延々と台風関連の情報を流している。
どうやらとてつもない台風ということらしい。
午後からは都内の電車もみんな止まっているらしい。

雨
[時間の経過でだんだんと雨脚が強くなってきている]

今月は妻の誕生日だったので、もう日は過ぎてしまったが、ささやかな誕生日祝いをしたいと思っていた。
祝ってあげたいという気持ちより、なんとなく日頃のストレスや疲れがたまっているので、ハッピーバースデーなんて言いながらケーキでも食べたら気分的に晴れそうな気がしただけのことである。

午前中に墓参りする際に通りかかった商店街ではスーパーだけがかろうじて店をあけていたのを思い出し、スーパーまでケーキを買いに出る。
しかし、スーパーも営業は正午で打ち切ったとかで、商店街の店はすべて閉まってしまっていた。
しかたなく、唯一営業していた近所のコンビニへ入ったが、食料品の陳列棚は空っぽ。
もちろんケーキなんてありゃしない。
かろうじて残っていたのはバームクーヘンとバナナケーキ。
こんなものでもローソク立てればハッピーバースデーになるかと買って帰る。

夜になって、風雨は強まっているようだけれど、鉄筋コンクリートの集合住宅の中にいると、なんだか台風の実感がわかない。

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10月13日 日曜日

台風一過、青空が広がり、朝の光がまぶしい。
風はまだ少し吹いているけれど、周辺の木立も、葉っぱが少し落ちたくらいで、枝が折れたり、木が倒れたりしているところはないようだ。
しかし、テレビのニュースを見ると、東京以外ではずいぶんと被害が出ているらしい。
特にあちこちの川で堤防が決壊して、洪水が発生していたらしい。

台風一過
[宇宙空間を思わせるような快晴]

朝からラビットスクーター2号機の整備に取り掛かる。
もう何年もエンジンをかけていない。
錆びてしまったのか、潤滑油が固まっているのか、あちこち動かなくなっいる個所も多い。
二号機はだいぶ前に廃車届を出しているので、公道を走られるわけにはいかないけれど、せめてエンジンくらいは回る状態に保ちたいと思っている。
さっそく新しいバッテリーを載せて、スタートボタンを押す。
エンジンは始動しない。
そのうちにバッテリーも上がってしまった。

仕方なしに1号機を動かしてみようとするが、こちらもエンジンがかからない。
おかしいなと思って確認するとガソリンがタンクに全く入っていない。
前回の一時帰国でガソリンを満タンにしていたはずなのに、どうやらガソリンがどこかで漏れてしまっていたようだ。
まったくのすっからかん。
キャブレターの目詰まりなら、タンクに少しは残っていそうだし、燃料コックも閉じたまま。
が、その燃料コックの締め付けが悪かったのか、コックの取り付け部分が油でヌルヌルしている。
燃料コックを締め付けなおし、ガソリンスタンドまで1号機を押していく。
ガソリンを少量入れて、スターターを押すと、しばらくしてエンジンがかかり、戻りは久しぶりにラビットに乗って帰ることができた。

昼から弟が来て、妻も一緒に母親の墓参りに行く。
小平霊園の木々も台風の被害はなかったようだ。
2歳違いの弟とも、健康状態の話題が多くなっている。
弟は睡眠時の無呼吸症候群があるようで、睡眠時は呼吸器を付けて寝ているとのこと。
孤独死した母親の死亡原因は特定されていないが、たぶん睡眠時無呼吸症候群によるものと思われるので、弟にも遺伝してしまっているらしい。
弟も独り暮らしをしているので気にかかる。

夕食にビールを飲む。
日本のビールは味がしっかりしていて美味しい。

ビール
[キリンラガービールの秋味だそうな]

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10月14日 月曜日

昨日は快晴だったのに、また小雨模様の天気。

弟と父親のところへ顔を出しに行く。
妻も一緒で、息子も現地合流する。
歳は84で、去年ケガをしてからすっかり歩けなくなってしまったらしい。
片方の耳もほとんど聴力がないらしいが、頭の方はしっかりしているようなので、痴呆の心配はまだなさそうだ。
ファミレス風のしゃぶしゃぶ屋で昼食を食べたが、店は若い家族連れでいっぱいであった。
しゃぶしゃぶと言っても、豚しゃぶで、タレや野菜類はセルフサービスになっているので、店内は常に人が行き来してせわしない。
お肉はいくつかのコースに分かれていて、それぞれが食べ放題となっている。
どれにしてよいのかわからないので、一番高いコースにしておく。
私はあんまり肉を食べたいとは思わないので、ご飯ばかりを食べていた。
別料金のドリンクバーでも、炭酸飲料ばかりで、飲みたいと思うものがなかった。
それでも、お会計は2万円近くになっていた。
こうした店は、若い人向けなのだろう。

