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北海道旅行第1日目(小樽)
10月28日 日曜日
午前5時に台北は北投温泉の月光荘を出る。
部屋の鍵だけ受け付け台に戻して静かに立ち去ろうとしたが、受け付け台で寝ていた女性従業員を起こしてしまったようだ。

夜明け前でまだ暗い中バスを待つ。
バスは午前5時から、MRTは午前6時が始発らしいので、朝一番に空港へ向かうためにはバスの方が早い。

バスに乗ること30分ほど。
日曜日の早朝ということもあり、渋滞もなく、スムースに台北の繁華街に入って、庫倫街で降りる。
そろそろ台北の街も朝を迎えたようで、朝食を売る店や屋台が店開きを開始する。
豆乳に油条でも食べていきたいところだけど、朝食は空港で食べるとして先を急ぐ。

重慶北路のバス停で空港行のバスに乗り換える。
昨日と同じく大有バス。
しかし、昨日は「直達」であったけれど、今日は「通勤」という南崁の街を回るルート。
(私は高速道路経由の「直達」が各駅停車の「通勤」よりも運賃が高いと思っていたけれど、どうやらICカードの利用履歴を確認したら、どちらも同じ90元だった)

空港第二ターミナルの中華航空ラウンジに直行。
最近改装工事を終えたばかりとのことで、改装後どうなっているか楽しみだったけれど、改装できれいにはなったようだけれど、食べ物などは貧弱になったような気がする。
以前は小籠包や蒸し餃子、壺焼きの地瓜(焼き芋)などがあったけれど、見当たらなかった。
朝食時なので、台湾らしくお粥もあったけれど、重湯かと思うほど薄いお粥であった。台湾のお粥はもっとしっかりしたお粥だったイメージなんだけど残念。

8時半過ぎの札幌行の便の座席は30K。
もともとプレミアムエコノミー用のシートの最前列なので、足元は広いし、座り心地も良い。昨日の飛行機と違って、搭乗率は80%を超えているだろうか。
9月にあった北海道の地震で、観光客が激減したと聞いていたけれど、まだまだ台湾の人たちに北海道の人気は高いようだ。

東シナ海から九州、中国地方を横断して日本海に入るルートなので、能登半島や立山連山、佐渡などが眺められるかと楽しみにしていたが、雲も多くかかってしまっていた。
結局のところ、飛行機の中では機内食をいただく以外また眠り込んでしまった。

下北半島を横切るあたりで下降しはじめる。
依然として下界は雲に覆われがち。
札幌地方の週間天気予報も、どうも連日小雨模様のようだ。
せっかくの旅行なのに、天気がぐずついては楽しさが半減してしまう。

下北半島上空
[青森の山々の紅葉が見られるかと思ったけど、飛行機からでは無理のようでした]

薄曇りの千歳空港に着陸。
北海道の人はあまり海外旅行をしないのか、入国審査場でも日本人のブースには誰も並んでおらず、外国人用のブースには黒山の人集りで、中国語が飛び交っていた。

まもなく千歳空港着陸
[地上が近づいてくると何となく秋らしい景色が広がり始めた]

空港で落ち合う予定の妻が乗った国内線の飛行機が到着するまで小一時間ほどある。
ピサヌロークで留守番させているネコのことが気になり、ビデオカメラで様子を確認しようとするが、パソコンの不具合か、ゲストハウスのネット環境の問題かわからないけれども、ビデオカメラとネットがつながらず、ネコの様子が確認できない。

午後2時20分、妻の飛行機も千歳空港に到着した模様で、到着ロビーのドアから続々と日本人が出てくる。
国内線だから、当然日本人が多いのだろうけど、私は最近日本人の多い飛行機に乗った記憶がない。

しばらくして、妻も出てきて、そのままJRで札幌を飛ばして小樽まで行ってみることにする。
14:45発の札幌行電車がすでにホームに入っていたけれど、15:00発は小樽まで直通なので、一本やり過ごすことにする。
しかし、先の札幌行は二人掛けの座席が前向きに並ぶ快適そうな電車であったけれど、あとから入ってきた小樽行は山手線みたいな横向きのロングシートであった。
それでも、乗り換えなしで座っていれば小樽まで運んでくれるのだから文句はない。

途中の車窓は、赤や黄色と木々の葉っぱの森が見える。
白樺のような幹の白い木々が多いせいか、下草が少ないせいか、森は明るく、錦絵のように美しい。
こんなところを散歩してみたいものだ。

札幌を過ぎて、小樽が近づいてくると、海岸線沿いを電車は走る。
日本海、空は鉛色で、いかにも寂しそうな風景が続く。
演歌の世界に出てきそうだ。
しかし、窓の外の景色を眺めようとするには、後ろを向かなくてはならない。
後ろばかり見ていたら、首と肩が痛くなってきてしまった。

4時半前に小樽に到着。
キャリーバックなどの荷物を持ったままなので、駅のコインロッカーを借りる。
コインロッカーなんて100円くらいのものだろうと思っていたが、なんと400円もした。
しかもコインなんかではなく、交通系ICカードでの支払いとなっている。

