12月18日 木曜日    天気は晴れ

 このところ話題はK.K.トラベルのことばかりになってしまっていて、我ながらあまり面白くないことを書いているなぁと感じているが、しかし、日中の大半をK.K.トラベルで過ごしているのだから仕方がない。それにしても、私の場合、このような業務が好きだからやっているのだが、好きでなかったらとても「付き合いきれない」だろう。ここの経営者は中国系タイ人なのだが、その影響なのかとんでもなくケチである。昨日決着したはずのオリエント航空の航空券販売について、今朝からむし返される。「売れ残ったら赤字になる」と言うのである。そんなことは野菜を市場で売るのと同じではないか、売れ残ることを考えずに、売ることを考えるのが商売の原則と思うのだが、、。そのようなネガティブな発想を経営者が持っていては、発展は望めない。挙句に、「もし売れ残って赤字が出たらタローが責任をとるか」とまで言ってきたので、こちらとしてもちょっと頭にきた。私はこのK.K.トラベルにどのスタッフよりも早く出社し、最後まで残り、しかも土日休日なしに働いてきているのに、1バーツたりとも給料をもらっていない。まぁ滞在許可をもらうためと「好き」だからやっているし、売上の貢献だって、社内トップである。にもかかわらず、このようなことを言われるのは筋が通らない。そのくせ、更にスタッフの指導をして欲しいとか、本来の私の業務以外のことを次々に注文つけてくる。そこで、私も注文をつけることにした。「今までお金ももらわずにやってきたけど、来月からは働いた分をしっかりいただきたい」と。いくら欲しいんだと聞いてきたので、「収益の50%をいただきたい」と答えた。経営者は「高すぎる」とかブツブツ言って、合意しなかったが、しかし、私としてはこれで釘を刺すためのキリ穴くらいは開けられたかなぁと感じた。

 午後に優泰を学校に迎えて、ムエタイ(キックボクシング)ジムに連れて行く。この冬休み期間中、一週間はムエタイ・シジムに預けて体を鍛えさせようと思っている。インターの学校にばかり通っていると、せっかくタイに住んでいても、タイの文化的なことをほとんど理解できないので、タイの国技でもあるムエタイをやらせることで、少しは精神修養にもなるのではないかと単純に考えている。ジムに連れて行き、週末からお願いしたいと挨拶をする。ジムのオーナーで元チャンピオンのチャイヤイ氏は快く受け入れを認めてくれた。

 優泰をアパートに届けて、K.K.トラベルへ戻る途中、渋滞に巻き込まれた。アパート前のファイケウ通りは、夕方の時間に大渋滞を起こす。学校帰りの子供を迎えた車たちである。お堀端の寺院近くで、ノロノロ進んでいたら、前の車が急ブレーキをかけた。私も慌ててブレーキを踏んだが、後続の車はブレーキが遅れたのか、我ビートルのお尻に突っ込んできてしまった。そのため、バンパーは「く」の字型に折れ曲がり、エンジンルームのフードも変形してしまった。タイでは渋滞している道でも、事故に遭ったら警察が来るまで車を移動してはいけないことになっている。そのため、私は道の真中にビートルを止めたまま、追突してきた車に近づいた。後ろはトヨタ・カローラで、中年の温厚そうな男性が降りてきた。「車を端によけましょう。渋滞がひどくなりますからね」と言う。「しかし、警察が来るまで、、、」と言いかけたら「いやいや、私の責任だから」と全面的に非を認める。「行きつけの修理屋はどこですか」と聞いてきたが、行きつけは遠いので最寄の板金塗装屋に入ることにした。修理代の見積を修理屋が私に渡そうとしたら、「それは私が、、」と言って、見積書をポケットにしまってしまった。修理は明日の朝一番にはじめて、1時間位で終わると言う。果たしてどの程度の修理をしてくれるのやら、、。まぁ、こんなにすんなりと非を認めるなんてことは、日本でも珍しいのではないだろうか?

 夜、ラジオ番組をこなす。来年も番組が継続するのかわからないのだが、そのことを番組中に口にしたら、リスナーから「来年も続けてよ」と何本も電話が入る。どうしてこんなダラダラ番組のファンになってもらえるのか解らないが、電話で番組に参加できるなどリスナーとの距離が近いということは確かにある。

朝食
ご飯と海苔の佃煮、ゆかり、インスタント味噌汁。
昼食
トムヤム味のクオッティオうどん。
夕食
韓国風春雨炒めのチャプチェ。

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