Warning: session_start(): open(/hermes/phpsessions/u/5/5/6/sess_u556g74l54gh399ipai3m19ah6, O_RDWR) failed: Permission denied (13) in /hermes/bosnacweb07/bosnacweb07ap/b2734/ipw.chiangma/public_html/blog/index.php on line 39 2023年08月09日::メオダムきまぐれ日記
■かれんだー■
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チビのこと
8月9日 水曜日
7月の下旬ころ、具体的な日付は記憶にないのだけれど、ピサヌロークの私の部屋にネコが寝泊まりするようになった。
もともと部屋のある下宿のネコで、一昨年くらいにここで生まれたメス。
このネコの父親はウォッカと言うトラネコ。
母はブラウニーと言う名でシャムの血が混ざった茶色いネコ。
何匹もの兄弟がいたのだけれど、いなくなったりして、今現在この下宿に残っているのは、オスでウォッカそっくりなネコと、私の部屋で寝泊まりするようになったブラウニーそっくりのネコだけになっている。
半年前まではもう一匹ウォッカそっくりのがいたのだけれど、いつの間にか消えてしまった。

下宿のネコたち
[私の部屋はネコたちのサロンになっている]

このメスにも名前があるはずなのだけれど、私は知らない。
下宿のオーナーに聞けば教えてくれそうだけれど、私はただ「チビ」と呼んでいる。
身体が他のネコたちより小柄なのでチビとしたのだけれど、私がチビと呼べば自分のことと認識しているようだ。
このチビがある晩、私の部屋へ入り込んできた。
私は風通しを良くするため寝るときも部屋のドアを開けたままにしている。
それでよくネコたちが夜中に侵入してくるのだけれど、朝まで部屋にいるようなことはめったにない。
それが、このチビは朝まで部屋に居座っていたりした。

チビ
[小柄なネコなのでチビと呼ぶ]

それに寝坊助でもあるようで、私が朝の支度をして、仕事に出かけても気づかずに寝ていたのだろうか、仕事から帰って部屋のドアを開けたら、部屋の中に閉じ込められていたこともある。
寝てるときはドアを開けてても、さすがに外出するときはドアを閉める。

私の部屋がネコにとって格別居心地のよい所と言うわけではないのだろうけど、このチビはどうも下宿の中で行き場所をなくしているようだ。
どういうことかと言うと、このチビを生んだブラウニーは、自然界の法則で成猫となったチビを子離れと言うのか、追い出しにかかっている。
それも追いかけまわして、いじめるのである。
チビもすっかりブラウニーに恐怖心を抱いている様子。
一方、父親のウォッカは、チビが自分の娘だということもわからないのか、近頃チビの尻を追い回している。
そうした恵まれない環境にあって、私の部屋だと安心していられるということなのだろう。

が、しかしブラウニーがただの子離れでチビを虐めているのではないかもしれない。
チビの兄弟、ウォッカそっくりのオスを追い払おうとすることはないなら、これはメス同士の縄張り争いなのかもしれない。

ブラウニー
[母ネコのブラウニー、チビとよく似ている]

部屋の中にい続けるので、最初は私のネコの霊前から下げたキャットフードを分けてあげていたけれど、それでは食べたりないとエサをねだるようになってきた。
たぶん、下宿で用意しているネコたちのエサ場には、チビを目の敵にしているブラウニーと遭遇する可能性も高くて、行きたくないのだろう。
そこで、ドライキャットフードを500グラムほど買ってきた。
ピサヌロークでは、ペットフードを売る店がやたらとたくさんある。
そして、大袋からビニール含めに小分けして安売りしていたりする。
Me-Oというブランドのビニール袋詰めで38バーツと格安。

このキャットフードを与えたのが決定打になってしまったようで、どうもチビは私の部屋で飼われているつもりになってしまった。
私の顔を見れば、エサをねだる。
朝、仕事に出かけるときは、部屋の外に連れ出すのだけれど、仕事から帰って来ると私の部屋へ登る階段のところで待ち構えていたりする。
そして、いっしょに部屋へ入り、「腹減ったニャー」と騒ぎ出す。

階段で待つチビ
[こうして階段のところで私の帰りを待っている]

部屋の中にネコ用の砂箱、つまりネコのトイレは用意していない。
いったいいつ下の用事を済ませるのかわからないが、私が気が付かないうちに、たぶん寝込んでしまってから部屋から抜け出して、外で用を足してくるのだろう。
トイレくらい用意してやるのは簡単だけれど、そんなことをしたらずっと部屋に住み着いてしまい、私が飼い主にならなくてはいけなくなってしまいそうだ。
ネコを飼いたくないわけではないけれど、半年後には日本へ帰国するつもりになので、ネコを連れ帰る準備期間が足りない。
それにもともと下宿のネコだし、私がいなくても食べるに困ることはないだろう。
あと半年、しっかりエサを食べていれば、チビも大きくなって、母ネコのブラウニーから虐められなくなるのではないかと期待をかけていた。

ところが、なんでこんなめぐりあわせなのか、またまたバンコク勤務を命じられてしまった。
異動日は9月1日付けだそうだ。
このままチビをピサヌロークの下宿に置いていくか、それともバンコクへ連れて行くべきか悩んでしまう。
バンコクへ連れて行ったら、そのまま来年は日本へ連れて行かなくてはならない。
日本へ連れて行くには、予防接種や抗体検査証明、マイクロチップ埋め込みなど、たくさんの手続きと時間がかかる。
時間切れになってしまったら最悪。
それに日本での暮らしにチビが順応できるかもわからない。

チビ
[もうすっかり居住権をつかんだ気でいるようだ]

はてさてどうしたものかと思うのだけれど、今日から1週間ちょっとピサヌロークを留守にする。
バンコクへ行き、そして5日間ほどイギリスへも旅行してくる予定。
チビもその間、私の部屋へは入れないわけで、私の留守中どうしているだろう。
来週木曜か金曜にピサヌロークへ帰ってから、チビの様子を見て考えることにしてみよう。

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