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暑さの峠を越える
今年のタイは例年以上に気温の高い日が続いていたそうだ。
自分でも毎日嫌になってしまうくらい暑くて、特に週末ピサヌロークの下宿で過ごすときなど、午後の時間が暑すぎてとても苦痛だった。
先月日本から戻ってきてから、今日まで何があっただろうかと思いだそうとしても、あんまり記憶がない。
前回も書いたけど物忘れが多くなっていることもある。
思い出すためにスマホに残っている写真を見返してみたけれど、写真そのものをほとんど撮っていない。
つまり、ブログに書くようなことはなんにもしてこなかったということらしい。

赤いマンゴー
[赤い象牙と言う名のマンゴー、そろそろマンゴーの季節も終わり]

そんな中でも、写真こそ撮影していないけれど、週末を利用してバンコクへ一度行ってきた。
行かなくてはならない理由もなかったけれど、ピサヌロークの下宿より部屋が広いので、居心地が良い。
月に何日も滞在するわけでもないからバンコクのアパートなど解約してしまい、バンコクへ行って宿泊しなくてはならないときは、安手のホテルに部屋を取った方が安上がりな気もするけれど、自分の部屋があるというのは、気分的に落ち着くので、解約もせず家賃を払い続けている。

そのバンコク行きは、06月09日金曜日の夜にピサヌロークを出て、11日日曜日の夜遅くに戻るというもので、往復ともヤンヨンツアーのバスを利用した。
そしてバスは往復とも満席だった。
人の往復が以前のように活発になってきたんだと思う。
でも、バスに乗っている人の大半がマスクを着用している。
まだコロナを引きずっているらしい。
人の往来は活況を呈するようになってきているけど、ピサヌロークとバンコクの間の移動手段はコロナ前と比べると随分と減ったままになっている。
バスの便数も鉄道の便数も減っている。
飛行機も半減したままで、私の業務範囲としての朝の飛行機でピサヌロークへ来てもらって観光ツアーに乗ってもらうというプランが立てにくくなってしまった。

バンコクへのバスは23:45に出発して、翌朝6時にバンコクのモーチット・バスターミナルに到着するというスケジュールだったけれど、途中ノンストップで走って午前5時にはまだ夜が明けていないバンコクへ到着した。
バスターミナルからアパートまでは517番の市内バスに乗れば乗り換えなしの一本で行けるのだけれど、市内バスの乗り場へ行ったけれど517番のバス乗り場を示す看板がなくなっている。
最近517番のバスには青い車体の電気バスが投入され始めているけれど、この青いバスはモーチット・バスターミナルへは行かず、戦勝記念塔域になっていて、使い勝手が悪い。
とにかく、ここ数年バンコクの市内バスは新車を投入し始めているけれど、運行ルートが変わったり、本数が減ったりして、以前より使いにくくなっている。
517番のバスを諦めて、赤い136番バスに乗り、フォーチュンタウンで137番バスに乗り換えてアパートへたどり着いた。

それでもまだ朝早い時間だったので、身体はだるいのだけれどジョギングにでる。
ジョギングのルート上の何か所かでネコたちに挨拶して回る。
ネコたちは半分ノラみたいなのもいたりして、そうしたネコはいつの間にか姿を消してしまったり、また新顔がやってきたりする。
ネコと言うのは、風来坊みたいなところがあるのかもしれない。

午前中にバンコクのオフィスへ行って少しだけパソコンに向かって仕事をする。
土曜日はスタッフがほとんど出社しておらず、ガランとしている。
バンコクのパソコンもピサヌロークのパソコンのあんまり調子が良くない。
起動して、まともにキーボードを叩けるようになるのに20分くらい待たされる。
さらにパフォーマンスを見てみるとCドライブの稼働が100%を示して、折れ線グラフが天井に貼り付いたままになっている。
つまり、ものすごく処理に時間がかかったりすぐにフリーズしたりする。
きっと探せば何か解決策もあるのかもしれないけど、探してもなかなか見つけられないのでそのまま放置している。
最近はAIだか何だか知らないけれど、ネットで解決策を探そうとしても、的確な回答を得られないことが多い。
おんなじ使えない回答が繰り返し表示されるばっかりだ。

ターミナル21のクーポン食堂で昼食にする。
ここはこの界隈で一番安く食事ができるところということもあり、空き席がないくらいの大盛況。
タイ人もいるけれど、中国系と韓国系の利用者が目立つ。
そして、食べ終わった食器類を下げずにテーブルに置きっぱなしで席を立つ人も多いのも困りもの。
テーブルは食べ散らかしや汁がこぼれていたりする。

