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定年退職までの日々
もう前回のアップから数か月も過ぎてしまった。
現在は日本にいて、そして半年前のことを写真を見ながら思い出して書き留めておくことにする。

台湾旅行から戻って、バンコクでの勤務。

バンコクの夕焼け
[オフィスから夕焼けが見えた]

メモも取ってないし、勤務時のメールや行動記録は退職時に消えてしまったか、アクセスができないようになっているので、写真に残っているものからしかいつどこへ行っていたかもわからない。

たぶん、台湾から戻って一週間後の12月26日頃はピサヌローク支店におり、ツアーでカンペーンペットへ行っている。

カーオクルックガピ
[カーオクルックガピ]

この日はカンペーンペット、メーピン川対岸ナコンチュム地区のバーンリムナームと言う食堂で昼食となっており、私はカーオクルックガピを注文して食べている。
なかなかきれいな盛り付けで、卵の薄焼きはまるで黄色いバラのように作ってある。

ガピというタイの塩辛を混ぜ込んだご飯で、独特の臭みがあり、慣れないと食べ難いかもしれないけれど、私は大好き。
それにもともとお子様ランチみたいな盛り付けがもともと好きなので、こうした演出は嬉しくなる。

黄色いバラ
[卵の薄焼きでできている]


そして、その日はスコータイ遺跡近くにあるパーサータイという安宿にピサヌロークのスタッフたちと泊まり込んでいる。
泊まり込んだのは翌朝はみんなスコータイ遺跡でのツアーを担当していたからだけど、あわせてスタッフと忘年会を持った。

会場はスコータイ新市街にあるタオフーンという食堂。
このあたりではピザが美味しいということで評判らしい。
しかし、スタッフ二人と私の三人、あんまり盛り上がらない。
スタッフはただ無言で食べるばかり。
そして、お会計をする段になって、スタッフは追加でハンバーガーやポテトなどの料理を注文した。
まだ食べる気なのかと聞いたら、明日の朝ごはんにするから持ち帰るという。
自分の財布が痛まないとなると、何でもOKというのがタイの田舎ではまかり通るらしい。

ワットマハタート
[赤い睡蓮が咲く、ワットマハタート前の池]

アルコールを飲まないスタッフとでは私が一人でバカ飲みするわけにもいかず、おかげで二日酔いにもならずスコータイとシーサッチャナライのツアーをこなすことができた。

霊力のある石
[シーサッチャナライで売られているサイコロのような石]

この石はカーウトークプラルアンと言うらしく、私にはよくわからないのだけれど、何かの鉱石のようで、土地の人によると霊力があるのだそうだ。
一種のお守りなのだろうか?

12月28日にはバンコクへ戻り、バンコクでの仕事納め。
しかし、年末年始はまたピサヌロークでツアーがある。
タイも年末年始は故郷へ帰省する人たちでバンコクからの道路が大渋滞する。
故郷に帰ろうとする人たちは、渋滞しても先に楽しみが待っているから苦でもないかもしれないけれど、こちらは仕事。
渋滞の中でピサヌロークまで車を運転するのは勘弁してほしいので、汽車で向かうことにする。
その切符を取るのも難しかったけれど、なんとか12月30日の臨時列車のような汽車の切符を確保できた。

夜行列車
[バンコク発チェンマイ行き]

バンコクを夜出発する夜行なので本当なら寝台車に乗りたかったが、取れた切符は二等の座席車。
車両は臨時だからだろうか旧日本国有鉄道の中古車。
14系と言ったかな、日本でも団体臨時列車とかに使われていた車両。

日本語表記
[くずものいれ]

ところどころに日本語の表記が残っている。
しかし、車内の座席は真っ赤なビニールレザーだったりして、日本の車両とはイメージが変わっている。
そしてやたらとエアコンを利かせていて、車内は寒くてしょうがない。
ピサヌロークに着いて降りたときにはメガネが真っ白に曇ってしまうほどだった。

寒い
[ほかの乗客も寒くて頭から毛布をかぶっている]

12月31日、夜明け前にピサヌロークへ到着してそのままオフィスに入って、少し仮眠をとる。
そして、朝6時半には車が迎えに来てスコータイ空港へ向かう。

ツアーの内容は簡単なものだけれど、拘束時間がやたらと長く、終了はニューイヤー・カウントダウン後の午前零時過ぎとなっている。

本当は短波放送のラジオで年末の紅白歌合戦でも聞きたかった。
こんどの紅白では私が中学生時代に熱狂していたキャンディーズのランさんが何十年ぶりかで紅白のステージで歌うというのだから、どんなことになるかと楽しみにしていたけれど、ツアーでお流れとなってしまった。

