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結婚25周年旅行 ④
4月15日 土曜日

今日は一日中アトランタホテルのプールサイドでのんびりと過ごしたいと思っていたのだが、運の悪いことに午後から出社となっていた。
朝食もホテルの食堂でいただく。
注文したのは、チャーハン。
朝からチャーハンと言うのは、日本では考えにくい選択だけれど、バンコクではありだと思っている。
日本でも、朝からチャーハン食べて悪いことなんかないだろう。
私は昔、海外からの添乗業務を終えて、成田空港に早朝降り立ち、解散した後で空港内の食堂で食べたカレーライスがやたら美味しかった記憶がある。

アトランタホテルのチャーハンは、味付けはなんとなくピンボケではあったが、やはり盛り付けは盛大で、街中の食堂の倍くらいのボリューム感がある。
妻が注文したのは、お粥セット。
こちらは玄米のお粥が丼にたっぷり入り、タイ風のおかずが何品か付く。
やはりまずまずのボリューム。
たぶん、このホテルの宿泊者の大半が欧米人で、身体の大きな人たちだから、料理の量も多くするようになったのだろう。
別の言い方をするとタイ人の利用は考えられていないということになる。
そのためか、タイ風のおかずもなんとなくタイ人味覚からズレているような感じがする。

アトランタホテルのビジネスセンター
[本棚とライティングデスクとスタンドがあり、つまり旧式のビジネスセンター タイプライターもほしいところ]

午前中だけプールで過ごして、午後からは仕事に行く。
そして、夕食にはチャオプラヤ川沿いの海軍クラブの食堂に入る。
久しぶりに行ったのだが、王宮周辺は交通規制がされていて、なかなか海軍クラブへ近づけない。
昨年10月に国王が崩御され、その記帳に王宮を訪れる人たちの数が大変多くて、交通規制をしているらしい。
ぐるぐると王宮周辺を迂回し、芸術大学の裏を抜けて海軍クラブへたどり着いた。

夜のワットポーにて
[ワットポーに立ち寄ったら、境内で芝居がかかっていた]

海軍クラブの料理は、ごまかしのないタイの味で、大変に気に入っている。
トムヤムクン、ヤムウンセン、鶏肉の包み揚げなど、注文した料理のどれもが美味しい。
チャオプラヤ川に張り出したテラスで川風に吹かれながらビールと一緒に食べるからさらにおいしい。

チャオプラヤ川のディナークルーズ船
[派手なディナークルーズ船が行きかうのがテラスから見える

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4月16日 日曜日

朝食の代わりにまだ残っていたマンゴーを剥いて食べる。
冷蔵庫がないので、生暖かいマンゴーだが、そのせいか余計にねっとりとした甘さが感じられる。
小さなリビングのソファーでいくつものマンゴーを剥いて食べた。

スイートルームのリビング
[一応スイートルームなのでリビングがあるが、メイド部屋のように小さい]

昼前にチェックアウトをし、スーパーで買い物などをしてアパートに帰る。
アパートではネコが退屈を持て余して待っていた。
明日からまた通常勤務。
弁当の準備や掃除洗濯など、アパートに戻ったらやらなくてはならない仕事がたくさんある。
しかし、アパートの部屋に入って、ベッドを見たらやたらと眠くなってきてしまった。
そろそろ遊び疲れも出てきているようだ。

夕食にはやたらとジャガイモのいっぱい入ったおでんを作って食べる。
豆ごはんも炊くが、私の豆ごはんには少しの酒と一つまみの塩を入れてある。
妻は豆ごはんには味付けなどしない方が本来の豆の味がするのにと少し不満顔。
私とは味覚の上でも大きな相違がある。

おでん
[おでんを作りすぎて、翌日から毎日弁当におでんを食べることになった]

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4月17日 月曜日

妻の帰国便は午前6時台の全日空なので、まだ暗いうちにアパートを出発。
チェックインカウンターは空いており、手続きもすぐに終わり、出国ゲートに見送る。
外は少し明るくなってきたようだ。
早くアパートへ戻らないと、朝の渋滞に巻き込まれて、会社に遅刻してしまう。

おわり

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この25周年のブログも、第1回のアップは比較的速やかに行ったつもりだったが、あとがなかなか続かなかった。
時間が取れなかったこともあるし、時間があっても書こうとしなかったこともある。
結局、5月13日から日本へ一時帰国するから、そのとき飛行機の中ででも書こうと思っていたのだが、そこでも失敗。
行きの飛行機の中では、映画を見てしまった。
アメリカ映画だが17世紀の日本を舞台にした映画で、「沈黙」と言うタイトル。
主人公はポルトガル人の宣教師。
西洋人が撮った日本を舞台にした映画では、必ず出てくる桜吹雪の映像はなかったようだ。
日本人の俳優を多数使っているが、撮影は日本ではなく台湾で行われたらしい。
それが、かえって17世紀の日本の情緒を演出できていたのかもしれない。
そして、もう一本が「深夜食堂Ⅱ」。
前作も機内で見ていたが、続編も機内で見ることになった。
前作の方が面白かったかなとも思うし、なんだかパターンが読めてしまうので、ちょっと退屈。
退屈ならPCでブログの続きを書けばよいのに、書くのが面倒だから映画を見続けてしまった。

