6月25日 水曜日 天気は曇り
本当は昨日のうちからビルマ内陸部のチェントンという町までドライブに出ようと考えていた。本日から週末まで優泰の家庭教師はお休みであるし、この機会に普段なかなか行けないところへ行こうと思っていた。しかし、以前から引きずっているサギ事件トラブルでまた進展があり、この数日以内にまた弁護士さんと警察署へ行って確認しなくてはならないことが出てきてしまった。そのため、タイ国外へ出るのははばかられるように感じられ、とりあえずは近場の温泉リゾートにでも行って一泊してくることにした。そこならば携帯電話も通じるし、何かあってもすぐにチェンマイへ駆けつけられる。
朝早いうちに優泰の勉強を済まさせて、午前中に出発し、午後からはのんびり露天風呂に使って静養したいと思っていた。しかし、その考えは甘かった。小学校一年生用のプリントを15枚ほど課題として与え、一年生用だから1時間半もあればできるだろうと考えていたが、実際にはその倍の時間がかかってしまった。算数の問題も30分くらいやらせようかと思っていたが、それどころではなく、国語の課題が終わった時はすでに正午を回っていた。算数はあきらめ、急いで荷物をまとめてビートルに乗り込む。
昼食には刑務所近くのバイキング食堂に飛び込む。始めに29バーツ食べ放題の店に入ったのだが、もう料理はほとんど食べ尽くされ、優泰が食べられそうなものなど丸で残っていない。私にしたところで29バーツを払って食べたいと思うものが何もない。店の女主人が恐縮して「ごめんなさいね、御代はイイからどこか他所で召し上がってくださいな」と言う。すでに、これなら何とか食べられるかなと思われるものを皿に何品かよそったあとであったが、別の店に入ることにした。すぐ近くに30バーツ食べ放題の店があり、そちらにはまだかろうじて炒飯などが残っていた。こちらは1バーツ高いのだが、デザート類があまり充実していない。でも、もう時刻は1時を過ぎているし、贅沢は言っていられない。
今回の目的地はパイ温泉である。チェンマイ市内からは130キロほどなのだが、途中のメーテン手前の交差点から左折して丁度100キロの道のりがものすごい山岳道路である。急カーブと急勾配で、今でも大型バスが走行できないような道である。最近ビートルの燃費が急に落ちていて30リットルのガソリンでは270キロくらいしか走れない。交差点を過ぎるとパイまでの山道にはほとんど集落はないし、まともなガソリンスタンドはない。まだタンクに充分にガソリンが入っているし、パイまでは走れそうなのだが、往復するにはギリギリか危ないくらいだ。山道に入る前にガソリンを満タンにすべきかどうかちょっと迷ったが、そのまま行ってしまうことにした。
うねうねと続く峠道をいくつも越える。峠の上のほうでは気温が低く、窓を閉めないと寒いくらいであった。パイ温泉には5時前に到着。宿の管理人に「今日はイスラエル人は来るか」と確認する。前回ここに泊まった時に若いイスラエル人のグループが一晩中大騒ぎをして、眠れなかった経験があり、その時は夜の山道をチェンマイまで帰ろうかと思ったくらいであった。「16人来るよ」と血の気の引くような答えを受ける。「でも、大丈夫、連中は夜9時にやって来て、奥の一角にまとめて泊めさせ、あんたたちの部屋はそこから遠いところに用意するから」と言う。前回の経験からすると、連中は部屋の中で騒ぐだけではなく、リゾートの敷地中、傍若無人に騒ぎまわっていたので安心はできないだが、まぁ定宿なのでここに泊まることにする。
いつもはかなり熱い大きな庭園風露天風呂はちょっと温めであった。もともと熱い湯が好きな私には肌寒いくらいであった。他にもいくつか露天風呂があるのだが、そっちは手をつけることもできないくらい熱くて、とても入れたものではない。しかたなく、微温湯の露天風呂で優泰と水遊びでもするように入浴をする。入浴後、宿の食堂で夕食をとる。一応、リゾートとなっているからか、メニューにある料理はどれもちょっと高めである。それとメニューにある料理数が少ない。「なに、これしかメニューないの」と質問すると、「タイ語のメニューでよければ、、」と言って別のメニューを持ってきた。初めに持って来たメニューは英文表記のもので、外国人の口には合わないと思ってメニューからはずした料理が多いのか、それとも英訳ができない料理だからであろうか、、。いずれにしても、タイ語のメニューの方が多少料理数が多いとはいえ、それでも充実しているとは言えるものではなかった。食事が終わり際になって、例のイスラエル・グループが何台もの小型四輪駆動車に分乗してやってきた。
朝食
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同じ階に住む韓国人の奥さんからお赤飯とキュウリのキムチをいただき、それを朝ご飯とする。 |
昼食
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刑務所近くのバイキング食堂。時間帯が遅かったせいか、食べられるものが少なかった。 |
夕食
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パイ温泉リゾートの食堂にて、クオッティオうどん(極細麺)の挽肉餡かけ(トマトソース)、鶏肉のオイスターソース炒め、空芯菜の炒め物。 |
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