1月25日 金曜日
天気は晴れ
床が変ると良く眠れない。夜中に何度も目を覚まし、朝も5時前に目を覚ましてしまった。6時になって車を洗車する。タイの田舎で夜の道を走るとフロントガラスに虫があたる。そのため昨夜のドライブで、フロントガラス一面が虫だらけになっている。水をかけて虫を落とし、雑巾で擦る。しかし、朝7時に出発しようとすると、今度は窓一面に夜露がついていた。
走り始めてすぐに、道の左側に変った形をした山が見えてきた。幾度かバンコクとチェンマイの間を走るバスの窓から眺めてきたが、今日はその山の間からちょうど日が昇るところであった。周りの畑には朝霧がたなびき、とても綺麗な景色であったので、路肩にビートルを止めて、しばし朝日と山を眺め写真に写す。
バンコクまでは300キロの道程であった。途中ナコンサワンで通勤通学のラッシュに見まわれたが、その他は比較的快適なドライブで、11時にはバンコクの市内へ入った。バンコク市内のディンデンで道を間違えて、高速道路へ入ってしまった。ディンデンからラマ4世道路までの短い区間で、高速道路通行料を40バーツも取られてしまった。タイの道路行き案内表示板は緑色である。そして高速道路の案内表示板は青であり、つまり日本と反対なわけだ。ついつい青い表示を見て高速道路へ入ってしまった。
11時半にバンコクの会社に到着し、何ヶ月ぶりかでH部長に会う。日本から回ってくる仕事が減ってしまったためか、なんとなく社内に活気が無い。この何ヶ月間で起こった、社内のゴタゴタや日本の会社(私が2年半前まで在籍していた会社)のことなどの話を熱心にH部長はしてくれた。話を聞いていると、日本の会社のやり口は下請け虐めそのもので、自分たちの都合だけを優先しているようだ。もちろんタイ側の会社にも、日本の本社のトップクラスとの付き合いがあっても、実際に仕事を発注してくる現場レベルへの営業がされていないことも問題としてある。H部長もそろそろ引退をしたいようだが、日本側からあと1年は遺留されているそうだ。H部長がいなくなれば、実質的にはタイの会社の存続は難しくなってしまうであろう。とても良い仕事を誠意をもってしてくれる会社だっただけに、もったいない話である。
昼食には部長にタニヤ通りにある築地という寿司屋でご馳走になる。タイへ来て寿司屋に入るのは初めてである。店内は日本人の客が半分以上占めており、ランチタイムからハイネケンビールなどを飲んでいる客もいる。ネタもなかなか新鮮で、煮物やオヒタシなどの小鉢や味噌汁、果物なども付いたセットメニューであったが、シャリはどうやらタイ産らしく、日本米に似せて多めの水加減で炊いたためであろうか、すし飯としては今ひとつである。それと寿司でありながら、お酢があまり効いていない。このあたりもタイ人の味覚にあわせての事なのだろうか、、。
H部長とは1時半まで話し込み、その後スクムウィト通りのフジスーパーへ行く。バンコク土産にお母さんへ日本のお菓子でも買っていかない事にはと、鯛焼きや大福モチ、ドラ焼き、あんパンなどを買い込む。チェンマイも日本の食材が結構充実しているが、こうしたお菓子類は見かけた事が無い。私が先日チェンマイのリンピンスーパーで買ったタイ製の納豆も売っていたが、こちらではひとパックが10バーツとチェンマイよりも安い。この納豆はバンコクで作っているのだろうか、、。他にも藁に包まれたタイ産の納豆も売っていて、値段も手ごろだったので、買いたいと言った衝動にかられたが、今こんなものを買ってしまったら、チェンマイに明後日帰るまでに発酵が進んで、ビートルの車内が納豆臭くなってしまう。
渋滞するバンコクの市内を午後3時頃に出発。バンコク市内は渋滞がひどく、外気温も高いのでエアコンを入れたいところだが、エアコンはエンジンの負担が大きそうなので、郊外へ出るまで我慢をする。ドンムアンの空港を過ぎると、信号も少なく、快調に走れる。サラブリで東北へ向かう国道2号線に入る。この国道も大型のトラックやトレーラーが多い。そのため路面の荒れた所が多く、また砕石灰を積んでいるトラックなどは、砕石灰を荷台から撒き散らしており、追い越す際など、飛んできた砕石灰がパチパチとビートルの車体にあたる。
パクチョンの峠の休憩所で一休みする。ここはダム湖のほとりにあり、景色も良かったので今回2回目の写真を撮った。休憩の後は、広い国道2号線から離れ、24号線に入る。夕方になり、また道幅も狭く、対面通行であるのでスピードも押さえ気味となる。昼間の田舎道は面白いが、夜の田舎道は真っ暗で、ちょっと薄気味が悪い。それと畑仕事を終えた水牛なんかも道を歩いていたりするだろうから、ヘッドライトが照らし出す前方を良く注意しなくてはならない。
ブリラムへは8時半に到着。バンコクからの距離は約400キロもあった。ブリラム駅前で今回の訪問先の日本人Oさん会い、駅前のホテルに宿を取る。ブリラムの駅は町の真中にあるようで、駅前は小さなロータリーになっていた。夕食はOさんの案内でブタ鍋(ムーカタ)を食べる。ブリラムでもブタ鍋は人気だそうだ。案内してもらった店は、チェンマイのようなバイキング式ではなく、肉質も段違いに良かった。柔らかくて甘味を感じるようなそんな肉であった。チャーンビールも何本も飲ませてもらった。Oさんは大阪とブリラムを行き来しながら、暮らしているようで、過ごすのはブリラムの方が長いようだ。学生の頃から10年以上も海外を放浪してきたそうで、こうした人の話を聞くのは面白い。Oさんはブリラムに良いパートナーを見つけられており、生活上の情報源には不自由をしていないようでブリラムで、日本人と接触する機会はほとんど無いらしいのだが、Oさんから聞いたところによるとブリラムにも日本人の女子高生がひとり交換留学でホームステイをしているそうだ。バンコクやチェンマイならいざしらず、こんな田舎町の学校と交換留学をしている日本の学校とは一体どんなところなのだろうか、と気になった。
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ナコンサワンの近くで朝日が昇るのを見ました。畑の中に変った形の山があり、なかなか良い眺めです。
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パクチョンの峠を登ったところに、ラムタクロンのダム湖があります。ここで夕日を眺める事になりました
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朝食
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ハイウェイ沿いのナワナコンの町でクオッティオうどんのナムトク味を食べる。豚肉を香料で良く煮込んだ黒いスープのナムトクはチェンマイではお目にかかっていないが、バンコク周辺のクオッティオうどん屋ならばどこにでもあるようだ。 |
昼食
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H部長にタニヤの寿司屋「築地」でお昼の寿司コースセットをご馳走になる。 |
夕食
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ブリラムのOさんにとても美味しいブタ鍋(ムーカタ)をご馳走になる。 |
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