2019年の大みそかの日に保護した子猫も私のもとを去りました。
麻痺した前足をぶらぶらさせ、血だらけでピサヌロークのオフィスへ上がる階段でうずくまっていた子猫です。
ケガの治療をしているうちに院内感染でネコジステンパーに罹り、獣医さんからも助かる見込みはほとんどないと言われながらも、なんとか生還した子猫です。
麻痺した前足は、神経が通っていないので、切断しなければならないと言われたものを、なんとかリハビリで歩行に困難がないくらいまで回復させ、体重も保護した時と比べて倍以上になり、すっかり元気になりました。
[麻痺した前足の治療を受けているところ]
その間に、私は大切なパートナーであったクロネコを死なせてしまいました。
子猫は、その後もお腹の中に回虫がいることがわかったりとずいぶんと治療費にお金がかかったけれども、命を取りとめてくれたことは何と言っても喜ばしいことだった。
死んだクロネコの分まで、生きてほしいと願うばかり。
[チュール類似品ですが、夢中です]
その子猫にも里親が見つかって、3月5日に私の手元から離れました。
里親は先月で退職したスタッフの実家。
スタッフは退職後、ウタラディット県の郊外に住むお母さんと一緒に暮らしており、そこへ子猫は迎えられることになっりました。
当日の午後にそのスタッフは車でオフィスまで迎えに来てくれた。
私もお願いしてウタラディットのお宅まで一緒させてもらう。
ウタラディットのお宅は町の中心が30kmくらい離れたころで、農村と言うか、周りには何にもない、農地だか、荒地だかわからないようなところにポツンと建っている一軒家であった。
ここには他に三匹のネコがいた。
みんなここで飼っているというより、どこかからやってきて、ここでエサがもらえるから住み着いているだけのような外ネコたち。
名前をシントー(タイ語でライオンのこと)、パンダ、チーターと言うらしい。
そして、子猫も里親のところで新しい名前をもらった。
プーマー(タイ語ではピューマ)
[里親のお宅には、すでに3匹のネコたちがいました]
ほんとうは、この子猫はトラネコなので、ピューマよりもスーア(タイ語でトラ)の方がふさわしそうだけれど、どんな名前でも可愛がったもらえれば、それに越したことないし、スーアよりプーマーの方が呼びやすいということもある。
他の三匹とは別に、このプーマーは当面は家の中で飼うとのこと。
このプーマー、まだ三匹のネコたちの仲間には入れそうにないようだ。
これは大みそかに保護して、私の部屋へ連れ帰ったときもそうだったけれど、あの時はうちのネコよりも先にチビのくせに"フーフー、シャーシャー"と威嚇してみせていた。
たぶん、保護するまでの間、周辺のネコたちからいじめられたりしていたのだろう。
それで他のネコをとても警戒するようになってしまったのだろうと思う。
しかし、それも時間が経てばきっと解決し、プーマーも他のネコたち同様に、自然の中で走り回ったりするのだろう。
[里親になってくれた元スタッフ]
この子猫はオスネコだったので、ワクチン注射だけではなく、去勢手術までしてから送りだそうと思っていたけれど、去勢手術はしなくて良かったかなと思った。
こんな環境であれば、ネコだって恋をして、ネコらしく生きる道もあるだろう。
去勢をして、オスでもメスでもないネコとして生きていくより、自然の摂理の中にある方がネコにとって幸せになれそうな気がする。
少なくとも、サカリがついて、鳴き声で近所から苦情が舞い込むということだけはなさそうだ。
クロネコを死なせて一か月。
里子に送り出すのは、とても寂しかったけれど、これで良かったのだろうと思う。
[今日(3/19)届いた最新の写真、手前のチーターにもなれたみたいで安心]
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猫 | 01:05 PM |
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