11月22日 木曜日
ロイクラトン祭りの日です。
タイではソンクラーン祭りに次ぐ全国的に大きなお祭りですが、祭日に指定されていません。
いつも通りピサヌロークの事務所に出勤。
朝、ゲストハウスを出がけに、同じゲストハウスに泊っているベラルーシから来たという若い女性二人を車に乗せてピサヌロークの市内まで連れてくる。
ゲストハウスから市内中心部までは、数キロの距離があり、歩くにはちょっと遠すぎる。
彼女たちは、銀行で両替をしてから、スコタイ行きのバスに乗りたいのだそうだ。
スコタイはロイクラトン祭りの本場ではあるが、スコタイへは遺跡巡りだけして、夕刻には帰ってくるつもりらしい。
銀行の両替にも付き合う。
市内中心部、時計塔ロータリーにあるサイアムコマーシャル銀行へ連れていく。
この銀行は駐車場があるので便利。
8時半の開店とともにカウンターへ向かったが、タイの地方の銀行でありがちなことなのだが、米ドルを両替するだけのことなのに、やたらと面倒な手続きなどがあり、時間がかかる。
パスポートのコピーやら、滞在先の住所やら、、行員も慣れていないのか、他の行員に相談したりしながらなので、なかなか大変そう。
ホテルのように冷たいウエルカムドリンクを出してくれたりしてサービスは良いのだけれど、旅行者が「ちょっと両替」と立ち寄るにはまどろっこしい。
結局100ドルの両替に20分かかってしまった。
トップランドホテル近くのバス停で二人と別れる。
バス停に殴り書きされたスコタイ行きのバスの時刻を見ると、08:40のバスは出たばかりのようで、次の09:40のバスまでまだ40分以上もある。
別に彼女たちはバスを待つことなど苦でもないようで、「サンキュー」と言われて置いてきた。
仕事が終わってから、スタッフや研修生を連れてスコタイへ行こうかと迷っていた。
先週末からスコタイではスコタイ・ナイトと称して大きなお祭りが開催され、歴史をテーマにしたショーも催されている。
一度見ておきたいと思っていたし、ショーは19:30からということなので、時間的にも都合がよさそうに感じた。
でも、ちょっと身体がだるい。
疲労が溜まってきているのだろうと思っていたが、昼前くらいから悪寒が走るようになってきた。
昼食を食べに出たが、暑いんだか、寒いんだか、なんだかよくわからない。
おいしいものを食べようと奮発して45バーツのカニ・チャーハンを注文したけれど、なんだか味がよくわからない。
風邪を引いてしまったらしい。
午後からの業務は、身体はだるいし、頭は鈍ってくるし、イライラしたり、28度に設定しているエアコンに震えたり、スコタイどころではなくなってしまった。
早退して帰りたいくらいだったけれど、帰ったところで、メールは携帯電話へ飛んでくる。
逃げ隠れできないし、どうせやらなくてはならないなら、事務所のパソコンで処理した方が楽で速い。
メールだの、携帯電話なんか、ちっとも便利ではないと思う。
夕方6時過ぎ、そろそろ限界。
もう帰ろうと思ったのだが、下の通りが騒がしい。
見ると横断幕を掲げて、パレードが続いている。
ピサヌロークでもロイクラトンのパレードがあるらしい。
昔、チェンマイにいたときはロイクラトンに限らず、大きなお祭りのたびにパレードがあり、美人を乗せた山車が市内を回っていたのを思い出した。
パレードが続くため、通りは通行止めになっていて、帰宅することができない。
早く帰りたいと思って、事務所を閉めたが、こうなったらパレードの見物でもさせてもらうことにする。
[バロムトリロカナート通りでパレードが始まる]
たぶん、地区ごとに集まって更新しているのだろうけれど、それぞれ先頭に横断幕を掲げ、その後ろに民族衣装を着けた人が続き、踊りを踊ったりする。
さらにただの村人としか思えない集団が、ゾロゾロと続く。
おじさん、おばさんばかりで、若い人はいない。
たぶん若い人たちは、恋人ともっとロマンチックなロイクラトンを過ごしに出かけてしまっているのではないだろうか?
[この人たちはまだ色違いながらそろいのアロハを着込んでいる]
山車に美人を乗せているのはチェンマイと同じだけれど、山車の装飾の豪華さや大きさはチェンマイよりだいぶ劣る気がする。
特にどう見てもそのへんのおじさん、おばさんが、たぶん普段着のままで、ゾロゾロはどんな意味があるのか疑ってしまう。
「参加することに意義がある」ということなのだろうか?
[子供たちは何となくフラダンスっぽいかな]
山車は延々と続くのかと思っていたら、10台にも満たずに終わってしまった。
一番最後の山車はピザチェーンの小さなもので、ここだけは若いスタッフばかりで構成されていた。
[時計塔のロータリーには見物客も集まってきていた]
通行止めが解除されてゲストハウスへ戻る。
ノドが痛いので、アイスクリームを買い、サラという風邪薬を飲んで早めに寝てしまう。
夜中に熱くなったり、寒くなったりするので、そのたびにエアコンのスイッチを操作した。
窓の外からはロイクラトン祭りの嬌声が聞こえてきていた。
[ピサヌローク在住華僑団体の山車だけど中国色は見られずタイに同化している]