4月11日 日曜日    天気は晴れ 

 朝ご飯はたいてい米飯である。味噌汁も付くことが多い。お母さんが作る味噌汁なので、味のほうはこの際言及しないが、盛りつける器に関して一言。今朝の味噌汁は木の御椀で、こうした御椀で味噌汁をいただくと味噌汁が美味しく感じられる。が、この木の御椀が登場する確立は3割程度である。普段はスープ用深皿のような場合が多い。この陶器の皿だと、味噌汁の味が格段に劣る。まず、スプーンで味噌汁を飲む。やはり、味噌汁は御椀のふちに口を付けていただかなくては美味しくない。まぁお母さんは韓国出身であるし、味噌汁もチゲと同様で、深皿にスプーンで問題ないのだろう。

 午前中にワタノーでの補講。生徒たちの集まりが良くない。理由はどうやり水掛にあるらしい。辛抱のできないチェンマイっ子がもう堀の周辺で水掛け合いを始めている。しかも、ワタノー学校は堀に面していて、水掛合戦の激戦地でもある。生徒たちはバイクに乗ってやってくるが、バイクの女子高生など恰好の餌食である。また、ピックアップトラックの乗合バスも窓ガラスで防御されているわけではないので、水をかけられる。そんな訳で、生徒たちは自宅にこもっているそうである。数人を相手にレッスンをする。

 午後からはK.K.トラベルに入る。本日も日曜出のスタッフたちはソファーで眠りこけている。なぜ、こうしたスタッフをいつまでも雇っているのか、まったく首を傾げざるを得ない。路線バスの切符の注文を受けて、ボーイにバスターミナルまで切符を受け取りに行くように指示したら、「今日は水をかけられるから日没まで外出できない」と答えた。彼は一体何しに出社しているのだろうか?エアコンの効いたオフィスの革張りのソファーで昼寝をするために来ているのだろうか?まるでやる気のないスタッフに見きりをつけて、私がビートルで切符を受け取りにいくことにした。

 夜、K.K.トラベルのメイドが泣いていた。理由を聞くと、経営者がソンクラン休みに実家へ帰らせてくれないのだと言う。まぁ、中国系の血を引いたドケチなので、他人にお金を出すことが大嫌いである。メイドが帰郷するのであれば、多少なりとも小遣いを渡すのがルールである。「まったく、ケチでどうしようもないなぁ」と思いながらメイドの話を聞いてみると、ケチなだけが原因でもなさそうであった。私はてっきりメイドはタイ・ミャンマー国境周辺の出身だと思っていた。3日の休みで、ちょっと里帰りさせれば良いだろうと思っていたが、彼女の話を聞くと、ミャンマーの内陸部の出身であった。民族はタイヤイと言うチェンマイ周辺にいる連中と同じながら、ミャンマー・シャン州の西はずれ、タウンジーの近くらしい。彼女の話すタイ語は酷いタイヤイ訛りで、アクセントや発音そのものがタイ語と異なるため、聞き取りにくいのだが、なんでもタイ国境のタチレクから車で6日ほどかかるのだと言う。そんなところへ往復されたら、2週間以上留守になってしまうではないか!家事はおろか、身の回りのことさえできないK.K.トラベルの経営者は生まれてこの方メイドなしの生活などしたことがない。下手をしたら私がメイド代わりに使われかねない。
 うーん、こりゃ里帰りしてもらうわけには行かないなぁ、、。それに一旦帰ったら、2度とタイへ戻れないかもしれない。もうしばらく、ここで働いて、お金を貯めてから故郷に戻ってもらうのが一番かもしれない。それに今帰ったら、交通費だけで今までの稼ぎが消えてしまうだろう。

 

朝食

ご飯と明太子、キャベツ炒め、味噌汁。

昼食

パネーンムーと言う豚肉の煮込み料理。

夕食

カレーライスとレタスサラダ。

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