8月30日 木曜日

タイに来てもうじき5ヶ月になるわけだが、月末にタイに滞在していたのははじめてのようだ。いつも月末月初は日本に戻っていた。しかし、月末にタイにいると言っても、何かの締め切りに終われたり、払込の用意をしなければならない立場にないので、別に普段と変わったことなど何もない。

優泰を幼稚園へ送った後、お母さんのパスポート申請のための書類をバンコクの韓国大使館へ郵送するため郵便局へひとりで出かける。郵便局の窓口は空いており、大切な書類でもあるので書留で送ることにした。EMSの扱いで明日には届くようだ。料金は25バーツであった。

郵便局からアパートへ戻ると、韓国人のおばさん達3人が遊びに来ていた。お母さんによると突然やってきたのだそうだ。彼女らは何度か連絡しようとしたようなのだが、お母さんが手渡した我が家の電話番号が間違っていたそうで、それならと直接来たそうだ。

昼前に彼女らは帰っていったが、お母さんはシャワーを浴びると言ってバスルームに入った。今日は郊外のタイ料理バイキングの店へ昼食を食べに行く計画をしていた。お母さんは10分で出るからと言ったが、確かに10分で出てきたが、そのあとの身支度に30分ほど時間がかかり、結局今日はタイ料理バイキングに行く事ができなくなってしまった。その代わり、私が小屋がけ食堂へ昼食を買出しに行く事になり、バジルとひき肉炒め載せライスと野菜のオイスターソース炒めライスを食べた。

昼食後、1時半にチェンマイ・インターナショナルスクールを案内してもらう事になっていたので、大急ぎでビートルに乗って川向こうの学校へ向かう。優泰はまだ5歳だが、インターナショナルスクールの学齢で言うと今年中に6歳になる子供は小学校一年生に該当するらしい。つまり優泰のように年末ぎりぎりに6歳になる場合も就学年齢に達していることになる。そのことは以前から知っており、別に気にもせず、来年の夏に1年遅れで入学させれば良いかと考えていた。しかし、お母さんは私が先日日本へ行っている間に子供会のお母さんに渡りをつけて、学校には欠員があり、また授業も先週始まったばかりだから、すぐにでも入学できそうだと言う情報を持ってきた。私としては、いったいどうすべきかは、じっくり考える時間もなく、お母さんは既に腹を決めているようなので、これに従うしかない。心配なのは学費のほうで、日本から先日持ってきた生活費は、次回帰国時までに食いつなげる程度の金額に過ぎず、チェンマイ在住の外国人中心の私立学校であるインターナショナルスクールへ納める金額を、どのようにして捻出すべきか、まったく頭が痛い。

学校では、日本人在校生のお母さんと、ハイスクールで日本語を教える先生が案内してくれた。新しい学校ではなく、建物も落ち着いた学校らしいもので、木々もこんもりと茂っている。しかし、幼稚園の子供からハイスクールの生徒まで学ぶ学校としては校庭が貧弱で、日本の小中学校のグランドを想像すると、だいぶ様相が異なる。授業の進め方も、日本とはかなり異なり、生徒ごとの教科書もないという。一年生の授業は午前8時から午後2時半まで、土日は休み。給食はなく、食事は校内のカフェテリアで各自好みのものを買って食べるのだそうだ。優泰の場合、お金だけ持たせて、親の目が光っていないと、アイスクリームやお菓子ばかりを買い食いしそうで心配だ。他の子供はちゃんと一年生でも食事をしているのだろうか、、。とりあえず、入学に必要な書類を整えて、あらためて入学の申し込みをする事にする。

ビートルの車内カーペットを張り替えようと思っていたが、タイでは意外とカーペットが高い事がわかり、この緊縮財政下ではそんな無駄遣いもできそうにないので、今の汚いカーペットを徹底的に石鹸で洗う事にした。アパートの裏でシコシコとカーペットに石鹸を擦り付け、タワシでゴシゴシと洗うが、グレスの汚れや接着剤の汚れはなかなか落ちないで苦労をした。そして、私は盛大に蚊に刺されまくってしまった。

夕食の時間が近づき、今晩は何を食べるかとお母さんに聞いたところ、特に希望はなかった。しかし、優泰は「ブタ鍋食べ放題」に行きたいと言う。優泰がブタ鍋などそれほど好きなはずがなく、お目当てはきっとデザートバイキングか、付属の遊園地と思われる。それに時刻がもう7時近くになっており、これから食べに出たら、戻りは9時近くなってしまう。そのなわけで、優泰の希望は却下され、私は再び小屋がけ食堂へ晩ご飯を買出しに出る。今日はクオッティオうどんの極太麺しょうゆ炒めと野菜の甘酢炒めを作ってもらう。また、優泰は豚挽き肉味のママーブランド即席ラーメンが好きなので、これもひと袋買う。これで夕食代は40バーツ。緊縮財政下にあっては、理想的な金額である。

食後、優泰は8時過ぎに、お母さんも9時前に寝てしまった。私はしばらくメールの返事などを書きながら、10時近くなって米焼酎を舐め始め、12時近くにベッドへ入った。

 

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