夕刻から雨も上がったので、再び2号機の整備を再開する。
点火プラグからは火花も飛んでいるようだし、ラビットスクーターは単純構造なので、エンジンがかからない原因は、燃料が来ていないことによるものと考えられる。
キャブレターが目詰まりを起こしている可能性が高そうなので、吸気バルブを手のひらで塞いでスターターを押すと、数年ぶりでエンジンが回り始め、白煙をモクモクと吹き上がってきた。
燃料のガソリンも、廃車前に給油したものだから、たぶん5年以上は経過して、相当腐っているはずだけれど、エンジンは回っている。
キャブレターの調整がされていないため、アイドリングの回転数が高すぎて、トルコンの2号機は無人のまま走り出そうとしてしまい、慌ててエンジンを止める。
まだ2号機に乗って走るには、相当な整備を要するだろうけど、エンジンだけでも回り始めたことは、感激に値する。

ラビットスクーター2号機
[白煙を吐きながらエンジン始動]

夕食は西友ストアまで行き、弁当で済ます。
ここも食材がほとんど陳列棚に並んでいない。
東京はこんなにも台風に弱かったのだろうかと思う。

<hr>

10月15日 火曜日

タイへ戻る日。
そして、本当は今日が母親の命日。
空港へ向かう前に自転車に乗って墓参りに行く。
死んで10年になる。
10年間、墓参りには来ているが、何も法事をやったことがない。

午前10時に家を出る。
東京駅日本橋口から成田空港へは、予約をしておいたバスより一本早いバスに乗ることができた。
しかも、このバスは銀座を経由していた。
何年振りかで銀座通りを眺めることができた。
昔見てきた銀座通りと比べると、道幅がずいぶん狭いような気がした。
日頃見慣れたバンコクあたりの大通と比べると、東京の銀座通りも狭く感じるのかもしれない。

中華航空のチェックインカウンターは大混雑していた。
優先カウンターも長い行列になっている。
台風の後だから、欠航便から振替客が溢れているのかもしれないけど、チェックインまで20分もかかってしまった。
そして乗り込んだ機内も超満員であった。
プレミアムクラスのシートをもらったが、ここも満席。

中華航空カウンター
[台風の後の混乱はこんなところにも]

台北の乗継時間を利用して南崁の街まで行く。
空港でバスを待つが、係員から切符売り場で乗車整理券をもらうように指示される。
さらにバスの運賃は交通系カードで払うと50元だけど、現金なら20元だと教えてくれる。
これで以前から疑問に思っていたことがひとつはっきりした。
毎度南崁へのバス代が高かったりも安かったりしていたのでバス会社によって料金が違うのだろうかと考えていたが、一般的に割引があったりする交通系カードより現金払いがお得なこともあるとは知らなかった。

南崁では市場で台湾うどんを買う。
カールフールで冷凍餃子を買う。
わざわざ台湾に入国して、バス賃払うまでのことでもないけれど、こうして夕刻の台湾の街を歩くのは面白い。
何が面白いかは説明しにくいけど、なんとなくノスタルジックだったりして、いい感じなのである。

空港に戻り、飛行機を待つまでの間中華航空のラウンジで夕食をいただく。
ヌードルコーナーでは牛肉麺を食べる。
ブッフェラインのラインナップが少し変わっていた。
以前は台湾風イタリアンが中心で、茹で過ぎパスタや肉団子なんかがあったけれど、今日はタイ風のメニューが並んでいる。
豚ひき肉のバジルと唐辛子炒めとか、タイ風チキンのココナツカレーなんてものもある。
しかし、味はタイ料理のキレはあまりなく、バジル炒めはガパオと言うより、バジル入り魯肉飯と言った感じであった。
タイ風以外に麻婆豆腐なんかもあったが、こちらも四川風のピリ辛ではなく、山椒こそ効いているが、味付けはやはり台湾料理っぽい。

台湾風ガパオ炒め
[これが台湾の空港にあったタイ風豚肉のバジルと唐辛子炒め]

バンコクまでフライトもまた満席であった。
またまた客室乗務員と向き合う非常口横席。
隣には華僑の中年女性。
午前1時にバンコク到着。
バンコクのアパートまでのタクシーはなかなかメーター通りで行ってくれる車がなくて、みんな300バーツなどと言う。
何台のもタクシーをやり過ごして、やっとメーターで行くという運転手の車に乗る。

終わり

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| 日常 | 06:16 PM | comments (0) | trackback (0) |

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