4月19日 火曜日
成田空港を出発するのが遅れ、台北の空港に到着したのは午前1時を過ぎていた。
乗継の飛行機は午前7時20分なので十分すぎるほど時間はあるのだが、このバンコクへの帰り道でも「又一村」へ行こうと計画している。
又一村で冷凍の水餃子を買い込みバンコクへ持ち帰ろうという算段である。
又一村は午前3時まで営業しているというが、今から市内に向かうとなるとあまり時間的な余裕はない。
台湾の人たちはのんびりしていそうでありながら、飛行機から降りるときは、シートベルト着用のサインが消えるか消えないかのうちに通路に立ち、出口に殺到する。私はエコノミークラスの一番先頭に座っているので慌てることはしないが、何人かのエコノミーの乗客はスチュワーデスがビジネスクラスとを仕切るカーテンを閉める前に、前方へ駆け抜けていった。
こんな時間にもかかわらず入国審査場は込んでいたが、今回も優先入国を利用させていただいたので、少しも時間がかからずに通過。受け取り荷物もないのでターンテーブルも税関もスルーでスイスイ。

[荷物受け取りのターンテーブルには切り抜きのネコが遊ぶ]
飛行機から降りて10分もかからずに台北市内行きのリムジンバスに到着。
そしてすかさずバスがやってきた。
何という高タイミングだろう。
午前2時半、又一村はまだ営業していた。
そろそろ店じまいをしようとしているようで、床掃除などしているが、それでもまだお客の出入りはある。
持ち帰りを注文するお客もいる。
前回は水餃子が冷めてしまっていたので、今回も同様だと残念すぎるので、今回の注文は水餃子を5個のみとして炸醤麺も注文してみる。
しかし、冷めているのではないかと言うのは杞憂で、熱々の水餃子であった。

[炸醤麺はグチャグチャと混ぜてしまって見苦しくなってしまった]
やっぱり熱々の水餃子は美味しい。
それに炸醤麺も旨い。
ビールが欲しくなるところだが、もうすぐ閉店、長居は禁物。

[熱々でおいしい水餃子5個で25元]
どこからか黒い犬が店の中に入ってきた。
この店で飼われている犬のようで、閉店時間を待って帰ってきたらしい。
よくなつく犬で、店の人たちからは「クロ」と呼ばれていた。
黒い犬だから「クロ」と言うのは分かりやすいのだが、ここ台湾で、しかも現在でも犬に日本風の名前を付けることがあることを知ってなんだかうれしくなった。

[犬の名前はクロ]
さて、午前3時、又一村閉店の時間。
看板の明かりも消えました。
とうとう最後の客となり、冷凍餃子4袋、80個をお持ち帰り。

[午前3時、閉店の時刻となりました]
1時間くらい台北市内を駅に向かって歩き回る。
学生のころに滞在することの多かった圓環周辺も歩いたが、全く変わってしまい、昔は林立していた古めかしい旅社など1軒もなくなり、近代的なビジネスホテルになっていた。
圓環もロータリーではなく、普通の交差点になってしまって、なんだか寂しい。
台北新公園(二二八公園)へも足を向けてみた。
この周辺も旅社がたくさんあったのだが、全滅しているようだった。
犬の名前など、台北に残っているものもあるが、消えていくものもたくさんあるようだ。
夜明け前、歩き回ったが、ほとんど人通りがなかった。
そんな中で目についたのは、歩道では新聞配達する人たちが路上で新聞への折り込み作業風景だった。
雨が降ったら、この作業はどうするのだろうか、、、。
私はそろそろ眠たくなってきたが、この人たちはもう朝を迎えている。

ほぼ定刻にバンコク行きの飛行機に乗り込む。
隣のゲートに駐機している飛行機には屋台のイラストが描かれている。
さすが食い倒れの台湾の飛行機だ。
しかし、飛び立つ前に機内で急患が発生したとかで、医師の呼び出しをしたり、飛行機から降ろしたりと、時間がかかり、やはり出発も1時間遅れた。
今回もエコノミークラス最前方で、運が良かったのかプレミアムエコノミーの席であった。

[台湾海峡上から台湾が見える 山並みが素晴らしい]
| https://chiangmaikk.com/blog/index.php?e=40 |
|
食 | 07:16 PM |
comments (0) |
trackback (0) |