4月29日 木曜日 天気は晴れ
6時過ぎにリンカムホテルへお客さまを迎えに行く。お客さまたちはちょうど朝食の最中であった。リンカムホテルも朝食はバイキングであったが、私が普段見なれているロータスホテルなどの朝食バイキングと比べるとずいぶんと質が高い。品数が豊富と言うよりも、良いものが揃っている印象である。特にパンが美味しそうであった。いつか家族連れで朝食を食べに来てみたいものである。たまにはこんな雰囲気の良いところでの朝食も悪くないだろう。もっとも、団体客が泊まっていないときを選ばなくてはならないが、、。
6時半過ぎにホテルを出発してチェンライへ向う。私の仕事はゴルフ場へ行ってお金の支払いなどをしたり、今晩泊まるミャンマー側のホテルの手続きくらいで、基本的には楽チンである。昨夜までの2日間だいぶ疲れたので、ここらでちょっと息抜きをさせてもらう。昨夜は風が強く、ちょっと小雨も降ったりしたので、今朝はちょっと曇っているがずいぶんと涼しく感じる。我々を乗せたワゴン車も順調にチェンライ街道を走る。
9時過ぎにチェンライ郊外のサンティブリ・ゴルフ場に到着、お客さまがゴルフをはじめられてしまうと、もう何も仕事が無くなってしまう。カバンにはノートパソコンを入れてきたので、昨日一昨日と書くことができなかった公開日記を書く。チェンマイのゴルフ場よりもコースは良く整備されているようだが、クラブハウス内で私が寛げるスペースがない。あるのは硬い木のベンチくらいで、エアコンもない。ちょっとお尻が痛くなりながら日記をつける。午前中はそれでもそよ風も吹き、それほど暑くもなかったが、午後からは風も吹かなくなりやたらと暑くなってきた。
2時過ぎに上がられたお客さまの希望で、チェンライの分譲住宅地を見に行く。ゴルフ場から比較的近いシンタニーと言う開発住宅地で、ほぼ80%完成して、販売も終えているようである。全戸数が250を越える広い開発住宅でこじんまりとした平屋と2階建ての2種類の建売を見せてもらった。案内してくださったのはダルニーさんと言う支配人各の女性で、この分譲地には何人もの日本人が住んでいることなどを説明してくれた。価格は100万バーツ位からとチェンマイ近郊よりも安いと言うことは無いようで、土地価格は1ワー(4u)あたり1万バーツほどだそうだ。建物の外見はタイらしく近代的に見えるが、内部は至ってシンプル。リビングダイニング以外はすべて寝室でベッドが配されている。購入者の約半数が外国人で日本人も何人かいるそうだが、定住されている日本の方は、配偶者がタイ人であったり、この土地で商売をされていたりする方が大半だそうで、外国人の場合はシンガポール人が圧倒的多数を占めているそうである。
このダルニーさん、確かに商売熱心で、一生懸命お客さんの購買意思を確認しようとしているのだが、ところが時々話が脱線する。ここに住む日本人の話をしているうちに、自分の娘は日本が大好きで、日本でホームステイしたことがあると言うことになって、で、如何に自分の娘は優秀なのかと言う親バカに発展してしまう。私はそんなことまで訳ていられないし、ダルニーさんももう話が止まらず、私が訳をしている機会を与えてくれない。もう絶好調のダルニーさんをさえぎって、こちらから住宅地に関する質問をして、話の軌道修正を試みる。
メーサイのミャンマー国境、ゴールデントライアングルと回って、メコン川でボートに乗る。ちょうど夕暮れ時だったこともあり、ラオス側の岸にはラオス側の人たちが沐浴に来ていた。家族連れで沐浴している姿はとても微笑ましかった。洗濯物をする女性、はしゃぎまわる子供たち、実に平和な夕暮れ時の光景である。そう言えば、この岸辺の光景を見て、我が家もこうした光景の一部となって暮らしたいと思い、タイへやって来て住みはじめた筈だったのに、どうしてそれが現実とならずに3年の月日が流れ去ってしまったのだろうか、、。
今晩泊まるパラダイスホテルから連絡があり、ホテルへの到着は6時以降にするようにとのことであった。訳を尋ねると、タイ側の入国係官が6時まで出入国の審査をしていて、ミャンマー側へ渡るにはパスポートに出国印を押すと言うのである。まぁ出国印を押すだけなら問題無いのだが、問題は明日の朝にある。一旦正式にタイを出国してしまったら、明日の朝タイに戻ってゴルフ場に向うにも正式なタイ入国手続きが必要となる。その手続きをしてくれる係官が朝8時を過ぎないとやって来ないと言うのである。
このホテルはカジノ・ホテルなので24時間営業だが、そのホテルへ入る唯一の玄関口であるはずの国境はタイ側のみ開いている時間が限られている。つまり、ホテル側の説明は「国境が閉まってから来れば、国境が閉まっていても出て行ける」と言うものであった。もっとも、ミャンマー側は24時間国境が開いていて、タイを正式に出国していない我々にも入国料として500バーツを請求した。
毎度おなじみのバイキングの夕食を食べた後、お客さまはカジノを楽しまれた。本当に楽しまれた。チップが次々に倍倍になって増えていき、50バーツのチップがいつのまにか1000バーツのチップに変わって賭場を行き来していた。私は賭け事はもともと運の強いほうではないので、やる気が無いが、こんなにしてお金が増えていくのを見ていると、なんだか変な誘惑を感じてしまう。今晩はワゴン車の運転手キット君と枕を並べて寝る。
朝食
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ご飯と煮物、味噌汁。 |
昼食
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チェンライの町外れにてバミーラーメン。 |
夕食
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パラダイスホテルのバイキング。 |
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