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ラビットな小春日
12月10日 土曜日

朝ごはんを食べてから自転車で小平霊園までお墓参り。
銀杏の木も葉っぱを落としているものが多い。
東京では二週間前に11月としては観測史上最も早い積雪があったそうで、ここ多摩地区ではけっこ積もったりしたらしいから、そのときに木々は葉を落としたのだろう。
風が少し強く、バンコクから持ってきた毛糸のチョッキを着ただけでは寒すぎるので、長男のジャンパーを借りる。

お墓参りと言っても、線香や花を持って行くわけではなく、ただ墓の前で手を合わせてくるだけのことなのですぐ終わってしまう。
帰り道で日曜大工センターへ立ち寄って木ネジを買う。
この木ネジでバンコクで作ってきたラビットスクーターのシートを本体に固定するつもり。

お昼近くなってきて、風も弱まり、日差しが温かくなってきた。
小春日和のようだ。
屋外での作業には好都合。
駐輪指定場所にボロボロのカバーをかけて止めておいたラビットスクーターを引っ張り出し、日当たりのよい場所でシートの取り付け作業を行う。

ラビットシート1
[木ネジを刺す場所にキリで穴をあける]

ラビットシート2
[木ネジでシートを固定]

フロントシート取りつけは簡単に終わった。
燃料キャップのデッパリも丸く開けた穴にうまく入るようだ。
しかし、手入れをしていないので、あちこち錆びだらけ。
外見でこんな状態だと、シャーシもかなり傷んでいることだろう。
もともと昭和42年製造のスクーターだから、来年で50歳と言うことになる。
日本に本帰国することになったら、徹底的に補修を施してやりたい。

ラビットシート3
[フロントシート装着完了]

続いてリヤシートも木ネジ4本で車体に固定する。
適当に穴をあけてくっつけたために、なんだか少し歪んでいるようにも見える。

ラビットシート4
[リアシートも装着完了]

このシート取りつけ作業に1時間とはかからなかったはずだが、日向で作業していたはずが、作業が終わったら日陰になってしまっていた。
冬の東京はお日様の動きが随分と早いようだ。

シートが新しくなると、やっぱりうれしい。
さっそく近所をラビットスクーターに乗って走り回ってみる。
エンジンもセルではかからなかったけれど、キックでは一発で始動。
はじめは白煙をモクモクと吐いていたが、すぐに煙も少なくなり、快調に走れるようになった。
昔のスクーターは未舗装の道路を想定して作られているからか、サスペンションが柔らかく、乗り心地が良い。
バンコクで乗っているNSRと言うスポーツタイプのバイクとは全く別物のような乗り心地で、フワフワのんびりとどこまででも走っていきたくなる。

ラビットシート5
[いつか徹底的に補修してやりたい]

昼食時間を過ぎていたので吉野家に立ち寄って牛丼をいただく。
バンコクにも牛丼チェーンが日本から進出しているが、私はバンコクでは牛丼を食べたことがない。
それにもともと牛丼が好きと言うわけでもなく、日本では最も安いランチでコストパフォーマンスから選ぶと牛丼になるというだけのことで、バンコクではその理論は成り立たない。

吉野家の店内には、若い中国人の母子一組以外は、老人たちばかりであった。
都内の店ならサラリーマンも多いのだろうが、ここ多摩地区では背広姿は見かけない。
そして牛丼を食べているのは私だけで、あとの人たちはみんな「牛すき鍋定食」と言うのを食べている。
固形燃料で鉄鍋を温めていたりして、牛丼のプロセスと比べると随分と手間のかかりそうなメニュー。
食べた後の洗い場も手間がかかるだろう。

夕方前、妻と商店街へ買い物に出る。
酒屋さんでビールと地酒を一本ずつ買ったら福引の補助券7枚をもらった。
補助券10枚で、福引が一回できるそうだが、福引セールは明後日までとのことで、必要なあと3枚の補助券をそれまでに入手するすべがないので、せっかくだけど補助券はお返しした。
ここの商店街もかつてはとても活気があって、近隣から自転車でやってくる人たちで夕方など歩くのも大変なくらいだったが、今は買い物客もまばらでシャッターを閉じている店も多い。

夕食前に自転車で銭湯へ行く。
自転車でも15分くらいの距離にある銭湯だが、土曜日と言うこともあって、入浴客の入りは悪くないようだ。
ほとんどの入浴客は近所の常連さんで、みんな顔見知りのようだ。
背中一面に入れ墨を彫った男性も来ている。
サウナで交わされているおしゃべりは競輪や競馬の話題が多いようだ。
銭湯に来る人は競輪や競馬好きな人が多いのだろうか?
ゴルフや仕事の話などをしている人はいない。

20年ほど前、私は有楽町に勤務していた。
営業に行くと言って外出し、仕事をさぼって銀座の銭湯へ行ってたことが何度かある。
今でも銀座に銭湯があるのかどうか知らないが、当時の銀座の銭湯の入浴客は板前さんが多かったようだ。
そして、やはり競馬や競輪の話をしている人が多かった記憶がある。

第二喜多乃湯
[市内に残る銭湯 第二喜多乃湯]

この銭湯にラジオ公開放送のキャラバンが12月13日に来ると貼り紙があった。
見てみると毒蝮三太夫さんの「ミュージックプレゼント」というコーナーのキャラバンらしい。
私も中学生のころに聞いていた記憶があるから、40年以上の長寿番組だ。
毒蝮さんが下町の商店などから公開放送をするのだが、集まってきた近所の主婦相手に毒舌トークをしていた記憶がある。
「憎らしいババァだね、さっさとくたばれ」と言ってみたり、
「じゃ、ちょっとおっぱい触りましょかね」などとやっていた。
いまでもこの調子なのだろうか、公開放送を見に来てみたいが、13日はもう日本を離れる日なので残念だ、。

ミュージックプレゼント
[マムちゃんがやって来る]

毒蝮さんといったら、この長寿番組もそうだが、中学生時代からキャンディーズが大好きだった私としては、土曜日の夜のヤングタウン・トーキョーの印象が強い。小島一慶さんと司会進行をしていたけれど、どうしてこの手の番組に毒蝮さんなのだろうかとチグハグな感じがしていた。
後任の鈴木ヒロミツさんとは対照的だった。
そうそう、ウルトラマンやウルトラセブンにも本名「石井伊吉(いよし)」の名前で地球防衛隊(?)の隊員として出演していた。

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| 日常 | 07:04 PM | comments (0) | trackback (0) |

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