１２月３日　水曜日　　　　天気は晴れ

　オリエンタル航空のバンコク〜チェンマイ線の就航予定日である。果たして本当に飛ぶであろうか、半信半疑どころか、７割方疑っている。チェンマイ発のファースト・フライトはオリエント航空の時刻表によれば、７時２０分発と言う事になっている。ちょうど、優泰を学校へ送って戻ってくるくらいの時間帯である。このところフライトぱチェンマイ空港を離陸する際に北に向かって飛び立つ。そのため、我が家の窓から飛び立ったばかりの飛行機を確認できる。が、その時間になっても確認できなかった。確認できたのはバンコク行きだろうかタイ航空の大型機とプーケット航空のYS-11型機だけであった。なんだ、やっぱりアドバルーンだけで、飛ばなかったのかぁ、、。まぁ、だいたいそんなモンだろうと思っていたよ。

　８時過ぎに、バンコクから連絡が入る。さっき確認できなかったオリエント航空の就航記念パーティーについてである。「バンコクからのパーティー出席者は、１１時半頃到着の便でチェンマイ入るするので、合流されたし」と言う。アレレ、、。KKトラベルへ出社しようと、９時にアパートの階下に降り、ミニバイクを駐輪場から引っ張り出すと、上空でジェット機のエンジン音が聞こえた。見上げると白と赤に塗り分けた機体が目に入った。「あぁっ、飛んだんだぁ」。オリエント・タイ航空は本当に就航したことをこの目で確認する。

　１１時にチェンマイ空港貨物ターミナル近くで滑走路に目を凝らす。フライト・スケジュールでは１１時２０分着となっている。１１時１５分、飛行機が駐機するエプロン近くにタイの民族衣装に見を包んで踊り子さんたちが並んだ。炎天下で日除けも何もない場所に立たされて可愛そうに、、。１１時半、まだ到着しない。しかし、報道関係だろうか、カメラを持った人たちもエプロン周辺に集まってきた。１１時４５分、ようやくオリエント航空はチェンマイ空港に到着。降り立つバンコクからの招待客たちは、たぶん踊り子さんたちのタイ舞踊に迎えられて、簡単なセレモニーでもあるのだろう。私はターミナルビルの到着ロビーに走った。
　到着ロビーの壁際にはオリエント航空の仮設のような発見窓口ができ、長い行列ができている。オリエント航空の白地に赤のシャツを着たスタッフたちが沢山いる。そして、窓口前には沢山のチケット購入希望者が列をなしている。が、これが本日就航したばかりの新しい飛行機に乗ろうとしている人の顔とは思えないほど、みんな楽しくなさそうな顔をしている。窓口を見ているとどうやら上手く手続きができていないようで、列はちっとも進んでいない。沢山いる係員もたったの２台しかないコンピューターの前に座っている人を除いて、何をするわけでもなく、ただブラブラしているように見える。出発便の表示を見るとフライトキャンセルの文字も並んでいる。どうやら、就航初日から、トラブルが出ているようだ。

　昼にバンコクからの招待者たちと一緒にメーピンホテルのコンベンションルームで昼食会。簡単なタイ料理とデザート。私たちの座った席はオリエント航空の会長さんや空港関係者と同席となった。会長さんはご機嫌である。そして雄弁であった。招待客たちもたぶん、そうそうたるメンバーなのだろう。着飾ったドレス姿の婦人や勲章付きの制服姿の紳士が沢山見受けられる。ワインを注ぎあって皆さん和やかである。なお、ワインはこれらVIP専用で、私はコーラが振舞われた。

　午後の時間を使ってビートルのエンジンの回転をダイナモやエアコンのコンプレッサーに伝えるベルトを交換する。この手のベルトの寿命がどのくらいあるか知らないが、もうこれまでに何本も交換している。純正品を使わないから寿命が短いのか、もともとそんなものなのか知らないが、傷みが早い。バッテリーも交換して一年にしかならないが、やはりだいぶ老化が進んでいる。
　ベルトの交換の後、ガソリンスタンドで洗車をしてもらう。日本のように自動洗車機があるわけではなく、手洗いである。でも、その分綺麗に洗ってくれるかと言うとそうでもなく、結構いいかげんである。それでも洗車代が５０バーツほどだから、日本のセルフ洗車よりも安い。タイヤも磨いてくれる。もしこれでワックスでもかけてくれたらば、大満足であるが、この金額だと、当然無理である。それにチェンマイではカーワックスは高級品で、どういうわけかワックスは日本からの輸入品が幅を利かせている。水洗いだけでも、十分に綺麗になって見違えるようだ。ただ、ドアや窓の建て付けが悪いと言うか、パッキンが老化していて、車内にかなり水が入ってしまっていた。

　夕方からもオリエント航空の就航記念パーティーがあり、KKトラベルの経営者も連れて行く。会場はグランドランナで、設定や内容は前回タイ航空の成田〜チェンマイ直行便就航記念パーティーとそっくり同じアレンジであった。料理の方は大したことはなかったが、派手な演出であった。抽選快適なものがあって、KKトラベルの経営者は運が強い人なのか、ホンコン往復ペア航空券が当たっていた。

前日へ　　翌日へ