インターネットが使えずに、メールの送受信もできず、開店休業でヒマになるかと思ったら、トンでもない。この仕事、旅行代理店などと言うのは取り次ぎ業であって、通信こそが命みたいなところがある。それが危篤状態になったらば、ヒマなどと言っていられない。瀕死の状態であるが、けっして安らかな死を迎えるのではなく、あちこちにトラブルが発生してもがきながら死んでいく感じである。つまり、手配に関するトラブルに翻弄される1日である。
トラブルが発生して、手配の依頼を受けているのに、その手配のメールを受け取れていない。手配のメールを既に受信して、手配もできているものに関しても、回答のメールが送れない。そしてそのうち日本から「予約はどうなっているの?」と電話で問い合わせまで受けてしまう始末。もう、最低の状態である。このような事態になり、精神衛生状態が非常に悪い。
精神状態が不安定になっているので、滞っているこの公開日記も全然書けないでいる。技術的にはネットにつながらなくても、ウェブサーバーへアップができないだけで何ら支障は無いはずなのだが、すべて精神面から書く気にならない。もう、だいぶ溜まっていて、いったい毎日何を食べていたのかさえ思い出せない。
メールをどうしても送受信しなくては、今後更に事態は深刻化する事は火を見るより明らかである。色々と考えた結果、社内のパソコンをナコンピンコンドの1階に入っているネット屋に持ちこんで見てもらう事にした。しかし、せっかく行ったのだが、エンジニアは出払っていて、見てもらうことができない。まぁなんとかネットに私のパソコンを接続して自分のメールの送受信をおこなえたのだが、もう、トンでもない数のメールを受信してしまった。もっとも、その大半が迷惑メールとウイルス付きメールで、それらを削除するとこの約1週間でのメール件数は20件ほどに減った。そして、昼間電話で問い合わせを受けた明日の分の手配依頼のメールも届いた。
優泰とお母さんから「今晩は外で一緒にご飯を食べたいから早く帰ってきてね」と言われていたのだが、K.K.のカウンターへ戻ってメールの返事を書いたり、依頼事項の手配をおこなっているうちに、時刻は夜9時を過ぎてしまった。お母さんと優泰に詫びを入れた。2人はもうとっくにご飯を食べてしまったそうである。
小鳥のピョンがまだ寝ていなかったので、アパートの廊下へ連れだし、虫を捕まえて食べる練習をさせる。廊下の灯りに集まって来ている蛾やウンカなどを、ピョンは目にもとまらぬ早さで首を動かしてクチバシで捕まえては食べた。もっとも、飛びながらそれができれば私も安心してピョンを外に放してやれるのだが、飛びながらは不可能で、私の手に留まったまま、私が手にピョンを掴まらせたまま、虫を追いかけて食べさせると言う何とも様にならない捕食である。それでも、蚊を10匹以上も仕留めた。まぁ蚊などは10匹食べても、人間にしてみたら「カッパ海老せん」を10本くらい食べた量にしか相当しないであろう。