夜のスコータイ遺跡
[スコータイ遺跡はライトアップされている]

コムローイ
[歴史公園前のワットトラパントーンではコムローイを上げることもできる]

スコータイのカウントダウンは遺跡から少し離れた貯水池の中にあるハート型の島で行われた。
ここでもいろいろなアトラクションが行われていたようだけれど、日本人がわざわざ来て楽しみたくなる内容ではなく、まったくローカルなお祭りだったけれど、花火だけは見ごたえがあった。

ハート島のカウントダウン
[打ち上げ花火が最大に上がった]

年明け一番のツアーはまたカンペーンペット遺跡。
そして昼食はバーンリムナーム。
この食堂で黒猫に出会うことができた。
ここのネコなんだろう。

黒猫
[バンーリムナームの黒猫]

ビロードのように美しい毛の艶をして、私のネコによく似ている。

1月2~3日もツアーにー出る。
これが私が在職中最後のツアーとなった。
カオコーへ行き、スコータイも案内すると言った定番ツアー。
トラブルもなくこなす。

3日の晩は、ナーン河沿いの食堂で夕食。
川沿いのナイトマーケット取り壊し後も、たった一軒残ってゲリラ的に営業を続けていたルンチュアイの店。

ルンチュアイ
[仮設店舗のルンチュアイ]

しかし、張り紙がありこの店も最終的に立ち退きに合意したようで、移転の案内が張り出されていた。
ピサヌローク支店をオープンしたばかりのころは、ここに何軒もの食堂が並び、夜になるとたくさんの人たちで繁盛していたものだ。
私はその中でも「空飛ぶ空芯菜の店」が特にお気に入りだった。
ルンチュアイの店は空飛ぶ空芯菜の店と比べると格段に味は落ちるけれど、川沿いのオープンな雰囲気は残っていて、この一年くらいはピサヌロークへ行くたびに利用していた。

ナイトマーケット跡
[更地となったナイトマーケット]

この店はなぜか料理にネギを使わない。
チャーハンを注文してもネギが入っておらず、ネギを入れてほしいと注文したら、ネギの代わりに玉ねぎを刻んで入れてくれてた。

ルンチュアイでの料理
[定番料理]

いつも私がテーブルに着くとビアチャーンを持ってきてくれる。
そして私が注文する料理は、長なすフライのヤム。
他の店でこの料理を見たことがないから、この店のオリジナルなのかもしれない。
ナスの天ぷらにヤムのタレを和えて食べるもので、なかなか美味しかった。

ナイトマーケットのネコ
[テーブルを回って食べ物をねだるネコ]

もともとこのあたりには何匹もの野良猫たちがいて、食べ物のおすそ分けをもらっていたが、どんどんと店が立ち退き、ネコたちの数も減っていた。
これからこのネコはどこで食べ物をもらっていくのだろうか。

ワットサンプラーン

1月6日はオンラインツアーでバンコク近郊のワットサンプラーンからの生中継。
今年は辰年ということで、アジア各国からドラゴン関連の特集が組まれていたタイからはこのワットサンプラーンが選ばれて、私が担当することになった。

ワットサンプラーンはまだあんまり日本人には知られていないけれど、円柱型をしたピンク色の塔の周りに竜が巻き付いているといった構造。
なかなか迫力がある。

龍
[真下から見上げると竜の頭が良く見えない]

この竜の胴体は空洞になっていて、その中を歩くと塔の上へと登っていけることになっている。

胴体内
[胴体内に窓はなく、ところどころに電灯があり、仏教の教えのような標語が吊るされている]

タイ人の参拝客は息を切らしてゼーゼー言いながら登って来る。
西洋人の観光客も登って来る。
標語の中に"Immortal Eenal Love"と書かれたものがあった。
私の英語力ではこれがどういう意味か解らなかったので、登ってきた西洋人に聞いてみた。
しかし、彼らにもわからないという。
Eenalなんて単語知らないという。
たぶん、Eternalの間違いなんだろうという結論に達した。


塔の上

ワットサンプラーン周辺はターチン川に近い平坦なところ。
塔の上からは周囲の広さがよく解る。

龍の頭
[上まで登ると龍の頭があるけど、ドローンなどで空中撮影でもしないと龍の全体像は確認できなさそう]


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| 日常 | 02:43 PM | comments (0) | trackback (0) |
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