旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

このページ「チェンマイ通信」はIIJ4Uサービスのホームページ機能が2016年3月31日(木)をもって終了した関係で、chiangmaikk.comのサーバへ引っ越ししてきました。設定不備もあるかと思います。

 

HPご意見メール

7月22日 月曜日    天気は晴れ

 朝一番にバンコクでガイドをしている友人Fに会う。8時にシーロム通りにあるハンバーガーチェーンで待ち合わせたが、交通渋滞に巻き込まれ、私は15分ほど遅刻してしまった。

 Fには悪いのだが、Fたちが企画している事業計画については、私としては参加できないと言う結論を伝える。やはりバンコクでの事業であり、投資額は大きくなくても、現在の環境下では、日本人旅行者相手の商売は、環境が悪すぎる。過当競争もあるし、それに世界的な事だが、未曾有の不況に陥りそうな気もする。

 Fとしては、ここまで準備して、仲間を誘って来たりしているから、面白くないだろうが、それでも、私の置かれている立場もわかってくれた。私の立場とは、私が家族持ちの日本人である事。独身者なら、会社が軌道に乗るまで、ガムシャラに会社に泊まりこんでも仕事ができる。お金だって自分1人が食べるだけならなんとでもなる。しかし、家族がいれば、家族に対する責任もあるし、お金もかかる。タイ人の家族なら月に2万バーツもあれば生活できるだろうが、2万バーツじゃ優泰の学費にも足りない。今の生活を維持するには最低でも8万バーツ以上は必須である。そんなお金は、この事業に限らず、タイでまじめなビジネスをしていたのでは、とても手にできる金額ではない。そう、つまり、私たちのこの生活は、働いても働かなくても、お金がショートして、日本へ働きに戻って稼がない限り、近く破綻してしまうのである。つまり、私は日本へ帰らなくてはならない。日本へ帰る者が、こちらの事業に深くかかわるわけにはいかないのだ。Fとは2時間近く、話し合いをした。結論はどうあれ、Fとは今後も仲良くしていきたい。

 10時過ぎにH部長の会社へ行く。空いていたデスクをひとつ占領して、ここを私の席だと勝手に決めてパソコンなどの事務用品を並べる。タイ人の体格に合わせた机だからだろうか、私にはちょっと小さいが、こうして1年何ヶ月ぶりかで事務机に着くとサラリーマンに戻った気がして、ちょっと新鮮な気分。取りたててやる事も無いのだが、ここの会社にあるツアーの素材を整理して、日本側への企画提案書にまとめる作業を開始する。「やってくれ」と依頼されたわけではなく、こっちから手弁当で押しかけただけの事である。しかし、時々社内からパソコンの操作方法がわからないのか「ここはどしたらいいんかねぇ」なんてお呼びの声がかかる。声がかかるともうこっちは社員気取りである。悪い気分じゃない。

 正午過ぎにH部長が電話でどこかと話をしている隙に、昼食を食べに外へ出る。H部長からそろそろ昼でも食べに行こうと誘われるくらいの時間であった。誘われていくのは、毎度タニヤ通り周辺の日本料理屋である。そしてご馳走してくれる。日本料理だから当然値段も張る。H部長だってタイの会社の従業員に過ぎない。毎日人一倍働かれても、会社から支給される給料など多くは無いはず。それが数日間の滞在を予定している私なんかに毎食昼をご馳走していたら溜まったものではないだろう。ちょっと薄情だが、H部長が電話の受話器を手にしているうちに会社から外へ出た。

 昼時のビジネス街は東京と同じだ。私が飛び込んだ簡易食堂では、満席の盛況。私は40歳くらいのOL二人組と相席になった。このあたりは地価が高いのか、オフィスビルの多さに比べて簡易食堂が少ないから、このように繁盛するのだろう。クオッティオうどんを注文したら、味は良いが、量が少ない。25バーツとチェンマイの倍くらいの価格なのに、量は半分も無い。食べ足りない私はもう一品注文して食べてしまった。
 簡易食堂は少ないけれど、日本人ビジネスマンが多いからか、日本料理屋はいくらでもある。高級な店からラーメン屋まで、新宿西口界隈と大差が無い。しかし、ラーメン定食1人前で、タイ人事務員の日給並くらいの価格であるから、このあたりに勤めるタイ人事務員たちは大変だろう。

 6時近くに会社を出て、H部長の家の近くの空家を使わせてもらう事にする。この空家は3階建てのタウンハウスで、H部長のものである。部長は私が知っているだけでバンコク市内に3軒の家を持っている。3階建てなど寝るだけが目的の私には広すぎるので、2階のカーペット敷きの部屋を居城として、掃除機をかけたり、扇風機やマットレスを運び込んだりする。他人の家ながら、誰から干渉される訳ではなく、なんとなくバンコクに自宅ができたような開放感がある。

 夕食にはH部長の家に呼ばれて食事をし、そのままH部長と11時半まで話し込んでしまった。せっかくできた「根城」も本当に寝るだけの「寝城」になってしまった。明日の朝は8時半に会社の車が迎えに来るから、一緒に朝食を食べようと誘っていただいたが、私としてはこの近辺を少し歩いてみたく、朝ご飯は遠慮させてもらった。

朝食
ハンバーガーチェーンでコーヒー。
昼食
ラマ4世通りの簡易食堂でクオッティオうどんと豚挽き肉のバジル炒めライス。どちらもチェンマイのものと比べて甘い。
夕食
H部長の家で奥さんの手料理。台湾風の麻婆豆腐、煮込み卵、アサリの煮付け、タケノコと豚肉のスープ。
 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

チェンマイ帰り就活日記

求む!ピョン子の情報