12月17日 水曜日    天気は晴れ

 朝、優泰を学校へ送ったついでに、アーケード・バスターミナルへ行ってみる。実はバンコクからチェンマイへのバスの切符の予約の依頼を受けているのだが、アーケード・バスターミナル発着の長距離バスの切符の販売をK.K.トラベルでは行っていない。そこで、直接私が出向いていって、予約の依頼をしたのだが、バスの予約と言うのも、なかなか面倒で、アーケードに発着するバス会社のほとんどが、ホスト・コンピューター管理をしておらず、バンコク発の切符はバンコクでしか予約ができないと言う。チェンマイではチェンマイ発分だけの予約を受け付けるそうだ。調べた中ではただ一社だけ、ナコンチャイ・エアー社がホスト・コンピューター・システムを導入して、全国の予約ができる。が、予約はできるが、前日までに乗車券を発券しないと、予約が取り消されてしまうと言う。ちょうど、日本の国内線航空券と似たようなシステムらしい。依頼主の希望は乗車直前に乗車券の購入をしたいというもので、上手く対応ができない。
 チェンマイではどうしようもないことが解り、K.K.トラベルに入ってから、バンコクまで長距離電話で再度確認をする。基本的には、予約システムと呼べるほどのものをどこも持ち合わせていないようで、唯一ソムバットツアー社が電話予約を受け付けてくれたが、予約だけの場合は、当日分だけだそうだ。バスと言うのは便利なようだが、まだまだ飛行機と比べるとシステム化が遅れている。

 システム化が遅れていると言えば、オリエント航空もシステム化が追いついていない。本日K.K.トラベルの経営者とミーティングを持ち、12月25日以降のオリエント航空の航空券を販売するかどうかを協議した。オリエント航空の代売システムは、システムとは程遠い、一ヵ月間のみ有効の白紙の航空券を100冊単位で卸すから、それを売り切ると言うものである。もっとも、予約のためのコンピューターシステムがあるわけでなく、予約の申し込みを旅行会社で取りまとめ、バンコクのオリエント航空予約センター(?)へファックスで送って、2日後に予約の回答がファックスで送られてくると言う、極めて原始的なものである。予約ができたものに対しては、旅行会社が手書きで航空券に便名や搭乗社名を記入して購入者に渡すと言うものである。現状では、予約そのものも難しく、100冊単位で白紙航空券を買い取っても、きちんと予約できるかどうかもおぼつかないが、「K.K.トラベルが売っていくべき商品で、他社よりアドバンテージの高いものがほとんどない現実では、リスクはあっても果敢に挑戦しなくては、成功はありえない」と私は強行に主張した。「売れ残ったらどうしようか」を悩むより、売るための努力をするのが肝心であると言うことを、理解してもらうのに苦労した。

 終日K.K.トラベルにいる。昨日出入りのパソコン技術者氏がパソコンを修理すると言って持ち帰ってしまったパソコンだが、女性スタッフがそのパソコンを抱えて出社してきた。OSを再インストールしたと言う。しかも、XPだったものをMeにダウングレードしての再インストールである。まぁ、OSがXPであろうとMeであろうと私はどちらでも構わないのだが、重大な問題が見つかった。この技術者、シェアド・ファイルに保管していた私が作成したデータやファイルを全てフォーマットしてしまっている。保存をかけていたのはマイ・ドキュメントだけである。これは私に対する嫌がらせなのだろうか、、、。いずれにしても、私にとっては大きな損失である。まったく酷いことになった。

 このパソコンの件もあり、今日はあまり気分が良くなかった。夕方、簡単なミーティングがあったのだが、スタッフの仕事ぶりに関して酷評をさせてもらった。タイ人たちの性格から言って、こんな場所で、外国人である私から仕事のやり方に関して意見されるのは不本意であろうとは思っていたが、私の方が考えが甘かった。私が見たところ、誰も自分の問題として意識をしていない感じである。私が、「勤務中にお菓子を食べながら新聞を読んだり、客用ソファーで居眠りをしてはいけない」と指摘しているのにもかかわらず、このミーティング中も、音楽を聞きながら新聞折込の広告を眺めているのである。まったく、勤務指導をするにも多勢に無勢。まして、社内での私の位置付けさえはっきりしないのだから、日本流の愛社精神など、ものの役に立たないことを実感する。あーぁ、疲れるだけ。

朝食
炒り卵と焼き海苔。
昼食
野菜チャーハン。
夕食
納豆ご飯とクリームシチュー。

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