身軽になったところで、小樽運河に向けて歩き始める。
駅前にはスーパー長崎屋があった。
長崎屋はいまどこの流通グループに入っているのだろうか?
日没が早いのか、もう暗くなり始めている。
北海道は寒いぞと覚悟を決めて乗り込んできたけれど、薄いシャツの重ね着とウインドブレーカーだけで、それほど寒さを感じない。

アーケードを抜け、旧日本銀行などの古い石造りの建物群を眺めながら運河へ到着。
もうすっかり暗くなっており、運河沿いの倉庫街がライトアップされてよい雰囲気になっている。
ライトアップされている倉庫の壁を這う蔦も赤く紅葉しており、それの影が水面に揺れている。
ここまで歩いてくるときには耳に入ってこなかったけれど、運河沿いには中国語と韓国語が飛び交っている。
タイ語も聞こえる。
日本語は少数派。
そして、その少数派も観光人力車の客引きだったりする。

小樽運河
[小樽運河、なるほど観光客を集めるだけの景観です]

小樽に来たのは20年ぶりだろうか、もっとだろうか。
当時も運河は人気だったけれど、他に石原裕次郎記念館なんかも人気だった。
この記念館もすでに閉鎖されたと聞いている。

運河はそれほど長いものではないが、それだけに観光客が目立つようだ。
運河沿いの倉庫は、レストランなどに再利用されている施設もあるけれど、廃墟のようになってしまっているものもある。
その短い運河には小さな観光ボートも行ったり来たりしている。

小樽運河遊覧ボート
[小樽運河は、写真を撮るためだけに訪れるスポットのようだ]

まだ時間が早いけれど、すっかり夜の雰囲気になっているので、運河沿いのハンバークレストランに入ってみる。
「びっくりドンキー」というチェーン店が古い倉庫を改装して入っているので、運河の夜景を眺めながら食事ができるかと期待をしたのだけれど、残念ながら倉庫という建物の構造上、窓はなく、つまり倉庫内に入ってしまうと、外の景色が見られなくなってしまうということまで考えが回らなかった。
このチェーンのハンバーグはおいしいということだったが、そんなにおいしいとも感じなかった。
ハンバーグには大根のサラダが付いていたのだけれど、素麺のように細く切った大根は、大根サラダというより刺身のツマにゴマドレッシングをかけたらこんな感じになるのではないかと思った。
味噌汁も、熱々を期待したが、ちょっと冷めかけていた。
そして隣のテーブルの女子高生グループがパフェを食べながら騒がしかった。
やはりこの手のチェーンレストランは、いまひとつ私向きではないようだ。

小樽から札幌までは高速バスを利用する。
今夜の宿は、札幌バスセンターの近くだったので、高速バスが便利だろうと考えたのだけれども、これも私の考えが浅はかだったようで、走り出してから運転手に聞くと私たちの乗ったバスは札幌駅前行きでバスセンターには行かないとのことだった。

小樽の市街地を抜けて、高速道路を少し走ったら、すぐに札幌の外れに入って、円山というところから、やたらと交差点で信号に引っ掛かった。
札幌の市街地は碁盤の目のように道路が敷かれているので、それでやたらと交差点が多いのだろうと想像した。

札幌駅まで行かずに時計台の前でバスを降りて歩く。
昼に見る時計台よりも、ライトアップされた時計台の方が、周囲のビルが見えず、また光の加減で時計台そのものが強調されて、一回り大きく見えるから、見ごたえがあるように感じた。
しかし、いくら見ごたえがあるといっても、せいぜい記念写真を数枚撮ったらおしまいで、いつまでも飽きずに見ていたいといったものでもない。

札幌時計台
[時計台も記念写真撮影だけのポイントのようだ]

大通り公園でカラフルに照明が点滅するテレビ塔が巨大なクリスマスツリーのようにきれいであった。

大通り公園テレビ塔
[手ブレ、、せっかくのスナップが、、]

今夜の宿は、二条市場近くのゲストハウス雪結。
雪結と書いてYUYUと読むらしい。
ゲストハウスと言っても、ちゃんと個室があり、私たちの部屋は10畳の和室。
ゲストハウスだから、部屋には布団が二組敷かれているだけだけど、部屋は清潔だし、トイレと洗面台も古い旅館などより良いものが付いている。
シャワーは共同だけれども、シャワールームもたくさんあり、不便はなさそう。
暖房も部屋だけではなく、廊下にも入っていて、どこも暖かい。
部屋の中での飲食は禁止ということだけれど、2階建ての建物の1階にはサロンのような場所があり、自由にコーヒーなどを入れて飲めるそうだし、キッチンも使えるとのこと。
2階には図書室のようなものまであり、かなり快適。
これで一人一泊3,500円だから、我ながら良い宿を見つけたと思っている。

妻もこのゲストハウスが気に入ったようなのだが、今日は歩きすぎて膝が痛いとこぼしていた。
初日からこれでは、明日から歩き回ることは困難かもしれない。

つづく

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