6月18日 金曜日    天気は曇り ときどき雨 一時激しく

 昨日のエンジン・トラブルのこともありビートルのガソリンの入れ替えやタンクなどの徹底洗浄をしたいのだが、本日からガソリンが値上げである。このところほとんど毎週のようにガソリン価格が値上げになっている。私はガソリンを入れるたびにメモ帖にメモを取っているのだが、この半年ほどで2割くらい値上がりしている。1リットルあたり19.5バーツである。毎度500バーツずつ燃料を入れているが、これからは600バーツずつにしなくては、、。ビートルを購入当初は400バーツで満タンであった。それどころかガソリン価格が少し安いバンコクで給油すると400バーツも入らなかった。

 この石油価格の値上がりの影響は航空業界でも吹き荒れていて、各航空会社とも燃料調整費の名目で実質値上げを一方的に通達してきている。私の目からすると便乗値上げとも思えるような通達が実に多い。そして、航空業界から影響はホテル業界へも波及した。チェンマイ市内にあるポンピンタワーと言うホテルがあるのだが、ここが契約料金に関して「昨今の石油価格の上昇に対して経費節減の努力を続けてきたが、、」との書き出しで、値上げを通達してきた。

 この石油価格の値上がりの中で、首をかしげるものは他にもある。チェンマイとバンコク間を外国人ツーリストを乗せて走っているバスの運賃がオフシーズンと言うことで、極端に安くなっている。切符の仕入れ価格は200バーツを割っている。販売価格でさえ、ホテルまでのお迎えサービス付き150バーツで販売するケースもある。バスと言っても2階建ての立派な観光バスである。満員にお客を乗せれば50人くらいになるのだろうか?が、借りに満員にしたところで、売上は7500バーツにも満たないだろう。この手の大型バスの燃費はリッターで3キロ程度だろうからバンコクまでは230リットルくらいの燃料を消費する。燃料代だけで4000バーツになる。お客が30人だったら燃料代にもならないのではないだろうか?
 この手のツアーバスは夜行で、理由は定かではないがしばしば盗難事故が発生している。しかも、一般のローカルバスの半額以下の運賃でタイ人も乗りたがりそうなものだが、外国人しか乗れない。なんだか、盗賊から分け前でももらっているのではないかと思えてきてしまう。まぁ、そんなことはないだろうが、このところの値上げ攻勢の中で、まったく不思議である。

 夜、今月からバンコクでタイ語と料理学校に通って、近い将来日本でタイ料理店をはじめたいと言う方とお会いする。まぁ、お会いすると言っても私は仲介人に過ぎず、本当は私がレモンツリーで見習をしながらタイ料理を学んでいるタク君を紹介し、引き合わせただけのことである。この方、タイ料理にゾッコンしているらしく、その関心は半端じゃない。元はホテルでフランス料理をやっていたそうである。タク君もイタリアンだったから、共通点も多そうだが、ところが開口一番「タイ料理なんかもうやる気ありません」とタク君は答えた。もともと、友人のトール君に、「タイ料理は凄い上手くて、これから絶対必要だから」とチェンマイへ送りこまれたのだが、レモンツリーで修行しているウチに、トールに騙されたと悟ったそうである。タク君としてはワインを売りにした店で働くのが夢だと言う。その面から言ったらタイ料理はワインに合わない。タイではここ数年ワインブームである。タイ料理店でも盛んにワインを勧めて来る。しかし、私の味覚から言ってもタイ料理の激しい味にワインは無理がある。まして地元タイ人が粋がってギンギンに冷やした輸入赤ワインに氷まで浮かべて飲む姿は、なんとなく滑稽に見える。だが、そのタク君もここの仕事場の気楽さは気に入ったらしい。緊張感がまるで無く、コックとしての向上心など欠片も無い連中と言った劣悪な環境に、居心地の良さを見出してしまったようだ。

朝食

パンとホウレンソウのクリームスープ。

昼食

五目野菜炒め。

夕食

レモンツリーにて雷魚の梅干煮、空芯菜フライのヤム

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