6月21日 木曜日
今日は午前中にこれと言った用事も無いので、のんびり寝ていたかったが、この旅社では午前5時くらいから廊下の掃除を始めたらしく、モップをかけている音とおしゃべりをする声が聞こえてくる。掃除をしているのにこれほど汚いとは一体どう言う事なのであろうか、、。
8時に階下にある食堂で朝食を取る。注文したものは豚挽き肉のお粥。量は多くないが25バーツならバンコクの物価としては安いほうであろう。朝食後2階にある公衆電話のつながっているモジュラージャックから公衆電話の電話線を引き抜き、モデムを接続してみたところ、なんとちゃんとネット接続ができるではないか、、、。そこでこれは便利とメールのチェックをする。
正午少し過ぎに旅社を出て、ノボテルホテルへ向かう。会社の人間が午前中の飛行機でシンガポールからバンコクへ来ており、合流して午後のアポイントをこなす事になっている。駅前から25番のバスに乗ってノボテルホテルの最寄であるサイヤムスクエアを目指したが、私の記憶違いか25番バスはサイアムスクエアを通らず、そこから500メートルほど離れたエラワン梵天堂を経由した。仕方なくエラワン梵天堂の交差点でバスから降りて、徒歩でノボテルホテルへ向かう。
汗をかいて待ち合わせのロビーに着いたが、相手は結局45分も遅刻してロビーへ降りてきた。時刻は2時近くなっていたがお互い昼食を取っていなかったので、近くの食堂に入りあんかけうどんを食べながら今日の訪問先についての簡単なブリーフィングを済ませる。会社の同僚ではあるが、相手は香港人でほとんど日本語を解さず、私の拙い英語での会話はさぞストレスを感じたことであろう。
3時にアポイント先でビジネスについて1時間少々話し合いを持ち、協力してビジネスを進めていく事にお互い前向きである事を確認しあって、今日の仕事はこれでお仕舞い。ホテルへ戻り、訪問先の印象などの意見交換をして別れ、私は再びバスに乗って駅前の旅社へ戻ることにした。
5時半にバスを降りて、旅社へ向かって歩いていると、携帯電話のベルが鳴る。同僚からだ。夕食を食べたいので7時にロビーへ迎えに来て欲しいと言う。
旅社へ戻り大急ぎでシャワーを浴び、再び6時にはホテルへ向かってバスに乗る。距離にして5キロ程度だが、夕方のラッシュ時なのでどのくらい時間がかかるか解らない。また、バスに乗ってすぐにスコールに見舞われ、渋滞は激しくなるし、バス停ごとにずぶ濡れのお客を拾うものだから、ドアの側に立っていた私のワイシャツもスコールのおすそ分けを貰ってしまった。渋滞でノロノロ走ってくれたおかげで、サイヤムスクエアに着く頃にはほとんど雨も上がってくれていた。
7時少し前にロビーで待ったが、またしても時間に遅れてくれて、降りてきてくれたのは7時半を過ぎていた。聞けば疲れて横になったら眠ってしまったとのことである。そして、シーフードを食べたいと言うのだが、バンコクではシーフードはとても高いので考え直す様に進言し、ホテル近くのタイ料理店に入る。この店も高級レストランの部類で、客は日本人を含めた外国人ばかりであった。そして、止せば良いのに一品600バーツもするカニのカレー炒めと400バーツのトムヤムクンスープに春雨の和え物と鶏肉の包み揚げを注文してしまった。
私は兼ねてカバンに忍ばせておいた米焼酎(ミネラルウォーターの小ビンに詰め替え済み)を取りだし、ソーダで割って飲む。これが実に旨い。料理は外国人が多いせいか、唐辛子が押さえてあり、春雨の和え物もトムヤムクンもまるで辛くない。まずくは無いが、タイ料理ではないような気がした。会計は結局1000バーツを超えていたが、私は貧乏人ということでご馳走になり、ウエイターへのチップとして200バーツだけを私は払った。
米焼酎をだいぶ飲んだので、かなり酔ってしまったが、バスに乗って旅社へ戻る。旅社に着いたのは11時を過ぎていた。昨晩のカラオケのある食堂には昨日と同じ顔ぶれがあり、一緒に飲もうとかなり誘われたが、私ももうだいぶできあがっていたし、明日は朝からアポイントがあるので、今夜のところは誘いを断って旅社へ戻りベッドにもぐり込んだ。疲れていたからか、酔っていたからか、外の騒音も気にならずにすぐに眠ってしまったが、午前3時前にはやはり騒音で目が覚めてしまった。水をがぶ飲みするが、どうやら未だ酔いが残っているようだ。また、ベッドにもぐり込み眼をつむって朝になるのを待つ。