2月15日 日曜日    天気は晴れ 

 日曜日、午前中の補講を4時間こなす。このところ生徒たちが全員そろうことが少なくなった。ほとんどが学校行事で日曜日も潰れているのが原因らしいが、全員揃わないと、勉強の進度が極端に遅くなる。オイテケボリにするわけに行かないので、足踏みばかりである。そんな中で、今日はレッスンの構文のひとつを使って、生徒たちに質問をしてみた。助詞の「で」の用法のひとつで、「何々を用いて」と言う場合のものと、「何日までに」または「何日間で」と言った用法を教えた。そして、私は日頃疑問に思っていることを質問してみた。

1ヶ月間でいくらもらいますか?
1ヶ月間で2000バーツもらいます。
2000バーツで何をかいますか?
2000バーツでお昼ご飯とお菓子を買います。

 なるほど、1ヶ月間に20日間ほど学校へ登校するのだから、1日に食費として30バーツくらい使うとして、最低でも600バーツくらいである。その他に文具を買ったりもするのだろうから、実質的なお小遣いは千バーツ程度なのかもしれない。高校生ならば、色々とほしいものもあるだろう。が、その親の立場に立ってみると、娘の小遣いに毎月2000バーツを渡すのは大変であろう。K.K.トラベルのスタッフの月給が3000バーツ程度なのから考えると、ちょっと多すぎる気もする。この位の年頃の娘を持つ家庭の苦労と言うのに国境はないということだろうか、、。

 午後からK.K.トラベルに入る。成田からの直行便で入るお客さまにチェンマイ郊外にあるスパ・リゾート・ホテルを紹介している。リゾート側には空港までの迎えを依頼してあるが、安心は出来ない。成田からの直行便は国際線側の到着ロビーへお客様が降り立ってくる。しかし、通常ホテルなどの出迎えかかりは国内線側で待っているのである。私は予約時に「国際線だからね」と念を押しておいたが、それでも心配なので、便到着の30分前にも再度確認の電話を入れた。が、やはり、心配なので空港まで様子を見に行ってみる事にした。東京からの直行便は定刻に到着し、乗客たちは続々と到着ロビーに出ていらした。しかし、このホテルの係員は見当たらない。あぁやっぱり、、。国内線側へ回って見たがこの時間に到着する国内線は無いのか、ホテルの送迎係の姿もまばらで、ここにもJリゾートの係りはいない。やっぱり見に来ておいて良かった。ホテルへ「来てないぞ」「もうとっくに着いているはずだ」と言う蕎麦屋の出前風の応酬をし、構内アナウンスを入れたりして、便到着後30分にしてようやくホテルの札を持った係がやって来た。

 空港からの戻り道でカムインハウスへ立ち寄る。火曜日に食事の予約を依頼されており、それ伝えるためである。メニューから料理を選んでいたところ、鶏肉を使った料理はことごとく「できない」と言われてしまった。こんなころにまで鳥インフルエンザの影響が出ているとは、、。ここの鶏肉は地鶏を使ったものがあり、美味しいのだが、それを食べていただけないのは残念である。店側は大型淡水魚の唐揚げを提案してきたが、さてどうしたものだろうか、、、。ここの人たち、のんびりしているようで、結構過剰反応を示す人も多い。鳥インフルエンザで過剰反応を示すのなら、そのインフルエンザの数千倍の規模の危険性がある交通事故対策にもう少し本気になってほしいものである。それと、大気汚染問題、、。

 8時過ぎに帰宅し、「オカズ何も無いよ」と言われ、冷蔵庫の奥にしまっておいたいただきモノのイワシの丸干しを取り出す。アパートのキッチンで焼くとお母さんからクレームが来るので、小屋がけ食堂に持ち込んで焼いてもらう。弱火でチロチロと焼いている間、おばさんと世間話をする。おばさんが「鶏肉のトマト煮を作ったけど持って行くかい」と言うので、二つもらうことにした。おばさんが「鳥インフルエンザ(ワッノッガイ)の影響で豚肉が高くなって困ったよ」と言う。日本でも輸入牛肉と鶏肉の問題で、豚が高くなっていると聞くが、タイでも同じらしい。
 おばさんの昨年チェンマイ大を卒業した娘さんは、職探しのために友達とランパーンへ行ったそうである。「職探しなんだか、遊びなんだか知らないよ」とおばさんは言っていたが、まぁわざわざランパーンまで職探しに行くと言うのも、おかしな話である。仕事なら田舎町のランパーンよりチェンマイの方が多いわけだし、それにランパーンじゃ通えない。一人暮しするにはお金もかかる。希望賃金は月収5000バーツだそうだが、そんな金額じゃ暮らせないし、またそんなに大学出たての新入社員にお金を払う会社も無いだろう。今朝の補講での女子高生との会話練習ではないが、子供と親とでは貨幣価値が大きく異なるにもかかわらず、タイもかなり重度のパラサイト現象が見られるようだ。

朝食

更科蕎麦。

昼食

塩魚のチャーハン。

夕食

丸干いわし、肉じゃが。

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