お母さんや優泰が目を覚ます前に、小鳥のピョンを連れてリゾート内を散歩する。夜が明けたばかりで、朝霧に囲まれたリゾート内は、新鮮な空気が充満していた。
朝食もバイキングであった。やはり、料理の品数は多くは無かったが、心配りとセンスは、ここ数年タイで宿泊してきたホテルの中では一番良かった。めったに食べないのだが、私はコーンフレークとヨーグルトまで食べてしまった。
１０時前にスアンブア・リゾートを出発し、サモン経由で昼前にチェンマイへ帰りついた。昼からも私は忙しく荷物整理に追われる。優泰とお母さんは、近所の友人と昼食を食べて、そのまま映画を見てくるのだと言う。通常、引越しと言ったら、主婦がキリキリ舞をしながら準備するものなのだろうが、どうやらバタバタやっているのは私一人である。私だって、本当はピョンと名残を惜しみたいところなのに、、。
こうして忙しくしている中でも、コンピュター関連の依頼事項がやってくる。ある施設学校のネットワーク・コンピューターのうちの２台が動かないので何とかして欲しいとの依頼があり、見に行く。いやはや、忙しい。リゾートなどでのんびりしているヒマなどなかったのではないかと後悔する。
夕方５時からはK.K.トラベルとして、私の送別会を鳥料理の有名店「ルアムジャイ」で開いてくれることになっていた。しかし、ここも5時前にパソコンの不具合の調整依頼を受けてしまったために、主賓たる私は、閉会間際の8時前に駈け付ける騒ぎであった。それでも、経営者のジュンは料理を追加注文し、ビールも飲ませてくれた。私も日本の高級焼酎を持ちこみ、タイ人の男性スタッフと飲み交わした。