2月23日 月曜日    天気は晴れ 

 本日より、私の私設秘書とも言うべき、存在で小屋がけ食堂の娘さんを預かる。申し渡しておいた通り、7時半には出社してきていて、その点はなかなか殊勝である。内心、先週見学に来て、それっきりになってしまうのではないかとの危惧もしていた。そして、その見学に来ていた日のことを公開日記に書いたところ新人研修に最低「3ヶ月はかかるもの」とのご指摘をいただいた。ご指摘ごもっともである。私も日本では何度かOJTと言う係りをおおせつかったことがある。つまり新人を預かり、一緒に仕事をさせながら仕事を覚えさせると言う役どころである。まぁ、その職場は当時一応は大企業の部類に入る会社だったので、OJTマニュアルなんてものもあったし、新人は一応箱根の研修所で新人研修を受けて来ていたので、戦力とはならないまでも、使い走りには役立った。セールスにも同行させて、話法などを覚えさせたりしたのだが、今回の新人はタイ人で、勝手が違う。話法も覚えさせるにも、日本語での会話は、チンプンカンプンなのだから仕方がない。英語での接客方法についてだけ、8時までの30分に特訓をおこなった。と言っても英会話の問題ではなく、「自分が自信を持ってお薦めできる商品とはなにか」を説得力を持って印象付けさせるには、相手から目をそらさずに、少し身を乗り出しぎみに話し掛けるべきだと、教えた。売れ筋のラオスへのボートツアーについてロールプレーを繰り返したが、目はすぐに机に落ちたり、中空に飛んだりする。「おい、どこ見てんの」と注意をするが、「えーと、どんな内容だった今思い出しているところだ」と答えた。まずは、商品内容について完全に理解してもらう必要がありそうだ。

 ある日本人の方から銀行の貸し金庫を借りたいのだが、どこか紹介してほしいと先週末に依頼があった。K.K.トラベルのすぐ隣は農民銀行であり、早速行って貸し金庫の空きを確認するが、銀行員は「ない」とそっけない。それは空きがないと言う意味なのか、もともとそのようなサービスがないと言う意味なのかはっきりしないので、どっちの意味か確認したが、こっちを見ることもせずまた「ない」と答える。嫌な態度だなぁと感じる。とにかくここは利用できないと言うことははっきりしたのでそれで十分である。それから、バンコク銀行、タイ商業銀行など何軒もの銀行を回って見た。どこも「今は一杯で空きがない」との答えが返ってきた。タイではそんなに貸し金庫の需要が高いのだろうか?依頼主の日本人は郊外の開発住宅の一戸建てに住まれているのだが、確かに一戸建ての場合、空き巣の心配もあるだろう。金庫だって、盗まれる可能性は大きいし、むしろ「この中にお金が入ってます」と張り紙をしているようなものである。事情はタイ人も同じだろうし、それに中国系の人たちは金を沢山持っているから、やはり貸し金庫の需要は高くなるのだろう。市内の銀行を軒並み回って、漸くナイトバザールにある銀行で貸し金庫の空きを見つけた。借り賃は年間で400バーツ、保証金が2500バーツであった。不思議なことに、借り賃は税込みなのに、保証金は外税だそうだ。保証金のようなものに税金がかかるとはちょっと不思議な気もする。この保証金は解約時に返金されるそうだけど、その際に税金は戻ってこないそうである。

 夕方に、昨日見えたハンガリー人のお客さんが来店する。カナダのパスポートを持っていて、昨日はラオスのビザを手配した。その際にルアンプラバン行きの船のパックをお薦めしたが、その時は「他所を回って料金を確認してから」と言っていたが、やっぱり戻ってこられた。「やっぱり、ウチが一番安かったでしょ」と声をかけたら、「いゃ、そんなことはない、他所も同じだったけど、アンタのスマイルが気に入ったから、オタクにするよ」と言われた。まぁそう言われて悪い気はしない。疲れ気味とゴタゴタで、私の表情は最近暗くなっているので、気にしていたのだが、まだスマイル(営業用の顔か)が残っていたとしたら、売れしい。それから彼に1時間以上かけてこれから3週間のインドシナ旅行に関する相談にのった。スマイルでイイ気になったのか、営業をすっかり忘れて、ルアンプラバンからラオスを縦断してカンボジアに入るプランなどを組上げて差し上げたが、「とにかく安く」との希望だったので、飛行機の切符などK.K.トラベルで販売できるものなど何もなかった。

 

朝食

ご飯と韓国海苔。

昼食

バジル炒めライス。

夕食

ご飯とほうれん草の炒め物、焼き鯖。

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