今月はまたヨーロッパへ遊びに行く予定にしている。
前回4月には現地での支払いにクレジットカードをもっぱら使っていたのだけれど、カードで支払うと後日請求される際のレート換算率が良くないことが判明したので、事前にユーロの現金を用意して、なるべくカードを使わないようにしたいと考えた。
そこでアソーク交差点に面した小さな両替屋で数千バーツほどユーロに両替する。
レートは1ユーロが37.20バーツだった。
前回までの使い残したユーロもあるので、これで何とかなるだろう。
同じくアソークにある両替屋で、BTS改札口近くにあるオレンジ色のスーパーリッチには長い行列ができていた。
そこは別にレートが格別良いわけでもないのに、いつもみんな辛抱強く列に並んで順番を待っている。

午後からは部屋の掃除をする。
もう何か月も掃除をしてきておらず、部屋の中をはだしで歩くと足の裏がすぐに真っ黒になるほど汚くなっていた。
アパートの近くにはセメント工場もあり、それでなくても埃っぽい。
部屋にいると鼻水が出たり、くしゃみの連発が出たりするので、相当部屋の中が埃っぽくなっているのだろう。
バケツに水をためて雑巾で床を拭く。
棚のほこりを払う。
広くもない部屋なのに、あんまりに汚れているので何度もバケツの水を交換しなくてはならない。
こんな苦労するなら、やっぱりバンコクではホテルに泊まった方が楽かもしれないと思ってしまう。

翌日は昼過ぎま部屋の中で過ごす。
バンコクにおいてあるノートパソコンの電源を入れようとしたが全く反応しない。
バッテリーは以前からダメになっているのだけれど、AC電源につないでもウンともスンとも言わない。
このパソコン、もうあちこち故障していているのだけれど、ハードの中にはまだ必要なデータもたくさん入っている。
前回はちゃんと起動できていたのに、どうしたんだろう。
パソコン本体の故障だとちょっとお手上げだけれど、以前からアダプターが使用中とても熱くなるという事象があったので、まずはアダプターを疑ってみる。

アダプターのケースを開けるのは容易でないことは経験している。
ネジとかでセットされているのではなく接着剤のようなモノで上下のカバーがくっつけられている。
ケースを綺麗に開くことは諦めてノコギリで切ってしまうことにした。
その作業も根気がいる作業だったけれど、なんとかカバーを上下に分離することに成功。
ケースの中の基盤を見たらあちこちが焼け焦げて煤で黒くなっている。
ヒューズらしきものも断線している。
これはそもそもアダプターが故障していたことが判明。
パソコン側にも問題があるかもしれないけれど、まずはアダプターを交換する必要がありそうだ。
このパソコンはメーカーものではなく、ヤマダ電機のオリジナル製品なので、アダプターもメーカーの汎用品に対応していない。
DC側の出力が20ボルトとなっている。
まぁ、こんな変則的なものでもネットショップとかで探せば似たようなものが見つかるかもしれない。

5バーツのアイスキャンディー
[ピサヌロークで見つけたアイスキャンディー屋にて5バーツのアイス]

今月はまたヨーロッパへ遊びに行くと書いたのだけれど、飛行機の切符は去年のうちに手配したもの。
まだコロナで飛行機の需要もあんまり高くないときだったからか往復で3万バーツ以内で買えた。
しかし、半年以上も先の切符を買ってしまうというのはリスクもあり、どうしたわけか、6月は全体的に仕事が甘かったのに、私がー旅行に出ている週末だけやたらと仕事が忙しくなっている。
不在中に手配のミスが発生しないように、あれこれと手を尽くさなくてはならないのでちょっとバタバタする。
トラブルが発生しても自分が直接采配を振るうことができれば、なんとか乗り越えさせる自信はあるのだけれど、それができずスタッフに任せるというのは不安で仕方がない。
もう少し機転が利いて、ちゃんと動くスタッフがいてくれたらと、毎度ながらに痛感する。