台北空港で牛肉麺
[台北空港での乗り継ぎで、いつもの牛肉麺とビール、銘柄が「北海道」から「サッポロプレミア」に変わっていた]

東京では、妻に付き合って東村山の白十字病院へ行ってみる。
担当してくださった医師は、まだレントゲンだけでははっきりしたことはわからないが、
骨には異常はなく、半月板で見なさそうなので、関節の周りの軟骨がすり減って傷んでいるらしく、たぶん治療法はなさそうなことをほのめかしていた。
それでも、来週もうMRIを使って検査をしてみましょうということになった。
期待はできないが、大変親切に調べてくださって、やって来た甲斐があったと思った。

続けて、妻の再入国許可を取り付けに付き合う。
再入国許可を扱う入管は東京では品川と立川にしかないらしい。
しかも、品川は品川駅からさらにバスに乗っていかなくてはならない場所らしい。
と言うことで立川にしたのだが、立川の入管も不便に場所だった。
そして大変不親切であった。
入管の掲示板に再入国許可の条件変更が薄汚れて張り出されており、永住権のあるものは1年以内の再入国なら再入国許可は不要になったといったことが解りにくい説明で書かれている。
もし、1年以内の再入国なら手続き不要なら、実質的に再入国許可など不要と思われる。
そこで、受付カウンターでそのことを質問しようとしたら、「番号札を取って待て」とのこと。
しかも、番号が回ってくるまでにまだ40人以上いる。
ちょっとした質問だけなんですがと食い下がったが「番号とって、あんたわかんないの」と言われてしまう。
そして、待つこと実に3時間。
たしかに、改正があって1年以内なら再入国手続き不要になったらしい。
なんだバカバカしい。
ものの1分もかからないことに、どうしてこんなに待たされるのかと、無性に腹が立ったが、妻はそれでも「再入国許可」の申請をしておくという。
申請料は収入印紙で6,000円。
「どうして、もったいないじゃないか」と言う私の抗議は受け付けられず、申請をしてしまう。
しかし、不便なことに収入印紙は入管の建物内では売っていない。
郵便局で売ってるから買ってくるようにと言われる。
とぼとぼと郵便局まで収入印紙を買いに行く。

裏庭にて
[裏庭の手入れ、これから夏になると草むしりで大変]

ラビットスクーターは燃料系に問題が出いるらしいことは去年くらいから感じていた。
燃料タンク内にサビが溜まってしまい、それが目詰まりの原因となってキャブレターにガソリンが回らない。
回るとキャブレターが詰まるという問題を抱えていた。
キャブレターが詰まると、分解洗浄しなくてはならず手間がかかるので、今回バンコクから燃料フィルターを買ってきており、それを取り付けた。
しかし、根本原因のタンク内のサビはそのままなので、サビが堆積しすぎて燃料コックも詰まってしまった。
タンクからガソリンを抜いて、燃料コックを洗浄する。
まだまだタンク内のサビは除去しきれていないけど、とりあえずはこれで走行中にエンジンが止まってしまうことは当面回避できそうだ。

帰りのフライトではブログを書こうと思ったが、成田空港のラウンジでビールや紹興酒などを飲み、好物の稲荷寿司など摘まんでしまい、いい気持ちのまま機内へ。
ジャンボジェットの2階席で、もともとビジネスクラス用のシートだから座り心地も良い。
もちろん電動でシートを倒せば寝心地も良い。
それにブランケットもまるで羽根布団みたいに軽くて柔らかい。
機内食のカレーライスを食べたら爆睡してしまった。

飲んだ後はカレーがうまい
[出発前に十分にアルコールに浸ったので、機内食のカレーがひときわ嬉しい]

台北から先などは機内食も、ビールさえもらわずに寝ていた。
そして到着したバンコクの空港。
いつもながらイミグレが混んでいるだろうなと思い、急ぎ足でイミグレへ向かったが、すでに長蛇の列。
こんな時は、急がば回れで、もう一つ先のイミグレへ回ってみることにした。
しかしそこもイミグレからあふれた人がコンコースまで埋め尽くしている状態。
観念して並ぶが、中国人の大きな団体旅行と重なっているらしい。
中国人と韓国人ばかりなので、もう順番に並ぶという体もなしていない。
やっと、イミグレの審査ブースが見えてきたなと思ったら、入管の係員はテキパキしていないから、やたらと時間がかかる。
それでいて、刺々しく下手な中国語で怒鳴り散らしている。
そして、唖然としたのはこんなに並んでいるのに、ブースの大半が閉まったまま、係官はいてもブースを開けていない。
結局、入国までに3時間もかかってしまった。
どうやら今回は、立川と言い、バンコクと言い、入管では3時間待ちになるらしい。

と言うわけで、結局ブログの続きはバンコクに帰ってから仕上げることになった。


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