7月11日 日曜日    天気は曇り ときどき日差しあり 夜に雨

 さすがに昨夜の帰りが遅かったのと、長時間もワゴン車に揺られたので、疲れた。でも、ワタノーでの補講の日である。休むわけには行かない。いただき物の味噌づけと梅干でお茶漬けを掻き込み、学校へ。

 午後からは、東京から来客があり、仕事の話しもあるので、空港まで出迎えに出る。3時過ぎの到着の便だから、3時に行けば良いかと思っていたら、私が空港に着いたときにはもう既に税関も済まされ、到着ロビーのベンチに腰掛けられて私の到着を待っていらっしゃった。お待たせしてしまったことを詫び、小さなビートルにスーツケースを押しこみ、宿泊場所のドゥアンタワン・ホテルへ向かう。

 このお客様、Sさんとするが、私の古巣であるKツーリストの幹部OBで、今でも私のことを色々と気にかけてくださっていて、今回もブータンへ向かわれる途中、チェンマイに立ち寄ってくださったものである。そして、Sさんの紹介でKツーリストの特殊ツアーのチェンマイでの手配に関する打ち合わせも兼ねている。また、チェンマイでのロングステイについても関心が高いので、そうした施設へも本日ご案内するつもりである。

 この宿泊先であるドゥアンタワン・ホテルのことは既にこの日記でも触れているが、旅行業のプロ中のプロが見るホテルの評価は大変厳しかった。私などは「部屋は広いし、新しい」「シャワーブースも独立していて、ドライヤーも完備している」と簡単に良い評価をしてしまいがちだが、Sさんは、「部屋の調度をケチっているなぁ」「バリアフリーを意識していない。特に浴室との敷居は危険だ」と、手厳しい。そう言えば、部屋の中には家具がほとんど無い。そのため広々として見えるのだろう。それと電気プラグの差込も室内に無いのである。これでは、パソコンを使ったり、充電をするのに不便であろう。こうした、一つ一つが「ははぁん」と納得してしまう。

 ロングステイを売り物にして、先日私のところに売り込みに着たランナビューと言うサービスアパートを見に行く。ランナー病院の奥にあって、立地は余り良くない。見た目は中規模のホテルと言った感じである。私のところへ売り込みに来た時は、チェンマイ発の本格サービスアパートだとの事であったが、どうもその後事情が変わったらしい。サービスアパートなどと言う名前は引っ込めて、ただのホテルになっていた。しかも、マネージャーに話しを伺うと、連日団体客で満室なのだと言う。客層は中国系の団体旅行客などだと言う。まぁ団体客なら、仕入れ値の安いホテルを選ぶだろうし、それに、貸し切りバスもあり、足の便の悪さを気にしなく済む。私もなんどヨーロッパへ添乗した際に、町外れのホテルに泊まったか数え切れない。

 その後、トロピカーナと言う日本人経営のアパートを見学。1ヶ月5000バーツと言う安さと、抜群の環境でSさんも「うーん、これはイイねェ」と言われたが、もう既に10月まで満室だそうで、「サタケくん、空きが出たら知らせてよ、こうしたところをグループが借りて、チェンマイでのベースキャンプにして、順番に1ヶ月くらい滞在するのが、理想のロングステイじゃないかなぁ」と言われた。まぁ、一般にどのくらいの期間を指してロングステイと言うかは定かではないが、日本の旅行業界としては、1ヶ月くらいの滞在を年に数回繰り返してくれるお客様こそ、歓迎すべきロングステイの形なのだろう。その他、郊外の分譲住宅地バーンナイファンなども見ていただき、「そうだよなぁ、長年公団住宅なんかで暮らしてきた人には、こうした住環境で暮らせるって言うのもロングステイの魅力だよなぁ」とおっしゃられた。

朝食

お茶漬け。

昼食

五目野菜炒め。

夕食

コカにてタイスキ

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