旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

１１月２０日　木曜日　　　　天気は晴れ

　本来、Kトール君たちは今日がホテルのチェックアウト日である。トール君は今回の滞在中にサムイ島へも行こうと計画していたようであるが、私のダラダラ・ズルズル病の菌が感染したのか、どうやらチェンマイから動かないことにしたようである。となると、宿を延長しなくてはならないのだが、あろうことか明日から満室だと言う。このロータス・ホテルはチェンマイでも最大の客室数を誇るホテルで、どうやら大規模な会議がチェンマイで予定されているらしい。その対応をKトール君と話し合いたいと思ったのだが、昨晩から連絡がつかない。たぶんどこかへ遊び歩いているのだろう。そこで、朝食でも食べているだろうと思われる８時半近くにホテルの朝食会場を急襲する。
　ホテルの事情を説明し、どこか適当なホテルを探してやるからと約束。昼頃に私のいる旅行会社にやって来て昼飯でも食べようと言うことになった。さて、これからまたホテル探しをしなくては、、。手配をする方も楽ではない。でも、なんとなく、仕事をしているような気がして悪い気分ではない。現役に復活したような気がする。これなら日本へ戻っても働けるかもしれないぞ。

　９時に旅行社に入り、ホテルの件であちこちのツテを頼る。どうやらロータスホテルだけでなく、主だったホテルの多くが満室傾向らしい。でも、結局は提携している別の中国系旅行者専門の旅行会社から持ち枠分であるロータスホテルの部屋を一室融通してもらい、結果OKとなった。これで安心してトールたちにはチェンマイに居座ってもらえる。もっとも、人の苦労も知らずKトール君などは「そろそろ、ロータスの朝飯も食べ飽きてきたんだよなぁ」なんてことを言っている。

　チャーター便の販売について、チラシを刷ることになった。ひとまず来週発行されるフリーペーパーへ折込をしてもらうために1500枚を用意しなくてはならない。時間も予算もない。私がパソコンで作成したものは４色とカラーのイメージを入れたもので、これをそのまま印刷所に送ると、費用も時間もかかってしまう。これは原稿をモノクロ用に作り直して墨一色で作ってもらうことにしよう。経営者と話をし、印刷することを了解してもらったのだが、経理のコイさんが、印刷よりもコピーが早くて安いという。値段の方はわからないが、タイのコピーはマシンのメンテナンスが悪くて、あまり綺麗な仕上がりになっていないと言うたくさん経験がある。しかし、安い、早いは私も好きだが、タイ人も大好きで、コピーで発注することになった。私は多少高くてもハーフトーンでコピーをしてもらうように頼んだ。
　経理のコイさんはチラシ原稿を持ってバイクで知り合いのコピー屋に出かけていった。原稿だけ渡して、戻ってくるのかと思ったら、刷り上るまでコピー屋で油を売っていたらしい。ずいぶん時間がたってから、分厚いコピー束を持って戻ってきた。経理担当者がこんなことでイイのだろうか？良くないのである。あれほどハーフトーンでって念を押したのに、白黒のモノトーンで仕上げてきた。こちらはグレースケールでの仕上がりを期待して原稿を作成しており、挿入した地図などは道をネズミ色で描いてあったため、見事に道なしの地図になっている。経営者に「これじゃ地図の役に立たないよ」と言うと、「じゃ、鉛筆で書き加えよう」と真顔で言う。1500枚のチラシを一枚一枚地図に道を引いていくなど、まったく持ってナンセンスに思えるのだが、人件費の安いチェンマイだと、そういう発想も自然なのかもしれない。

　夜にラジオ局に入って、ダラダラと電波を飛ばし、番組終了後、ロータスホテルへ回ってみる。明日からのKトール君たちの宿泊に関して、再度ホテルのフロントに予約の確認をしておく。予約の依頼を受けている係りが、忘れてしまっていることだってありえるし、もし忘れられていたら、連中はネグラを失うことになってしまう。確認の上にも確認をするのが旅行会社の業務の基本である。新入社員のような生真面目さで、ホテルのフロントに予約内容が記されたカルテを確認させる。大丈夫、ちゃんと２６日まで予約が変更されていた。これで一安心。人の心配をよそにトール君たちは今晩もどこかへお出かけのようで、１０時近いというのに、ホテルの部屋には戻っていなかった。まぁ、予約の確認だけが目的で来ただけだからいなくても関係ないのだが、、。

前日へ　　翌日へ

メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

チェンマイ帰り就活日記

求む！ピョン子の情報