06月17日、また週末となる。
前の晩、ナーン川沿いのルンチュアイの店で夕食を食べたが、料理3品を注文したけれど、食べ残してしまった。
料理を食べ残すというのは、めったにないこと。
以前と比べて食が細くなっているようなんだけれど、体重は去年と比べて数キロも増えている。
残したのは、量が多すぎたこともあるかもしれないが、料理がしょっぱ過ぎたこともある。
特に「カナー菜の塩魚炒め」がしょっば過ぎた。
リタイホテルの朝食で好んで注文していた「カナー菜の芽と塩魚のチャーハン」のイメージでルンチュアイの店で注文したのだけれど、まったく味が違っていた。
塩魚はしょっぱいだけでなく、骨がやたらと多くて食べ難くもあった。
ルンチュアイの店は安いし、オープンエアで気持ちがいいので気に入ってはいるけれど、これからは一人で食べるときは料理は2品にしておくのが妥当なようだ。
それにしても「空飛ぶ空芯菜の店」があればどんなに良かっただろうと思われる。

そして朝になり、夜中に雨も降ったこともあり、気温は27℃。
少し風も吹いていて、なかなか気持ちのいい朝。
ピサヌロークの中で私が出歩く場所はほとんど決まっていて、何年も住んでいるけれど、ほとんど探検してきていない。
そんな中で、つい最近地図で見つけたのがワニ園。
ピサヌロークにワニ園があるなんてちっとも知らなかった。
地図で調べてみたら下宿から12キロほどの距離にある。
暑さも知れているので、午前中のうちに自転車でワニ園へ行ってみることにした。
下宿がある場所からしてもう市街地の外なのだけれど、さらに郊外へ向かって自転車のペダルをこぐ。
雨季が始まり田んぼに水を張ったところが多い。
このあたりは田植えをせずに直播の田んぼが多いので、若々しい黄緑色の稲がチョボチョボと水面に顔を出していたりする。
アップダウンもなく平坦な田舎道で、しかもちゃんと舗装されているから自転車で乗ってサイクリング気分となる。
しかし、小さなママチャリでの12キロはちょっと遠かった。
1時間近くかかってピサヌロークのワニ園、パタマーン・フォームに到着。
入り口にはアーチ形の門があり、広い駐車場になっているけれど車は一台も止まっていない。

ワニ園の入り口
[園内に高圧線鉄塔が立っている]

園内には大きな池があり、親子連れが魚にエサをまいていた。
この池にはワニはいない。
奥に建物があってカフェとなっており、ワニを見るにはこのカフェを通り抜けなくてはならない。
なんとなくアイスコーヒーの一杯でも注文しないといけないのかなと言う気になったけれど、別に何も言われることはなく、むしろカフェの女性スタッフは「ワニはこの先の階段を下りたところ」と教えてくれた。

その階段を下りたところに大きなコンクリート製のプールがありワニたちがウジャウジャいる。
発泡スチロールの大きなボックスがあり、その中にワニのエサが砂遊び用のプラバケツむに入っていた。鶏のガラで一つ20バーツ。
その発泡スチロールの蓋を開け閉めしたら、その音を聞きつけたワニたちが続々とプールから上がって、こっちに向かってノシノシと歩み寄てくる。
これはなかなかの迫力もの。
数十匹が柵の下で早くくれよと催促して口を半開きにしている。
私はエサをやるつもりもなくただのぞき込んでいたら、その中の一匹、それも特に巨大なワニが私の方に向かって1メートル近くもジャンプして飛び上がってきたのには思わず仰天してしまった。

エサを催促するワニ
[ワニは100匹以上いるらしい]

この施設の中には小さなステージ風のものもあったのでワニのショーなども上演する計画があったのかもしれないが、ショーをするにはあまりにも来園者が少ないようだ。
カフェではワニ肉の入ったクイティアオのポスターが貼られていたけれど、それも提供していないのか在り来たりのコヒーなどしか提供していないように見受けられた。
併設してワニ革製品の販売コーナーもあったけれど、とてもささやかなもので、展示数も少なかった。
つまり、このワニ園、観光施設としては全然うまくいっていないようなのだけれど、たぶん本業はワニの養殖で、観光客の受け入れは趣味程度なのかもしれない。
そして趣味程度だからこそ、こんなに人が来ないのに園内は随分とよく手入れされている。
ワニ以外にも鶏やシカなどの動物たちがいるし、芝は良く刈り込まれ、木々の手入れもしっかりしている。
つまり、意外と穴場なのかもしれない。

園内
[のんびりするにはいいところ]

お昼となり、また自転車で下宿へ向かってペダルをこぐが、やっぱりこの時間になるとさすがに暑い。
そして、途中で左足の膝が少し痛みだしてきた。

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| 日常 | 02:55 PM | comments (0) | trackback (0) |

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