2月22日 日曜日    天気は晴れ 

 午前中から午後にかけてワタノー学校での補講。本日は参加生が半分くらいしかいない。来週は学年末試験直前なので休講を予定しているから、なるべく今日中に第10課を終わらせてしまいたかったが、再来週に持ち越しである。
 受講生の中にピンさんと言う生徒がいるのだが、非常にまじめで、とても良く復習をしてくれているので、補講のリーダー格になっている。そのピンさんが今日はずいぶんとげっそりした顔をしている。どうしたのかなぁと思い、日本語の会話練習文を使いながら話を聞いてみたらば、学校の宿題のレポートの作成のため、昨夜は午前2時までかかったのだそうだ。そしてそのために今朝は寝坊をして朝ご飯も食べられなかったと言う。この補講が終わったらまたレポートに取り組まなくてはならないという。タイの高校生もなかなか大変である。

 昼からK.K.トラベルに入ったが、スタッフは見習生一人がいるだけである。他の社員はどうしたのかと聞いたら、家の事情で今日は出社できないのだと言う。それならば誰か代わりの社員に来てもらうなりして対応するのが普通だと思うのだが、右も左もわからない見習ひとりでヨクモ店を開けているものだ。これではお越しいただいたお客様にも十分な対応もできないだろうし、会社の信用にもかかわりそうなものである。昼の間は、それでもバスの切符など簡単な商品の販売だけであったようだが、夕方になって慌しくなった。この店の裏は安手のゲストハウスが何軒もあり、近隣の山でトレッキングをして来たり、南国の昼寝から覚めたばかりの欧米からの旅行者が夕方頃から急に増えてきて、店にも何組ものお客さまが来店された。見習生も張りきってお客さまの応対をしてくれるのは嬉しいのだが、しかし業務知識の絶対量が足りない。ほとんどチェンマイの外に出たことのないタイ人見習生が、世界各地を旅して回っている旅行者に対して十分な情報提供ができないのは、当然のことである。そのためか、接客中の見習生から「タロー、これはどうしたらイイ」とひっきりなしに質問が飛んでくる。私も別のお客さまの接客に就いているから忙しいのだが、困っている見習生を放って置けない。でも、問題はお客さまが彼に英語で質問したものを、彼が勝手にタイ語に直して私に聞いてくるものだからたまったものではない。私は英語が下手だとは言っても、タイ語よりはマシである。それに単語量も貧弱なタイ語の単語数の数倍は覚えているはずである。なので、タイ語訳などせずに、そのまま英語で私に投げかけてくれる方が、私としても助かるのだが、、。

 夕方のこんなドタバタを演じてしまったために、来店客の割に、販売できた件数は非常に少なかった。もったいないことである。お客さまからの質問の中で最も多いのがラオスに関するものである。K.K.トラベルでラオスに関して販売している内容は、第1に古都ルアンプラバンへのボート・ツアーである。これは本当によく売れる売れ筋商品である。元々はツアーなので、収益率も良いはずのものが、パッケージ・ツアー化されていて、どこの旅行代理店やゲストハウスでも申し込みができるので、価格が大幅に低下し、販売してもあまり収益の残らない商品になってしまった。もともと、ルアンプラバンまでの交通機関に国境の町での宿泊費、3度の食事まで含まれて、千数百バーツと言うのは如何にも安過ぎる。完全に薄利多売商品である。抱き合わせのラオスビザも過当競争気味である。個人で旅行をして、ラオス国境でビザを取ろうとしてビザ代だけで1500バーツもかかるところ、先のパッケージにラオスビザまで含めて2000バーツでお釣りが来るような状態は、やはりどうかしているのかもしれない。でも、売りやすいのでついつい売ってしまう。他にもラオス行きの飛行機の切符なども細々と販売している。私はラオス航空を使ってインドシナ半島を巡るプランを積極的にお客さまへアピールしているが、売れ方はボートの半分以下である。
 と、現在のK.K.トラベルのラオスに関する品揃えは、この程度で尽きてしまうのだが、最近お客さまからバンビエンと言う町に関する問い合わせが増えている。恥ずかしながら、私はつい最近までこの町の名前を知らなかった。が、あまりに問い合わせが多いので、調べてみるとルアンプラバンとビエンチャンの中間地点にある小さな街であった。が、インターネットで検索して、その写真を見ると実に長閑で平和な村、それも非常にアジア的な風景をその写真の中に発見した。仕事をしているとお客さまから持たらされる情報も非常に多いのである。

 夜、火曜日に予定しているワタノー学校での日本語のテストを作成する。テスト用紙にはタイ語も多用されるのでK.K.トラベルのパソコンを使わせてもらう。これだとキーボードがタイ文字なので、タイ語の入力が楽なのである。ほぼ完成に近づいた9時過ぎになって電話が鳴る。出てみると日本人のお客さまで、明日のツアーの申し込みであった。K.K.トラベルではほとんどツアーを自社運営しておらず、他社のツアーを代売しているだけだから、こんな時間の申し込みでも、提携先のツアー会社に空席を確認すれば、簡単に受け付けられてしまう。が、明日の出発なので、今晩中にツアーの参加券を持参して、代金を集金しなくてはならない。9時半過ぎにお客さまの滞在先のホテルへお伺いし、ツアー内容の語ら説明をさせていただき、お代金400バーツを受け取った。

朝食

もりそば。

昼食

野菜炒めのせご飯。

夕食

ご飯とほうれん草の炒め物、キャベツの味噌汁。

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