旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

１１月２１日　金曜日　　　　天気は晴れ

　KKトラベル用のホームページ作成に精を出す。ページ数も増えてきて、何が何のファイルだったか作った本人でもわからなくなってきているので、この際フォルダーごとに分類整理することにした。フォルダーを作るのは簡単な作業なのだが、ファイルをフォルダーにしまう際に、そのファイルに関連付けられているリンクの書き換えをしなくてはならず、これが大変な作業であった。まるでジクソーパズルでもしているような感じである。

　私の日記を読んでくれている人から「オリエント航空のホームページはこれだよ」と教えてくれるメールが届いた。先日の日記にチラシを作るのにオリエント航空の機材の写真がほしいが、ホームページが見当たらないと書いたらば、すぐにこうして教えてもらえた。この日記もたまには役に立つのだなぁ。教えていただきありがとうございます。また、私は一人合点でしばしば思い違いをしていることがあるので、そんな時も是非ご指摘いただきたい。
　で、そのオリエント航空のホームページなのだが、バンコク〜チェンマイ線に関するインフォメーションが見当たらない。確かに今月末から特別価格のプロモーション運賃を引っさげて就航すると発表しているのに、具体的なことがホームページ上に何も書かれていない。まるでキツネかタヌキにでもバカサレているような感じである。でも、タイムテーブルを見ると時刻こそ出ていないものの「バンコク〜チェンマイ」の区間だけは白紙のまま記載されている。間違いなく計画はあるのだろう。バンコクのH部長の話では、まだタイ航空との話し合いがまとまっていないらしい。これだけ長引くと言うのは、体力的にオリエント航空に不利である。妥協点としては、オリエント航空の予定している運賃を大幅に引き上げ、反対にタイ航空側は格安のプロモーション運賃を出して、価格差を縮めることになるのではないだろうか、、。そうなると、オリエント航空の料金的なアドバンスは薄れてしまいかねない。

　Kトールから電話で、「今晩ムエタイ(タイ式キックボクシング)の試合があんらしんだけど、何時からどこでやんの」といつものように、つっけんどんに聞いてくる。そう言えば宣伝カーが試合のことをスピーカーからガナリながら走り回っていた気がする。でも、走っていたのは覚えているが、いつどこでなんて覚えていない。KKトラベルのスタッフに聞いても埒があかない。「ナイトバザールで毎晩やってるよ」との答えが帰ってきた。Kトールが見たがっているのは、そんな観光客相手の見世物ではなく、本物のムエタイである。そこで、ムエタイ・ジムの元チャンピオンに電話をかけて情報を得る。「カーヴィラ・スタジアムで夜７時半から」と教えてもらう。しかも、「トレーニングが終わったら連れてってやるよ」との提案までもらった。そのことをKトール君に伝えると「そんでもよぉ、俺トレーニングの後にホテルに帰ってシャワーしたいんだよ」と言う。ジムなのだから、ジムで水くらい浴びれるだろうと思うのだが「あそこのシャワー室の水って便所の水と一緒だから嫌なの」とまったく潔癖症の少女のようなことを言う。水道水だからトイレの水もシャワーの水も元は同じはずなのは決まっているはずなのだが、、。結局、私が彼らをスタジアムまで連れて行く羽目になってしまった。
　夕方にムエタイ・ジムへ行ってトール君たちのトレーニングの様子を見る。T君はだいぶ上達したようで、形が決まってきている。トール君は少々バテ気味で、水ばかり飲んでいる。トレーニングをしている選手の中にはフランス人もいた。ジムを覗いた後、カーヴィラ・スタジアムへ下見に行ってみる。カービラ陸軍基地近く、市場の前に無造作なコンクリート製の、もう崩れかかったような公民館風建物がスタジアムであった。大枚をはたいて今晩の試合のチケットを３枚買う。リングサイドだと言うが、別に席のカテゴリーがはっきり分かれているようには見えなかった。

　夜８時にトール君たちをビートルに乗せてカーヴィラ・スタジアム前に到着。「腹減ってっからさぁ、先になんか食ってからにしようぜ」とトール君は市場でゲーンと言う汁かけ飯とクオッティオうどんをペロリと平らげ、バーベキューの串を２本かじった。さらにダメ押しをするようにスタジアムの扉をくぐる前に、揚げ物の串を５本ほど持ち込んだ。
　試合は１２番組まれていた。ほとんどが中学生か高校生くらいの年頃の選手である。中にはクボタと言う日本名を持つ１５歳のムエタイ・ファイターもいた。キックボクシングの印象が強かったが、キックはあまり出ない。それとすぐに絡み合ってしまうので、なんとなくムエタイってこんなものだったのかなぁと言った気になってしまう。リングサイド席は西洋人で満席である。立見席はタイ人たちが歓声を挙げている。屋根はトタンで、なんとなく場末のサーカス小屋と言ったイメージもある。ノックアウトと言うのはなく、５本勝負のほとんどが判定であった。９番目かにスペシャルと案内された「スペイン・ボクサー対タイ・ボクサー」と言うのがあった。重量もそれまでの４０キロ前後の少年たちのモノと違って６０キロで、デカク感じる。が、どうもタイの選手はあまり強そうに見えない。他の選手たちの足は筋肉の固まりのような足をしていたのに対して、普通の足に見えた。試合は３ラウンドほどでなんとスペイン・ボクサーのカールスバーグがノックアント勝ちを収めてしまった。その途端、西洋人観光客は大興奮の大歓声である。うーん、このスペシャルと言うのは番外の意味で、アトラクションだったのだろうか、、。この試合を見てから急に場がシラケてしまったような気がして、Kトール君は「もう、飽きたから帰ろう」と言い出した。

　１２時近く、テイクオフにてタイ製スコッチのソーダ割を飲む。T君とウエイトレスの彼女、今度は彼女側のほうが少しリード気味であった。

前日へ　　翌日へ

メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

チェンマイ帰り就活日記

求む！ピョン子の情報