7月14日 水曜日    天気は曇り、しばしば雨 

 小鳥のピョンがご飯粒を喜んで食べていたので、てっきりピョンはスズメの仲間だからご飯粒を食べるのだと解釈していたが、どうも間違えだったようだ。鳥かごの掃除をしていたら、ピョンの吐瀉物があり、そこに沢山の未消化のご飯粒が見られた。原因がすべてご飯粒にあったわけではないだろうが、あんまり食べさせない方が良いのかもしれない。もっとも、ご飯粒を食べると言っても、私は玄米ご飯を良く食べるので、玄米が消化できなかったのかもしれないし、昨夜廊下で蛾を食べたときに羽ごと丸のみにして、リン粉が良くなかったのかもしれない。

 朝一番にある用件で弁護士さんと事務処理のために役場へ向かう。もう2年も付き合っている弁護士さんで、それなりに顔も広く、親切なので、親しくしておいてそんのない人なのだが、今日は私も11時よりワタノーの授業があり、のんびりしていられない。それなのに、この弁護士さんは段取りが悪い。まぁ、この土地では彼が特別段取りが悪いのではなく、むしろこれが普通なのかもしれないが、役場へ登録関係の書類を提出に出かけた。
 登録用紙に必要事項を記載しているうちに証明写真が必要だと言うことが判明。そんなもの持っていないので、市内の写真屋まで撮影に戻る。チェンマイの写真屋も今は証明写真はデジカメなのでものの数分で撮影・プリント完了。日本の役場ではどうか知らないが、チェンマイではデジカメの写真でも証明写真として有効である。
 写真撮影が完了して役場に戻り、写真を登録申請書に貼りつけて提出したところ、今度は添付書類として私のアパートのリース契約書が住居の証明として必要だと言うことになった。それで再び振り出しの私のアパートまで戻るハメに、、、。いったい、登録ひとつでどうしてこうも段取りが悪いのかとぼやきながら、リース契約書を探し出す。
 3度目の正直で、リース契約書まで添付して提出したら、登録申請書の記入漏れを指摘された。私のアパートの部屋が不動産登記された際の、登記番号が抜けていると言う。「タロー、何番だ?」と弁護士さんに聞かれるが、そんなの私が登記したわけじゃないし、登記簿だって見たことがない。「じゃ、アパートの管理事務所へ聞きに行こう」とまたも振り出しのアパートへ戻って調べようとするので、「そんなのなんとかなんないのぉ」と私は弁護士さんに言い、結局何とかなってしまったようで、ワタノーの授業開始ギリギリに教室へ飛び込む事ができた。

 ワタノーでもパッチャー先生が深刻な顔をしている。いやぁな予感。「タロー先生、今日テストしたけど、合格した人、たったの5人しかいない」と言う。40人ほどのクラスで5人しか合格しないのじゃ、今後3年間授業について来れる生徒などいなくなってしまうではないか!私はテストの問題用紙を見て、「あぁ、これはテストに問題がある」と理解した。タイの文部省が推奨するテキストを利用しているのだが、出題が不適切である。はじめにローマ字で日本語の単語が書いてあり、それをカタカナと平仮名で書き、最後にタイ語に訳すと言うものだが、中には「SUKAI TOREIN」と言う出題がある。なんだコリャ?と日本人の私でも首をかしげる。スカイトレインとカタカナに直して、「ふーん」と思うが、スカイトレインをタイ語でなんと言うのだろう。たぶん出題者の意図したのはバンコク市内のBTSと言う高架鉄道のこと思うが、ここはチェンマイであり、スカイトレインからBTSを連想するなんて生徒たちがピンと来るはずがない。とにかく、生徒たちの身の回りや日常生活と余り関係のない単語ばかりで、先生は「もう教科書で教えたんですよぉ」と言うが、これでは生徒たちが可哀想である。

 午後の授業は、その点では受験と関係がないのでノビノビとしている。特に一部の女子生徒がジャニーズ・ジュニアの熱狂的ファンらしく、この辺の生徒が積極的に質問をしてくれて、授業が白熱しやすくなる。こちらも、ローマ字だけを使って黒板に書くので、字の下手なことを気にしなくて済む。もし平仮名やカタカナだとクセ字を黒板に書くわけに行かず、気を使ってしまうところだ。
 「○○は何ですか?」と言う質問と答えの練習をさせる。そして、ちょっとイタズラっ気をだして、「○○さんの恋人の名前はなんですか?」と言う設定を生徒間同士でやらせてみたら、もう止まらない。次の授業の先生が入ってくるまで延々と続いてしまった。

 午後になってからK.K.トラベルに入る。相変わらずパソコンは絶海の孤島に取り残されたままである。まったく、考えただけでイライラしてくる。

 

朝食

もりそば。

昼食

タイ式オムレツ。

夕食

チャプチェと言う韓国風の春雨炒め。

 

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