今朝は7時前に家を出て、レンタカー業者へ出向く。2週間のレンタカー依頼を受けてその配車場所の地図を作成したが、実際の配車係を捕まえて、きっちり説明をしておかないと、まだまだ心配である。私も同乗して道案内すると言うのも手であるが、それだけで半日が潰れてしまいかねない。なるべく細かく説明して、もし判らなくなったらすぐに電話してくるように念を押す。
優泰を補習校に送った後、K.K.トラベルに入って通常業務。昨夜のチリ人カップルの航空券やボートのチケットなどを準備する。航空券は現在バンコク航空が出しているプロモーションを利用する。これは国内線が一律$50で、国際線が近隣地域へは$80と言う物で、チェンマイ-バンコク間などではあまり利用価値はなさそうだが、今回のお客さまはラオスのルアンプラバンからプーケットやサムイへ入ると言うもので、利用価値は大きい。ちなみにこの航空券は3区間以上バンコク航空を利用することが求められている。
本日もグチをこぼさせてもらう。K.K.トラベルでの不満はすべてここの人たちの勤務態度にある。そのマナーの悪さの元凶は経営者の企業人としてのモラルの低さにあると思う。これはこの地の会社が等しく持ち合わせている性質のひとつかもしれないが、公私混同、自分のものと会社の区別がつかない。二言目には「私の会社」が出てしまう。もちろん、親族がオーナーでもあるわけで、その通りだが、それではいつまでたっても個人商店である。今朝も私がバタバタと忙しくしていると、ラジオ番組の編集表を作ってほしいとやってきた。時間があるときなら承るが、忙しいときは私も「旅行業」を優先させてもらいたい。それに、一緒にやっている番組だけど、私は先日「タローは英語が下手だ」と局から指摘されたばかりで、面白くないのである。それに私は経営者の私設秘書ではないのだから、、。まぁ、そんなことから始まって、社員のモラル低下させてしまうのは、店の上が住居になっていて、自室を持っているのに、日中わざわざ降りてきて、中国語のポップソングCDなどを大きな音でかける事である。私は店の雰囲気に合ったような静かな音楽を低く流しておくことを進言したが、ここの人たちには受け入れられなかった。結局は経営者は中国ポップを垂れ流し、従業員はタイ・ポップを口ずさんでいる。時々私は「うるさくて仕事になんないよぉ」とクレームをつけると経営者はCDのボリュームを下げる。
レンタカー業者に確認すると、今朝無事にレンタカーを配車できたと言っていた。これで一安心。この2日ほど、この配車の件ではずいぶんと気を使った。それに、配車先に住まわれる日本人のお宅だが、車がなくては完全に陸の孤島とも言えるような場所で、しかもまだ電話もないから、配車は人の生死にもかかわる問題とも思えていた。しかし、チェンマイには現在こうした開発分譲地が急激に増え始めている。それだけ車社会になってきたということだろうか、、。
世はバレンタインデーである。仏教国タイでも、自由主義国なので、クリスマス同様にバレンタインデーは商業趣味が前面に出た1日となる。この地では、まだホワイトデーなるややこしいものがないため、女性から男性へのプレゼントだけではなく、男性から女性へもプレゼントが贈られ、双方向を対象にした商売が成り立っている。道端ではあちこちで花束などが市場価格の倍くらいで売られているし、商店ではラッピングした小箱などが山積みされている。そして、この地にも義理チョコ的なモノはあるらしく、私もひと包みのチョコレートを頂戴した。もっとも、一番嬉しかったのは、優泰がバレンタインのプレゼントと称してチャーン・ビールを一本買っておいてくれたことである。
午後、日本人のお客さまがお見えになる。先日地元の知り合いに誘われドバイ(アラブ)ツアーに参加することになったからと、バンコクまでの往復航空券をお求めいただかれた方である。ドバイ旅行の報告でもしてくださるのかと思ったら、そうではなかった。「いゃー、すっかり騙されてしまったよ」と開口一番におっしゃる。「受付場所の空港でいくら待っても係員が来やしないだ」と言われる。「おかしいなぁと思って旅行会社に電話してみたら、そんなツアーなんか無い言われてしもうた、、。」この方はある知り合いに、一緒に行こうと誘われ、ちょっと行ってみるかと、旅費を渡したらしいのだが、その相手はそのまま失踪してしまったらしい。「そいつのとこへ行ったら、他にもギョウサン、同じ様にだまされたのが来てんねん」と訴えられる。調べて見ると、ツアーの出発案内とされていたものは、ただのタイ語で書かれた旅行募集案内でしかなった。タイ語が判らないと言うのも、困ったものであるが、他にだまされた人の中にはタイ人も大分いたそうだから、読み書きの問題ではないのかもしれない。某学校の経営者でベンツに乗っているそうなので、すっかり信じてしまったとのことである。
今夕もチリ人カップルがやってくる。明後日まで滞在するのに、今泊まっているゲストハウスを明日の朝には満室で追い出されてしまうのだそうだ。そうなると、明後日ラオスへ向かうために手配したバスの迎え場所も変わってしまう。彼らが泊まっているすぐ隣にSKハウスなるゲストハウスがあり、そこを紹介したが、あいにくエアコン付きの部屋しかないという。エアコン付と無しとでは宿泊料金が倍ほども違い、1泊が600バーツになってしまい、予算オーバーだそうだ。まぁ、それはそうだろう。600バーツも出してゲストハウスに泊まるなどもったいない。