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ピサヌロークのドラゴンボートレース
9月16日 日曜日

ピサヌロークで雑務をしながらもう9月も半分過ぎた。
この雨季もそろそろ終わりという季節、タイの各地ではドラゴンボートレースが各地で開催され、選手たちはあちこち転戦して回っているらしい。
バンコクとピサヌロークを車で往復していると、やたらと長くて細身のボートがピックアップトラックなどにけん引されているのを見かける。
そして、ここピサヌロークでは9月15日と16日の2日間にわたってドラゴンボートレースが開催されている。
昼休みの時間帯を使って自転車でワットヤイ前のナーン川へドラゴンボートレースを見に行ってきた。

ナーン川
[ボートレースの会場はワットヤイ前のナーン川]

私の雑務をサポートしてくれている学生さんに調べてもらったところ、このドラゴンボートレースはタイ語でケムルアヤーオというらしい。
日本語に訳したら「長い船の試合」という意味で、風情が感じられない。
もともとはアユタヤ時代にはじまり、雨安居明けオークパンサーの行事の一つということになっているらしく、ラマ5世の時代から盛んになったらしい。

応援団
[暑いのにご苦労様な応援団 近くではあまり見たくない感じ]

このピサヌロークのドラゴンボートレースは全国的にとても有名なのだけれど、会場に来て見ると、想像していたより観客が少ない。
昼の炎天下のもとで、川からの照り返しもある土手からボートレースを見学するのは暑いのでタイ人はあんまり好まないのかもしれない。

土手が観覧席
[土手が観覧席だけど、満員御礼には遠い]

レースのゴールとなるナレースワン橋の上ではテレビ局だろうか大きなビデオカメラをセットしたスタッフが数名だれていた。
その橋のたもとには実況アナウンス席があり、のべつまくなしにひたすらダラダラとしゃべり続けているが、いざレースがスタートすると競馬の実況中継のようにすさまじい早口でガナリ始める。
とてもではないが、私には何を言っているのかさっぱりわからない。

ボートレース
[ミルクコーヒー色の水面をボートが走る]

ワットヤイの前には土手と違ってものすごい人出で埋め尽くされている。
車両通行止めとなった道の上に、屋台がたくさん並んでいる。
地元の人たちにはレースよりも、こうしたお祭りの雰囲気の方が楽しいのかもしれない。

ワットヤイ前のホコ天
[タイのお祭りはどこも同じような露店が並ぶ]

土手に座ってレースを観戦する。
この手のレースと言うものは運動会の徒競走くらいしか見たことがないのだけれど、印象としては随分と間延びしいるように感じた。
次々に出走(出漕)するわけではなく、だいたい5分から30分間隔でレースが始まる。
2艘でどちらが速いかを勝負するわけで、近隣県の集落からの選ばれたボートが競い合う。
なかなかの接戦になる時には、かなりの躍動感があり、興奮させてくれるが、明らかに差がついてしまうと、ボートの漕ぎ手たちも戦意焼失して、まったくダレた漕ぎ方しかしないので見苦しい。

接戦
[接戦で競い合っているところは見ごたえがある]

ボートには大中小と、3つのタイプがあるそうで、大は30メートル級で55人乗り、中は24メートル級で40人乗り、小は20メートル級で28人乗りらしい。
長崎のペーロンや沖縄のハーリーと違って、ボートの上で太鼓を敲いて鼓舞するものはいない。
だれか掛け声をかける係はいるのだろうけれど、全員が漕ぎ手のようにも見える。
一番後ろの漕ぎ手だけはボートの上に立って漕いでいる。

後ろの漕ぎ手は立ち漕ぎ
[後ろの漕ぎ手は立ち漕ぎ]

学生さんによると優勝賞金は5万バーツとのことで、審査はスピードだけではなく、美しさも審査の対象となるらしい。
昼休みの1時間ほど見学してただけなので、いったいどこのチームが勝ったのかはわからずじまい。

望遠
[レースの距離は500メートルくらいだろうか]

なお、会場でドローンを飛ばしていて、そのドローンが立ち木に突っ込んで墜落。
その直下にいた人は、強い日差しを避けるため、大きな日傘をさしていたので幸いにして怪我はなかったようだ。


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| 日常 | 02:37 PM | comments (0) | trackback (0) |

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