5月26日 土曜日
今朝もまたひとりで運動。今日は走るコースを換えて白象門のバスターミナルから市場にかけての大回りのコースをとってみる。実際にどのくらいの距離を走ったのかは良くわからないが20分ほど走ったので、多分3キロしらいは走ったはずだ。帰り道でまたパートンコーを買う。今日は10バーツで12個も入れてくれた。買うたびにオマケの数が増えるようだ。
優泰の朝食用にはフレンチトーストを作ってたべさせる。今朝はYMCAで9時半から日本人の子供を対象にした子供会があるそうで、優泰とお母さんをYMCAまで送る。私はそのまま裏の住宅街をしばらく散歩をする。今日は天気が良いので日差しがとても強い。また日射病になっては大変と、あまり遠くまでは歩かず、40分ほどでアパートへ戻る。
先週見逃した大河ドラマ「時宗」を見ていたら、お母さんと優泰が帰ってきた。どうも2人があまり面白そうな顔をしていない。テレビを消してお母さんに訳を聴くと、自己紹介中にみんなの前で優泰がお母さんを何度も叩いたそうだ。ふだんそんな事をする事は無いが、優泰に訳を問いただすと、なかなか答えなかったが、どうやら自己紹介の時、お母さんが「わたしは韓国人で、」と言った事が嫌だったとのこと。
実際にそのように感じたからそのような行動に出たわけで、その感情を叱るべきことではないのかもしれないが、しかし釈然としない。そのような感情を持たせたくないと思ってタイへ移り住んだつもりだったが、このような事になって、まったく残念な事だ。本人は日本人、韓国人ということより、他のお母さんと違うと言う事を気にしての感情なのだろう。いまこの年齢の優泰に言葉で説明しても、理解できる事ではないはずだし、しばらくこのタイで暮らしているうちに、他人と異なることが別に悪い事でもなく、世の中には多様性があると言う事が身体で理解できてくるだろう個とを期待する。昼食にチャーハンを作ってみるが、電熱器では十分な熱量を得られずパラパラとしたチャーハンができず。ベタベタになってしまった。当然美味しくない。タイ産の「日清カップやきそば」も作ってみるが、日本のカップやきそばとはだいぶ味が異なる。そして結構辛い。これで15バーツとは、やはりタイでは工業製品は高いと実感する。
午後、優泰には昼寝をしてもらい、その間にワロロット市場へお母さんと買出しに出かける。今回買いたい物は、玄関マット、電気スタンド、下駄箱である。アパート前の大通りから赤いピックアップトラックに乗って行く。しかし、ワロロット市場の中には見まわしたところ1階には食料品ばかり、2階より上は衣類ばかりでお目当てのものが見つけられず、市場の外の商店街を歩く。
商店街で寝具屋があり、優泰を床で寝させるためのマットを発見し、即購入する。玄関マットもあったが大きさが今ひとつであった。電気スタンドは、ここタイでは白熱球では暑そうなので蛍光灯式を探すが、スタイルがどれも野暮ったく、選択肢が限られており、さらに中にはスタンドの横にプラスチック製のウサギや熊などのマスコットまで付いているという悪趣味ぶりで、とても買う気になれない。下駄箱は家具屋を何軒か見て周ったがだいたい1400バーツが相場のようだ。しかし、これもどれが良いのか決め兼ねてしまう。
家具屋めぐりを一時中断して、月曜日のバンコク行きのバスの切符を買いに先日の旅行代理店へ向かう。今回は6Cという座席が用意された。全部で8列の座席だから6Cは後ろの方なはずだ。ちょっと今回はお客が多いのかもしれない。切符を購入した後も家具やめぐりをしていたが、籐を編んだ籐家具の店を発見。南国らしい素敵な籐製品や家具がたくさんある。結局下駄箱はこの店で籐を編んだものを籐の子供用ソファ一脚とともに1050バーツで購入。運び賃の代わりに、アパートまで赤いピックアップトラック代を出してもらう。なかなか良い物を見つけられて良かった。
夕方から優泰と外へ出て誰か遊んでくれる友達を探す。
結局遊んでくれたのは、クオッティオ屋のピーノートお兄さん11歳だけであったが、家に来てしばらく優泰と遊んでくれた。また、ピーノートのおばさん格であるコイさんも一緒に来て、ピーノートが帰った後も部屋でしばらく話をしていった。まったくタイのおばさんたちは話し始めると、相手のタイ語のレベルなどお構いなしに延々とお話を続けられる傾向にあるようだ。夕食は、堀割の近くにあるバーベキュー屋に入る。先日のコリアンバーベキューとシステムは同じようだが、メニューがだいぶ貧弱で、豚肉、鶏肉、イカと各種野菜と練り物程度であった。しかし、肉類は日本の焼肉屋で出てくるものよりもずっと良い品質のようで、味は悪くない。はじめはシンハビールを飲んでいたが、ここにもビール会社のキャンペーンガールがいて、私の席にはミッタワイダというドイツビールのOEMブランドのキャンペーンガールがついてビールをグラスへ継ぎ足してくれる。シンハビールなのに悪いなぁと思い、これは是非とももう一本注文し、次のはミッタワイダにしなくてはと決めて、2本目を注文。ミッタワイダは緑色のボトルに入ったピルスナー系のビールで、ドイツビールとしてはあっさりしている。いや、あっさりと感じるのは、シンハ同様に、このキャンペーンガールが、ミッタワイダビールのグラスにもたっぷりと氷を入れてくれているからかもしれない。
ミッタワイダのボトルをしげしげと見ていると、なんとこのビールのOEMはブーン醸造所ではないか!ブーン醸造所はタイ東北地方コンケンにあるビール会社で、それもシンハビールを作っている会社だ。どうりでミッタワイダのキャンペーンガールがシンハビールを飲んでいる私にサービスをしてくれたわけだ。
このブーン醸造所最近は多角経営に乗り出したらしく、PBエアーという民間航空会社まではじめて、国内のローカル線と近隣国への国際線事業にも乗り出しているようだ。食事が終わり、帰ろうとしたときスコールに襲われた。このバーベキューハウスはテントがけで、一応は雨が防げるが、あまりのスコールの威力で私たちのテーブル脇のテントの一部か壊れ滝ができてしまった。
雨がやんだところで、オート三輪タクシーのトゥクトゥクに乗って帰ることにしたが、ショッピングセンターの前の道が水没しており、トゥクトゥクはエンジンが水を被るか、吸い込んだかしたようで、出力が出なくなってしまったようだ。アパートまで私たちをなんとか送り届けたところで、運転手はエンジンカバーを開けて修理を始めた。
結局アパートに戻ったのは夜10時近くなってしまった。