5月27日 日曜日

今日の走るコースは、スーパーハイウェイへ出てグリーンヒルホテルを降り返すコースとって見る。このコース上には大きな邸宅となぜかモーテルがたくさんある。邸宅は判るとして、モーテルがチェンマイで果たす役割が今ひとつ理解しがたい。それほど需要があるのだろうか、車を持てるほどの人なら、普通のホテルに泊まるはずだし、わざわざ中心部から離れたこんなところに一体誰が止まるのであろうか?

朝食には昨日の残りの食パンにプレーンオムレツとスライスチーズを挟んで食べる。今朝は日曜日と言う事もあり子供向けのテレビ番組が延々と続く。私が日本へ1週間行っている間に優泰の幼稚園から出されるであろう宿題に対して、お母さんでも対応できるようにタイ文字の練習帖の読み方と意味を書き込むが、どだいタイ語の発音を声調記号を持たないカタカナやハングルで表すのは無理があり、声調だけではなく、母音や子音の音もタイ語独特のものがある。結局いくら書き込みをしても、間違った発音を教える事になり、結局は為にならないと判断。ここはやはりネイティブのオイさんあたりに宿題を見てもらう意外なさそうだ。

10:00に赤いピックアップトラックの運転手、ニランさんの子供とショッピングセンターの前で待ち合わせている。優泰がタイに来てほとんど同世代の子供と遊べていないので、ニランさんの4歳になる女の子を一日借りうけることにした。彼女はナンプンといい、お母さんと一緒に来た。一人っ子と言う事でかなりのはにかみやさんであった。まずアパートへ来てもらい、少しお絵かきなどをしてから、動物園へ行こうと言う事になった。動物園までは、ニランさんが車で送ってくれて、私たち3人とナンプンとお母さんの5人で広いチェンマイ動物園を歩く。傾斜地に作られた動物園のため、どの獣舎を見るのもすべて坂道を登ったり下ったりしなければならない。はじめにインコや孔雀といった鳥たちに挨拶をし、巨大な亀たちにキャベツをあげ、ワニとイグアナに挨拶し、カバの巨大に口にこれまたとてつもなく長いインゲン豆を入れてやる。とくにここのカバは人気者らしくいつもたくさんの見物客が集まり、インゲンだのきゅうりなどを長い牙と、隙間だらけで歯並びの悪い口に投げ込んでやっている。カバたちも人間近づくと餌を貰えるものと心得擦り寄ってくる。そして大人が手を伸ばせは触れられるところまでカバは接近してくる。ここの動物園では動物と人間とを隔てる距離が驚くほど近い。

園内にはいくつかの子供向け遊戯施設があり、ブランコや滑り台などが設置されている。はにかみや同士の子供2人もこうした遊戯施設を介して、仲良く遊べるようになってきた。そして追いかけっこまでするようになったが、坂道の多い園内を歩きつかれたお母さんたちは、足が痛いと言い出し、結局巨大な象牙が一本しかないゾウ舎を最後に、ショッピングセンターへ食事にもどることとする。

ショッピングセンターの下にあるクーポン食堂でおのおの好きなものを食べる。ナンプンはあんかけうどんを貰っていたが、ほんのちょっぴりしか口にしない。優泰もタイ式のチャーシューメンをがんばって食べたようだが、これも1/3ほどは残してしまった。

食後、ショッピングセンターの遊戯施設の回りをかけまわったり、玩具売り場を見学したりしたが、途中でナンプンたち親子を見失ってしまったので、挨拶もできずにアパートに戻ってきた。時間は3時近くなっていたので、優泰にはそのまま昼寝をさせる。

夕方5時くらいからプールに入る。いつもビールを手にしているイタリア人の出っ腹のおじさんと一緒になる。ドイツワインが飲みたいが、タイでは恐ろしく高いとぼやいていた。途中でスコールにあい、凄い雨がプールの水面をたたく、水面から白く水飛沫があがりとてもきれいだ。イタリアのおじさんはビールの瓶に雨が入らないようにと瓶の口を押さえている。
もう少し泳ぎたがっている優泰を水から上がらせ、部屋に戻り、幼稚園から出されている週末の宿題をやらせる。こんどの宿題はタイ文字の「ンゴー・ングー(ヘビ)」と「ヂョー・ヂャーン(皿)」のたった2文字の練習である。まるで字の読み方も理解しないまま、与えられたテキストに印刷された文字をなぞるだけで、宿題を終えてしまう。

夕食にはいつもの小屋がけ食堂で、野菜のオイスターソース炒め、豚肉のニンニク炒め、タイ風のプレーンオムレツを買って食べる。また行きつけの商店でスーパーライオンビールを買おうとしたら、多分ここの店主か誰かが自分で食べようと買ってきたマクロスーパーのクロワッサンがあった。見た目おいしそうなので、売ってくれるかと言うとOKだという。マクロの値札には25バーツとあるが、ビールを買うと3バーツ足りない。しかし、女主人、不足は明日で良いからと実に気が大きい。自分が食べようと25バーツで買ったものを、客にそのままの値段でしかも売掛までしてくれるなど、最近の日本のスーパーやコンビニでは考えられない人情が、まだこの商店には残っている。もちろんタイのスーパーやコンビニでも、こんな事ははじめから無いのだろうが、、。

夕食後、お母さんが私のHPに書かれている日記を確認させろといってPCを2時間近く独占した。なにやら今日届いた手紙に私の公開日記の内容が書かれてあったとのことで、日記に何を書かれているのか気になったとのことである。
結局PCを取り戻したのは11時近くなってからであった。それからメールを何本か送り、就寝したのは深夜近くになってしまった。

 

チェンマイ動物園での写真

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