8月3日 火曜日    天気は曇り ときどき雨

 本日の出勤はミニバイクで行う。以前にスロットル・ワイヤーが切れて走れなくなっていたものを、修理したのだが、今回の修理もいい加減で、アイドリングができなくなってしまった。きっと、キャブレターの目詰まりではないかと思えるのだが、キャブレターの洗浄は手間がかかるので修理人はやりたがらない。「これじゃ不便だろ」と言うと、「大丈夫さ、ちょっとスロットルをふかしぎみにしていれば、エンジンは回っているさ」と言う。当たり前と言えば当たり前だが、それが不便だと言っているのが解らないらしい。私も忙しいので、諦めてしまった。そして、今朝通勤に使ったが、やはり信号待ちでエンジンが止まってしまい不便である。このミニバイクを売りさばきたいが、このままでは買い手もつかないだろう。

 徐々にだが、我が家の帰国問題が表面化してきた。具体的にはまだ帰国の日付は分からないのだが、私個人の希望としては、タイから飛行機でひとっ飛びで日本へ帰ってしまうのは、精神的に無理があるように思われる。もしもできるならば、貨物船にでも便乗させてもらって、家財道具と一緒に数日の航海をしながら日本に向かいたいものである。何と言っても、チェンマイでの3年半にはあまりにも色々な思い出があり過ぎて、ほんの1日で回想し、自分にとってのチェンマイでの生活が何だったのか考えるゆとりもなく日本へ戻ってしまったら、きっと一生その答えを見出せないで終わってしまいそうである。だから、船で外界から遮断された数日間を過ごしたいのだが、まぁイマドキ、客を乗せられるような貨物船などないだろう。
 次に考えられるのは、陸路中国を縦断して日本へ戻るプランも考えた。これなら体力次第でなんとかなりそうだが、最大の問題はお母さんが絶対に賛成しないだろうということである。と言うことで、やっぱり飛行機を使わないとダメなのだろうか、、。チェンマイを引きずったままだと、なんだか日本社会へ復帰するのに拒絶反応が出そうな気がする。

 この3日間、ATMでお金が降ろせなくて不自由をしていた。銀行は3日間の休みである。そしてATMを使おうとしたら、「暗証番号が合致しない」と表示される。そして「発行元の銀行支店へ確認するように」と言う指示が出て、お金が降ろせなかった。しかし、不思議なもので、今日になったら従来通りお金が引き出せる。まったく、ここの銀行オンラインシステムはどうなっているのだ。2万バーツほど降ろし、残額が13万バーツとなった。これで帰国のための資金ギリギリのラインに立ったわけだ。あとはビートルやら家財道具を処分しながらの食いつぶしである。この3年半で、都合250万バーツほどを使ったことになるだろうか、、。貯めるのも苦労したが、それを少しでも長く使いつづけるのにもずいぶんと苦労をした。

 朝K.K.トラベルへ出社してすぐに、千葉県のSさんとスアンドーク病院へ向かう。ビザ用の健康診断書を用意するためであったが、3連休の後と言うこともあり、ものすごく込んでいた。8時半からはじめて、終了したのは昼である。健康診断で診断されたのは、エックス線、血圧、体重、身長、血液型程度のもので、これっぽっちのことで半日の時間がかかってしまった。そして、スアンドーク病院のスペシャル・メディカル・センターと言う特別病棟での検査だったのだが、ここは嫌と言うほどエアコンをガンガン効かせていて、余りに寒くて、風邪を引くかと思った。

 午後、昨晩からレンタカーの手配の依頼をいただいていた方から電話が入った。「いまから車借りたいんですけど」と言われる。???、あれぇ、昨夜レンタカー会社には空港へ車を回すように指示していたのにどうしたんだぁと思っていたら、どうやらバンコクから乗ってきたオリエント航空が大幅に遅れ、チェンマイに到着したときには、空港に係員の姿がなかったそうだ。うーん、またしてもオリエント航空かぁ、、。お客さんによれば、乗ってきた機材は日本航空のおフルだったということである。きっと数年前までリゾッチャとか言う名前で、使いまわしてきた日本航空の30年選手であろう。そして、どうせ故障か何かで出発が遅れたのではないだろうか、、。結局、1日遅れで、お客様はトヨタ・ソルーナを借出されて行かれた。

 お母さんから「ピョンを部屋の中で飛ばさないで」と言われているので、帰宅後、ピョンをアパートのエントランスへ連れ出して遊んでいた。そうしたら、何かのはずみでピョンは飛び立ち、飛び去っていってしまった。いつもなら私の回りをグルグルと飛びまわるだけなりに、まっしぐらに扉の向こうへ向けて飛んでいってしまった。日中鳥小屋から出してもらえないストレスからヤケ飛びでもしているのだろうか、私も小走りで追いかけたが、扉から飛び出し、私は姿を見失ってしまった。まったくバカな取りである。無鉄砲とはこのことだろうか。とりあえず、私もアパートの外へ出て「ピョーン」と名前を呼んでみた。するとどこかで心細そうな声で「チーチィ」と鳴く声がする。もう一度名前を呼び、居場所を確認して見た。ピョンは駐車場からのスロープに落ちてた。まったくバカな鳥だ。こんなところで車に引かれたらどうするつもりだ。部屋に戻ったあとも、ピョンはまだ腰を抜かしたままで、私の手のひらから降りようとしない。これは、やはり自然に返すのは不可能だと理解した。

朝食

釜揚げうどん。

昼食

鶏肉の生トウガラシ炒め。

夕食

野菜炒め。

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