12月23日 日曜日
マレーシア行きの国際特急の出発時刻は午後なので、ホテルをチェックアウトするまでの間、優泰とドゥシット動物園へ行く。タイを代表する動物園で、日本の上野動物園的な存在であったが、実は今まで私はここを訪れたことがない。同様にバンコクの名刹のひとつである大理石寺院にも行ったことがない。
動物園は池を中心にして獣舎が配置されており、爬虫類館は別料金となっていた。パンダやコアラといった目玉になる珍獣はおらず、ライオンすら影が薄い存在であった。しかし、タイでは珍しくもない象が破格の待遇であり、一頭地に立派な獣舎を与えられていた。そして、タイ人たち家族連れでいっぱいいた。タイ人たちは本当に象が好きなようだ。
マレーシア行きの国際特急は2時過ぎに出発。国際特急とは言っても、タイに普通に走っている寝台特急と同じであり、華やかさと言ったものは何もない。華僑の姿が目立つくらいだろうか、、。昼の間は向かい合わせの座席となっており、テーブルを設えれば食事も出きるしゲームも出きるので、長旅にはおあつらえ向きだ。
夕食のオーダーを6時に持ってきてもらうことにしたが、メニューには豚肉料理が何もない。イスラム教徒の多いマレー半島を走るからだろうか、、。日が暮れてくると腹が減るよりも先にアルコール飲料が飲みたくなる。
12月24日 月曜日
マレーシア半島部では今が雨季なのか朝目を覚まして外を見ると雨が降っており、一面水浸しである。どうやら洪水に見まわれているようだ。レールが水に浸かっている所もあり、徐行しながら走るので1時間少々遅れている。
国境のペダンブサール駅も雨であった。タイの出国審査とマレーシアの入国審査を受ける。長い編成の国際特急もマレーシアまで入るのは2等の寝台車3両だけとなっていた。そして、国境の駅からはマレーシア側の3等車も1両つけられ、だいぶ格落ちした感がある。