企画提案書は未だに完成していない。依頼を受けてから、もう10日になろうとしているのだが、一番肝心のビジネスとして、どれだけの利益を生み出せて、その将来性はどうなっているのか、つまり「やるだけの価値がある事業か」どうかのシュミレーションができきれない。そう言えば、こうしたビジネスプランとか、事業計画書などを以前いたベンチャー会社でも作らされたことがあったのを思い出した。今だから正直に書くが、当時の私は一従業員に過ぎず、そんな大任を任されても困るのたが、取り敢えず、まったくの希望的観測だけ、リスクなどを無視した、数字を挙げ連ねて、経営者へ提出したことがある。そのプランがそのまま投資家の元へ回ったかどうか知らないが、現実には会社は計画書に盛り込まれた内容とは別の方向へ走っていった。しかし、今回は、他人事ではないし、失敗をしたら痛手も大きい。
公開日記も後回しで、朝から真面目に提案書を作成する。そうしている最中に、午前11時前、モーターバイクの音がして、郵便配達が来た。申し込みをしていたネットバンキングに関する資料が届き、受け取りには判子が求められた。その資料と一緒に、普通の郵便の茶封筒も届いた。オヤオヤ、先日履歴書を送った会社からではないか。早速封を切って中を確認すると「不採用」であるとのこと、、、なぁんだ、まったく、、。ダメだったのかぁ。こっちも感情移入したりして、結構やる気にもなっていたのに、、。それに面接もしないで採用の是非を決めてしまうなんて、、。ちょっと悔しいけど、仕方がないかぁ、決めるのは人事担当者だろうし、沢山の応募をフルイにかける必要があるわけで、その中で、募集対象年齢から外れているのを真っ先に外すのは、致し方がないであろう。
午後になると、昨夜メールを送った会社から「明日面接に来るように」との電話が入った。しかも、「何か持参すべきものはありませんか」と質問すると、「履歴書も要らないから、身1つで来るように」との事であった。これは私にとって都合がイイ。履歴書を書かなければ、取りたてて感情移入することもないだろう。それに面接をしてもらえるのだから、ありがたいことである。しかし、ここも年齢の枠を越えてしまっている。
提出用の企画提案書は、夜にはほぼ完成した。全30ページからの提案のみである。資料に関するものに付いては、データの出し惜しみをして、リファレンス先名も正式名称ではなく、イニシャルにした。データとしての数字も、具体的に明記しなかった。つまり、構想としての企画提案はされているが、資料しての価値の低いものとした。理由は過去に何度も企画書の依頼を引き受け作成してきたものが、データだけ取られて、他所へ流されていたと言う痛い目にあってきている。そこで、今回は、「この構想を実現するには私がいなければできないのだ」と言うことを強調しておいた。パワーポイントで作成したので、本来ならパソコン持参でプレゼンしたいところなのだが、まずは見てもらう事が大切なのでプリントとして出力する。途中でカラーインクが切れて、インク補填をする。