朝から忙しい。10時過ぎまで来客続きで、航空券の受け渡し業務に追われる。また、航空運賃の問い合わせも多いのだが、来月以降の航空運賃に関しては、まだまだ航空会社側から発表になっていないものが多い。日本でも団体旅行の見積もりを作る上で、毎度航空運賃が判らずに苦労したものである。どの空港会社も競合路線のライバル会社の運賃を牽制しあって、なかなか料金がはっきりしなかった。この原則はタイでも適用されるらしい。
11時近くになって、グループでプーケット旅行へお申し込みいただいているYさんのお宅へチケットやホテルの利用券などをお届けする。その際に、タイでのビザの延長に関する話を伺った。そして、在留日本人の多くが、今年からビザをお金で買えなくなって不便をしていると言う噂を聞いた。以前より、チェンマイにある日本人専門の旅行会社では、どのようなルートか知らないが、本人はタイにいながら、パスポートだけ近隣国へ渡り、ビザが付いて帰ってくると言うサービスを半ば公然と提供していたらしい。金額も結構な金額らしく、私などしがない日帰りツアーや航空券を販売しているのがバカらしく感じるほどであった。が、それはタイの国の法律にも違反する行為であるし、便利かどうかは別として、問題行為である。それを日本人専門の旅行社が行っていたこともショックに感じたし、またそのなサービスを利用していた日本人が多くいたということにも少なからずショックをうけた。
先にも書いたが、地道に商売をしているのがバカらしく感じられる金額と書いたが、私が現在のビザと滞在許可を得るために費やしている金額と比べたら、むしろ安いぐらいかもしれないと思える。ビザを取得するための旅費や手数料、労働許可書を手にするための手数料、どれもバカにならない金額だったし、さらに正規であるがゆえに、働いていなくてはならないのである。こんなことまでしてチェンマイにしがみついている私こそバカそのものなのだろう。
午後1時半過ぎにK.K.トラベルに戻るとまたもギフトさんがいない。彼女には私へのメッセージは必ず英語で書くように依頼してあるのだが、置手紙はタイ語で残されていた。「用事があるので外出します」とある。帰社時間も書かれていない。昨日も書いたが、いったいどっちが留守番係なのだろうか、、。帰って来たら聞いてみようと思っていたが、5時過ぎ実際帰ってきたときには、私も見積もり等の締め切り時刻に終われ、ギフトさんに今朝依頼したクラビのホテル料金の確認の報告を受けるのが先になってしまった。私は毎朝「今日中にやっておくこと」として英文の箇条書きで何項目かの指示書を渡している。が、残念なことに、箇条書きで各項目は、ほとんど毎日同じである。つまり、その日の内に仕上げられてなく、翌日積み残しとなっている項目ばかりである。別に難しい指示など出していない。ほとんどがホテルへ電話して料金と空室の確認や航空会社へのリコンファームである。が、1回電話しては、話中だったとかで、このままにされてしまう事が多い。そして今日依頼のクラビのホテルは「社内に料金表があるのを見つけたから電話をしなくても料金がわかる」という。が、そこに示されている料金はあまりに金額が安過ぎる。良く見たらばオフシーズン用の料金表であった。明日からは3連休をはさみ、またまた仕事が遅れてしまう。私としては早く仕事を覚えてほしいと思うから、自分でやらずに、やらせているのだが、これでは本末転倒のような気がしてきた。
夜、Iさんが帰国されるので空港まで見送りをする。チェンマイの日本人の中でIさんとが最も親しく付き合ってきたので、帰国されてしまうのはとてもさびしかった。見送った後ラジオ局に急ぎ、番組終了直前にスタジオに入って、ほんのわずかの時間マイクに向かう。